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6.水瀬の告白
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オレの心の準備ができないうちに、水瀬は言葉をつづけた。
「わたしも……超能力者なんだよ」
(……あれ?)
「それが……告白したいこと?」
「うん。いままでナイショにしてて、ごめんなさい」
(まぎらわしいだろうが!)
水瀬は、ヒミツを打ち明けるという意味で告白という言葉を使ったらしい。
……デートの最後に告白と言われれば、フツーは好きだと伝えるものだろう。
オレでもそれくらいは知っている。
全力でツッコみたいところだが、同時にホッとした。
好きだと告白されても、なんて返事をしていいかわからないし。
(そうだよなぁ。あせったなぁ。水瀬みたいな美少女が、オレのことを好きなんてあるわけないよなぁ……って、えええええええええっ!)
「……水瀬も、超能力を使えるってこと?」
「うん。『テレパシー』を使えるよ」
「『テレパシー』って、心を読んだりできるやつだっけ?」
「ううん。人の心をのぞくことはできないよ。伝えたいと思ったことだけを、口に出さずに伝えるだけ。ためしに使ってみるね」
そう言うと、水瀬はさっきのペンダントを首につける。
【朝丘くん、聞こえる? これが『テレパシー』だよ】
「うぉっ、マジだ!」
水瀬はまったく口を動かしていないのに、頭の中に直接声が聞こえる。
この感覚には覚えがあった。
昼間に『アラーム』が発動したあとだ。
「じゃあ、ボールを取ろうとしたときに聞こえた声って……」
【朝丘くんがすぐにボールを取ろうとしないから、とっさに『テレパシー』を使っちゃった】
水瀬はイタズラっぽく笑った。
【朝丘くんも頭の中で、わたしに話しかけてみて。ちゃんと受け取るから】
水瀬に言われたとおり、頭の中で話しかけてみる。
【……これで、聞こえるのか?】
【うん、大丈夫。次は、なにかわたしに伝えたい映像を、頭に思い浮かべてみて】
(映像? どうするか……)
風呂に入ってる映像なんかを伝えたら大変なことになってしまうので、慎重に思い浮かべた。
【ふふっ。とってもかわいい】
オレが思い浮かべた映像に、水瀬はよろこんだ。
昨日の夜、コマと猫じゃらしのオモチャを使って遊んだ映像である。
きちんと伝わっているようだ。
ついでにオレは、水瀬にコマのことを紹介した。
【それで、テレパシーにもルールはあるのか?】
【うん、説明するね】
水瀬に説明してもらった『テレパシー』のルール。
①相手の顔を正確に思い浮かべることができれば、遠くにいる相手でも、言葉や映像を伝えることができる。
②『ウソ』をつくことができない。
ウソをつけないというルールをためすためにオレは、
【今日はひどい雨だったな】
【タマキはホントは男だぞ】
【長谷川先生には美人の彼女がいる】
など伝えようとしたが、ムリだった。
自分がウソだと思っている内容は、相手に伝えられないようだ。
……ということは、
【最後にひとつ、聞いてもいいか?】
【なにかな?】
【今日は……楽しかったか?】
オレはドキドキしながら、返答を待つ。
今日のデートというのは、お礼ということだった。
きっと、超能力のことを二人っきりで話したいという目的もあったのだろう。
でも、水瀬といっしょに遊んでいて、オレは楽しかった。
水瀬も同じ気持ちであってほしい。
そんなことを思っていた。
【うん、楽しかったよ!】
水瀬は、ニッコリとほほえみながらうなずいた。
『テレパシー』でウソをつけない。
これは水瀬のホントの気持ち。
今日オレと遊んだことを、水瀬はいっしょに楽しんでくれたのだ。
それがわかっただけで、オレの心ははずむ。
【朝丘くんは、どうだった?】
【ああ、楽しかった。サイコーの一日だったぞ!】
オレも大きくうなずき、二人で笑い合った。
「わたしも……超能力者なんだよ」
(……あれ?)
「それが……告白したいこと?」
「うん。いままでナイショにしてて、ごめんなさい」
(まぎらわしいだろうが!)
水瀬は、ヒミツを打ち明けるという意味で告白という言葉を使ったらしい。
……デートの最後に告白と言われれば、フツーは好きだと伝えるものだろう。
オレでもそれくらいは知っている。
全力でツッコみたいところだが、同時にホッとした。
好きだと告白されても、なんて返事をしていいかわからないし。
(そうだよなぁ。あせったなぁ。水瀬みたいな美少女が、オレのことを好きなんてあるわけないよなぁ……って、えええええええええっ!)
「……水瀬も、超能力を使えるってこと?」
「うん。『テレパシー』を使えるよ」
「『テレパシー』って、心を読んだりできるやつだっけ?」
「ううん。人の心をのぞくことはできないよ。伝えたいと思ったことだけを、口に出さずに伝えるだけ。ためしに使ってみるね」
そう言うと、水瀬はさっきのペンダントを首につける。
【朝丘くん、聞こえる? これが『テレパシー』だよ】
「うぉっ、マジだ!」
水瀬はまったく口を動かしていないのに、頭の中に直接声が聞こえる。
この感覚には覚えがあった。
昼間に『アラーム』が発動したあとだ。
「じゃあ、ボールを取ろうとしたときに聞こえた声って……」
【朝丘くんがすぐにボールを取ろうとしないから、とっさに『テレパシー』を使っちゃった】
水瀬はイタズラっぽく笑った。
【朝丘くんも頭の中で、わたしに話しかけてみて。ちゃんと受け取るから】
水瀬に言われたとおり、頭の中で話しかけてみる。
【……これで、聞こえるのか?】
【うん、大丈夫。次は、なにかわたしに伝えたい映像を、頭に思い浮かべてみて】
(映像? どうするか……)
風呂に入ってる映像なんかを伝えたら大変なことになってしまうので、慎重に思い浮かべた。
【ふふっ。とってもかわいい】
オレが思い浮かべた映像に、水瀬はよろこんだ。
昨日の夜、コマと猫じゃらしのオモチャを使って遊んだ映像である。
きちんと伝わっているようだ。
ついでにオレは、水瀬にコマのことを紹介した。
【それで、テレパシーにもルールはあるのか?】
【うん、説明するね】
水瀬に説明してもらった『テレパシー』のルール。
①相手の顔を正確に思い浮かべることができれば、遠くにいる相手でも、言葉や映像を伝えることができる。
②『ウソ』をつくことができない。
ウソをつけないというルールをためすためにオレは、
【今日はひどい雨だったな】
【タマキはホントは男だぞ】
【長谷川先生には美人の彼女がいる】
など伝えようとしたが、ムリだった。
自分がウソだと思っている内容は、相手に伝えられないようだ。
……ということは、
【最後にひとつ、聞いてもいいか?】
【なにかな?】
【今日は……楽しかったか?】
オレはドキドキしながら、返答を待つ。
今日のデートというのは、お礼ということだった。
きっと、超能力のことを二人っきりで話したいという目的もあったのだろう。
でも、水瀬といっしょに遊んでいて、オレは楽しかった。
水瀬も同じ気持ちであってほしい。
そんなことを思っていた。
【うん、楽しかったよ!】
水瀬は、ニッコリとほほえみながらうなずいた。
『テレパシー』でウソをつけない。
これは水瀬のホントの気持ち。
今日オレと遊んだことを、水瀬はいっしょに楽しんでくれたのだ。
それがわかっただけで、オレの心ははずむ。
【朝丘くんは、どうだった?】
【ああ、楽しかった。サイコーの一日だったぞ!】
オレも大きくうなずき、二人で笑い合った。
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