DRAGONS

ぜろせろり

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第4章

49話 サイバーシティ

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「お、やっと起きたか椿。」

「おっす。お前ほんと朝強いな...。」

「奏、遅れてごめんね!椿なかなか起きなくてさぁ...」

「宙はお疲れ様。まぁなんとか間に合うし大丈夫だろう。」

飯田 奏いいだ かなで、修学旅行2日目の今日は3人1組の班で動くことになっていた。

班決めの際、欠席していた奏は後日人数が足りず余っていた椿と宙の班に合流したのだ。

「長身、イケメン、気配りができる...その他もろもろ。関わったことねぇけど弱点とかねぇのかよ。」

「...んーそうだな。敢えて言うなら君たちよりは龍の扱いが得意じゃないよ。」

「おう。そうか。」

「聞いといてそれはひどくない?!」

「ほら、それより椿!!ご飯食べないと、遅れちゃうよ!」

「ほいほい。んじゃ、失礼するぜ。」







「...明日ね。」

「ほんとに来んのかどうかはまだ分かんねぇけどなぁ...それにしても、だいぶいい調子になってきたじゃねぇか。」

屋敷で魔龍と対抗するため技を磨くサユリとガイア。

「...まだまだだわ。魔龍はこんな力じゃ倒せない。もし、こちらが有利な立場になったとしてもまた逃げられるかもしれないわ。」

「んじゃあ、まだまだやっかぁ!」

「ガイア。」

「ん?」

「もっと私を殺しにかかるぐらいの勢いで来て欲しいわ。」

「...容赦しねぇぞ?」

「来なさい。」








「すげー!」

「見渡す限りパネルが沢山で目が痛てぇ...」

「サイバーシティというだけあるな。」

サイバーシティの中心部にやってきた椿たち。

龍都を含む5つの都市、ファイブスターの中でも1番栄えた都市。

人通りも多く、様々な商業も発展している。

「...奏。お前、行くとこ決めてるのか?」

「大丈夫大丈夫。ちゃんと計画は立ててるし、早く移動しようか。」

「あぁ...あ?宙は?」

「あれ?ほんとだ、どこいった?」

「あ、いた。」

宙は歩いていた夫婦のような人たちに声をかけられていた。

「君たちどこから来たんだ?」

「龍都から来ました!」

「暁っち、龍都ってあそこやろ?」

「...あぁ。だな。少年、楽しんでいけよ。」

「おーい、宙!...あ、連れがご迷惑お掛けしました。」

「いやいや、ええんよ。うちらが声かけたかんなー。皆楽しむんよ!」





夫婦らしき人達との会話を終え、3人は目的地に向かって歩き出した。


「暁っち。」

「ん?」

「うまくやってるんかなぁ?」

「...あいつなら大丈夫だろ。なんせ、」









「俺らの英雄、だからな。」
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