DRAGONS

ぜろせろり

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第3章

40話 全力疾走

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飛び降りた紗由美の体はゆっくりと地面に近づいていく。

そして何事も無かったように椿に駆け寄り、

「軽く上昇気流を作って飛び降りてきたよ!」

「わざわざ説明ありがとよ...。」

会話を済ませ紗由美は宙の元へと向かう。

「まだ待たせるつもりか?」

様子を見つつも、次の攻撃の準備をしているゴウガ。

「あっちは取り込み中だからさ、ゴウガ。かかってこいよ。」

椿は挑発するように手を振る。

「...馬鹿め。」

無数の火の玉が椿目掛けて飛ぶ。
椿は時にそれをくらいながらも全力で避ける。

痛い。

火の玉を避けきれなかった右腕が黒く焦げている。

だが、

「そんなもんかよ。こっちはウォーナ不足で能力なんぞ使えないんだ。」

椿はさらに挑発する。

「...イーリアス・ゴルテス!!」

再び地面の亀裂が大きくなり始める。

息を切らしつつも椿はまだ走る。

体力の限界が見えてきた。

それでも火の玉は椿を追い続ける。

「宙のほうは大丈夫か...?」

椿は2人のいる場所を見ようと体を捻る。

「しまっ...」

捻った体に足がついてこない。

椿は仰向けの状態でバランスを崩し...








「リフレクトォォオ!!!」






椿に迫っていた火の玉は
突如現れた障壁によって防がれる。

「あっぶねぇ...」

間一髪でゴウガの攻撃を免れた椿は宙の方へ振り向く。

「遅くなってごめんね!椿!!あとでプリン奢るから!」

「...むしろこっちが奢りたいくらいだよ。さんきゅ。ゴウガは頼んだ。俺は紗由美を避難させる。」

椿は体内のウォーナをほとんど宙に分け、動けない状況の紗由美を運ぼうとしたが、

「あ、ちょっとまって。」

宙がそれを止める。

「もっと確実な方法があるんだけど...椿、こっちきてくれる?」

宙に呼び寄せられ椿は宙の前に立つ。
すると、

「リフレクト!!」

装龍の反射能力を放った。
突然のことに目を瞑ってしまった。
再び目を開けると、

「え、なにこれ...」

「椿自身に障壁を張った感じかな。んで、わかるよね?」

「...あぁ、まぁ。やれってことね。」

呆れ顔でそう言い、椿はゴウガを一直線に見つめる。

「すまねぇが、勝たせてもらうぞ。」

またも椿は走り出す。
ゴウガ目掛けて一直線に。
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