DRAGONS

ぜろせろり

文字の大きさ
29 / 72
第3章

27話 編入生

しおりを挟む
「アライル!!」
詠唱と共に空き缶が吹き飛び、ゴミ箱へ直進。
「おー、はいったー」
「無駄に能力使うな。まだ完全じゃねぇんだからさ。」
「えーいいじゃーん!」
「良くない!!」
朝から大声で会話をしながら歩く椿と宙。
天龍の遣いザードの一件の後、宙はザードが契約していた天龍、装龍、氷龍を引き継ぎ、その力を得た。
九神龍のうち3体もの龍を保持することは体に相当な負担がかかる。
しかし宙は引き継ぐ時、多少苦しそうな表情をしていたが本人曰く「余裕」だったそうだ。
その後は一度ミルヘス邸へ行き、ミルヘスに話をしにいった。
「まぁ、私は見ての通り元気だよ。不老の氷龍の力がなくなったからいつかは死んじゃうけどさ、今の体は20代ぐらいのものさ、あと何十年かは生きてみせるよ。」
ミルヘスは以前と変わらない出で立ちで楽しそうに話していた。
ミルヘスと話した後感謝の言葉をいいそびれた騎龍兵ライトを探したが、見つからず結局また感謝の言葉は伝えられなかった。
そして宙は両親にねだり、レイストン邸で働くことを許可され、同時にレイストン家の新たな「家族」として迎えられたのだ。
「椿とは今後は親友をも超えて、家族なんだねー!」
「なんかすげぇ違和感あるし親友でいいよ。」
「ええー!いいじゃん家族!ファミリー!」
「はいはい...」
2人は学校へと到着し教室へ向かう。
「おはよ。椿くん。宙くん。最近いつもより仲いいね...まさかあっちの方向に...ぐへ。」
「平常運転で安心するわ。おはよ永瀬。」
「椿ならそういうのありえるかもーなんてねっ!おはよ、永瀬ちゃん!」
「ねぇよ。話ややこしくすんな。」
腐女子フィルター全開。永瀬陽菜ながせひな
椿と宙は高校に入ってから注目しているらしく、とんだ迷惑だ。しかし根は悪い人ではないらしい。
「んんんっ!!その椿くんのツンツンな感じいいねいいねっ!!シンプルに椿くんが攻めってのもいいけどやっぱり...」
「あぁもう...どいつもこいつも朝から...」
「ほら、陽菜。椿くんたち困ってるよ?ごめんね?ほら陽菜も謝らなきゃ。」
そこに現れたのは保健委員の舞鶴萌々奈まいづるももな。面倒見がよく陽菜とは幼なじみであり保護者のような存在だ。
「いや!!でもやっぱりツバソラが!!」
「ひぃーなぁーさぁーん?」
「ひぃ!!ごめんなさい!!」
怒ると少し怖いらしい。
すると担任が教室に入るとともに全員を座らせる。
「今日から編入生がこのクラスにくることになった。今から紹介しようと思う。入っきていいぞー。」
教室内がざわつく。
椿はなんとなく開かれる扉を見つめる。
入ってきたのは輝く真っ白な髪の少女。
その歩く姿はとても美しい。クラスの男子の視線はその編入生に釘付けになる。


「今日からこのクラスで皆さんと一緒にすごすことになった、桃木紗由美ももきさゆみです。よろしくおねがいします!」
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...