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鵜崎真冬の章
第二話
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埼玉に来てからすでに一週間が経過していた。鵜崎さんに会ったのは最初の数時間だけで、後は様々な観光地に連れて行ってもらって家族で観光を楽しむだけだった。幸子も沙弥も楽しそうにしているので良かったのだが、僕は聞いていた話とだいぶ違っていたので少し不安を覚えていた。
沙弥は地元から出たことが無かったので知らない場所に行けるのが嬉しかったようで、どこに行ってもはしゃいでいて夜も早い時間に疲れて寝てしまっていた。そのお陰もあってか、僕たちは久しぶりに夫婦の時間をゆっくり過ごすことが出来たのだ。
埼玉に来て十日目の朝、この日は鵜崎さんが僕たちを迎えに来た。挨拶を軽くかわしてから一緒に朝食をとったのだが、その間の鵜崎さんは一言も言葉を発することは無く無言のまま時間だけが過ぎていった。
いつもは何かを言っている沙弥も空気を読んでなのか大人しくしているし、幸子もなんだか心配そうに鵜崎さんを見ていた。今までの楽しかった時間が嘘だったのかのように重い空気に包まれていたのだ。
「ずいぶん待たせてしまってごめんなさい。予想以上に準備に手間取ってしまったの。と言っても小野君の分しか確保出来なかったのよね。奥さんと沙弥ちゃんには申し訳ないんだけど、一緒に来てもらう事は出来そうにないのよ。ついてくる分には構わないんだけど、二人の身の安全を保障することは出来ないし、きっと無事では済まないと思うのよ。奥さんは分かってくれると思うけど、これ以上時間をかけちゃうと大変なことになっちゃうのよね。そこで、二人には別の場所で観光しててもらいたいんだけど、どこか行ってみたい場所とかあったりしますか?」
「行ってみたい場所か、沙弥はどこか行ってみたい場所あるかな?」
「わかんない」
「わからないのか。お魚さんと動物さんならどっちが好き?」
「お魚さん」
「だそうです。水族館とか行ってみたいんですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。たぶん今からでも間に合うと思いますし、こちらの用事が片付いたら小野君もそっちに行けるように手配しておきますので」
「一つだけ確認させていただきたいんですが、本当に主人には何も危害を加えられたりしないんですよね?」
「それは大丈夫ですよ。悪いのは全部私ですし、小野君はそこで見ててもらうだけですし、なにも関わりが無いので矛先が向くことも無いですから」
僕はいまいち事態を飲み込めていなかったのだけれど、幸子は納得していたようだ。その後も食事は続いたのだが、これから何があるのかと心配になって何を食べていたのかわからないくらい不安な気持ちに包まれていた。
食事を終えた後に部屋に戻って手荷物をまとめていたのだが、幸子はとても深刻そうな表情を見せた後に僕を抱きしめてきた。
「一緒に行けなくてごめんなさい。沙弥の事は守るから私達の事は大丈夫よ」
「ごめん、幸子が謝る意味が分からないんだけど」
「私もよくわからないんだけど、鵜崎さんにはかなり危険なものが憑いていたみたいなの。その残留思念だけでも私は具合が悪くなっちゃって、あの場から逃げ出したいって思ってたの。これ以上鵜崎さんと一緒に居たくないって思っちゃって、今日は別行動だって言われて嬉しいって思っちゃった。でも、こうして鵜崎さんから離れて冷静になって考えてみると、あなたをそんな危険なところに行かせて大丈夫なんだろうかって思っちゃって、どうしたらいいのかわかんなくなってて。沙弥の事を考えるとこれ以上鵜崎さんと一緒に居るのは良くないと思うし、だからと言ってあなたを危険な目に遭わせるのも良くないと思うの。ねえ、私はどうしたらいいの」
「申し訳ないけど、僕には全然その感じがわからなかったよ。でも、幸子が鵜崎さんと一緒に居ると危ないって感じたんだとしたら、それは間違いじゃないんじゃないかな。沙弥もそれは何となく感じていたみたいだし、僕は二人が安全に過ごせるんだったらその方が良いと思うんだよ。それにさ、鵜崎さんは僕の安全は保障するって言ってくれたから大丈夫だよ」
