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第5章
61話 我欲に満ちた龍を狩る力
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「うそ...でしょ...」
紗由里は目の前の光景に絶望し、膝を落とす。
「メルトさんは...」
宙が言いかけた時、
「私なら無事だよ。」
無傷のメルト・ミルヘスが4人の後ろに現れた。
「龍騎兵ライトの勘はほんとよく当たるみたいだね。彼のおかげでミルヘス邸の者は皆無事だよ。だけど、」
落ち着いた表情から一転、
目を細めて告げた。
「古の滅龍の遣い、アグリ・ローザンは今も屋敷の中で暴れてる。騎龍兵の皆が応戦してるけど...明らかにこちらが劣勢だね。」
「...俺らも行かなきゃ。」
「マリス様に宙にガイア。ここを頼めるかしら。私はやらなきゃいけないことがあるの。」
「あぁ!!なんだかしらねぇがぁ、ここは俺らがなんとかしてやっよぉ!!」
「...わかりました。全力でやりましょう。」
「...それと、メルト様。私とご同行願います。」
「私?...いいけど...?」
「では、行きます。こちらへ来てもらっても宜しいでしょうか。」
「...?」
メルトが紗由里に近付くと、
「テレリア!!」
転移能力で紗由里とメルトはその場から姿を消した。
「...じゃあ、こっちも急ごう。」
宙、ガイア、マリスの3人は走り出した。
「ミカヅキ...始めて。」
「うん...さゆねぇ...まかせて。」
紗由里とメルトはレイストン邸のミカヅキの元へと転移していた。
「紗由里ちゃん?これは...なにが始まるの?」
「...滅龍を倒す切り札。と、言うべきでしょうか。正直その実態は謎で、成功するかも分からないのですが...」
「...なるほどねぇ。」
ミカヅキは9冊の本を周りに置き、呪文を唱える。
「レイストン...ロイズ...ナーグ...リグレス...ティンゼル...レイゼン...ミルヘス...マルク...そしてアグリ。」
ミカヅキが読みあげたのは初代九神龍の遣いとされた9人の名。
「めつりゅうを...しずめるちから。」
目を閉じて小声で唱え続ける。
「いま...ここに......さゆねぇ。」
「どうしたのミカヅキ。」
「...ちからを...えるのは...えらばれしもの...だけ...」
「選ばれし者...?」
「...うん...たぶん...それって...つばき...だとおもう...。」
「.........椿。」
「...椿くんを助けることが優先みたいだね。」
「そうですね。」
再び転移能力でミルヘス邸に戻ろうとしたその時、
「次はここだ...レイストン。」
紗由里は目の前の光景に絶望し、膝を落とす。
「メルトさんは...」
宙が言いかけた時、
「私なら無事だよ。」
無傷のメルト・ミルヘスが4人の後ろに現れた。
「龍騎兵ライトの勘はほんとよく当たるみたいだね。彼のおかげでミルヘス邸の者は皆無事だよ。だけど、」
落ち着いた表情から一転、
目を細めて告げた。
「古の滅龍の遣い、アグリ・ローザンは今も屋敷の中で暴れてる。騎龍兵の皆が応戦してるけど...明らかにこちらが劣勢だね。」
「...俺らも行かなきゃ。」
「マリス様に宙にガイア。ここを頼めるかしら。私はやらなきゃいけないことがあるの。」
「あぁ!!なんだかしらねぇがぁ、ここは俺らがなんとかしてやっよぉ!!」
「...わかりました。全力でやりましょう。」
「...それと、メルト様。私とご同行願います。」
「私?...いいけど...?」
「では、行きます。こちらへ来てもらっても宜しいでしょうか。」
「...?」
メルトが紗由里に近付くと、
「テレリア!!」
転移能力で紗由里とメルトはその場から姿を消した。
「...じゃあ、こっちも急ごう。」
宙、ガイア、マリスの3人は走り出した。
「ミカヅキ...始めて。」
「うん...さゆねぇ...まかせて。」
紗由里とメルトはレイストン邸のミカヅキの元へと転移していた。
「紗由里ちゃん?これは...なにが始まるの?」
「...滅龍を倒す切り札。と、言うべきでしょうか。正直その実態は謎で、成功するかも分からないのですが...」
「...なるほどねぇ。」
ミカヅキは9冊の本を周りに置き、呪文を唱える。
「レイストン...ロイズ...ナーグ...リグレス...ティンゼル...レイゼン...ミルヘス...マルク...そしてアグリ。」
ミカヅキが読みあげたのは初代九神龍の遣いとされた9人の名。
「めつりゅうを...しずめるちから。」
目を閉じて小声で唱え続ける。
「いま...ここに......さゆねぇ。」
「どうしたのミカヅキ。」
「...ちからを...えるのは...えらばれしもの...だけ...」
「選ばれし者...?」
「...うん...たぶん...それって...つばき...だとおもう...。」
「.........椿。」
「...椿くんを助けることが優先みたいだね。」
「そうですね。」
再び転移能力でミルヘス邸に戻ろうとしたその時、
「次はここだ...レイストン。」
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