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プロローグ
第十四話 悪霊と私は関係ない
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私はとにかく小説を書いてくれればいいと言われているのだけれど、今すぐにではなく気が向いた時に書いてくれればいいと言われた。それまではこの世界で自由に過ごしていていいと言われたのだけれど、娯楽も何もないこの世界で出来ることなんて何があるのだろう。偽福島君は人目を気にせずに色々な絵を描いているのだけれど、何も見ないであれだけ豊かなモノを表現できるというのは凄い才能だと思う。本物の福島君にもあの才能だけは無いんじゃないかな。
「愛華ちゃんはここで何かしたいこと見つかったかな?」
「いえ、全然見つからないですね。というか、普段は何して過ごしてるんですか?」
「福島君が来るまでは結構荒んだ生活を送っていたよ。そのお陰でうまなちゃんがこの世界の支配者になれたってのもあるんだけどね」
荒んでいたのに世界を支配することが出来るってどういう理屈なんだろ。私にはわからない事ばかりなんだが。
「その顔は、全然理解出来ないって顔してるね。じゃあ、今日はちょっとだけうな間ちゃんと私の過去の話をしてあげよう。あんまり気持ちの良いものじゃないかもしれないけど、最後まで聞いてくれたら嬉しいな」
イザーさんはいつものゆるっとした表情ではなく引き締まった真剣な大人の女性になっていた。その事からも、これから話を聞くことに覚悟がいるのだという事を感じ取っていた。
ある程度の能力や力を持っている物ならば、自分は世界の中心にいるのだと思い込むだろう。うまなとイザーもまさにそのような人物だった。
三百年以上にわたってこの地を支配していた悪霊の神はうまなの手によって滅ぼされた。
「どうだったかな。ちょっと怖かったでしょ?」
「え、それで終わりですか?」
「うん、そうなの。本当はもっといろいろな事が起こって大変だったんだけどね、うまなちゃんが悪霊の神を素手で引きちぎっちゃったらこの世界の支配者になれちゃったって事なんだ。ね、あんまり気持ちの良くない話でしょ」
「まあ、素手で引きちぎるとかそういうのはちょっと気持ち悪いですけど、本当にそんな事出来るんですか?」
「出来るよ。だって、うまなちゃんは破壊と二次創作の力が誰よりも優れているからね」
「破壊と創造じゃなくて破壊と二次創作なんですか?」
「そうなのよ。うまなちゃんは何でも破壊することは出来るんだけどさ、新しく何かを創り出すことって出来ないのよね。この世界の大半だってうまなちゃんが新しく作ってくれたんだけど、福島君の協力があったからできたモノなんだよ。愛華ちゃんの家だって福島君が描いたものをうまなちゃんが現実のものにしたんだからね。凄い能力だよね」
「凄いですね。その能力があればなんだって作れちゃうんじゃないですか。私の好きな漫画とかゲームも現実のものに出来るって事なんですよね」
「そうなんだけど、その為にはいくつか条件があるのよね。その条件の一つというか根幹にあるのが、製作者の許諾を得る必要があるのよ。それをしないで勝手に想像してしまうと大変な事になっちゃうのよね」
「大変な事ですか。それって、どんな感じの大変な事になるんですか?」
「まあ、例えばだけど、その世界に漂っている悪霊がうまなちゃんを敵対視して一気に襲ってくるとかかな」
「あの、それってこの地を三百年以上支配してた悪霊の神ってのと何か関係あったりします?」
「たぶん、関係あるんじゃないかな。私はそう思ってるんだけど、うまなちゃんはそれを認めてはくれないんだよね。三百年前からの悪霊とか関係ないって言ってるんだけど、うまなちゃんが私を作ろうとしたのって三百年以上前だったからね。それが原因かはわからないけど、その時からこの世界は悪霊がはびこる世界になったって話だよ」
やっぱりこの人達に関わらない方が良いんじゃないかな。そう思い始めてきたけど、今の私には元の世界に戻る方法がわからない。来る時に使っていた車を運転することが出来れば逃げ出せそうな気もするんだけど、私はゲームの車も真っすぐに走らせることが出来ないんだよね。そう考えると、脱出するのは難しそうだな。
「だからね、愛華ちゃんには期待しているんだよ。この退屈な世界を楽しい世界に変えてくれるのは愛華ちゃんしかいないって思ってるからね。私達には出来ない新しい世界を創造する力が愛華ちゃんにはあるんだからね」
「正直に言って、私にはそこまで優れた才能があるとは思えないんです。今まで書いてきた小説だって面白いって言われたことはありましたけど、そこまで凄いものを書いてきたって自信は無いです。伊藤さんにも石原さんにも面白いって言われたことはあるんですけど、それって本当に面白いって思ってくれたのかなって思う事もあったんですよ。どうして私が選ばれたんですか。その理由が知りたいです」
「愛華ちゃんを選んだ理由ね。選考には私も福島君も関与してたんだ。愛華ちゃんが送ってくれた小説も全部じゃないけど読んだよ。正直に言うと、よくわからない話もあったし途中で終わって手続きが気になるなってのもあったんだ。でも、そんな愛華ちゃんの事を良いって言ったのはうまなちゃんなんだよね。私も福島君も他に候補がいなかったってわけじゃないんだけど、うまなちゃんは絶対に愛華ちゃんがいいって言って譲らなかったんだよ。だから、あなたはうまなちゃんに選ばれた優秀な人だってことなんだよ。うまなちゃんは上手く言葉に出来なかったみたいだけど、それは単に恥ずかしがってただけかもしれないよね。だって、うまなちゃんは愛華ちゃんの書いた小説を全部読んだって言ってたからね」