「うん、私は自分の力を過信していたみたいだって気付いたよ。本当は危険なことがあっても守れるって思ってたんだけど、私の予想以上に危ないものが鵜崎さんに憑いている見たいだもん。お父さんの言った通りで私の力はまだまだだったんだなって実感したよ。あなたを守れるって思ってたけど、自分の力不足が恥ずかしいな」
「そんな事ないよ。幸子は凄いんだから気にしなくていいんだよ。それに、沙弥も楽しそうにしているからいいじゃないか」
「そうね。それだけはこっちに来て良かったと思うよ。これで贅沢を覚えてワガママにならなければいいんだけどね。じゃあ、あなたも早く沖縄に来れるように祈ってるわ」
「沖縄?」
「ええ、鵜崎さんは沖縄の水族館に行かせてくれるみたいなの。少しでもここから遠い場所の方が安全だからなんだって。ちょっと遠すぎる気もするけど、飛行機だったらあっという間だって話よ」
「そ、そうなんだ。僕も沖縄楽しみだな」
僕は幸子と沙弥が乗るタクシーを一人で見送っていた。今までずっと一緒に過ごしていた家族が離れていく事に寂しさを覚えていたが、すぐに会えると思うとその寂しさも少しは和らいでいた。
幸子と沙弥の乗ったタクシーが完全に見えなくなると、僕たちが昨日まで乗っていた車がタクシーの向かった道と反対方向からやってきた。僕の目の前に止まった車からは鵜崎さんが出てきた。
「ごめんなさいね。本来なら奥さんたちをお見送りするべきなんだけど、あまり私と接触しない方が良いと思ってこうさせてもらってたの。本当は食事の時も会わない方が良かったんだけど、今の状況を理解してもらう必要があったんでね。それに、出来るだけ遠くに離れてもらうから平気だと思うの。私もそうだけど、中途半端に力を持ってしまうと良くない力を引き寄せる場合もあるんだって知ることも大切だしね。じゃあ、さっそく本題に入ろうか。車に乗ってもらってもいいかな?」
「うん、よくわかってないから説明お願いします」
昨日まで乗っていた車はチャイルドシートが外れただけで印象が変わっていたと思ったのだが、よく見ると内装も少し変わっているように見えた。やたらと派手な装飾品が増えたと思ってみていると、鵜崎さんがそれについて説明をしてくれた。
「それはね、小野君の力を外に逃がさないためのお守りみたいなものなのよ。小野君を守るためって事じゃなくて、私達を守るためってのは申し訳なく思うんだけど、許してね」
「ねえ、何が起こっているのか教えてもらってもいいかな。妻は何か気付いているみたいだけど、僕には何が起こっているのかさっぱりわからないんだよ」
「そうね、それも説明しないとね。私は水瀬さんと大西さんの事をずっと憎んでいたの。小野君達は知らなかったと思うけど、水瀬さんと大西さんって男子と女子で接する態度も違ったのよ。それで色々あったんだけど、そんな事で憎んじゃダメだってその時は気付かなかったのよね。でも、私はその憎む気持ちを捨てきれなくて、ずっとずっと二人に復讐する事だけ考えてしまっていたの」
「その事って二人は知っているの?」
「さあ、気付いているかもしれないし、気付いていないかもしれないね。でも、気付いていたとしても自分たちが今までやってきた事を考えると、何も言えないんじゃないかな。それを言うって事は私にしてきた事を言わなくちゃいけないって事だもんね」
「何があったかは聞かない方がいいみたいだね。でも、水瀬さんと大西さんの事を助けたのは鵜崎さんじゃないの?」
「そうなんだけど、それは私を信用させるためなんだよ。水瀬さんにはあんまり効果が無かったみたいだったけど、大西さんにはばっちりだったよ。それで、水瀬さんにはもっと強力な呪いをかけてやろうと思ってたの。でも、水瀬さんにはそれが効かなくて自分に全部跳ね返ってきちゃった。私は水瀬さんは何も出来ないって思ってたんだけど、水瀬さんの家族に私よりも力のある人がいたみたいで、気付いた時には私が自分で自分を呪うことになってたんだ。自業自得ではあるんだけど、なんで私だけこんな目に遭わなければいけないんだろうって思うと、ちょっと悔しいんだよね」
