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第3章
39話 解決策は?
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「あぁ、全力でやらせてもらおう。」
その言葉と共に地面にできていた亀裂がさらに大きくなる。
「アライル!!」
宙の声が聞こえ椿の体が一気に宙のもとへと戻る。
「ナイスタイミング、宙。」
「どうもどうも。」
地面の亀裂はさらに大きく広がっていく。
そして、その亀裂からは火柱が立ち始めた。
「イーリアス・ゴルテス!!」
亀裂から一気に溶岩が吹き出す。
そして、吹き出した溶岩は空中で静止し、それがまとまり、炎を出しながら椿と宙目掛けて飛ぶ。
「宙、対処できるか?」
「数が多すぎるけど...なんとかする。」
宙は迎撃体勢を取る。
だが、
「宙!!後ろだ!!」
いつのまにか2人の後ろまで広がっていた亀裂から溶岩の固まりが吹き出す。
しかし、宙は能力の解放に集中していてそれに反応出来ない。
「くそ...っ...できれば取っときたかったけどっ!!」
椿は咄嗟に宙の背後に立ち、左手を突き出す。
飛来した溶岩は椿に触れ、消えていく。
「さっきまでの余裕はどうしたよ。茅崎椿。海守宙。」
2人は無意識に呼吸が荒くなっていた。
そして、周りの暑さから汗が大量に流れていた。
「宙、俺のほうはさっき使ったやつで限界だ。突破できそうか?」
「正直言って...きついかも。あいつと俺じゃ圧倒的に俺の射程負け。撃たれた火の玉を弾き返せれば話は別かもだけど...」
「装龍の力なら...出来そうじゃないか?」
「確かに出来ないことはないと思う...でも...」
会話を続けている最中も宙は氷龍と天龍の力で迎撃。
流石の宙でもこれだけの技を出し続けていれば体内のウォーナはだいぶ削られていく。
何か解決策は...
その時、一つの言葉が思いついた。
「他者によるウォーナの供給。」
ウォーナは同じ種族の者同士に限り共有し合うことができる。
しかし、宙にウォーナを供給できるのは一般龍の中でも希少とされている風龍の力を持つものだけだ。
「俺の知ってる中じゃ風龍の遣いなんて宙ぐらいしか...」
少なくともクラスの中では風龍の遣いは宙しかいない。そう思った直後。
「...あぁ。忘れてたわ。あいつがいた。」
椿は5階の教室を見上げ、美しく輝く白い髪の少女の姿を確認した。
「紗由美!!宙にウォーナをわけてくれ!!」
その声が届いたのか紗由美は教室の窓をあけ...
飛び降りた。
その言葉と共に地面にできていた亀裂がさらに大きくなる。
「アライル!!」
宙の声が聞こえ椿の体が一気に宙のもとへと戻る。
「ナイスタイミング、宙。」
「どうもどうも。」
地面の亀裂はさらに大きく広がっていく。
そして、その亀裂からは火柱が立ち始めた。
「イーリアス・ゴルテス!!」
亀裂から一気に溶岩が吹き出す。
そして、吹き出した溶岩は空中で静止し、それがまとまり、炎を出しながら椿と宙目掛けて飛ぶ。
「宙、対処できるか?」
「数が多すぎるけど...なんとかする。」
宙は迎撃体勢を取る。
だが、
「宙!!後ろだ!!」
いつのまにか2人の後ろまで広がっていた亀裂から溶岩の固まりが吹き出す。
しかし、宙は能力の解放に集中していてそれに反応出来ない。
「くそ...っ...できれば取っときたかったけどっ!!」
椿は咄嗟に宙の背後に立ち、左手を突き出す。
飛来した溶岩は椿に触れ、消えていく。
「さっきまでの余裕はどうしたよ。茅崎椿。海守宙。」
2人は無意識に呼吸が荒くなっていた。
そして、周りの暑さから汗が大量に流れていた。
「宙、俺のほうはさっき使ったやつで限界だ。突破できそうか?」
「正直言って...きついかも。あいつと俺じゃ圧倒的に俺の射程負け。撃たれた火の玉を弾き返せれば話は別かもだけど...」
「装龍の力なら...出来そうじゃないか?」
「確かに出来ないことはないと思う...でも...」
会話を続けている最中も宙は氷龍と天龍の力で迎撃。
流石の宙でもこれだけの技を出し続けていれば体内のウォーナはだいぶ削られていく。
何か解決策は...
その時、一つの言葉が思いついた。
「他者によるウォーナの供給。」
ウォーナは同じ種族の者同士に限り共有し合うことができる。
しかし、宙にウォーナを供給できるのは一般龍の中でも希少とされている風龍の力を持つものだけだ。
「俺の知ってる中じゃ風龍の遣いなんて宙ぐらいしか...」
少なくともクラスの中では風龍の遣いは宙しかいない。そう思った直後。
「...あぁ。忘れてたわ。あいつがいた。」
椿は5階の教室を見上げ、美しく輝く白い髪の少女の姿を確認した。
「紗由美!!宙にウォーナをわけてくれ!!」
その声が届いたのか紗由美は教室の窓をあけ...
飛び降りた。
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