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第3章
38話 ゴウガ・レイゼン
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椿とゴウガ、2人の拳がぶつかる。
「思っていたより頑丈だな。」
ゴウガはそう呟き、回し蹴り。
それを椿はしゃがんで回避、足を掴んでゴウガを押し倒す。
「あんたは思ってたよりガードが弱いんじゃないか?」
煽るような口調でそう言い放つ椿。
「残念な評価だ。ゴルテス。」
今回を含めて4度目の顔合わせだが、椿はゴウガのその炎龍の力を初めて見る。
椿はとっさに身を引き、上空を見上げる。
すると、ゴウガによって打ち上げられた火の玉が椿目掛けて直進してきていた。
「宙ぁ!!」
「ガルダバ!!」
椿の頭上に生まれた冷気の渦が火の玉を覆い尽くしていく。
「海守宙。お前についてはあまり深く調べてはいなかったのだが。お前がザードが盗んだ装龍と氷龍、そして天龍の遣いの継承者か。」
「椿のこと散々調べといて俺のこと全然知らなかったんだ...」
なおも戦況は荒れゆく。
「イガシル!」
「メリアルテス。」
宙とゴウガの技が交差する中、
椿は出方をうかがっていた。
「...あいつは容易には近づけなさそうだな...俺から接近戦に持ち込むのはキツイか。」
唯一の戦術を失った椿はこの状況では下手に動けない。
「...ウォーナの量からして、滅龍の力が使えるのは......2回。」
一か八か、椿は宙との戦いに気を取られているゴウガに静かに接近する。
「わかっているぞ。茅崎椿。俺にその戦法は通じない。」
儚くも、その作戦は失敗する。だが、
「それなら真っ正面から行ってやる!!」
地面を蹴り出し、ゴウガとの距離を縮めていく。
「ゴルテス。」
先程は打ち上がった火の玉が今度は直で椿に向かってくる。
それでも、
「きやがれえええ!!」
椿は左手で滅龍の力を解放。
攻撃を打ち消し、ゴウガの腹に全力の拳をぶつける。
「う...ぐ...。」
悶えるゴウガ、膝を落とし、手を地面につける。
椿の一撃は確かに決まった。
だが、
「ゴウガ。」
「気に入らねぇんだよ。その態度がよ。」
椿は、ゴウガを睨む。
「俺のことを散々調べてるお前には今の攻撃だって予想できたはずだ。なのになぜお前はいまこうしてる?」
言葉を続ける。
「────本気でこいよ。ゴウガ・レイゼン。」
「...流石だな。俺も期待した甲斐があった。」
椿はそう言ったゴウガが触れている地面から少しずつ亀裂が生まれていくのが分かった。
「やっと、戦う気になったか?」
「あぁ、全力でやらせてもらおう。」
本当の勝負が今、始まった。
───────────────────
どうも、いつもDRAGONSをご愛読ありがとうございます!
突然ですが、過去の話をぱーっとみていたところ会話シーンがなんか見にくいなぁと思った次第で。それで今回からセリフの上下に空間を設けることにしました!
今後ともDRAGONSを宜しくお願いします!
「思っていたより頑丈だな。」
ゴウガはそう呟き、回し蹴り。
それを椿はしゃがんで回避、足を掴んでゴウガを押し倒す。
「あんたは思ってたよりガードが弱いんじゃないか?」
煽るような口調でそう言い放つ椿。
「残念な評価だ。ゴルテス。」
今回を含めて4度目の顔合わせだが、椿はゴウガのその炎龍の力を初めて見る。
椿はとっさに身を引き、上空を見上げる。
すると、ゴウガによって打ち上げられた火の玉が椿目掛けて直進してきていた。
「宙ぁ!!」
「ガルダバ!!」
椿の頭上に生まれた冷気の渦が火の玉を覆い尽くしていく。
「海守宙。お前についてはあまり深く調べてはいなかったのだが。お前がザードが盗んだ装龍と氷龍、そして天龍の遣いの継承者か。」
「椿のこと散々調べといて俺のこと全然知らなかったんだ...」
なおも戦況は荒れゆく。
「イガシル!」
「メリアルテス。」
宙とゴウガの技が交差する中、
椿は出方をうかがっていた。
「...あいつは容易には近づけなさそうだな...俺から接近戦に持ち込むのはキツイか。」
唯一の戦術を失った椿はこの状況では下手に動けない。
「...ウォーナの量からして、滅龍の力が使えるのは......2回。」
一か八か、椿は宙との戦いに気を取られているゴウガに静かに接近する。
「わかっているぞ。茅崎椿。俺にその戦法は通じない。」
儚くも、その作戦は失敗する。だが、
「それなら真っ正面から行ってやる!!」
地面を蹴り出し、ゴウガとの距離を縮めていく。
「ゴルテス。」
先程は打ち上がった火の玉が今度は直で椿に向かってくる。
それでも、
「きやがれえええ!!」
椿は左手で滅龍の力を解放。
攻撃を打ち消し、ゴウガの腹に全力の拳をぶつける。
「う...ぐ...。」
悶えるゴウガ、膝を落とし、手を地面につける。
椿の一撃は確かに決まった。
だが、
「ゴウガ。」
「気に入らねぇんだよ。その態度がよ。」
椿は、ゴウガを睨む。
「俺のことを散々調べてるお前には今の攻撃だって予想できたはずだ。なのになぜお前はいまこうしてる?」
言葉を続ける。
「────本気でこいよ。ゴウガ・レイゼン。」
「...流石だな。俺も期待した甲斐があった。」
椿はそう言ったゴウガが触れている地面から少しずつ亀裂が生まれていくのが分かった。
「やっと、戦う気になったか?」
「あぁ、全力でやらせてもらおう。」
本当の勝負が今、始まった。
───────────────────
どうも、いつもDRAGONSをご愛読ありがとうございます!
突然ですが、過去の話をぱーっとみていたところ会話シーンがなんか見にくいなぁと思った次第で。それで今回からセリフの上下に空間を設けることにしました!
今後ともDRAGONSを宜しくお願いします!
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