「人を呪うとか気持ちは理解出来ないけど、きっと鵜崎さんはそれほど酷い目に遭ったって事なんだよね。僕は側にいるだけで良いって言われたけど、何かすることは無いかな?」
「それは大丈夫よ。小野君は私の側にいてくれるだけでいいから。いや、私と美春の間で見ててくれればそれでいいの」
沙弥は地元から出たことが無かったので知らない場所に行けるのが嬉しかったようで、どこに行ってもはしゃいでいて夜も早い時間に疲れて寝てしまっていた。そのお陰もあってか、僕たちは久しぶりに夫婦の時間をゆっくり過ごすことが出来たのだ。
埼玉に来て十日目の朝、この日は鵜崎さんが僕たちを迎えに来た。挨拶を軽くかわしてから一緒に朝食をとったのだが、その間の鵜崎さんは一言も言葉を発することは無く無言のまま時間だけが過ぎていった。
いつもは何かを言っている沙弥も空気を読んでなのか大人しくしているし、幸子もなんだか心配そうに鵜崎さんを見ていた。今までの楽しかった時間が嘘だったのかのように重い空気に包まれていたのだ。
「ずいぶん待たせてしまってごめんなさい。予想以上に準備に手間取ってしまったの。と言っても小野君の分しか確保出来なかったのよね。奥さんと沙弥ちゃんには申し訳ないんだけど、一緒に来てもらう事は出来そうにないのよ。ついてくる分には構わないんだけど、二人の身の安全を保障することは出来ないし、きっと無事では済まないと思うのよ。奥さんは分かってくれると思うけど、これ以上時間をかけちゃうと大変なことになっちゃうのよね。そこで、二人には別の場所で観光しててもらいたいんだけど、どこか行ってみたい場所とかあったりしますか?」
「行ってみたい場所か、沙弥はどこか行ってみたい場所あるかな?」
「わかんない」
「わからないのか。お魚さんと動物さんならどっちが好き?」
「お魚さん」
「だそうです。水族館とか行ってみたいんですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。たぶん今からでも間に合うと思いますし、こちらの用事が片付いたら小野君もそっちに行けるように手配しておきますので」
「一つだけ確認させていただきたいんですが、本当に主人には何も危害を加えられたりしないんですよね?」
「それは大丈夫ですよ。悪いのは全部私ですし、小野君はそこで見ててもらうだけですし、なにも関わりが無いので矛先が向くことも無いですから」
僕はいまいち事態を飲み込めていなかったのだけれど、幸子は納得していたようだ。その後も食事は続いたのだが、これから何があるのかと心配になって何を食べていたのかわからないくらい不安な気持ちに包まれていた。
食事を終えた後に部屋に戻って手荷物をまとめていたのだが、幸子はとても深刻そうな表情を見せた後に僕を抱きしめてきた。
「一緒に行けなくてごめんなさい。沙弥の事は守るから私達の事は大丈夫よ」
「ごめん、幸子が謝る意味が分からないんだけど」
「私もよくわからないんだけど、鵜崎さんにはかなり危険なものが憑いていたみたいなの。その残留思念だけでも私は具合が悪くなっちゃって、あの場から逃げ出したいって思ってたの。これ以上鵜崎さんと一緒に居たくないって思っちゃって、今日は別行動だって言われて嬉しいって思っちゃった。でも、こうして鵜崎さんから離れて冷静になって考えてみると、あなたをそんな危険なところに行かせて大丈夫なんだろうかって思っちゃって、どうしたらいいのかわかんなくなってて。沙弥の事を考えるとこれ以上鵜崎さんと一緒に居るのは良くないと思うし、だからと言ってあなたを危険な目に遭わせるのも良くないと思うの。ねえ、私はどうしたらいいの」
「申し訳ないけど、僕には全然その感じがわからなかったよ。でも、幸子が鵜崎さんと一緒に居ると危ないって感じたんだとしたら、それは間違いじゃないんじゃないかな。沙弥もそれは何となく感じていたみたいだし、僕は二人が安全に過ごせるんだったらその方が良いと思うんだよ。それにさ、鵜崎さんは僕の安全は保障するって言ってくれたから大丈夫だよ」
「うん、私は自分の力を過信していたみたいだって気付いたよ。本当は危険なことがあっても守れるって思ってたんだけど、私の予想以上に危ないものが鵜崎さんに憑いている見たいだもん。お父さんの言った通りで私の力はまだまだだったんだなって実感したよ。あなたを守れるって思ってたけど、自分の力不足が恥ずかしいな」