私は今までうまなさんの事を変わり者だと思っていたところがある。でも、その思いは間違いではなかった。私が送ったあの小説を全部読んでくれるなんて、本当に変わり者だよ。
「愛華ちゃんはここで何かしたいこと見つかったかな?」
「いえ、全然見つからないですね。というか、普段は何して過ごしてるんですか?」
「福島君が来るまでは結構荒んだ生活を送っていたよ。そのお陰でうまなちゃんがこの世界の支配者になれたってのもあるんだけどね」
荒んでいたのに世界を支配することが出来るってどういう理屈なんだろ。私にはわからない事ばかりなんだが。
「その顔は、全然理解出来ないって顔してるね。じゃあ、今日はちょっとだけうな間ちゃんと私の過去の話をしてあげよう。あんまり気持ちの良いものじゃないかもしれないけど、最後まで聞いてくれたら嬉しいな」
イザーさんはいつものゆるっとした表情ではなく引き締まった真剣な大人の女性になっていた。その事からも、これから話を聞くことに覚悟がいるのだという事を感じ取っていた。
ある程度の能力や力を持っている物ならば、自分は世界の中心にいるのだと思い込むだろう。うまなとイザーもまさにそのような人物だった。
三百年以上にわたってこの地を支配していた悪霊の神はうまなの手によって滅ぼされた。
「どうだったかな。ちょっと怖かったでしょ?」
「え、それで終わりですか?」
「うん、そうなの。本当はもっといろいろな事が起こって大変だったんだけどね、うまなちゃんが悪霊の神を素手で引きちぎっちゃったらこの世界の支配者になれちゃったって事なんだ。ね、あんまり気持ちの良くない話でしょ」
「まあ、素手で引きちぎるとかそういうのはちょっと気持ち悪いですけど、本当にそんな事出来るんですか?」
「出来るよ。だって、うまなちゃんは破壊と二次創作の力が誰よりも優れているからね」
「破壊と創造じゃなくて破壊と二次創作なんですか?」
「そうなのよ。うまなちゃんは何でも破壊することは出来るんだけどさ、新しく何かを創り出すことって出来ないのよね。この世界の大半だってうまなちゃんが新しく作ってくれたんだけど、福島君の協力があったからできたモノなんだよ。愛華ちゃんの家だって福島君が描いたものをうまなちゃんが現実のものにしたんだからね。凄い能力だよね」
「凄いですね。その能力があればなんだって作れちゃうんじゃないですか。私の好きな漫画とかゲームも現実のものに出来るって事なんですよね」
「そうなんだけど、その為にはいくつか条件があるのよね。その条件の一つというか根幹にあるのが、製作者の許諾を得る必要があるのよ。それをしないで勝手に想像してしまうと大変な事になっちゃうのよね」
「大変な事ですか。それって、どんな感じの大変な事になるんですか?」
「まあ、例えばだけど、その世界に漂っている悪霊がうまなちゃんを敵対視して一気に襲ってくるとかかな」
「あの、それってこの地を三百年以上支配してた悪霊の神ってのと何か関係あったりします?」
「たぶん、関係あるんじゃないかな。私はそう思ってるんだけど、うまなちゃんはそれを認めてはくれないんだよね。三百年前からの悪霊とか関係ないって言ってるんだけど、うまなちゃんが私を作ろうとしたのって三百年以上前だったからね。それが原因かはわからないけど、その時からこの世界は悪霊がはびこる世界になったって話だよ」
やっぱりこの人達に関わらない方が良いんじゃないかな。そう思い始めてきたけど、今の私には元の世界に戻る方法がわからない。来る時に使っていた車を運転することが出来れば逃げ出せそうな気もするんだけど、私はゲームの車も真っすぐに走らせることが出来ないんだよね。そう考えると、脱出するのは難しそうだな。
「だからね、愛華ちゃんには期待しているんだよ。この退屈な世界を楽しい世界に変えてくれるのは愛華ちゃんしかいないって思ってるからね。私達には出来ない新しい世界を創造する力が愛華ちゃんにはあるんだからね」
「正直に言って、私にはそこまで優れた才能があるとは思えないんです。今まで書いてきた小説だって面白いって言われたことはありましたけど、そこまで凄いものを書いてきたって自信は無いです。伊藤さんにも石原さんにも面白いって言われたことはあるんですけど、それって本当に面白いって思ってくれたのかなって思う事もあったんですよ。どうして私が選ばれたんですか。その理由が知りたいです」
「愛華ちゃんを選んだ理由ね。選考には私も福島君も関与してたんだ。愛華ちゃんが送ってくれた小説も全部じゃないけど読んだよ。正直に言うと、よくわからない話もあったし途中で終わって手続きが気になるなってのもあったんだ。でも、そんな愛華ちゃんの事を良いって言ったのはうまなちゃんなんだよね。私も福島君も他に候補がいなかったってわけじゃないんだけど、うまなちゃんは絶対に愛華ちゃんがいいって言って譲らなかったんだよ。だから、あなたはうまなちゃんに選ばれた優秀な人だってことなんだよ。うまなちゃんは上手く言葉に出来なかったみたいだけど、それは単に恥ずかしがってただけかもしれないよね。だって、うまなちゃんは愛華ちゃんの書いた小説を全部読んだって言ってたからね」
私は今までうまなさんの事を変わり者だと思っていたところがある。でも、その思いは間違いではなかった。私が送ったあの小説を全部読んでくれるなんて、本当に変わり者だよ。
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