「そんな事ないよ。幸子は凄いんだから気にしなくていいんだよ。それに、沙弥も楽しそうにしているからいいじゃないか」
「そうね。それだけはこっちに来て良かったと思うよ。これで贅沢を覚えてワガママにならなければいいんだけどね。じゃあ、あなたも早く沖縄に来れるように祈ってるわ」
「沖縄?」
「ええ、鵜崎さんは沖縄の水族館に行かせてくれるみたいなの。少しでもここから遠い場所の方が安全だからなんだって。ちょっと遠すぎる気もするけど、飛行機だったらあっという間だって話よ」
「そ、そうなんだ。僕も沖縄楽しみだな」
僕は幸子と沙弥が乗るタクシーを一人で見送っていた。今までずっと一緒に過ごしていた家族が離れていく事に寂しさを覚えていたが、すぐに会えると思うとその寂しさも少しは和らいでいた。
幸子と沙弥の乗ったタクシーが完全に見えなくなると、僕たちが昨日まで乗っていた車がタクシーの向かった道と反対方向からやってきた。僕の目の前に止まった車からは鵜崎さんが出てきた。
「ごめんなさいね。本来なら奥さんたちをお見送りするべきなんだけど、あまり私と接触しない方が良いと思ってこうさせてもらってたの。本当は食事の時も会わない方が良かったんだけど、今の状況を理解してもらう必要があったんでね。それに、出来るだけ遠くに離れてもらうから平気だと思うの。私もそうだけど、中途半端に力を持ってしまうと良くない力を引き寄せる場合もあるんだって知ることも大切だしね。じゃあ、さっそく本題に入ろうか。車に乗ってもらってもいいかな?」
「うん、よくわかってないから説明お願いします」
昨日まで乗っていた車はチャイルドシートが外れただけで印象が変わっていたと思ったのだが、よく見ると内装も少し変わっているように見えた。やたらと派手な装飾品が増えたと思ってみていると、鵜崎さんがそれについて説明をしてくれた。
「それはね、小野君の力を外に逃がさないためのお守りみたいなものなのよ。小野君を守るためって事じゃなくて、私達を守るためってのは申し訳なく思うんだけど、許してね」
「ねえ、何が起こっているのか教えてもらってもいいかな。妻は何か気付いているみたいだけど、僕には何が起こっているのかさっぱりわからないんだよ」
「そうね、それも説明しないとね。私は水瀬さんと大西さんの事をずっと憎んでいたの。小野君達は知らなかったと思うけど、水瀬さんと大西さんって男子と女子で接する態度も違ったのよ。それで色々あったんだけど、そんな事で憎んじゃダメだってその時は気付かなかったのよね。でも、私はその憎む気持ちを捨てきれなくて、ずっとずっと二人に復讐する事だけ考えてしまっていたの」
「その事って二人は知っているの?」
「さあ、気付いているかもしれないし、気付いていないかもしれないね。でも、気付いていたとしても自分たちが今までやってきた事を考えると、何も言えないんじゃないかな。それを言うって事は私にしてきた事を言わなくちゃいけないって事だもんね」
「何があったかは聞かない方がいいみたいだね。でも、水瀬さんと大西さんの事を助けたのは鵜崎さんじゃないの?」
「そうなんだけど、それは私を信用させるためなんだよ。水瀬さんにはあんまり効果が無かったみたいだったけど、大西さんにはばっちりだったよ。それで、水瀬さんにはもっと強力な呪いをかけてやろうと思ってたの。でも、水瀬さんにはそれが効かなくて自分に全部跳ね返ってきちゃった。私は水瀬さんは何も出来ないって思ってたんだけど、水瀬さんの家族に私よりも力のある人がいたみたいで、気付いた時には私が自分で自分を呪うことになってたんだ。自業自得ではあるんだけど、なんで私だけこんな目に遭わなければいけないんだろうって思うと、ちょっと悔しいんだよね」
「人を呪うとか気持ちは理解出来ないけど、きっと鵜崎さんはそれほど酷い目に遭ったって事なんだよね。僕は側にいるだけで良いって言われたけど、何かすることは無いかな?」
「それは大丈夫よ。小野君は私の側にいてくれるだけでいいから。いや、私と美春の間で見ててくれればそれでいいの」
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