14 / 127
第14話 シンカイの王
しおりを挟む
ツーショットの写真を撮った後にフードチケットを二千円分買った二人は屋台を見て回ることにした。
「珠希ちゃんの好きなモノってあるかな?」
「どうだろう。ボクはお祭りって何回かしか行ったことが無いから詳しくないんだけど、フランクフルトとかたこ焼きとか好きかも。うまなちゃんは好きなものあるのかな?」
「私もたこ焼きとフランクフルト好きだよ。他には焼きそばとかも好きかも」
「良いね。二千円だとちょうど四つ買えるみたいだよ。飲み物は自販機でもいいよね?」
「それでいいと思うよ。じゃあ、私はたこ焼きと焼きそば買ってくるから珠希ちゃんはフランクフルトをお願いね」
「わかった。でも、フランクフルトだけだと悪いから飲み物も買っておくね。お茶でいいかな?」
「うん、お茶でお願いします」
デートなのだから効率を求めるのではなく一緒に並べばよかった。栗宮院うまながそう思ったのはたこ焼きを買って焼きそばの待機列に並んでいる時だった。
少しでも一緒にいる時間を大切にしたいとも思ったけれど、こうして相手の事を考える時間が出来たのも良いものだと思い始めていた。
そんなタイミングで知らない人に話しかけられたので栗宮院うまなは驚いてしまった。話しかけてきた人を見ても誰だかわからなかった。
「すいません。零楼館高校の栗宮院うまなさんですよね?」
「そうですけど。何か?」
「あ、すいません。私達イザーさんからうまなさんの事を色々と聞いていたんですよ。写真でしか見たことが無かったうまなさんが目の前にいたのでつい話しかけてしまったんです。ご迷惑でしたか?」
「別に迷惑とかはないけど。あなたたちはイザーちゃんの友達って事?」
「友達とは違うと思います。私たちはイザーさんに時々相談に乗ってもらったりしてるんですよ。実は、ちょっと困っていることがあってイザーさんに話を聞いてもらいたいって思ってたんですけど、急に連絡が取れなくなってしまったみたいでどうしようかなって思ってたんです。でも、今になって思えばそんなに急ぐようなことでもなかったかなって思ってたりもするんですよ」
「そうなんだ。ちなみに、その困ってるのってどんな話なの?」
「どこにでもある話だと思うんですけど、シンカイの王ってやつが私たちの国を乗っ取ろうとして攻めてきてるんです。今のところはそこまで大きな被害もなくすんでるんですけど、これ以上何か被害が出るようだったらイザーさんに相談してみようかなって思ってたんです」
「それは大変だね。その深海の王ってのがどれくらい強い相手なのかわからないんであれだけど、イザーちゃんが来るまでの間で良かったら私が場を繋いであげようか?」
「とても助かります。今すぐにでもってわけでもないので、うまなさんはそのまま彼女さんとデートを楽しんでくださいね」
「ちょっと待ってもらっていいかな。私の隣にいた珠希ちゃんが私の彼女だってどうして思ったのかな?」
「どうしてと言われましても。先ほどからうまなさんの事が気になってて見ていたんですけど、隣にいた女性の事を凄く愛おしく見ていたのでそう思ったんです。相手の型の表情は見えなかってのでアレですけど、船の前で写真を撮ってる時はお二人ともすごくいい笑顔をしていましたよ」
「そうだね。お互いの事を思いあってるからこそ、そう言った表情に見えてしまったんだろうね。それを隠すことが出来なくてごめんよ」
「いえ、うまなさんは謝らないでください。私たちはうまなさんと彼女さんのそんな姿を見て羨ましいなって思いましたよ」
「羨ましいって、あなたたちも付き合ってるんじゃないの?」
「いえいえいえ、私たちはそんなんじゃないんですよ」
「そうですそうです。私たちはお二人と違ってただのご近所さんなだけです。この世界に来ることになったのだって、二人ともイザーさんと連絡が取れるってだけの理由ですから。それ以上でもそれ以下でもないんです」
自分で解決出来るのであれば解決しておいた方がいいのだろう。イザーが帰ってきて疲れているところにお願いするのも申し訳ない。そんな事を思っていた栗宮院うまなは困っている二人に救いの手を差し伸べることにした。
「そんなに困っているんだったら私と何人かの戦える子を連れて行くよ。深海の王ってのがどれくらい強いのかいまいちよくわからないんだけど、海に近付かないようにしておけばいいって話だもんね?
「どうして海に近付かないようにするんですか?」
「だって、深海の王って事は海を統べる王って事なんだよね?」
「えっと、そっちの深海ではなくて、神々が暮らす世界の方の神界です」
「あ、神様の世界で神界ね。そっかそっか、そっちの方だったか。で、あなたたちの国ってどこにあるの?」
「この星とは異なる別の星にあるんですけど、私たちの宇宙船でしたら一週間ほどで突くと思いますよ。敵に出会わなければですけど」
「一週間か。それはちょっと困ったな。イザーちゃんがいれば一瞬でワープできるんだろうけど、いくらイザーちゃんが強いと言ったって神様の中の王様を倒すとか大丈夫なのかな?」
「私たちも神様に抵抗しない方がいいのではないかと思ってたんですけど、さすがに全員殺されるのを待つだけというのはおかしいんじゃないかって話になってきてるんです。うまなさんが私たちの立場だったら黙って殺されるのを待ちますか?」
「いや、待たないでしょ。そんな状況なら一刻を争うんじゃないの?」
「まあ、早く助けに行くに越した事は無いですけど、イザーさんがいないのでは急ぎようも無いですからね。待っているみんなには悪いと思いますけど、私たちはもう少しこの世界を楽しんでることにします。うまなさんも彼女さんとデートを楽しんでくださいね」
工藤珠希とのデートを楽しみたいという思いは間違いなくあるのだが、本当に楽しんでいいのかという迷いが出てしまっていた。
話しかけてきた二人の国が神様に襲われているのだから今すぐにでも助けに行くべきなのではないかと考えてしまう。
あの二人が屋台を楽しんでいるように見えるのも、きっとカラ元気なのだろう。
工藤珠希とのデートも楽しみたいのだけれど、神様と戦う事も楽しみたいと思ってしまっていた栗宮院うまなであった。
「珠希ちゃんの好きなモノってあるかな?」
「どうだろう。ボクはお祭りって何回かしか行ったことが無いから詳しくないんだけど、フランクフルトとかたこ焼きとか好きかも。うまなちゃんは好きなものあるのかな?」
「私もたこ焼きとフランクフルト好きだよ。他には焼きそばとかも好きかも」
「良いね。二千円だとちょうど四つ買えるみたいだよ。飲み物は自販機でもいいよね?」
「それでいいと思うよ。じゃあ、私はたこ焼きと焼きそば買ってくるから珠希ちゃんはフランクフルトをお願いね」
「わかった。でも、フランクフルトだけだと悪いから飲み物も買っておくね。お茶でいいかな?」
「うん、お茶でお願いします」
デートなのだから効率を求めるのではなく一緒に並べばよかった。栗宮院うまながそう思ったのはたこ焼きを買って焼きそばの待機列に並んでいる時だった。
少しでも一緒にいる時間を大切にしたいとも思ったけれど、こうして相手の事を考える時間が出来たのも良いものだと思い始めていた。
そんなタイミングで知らない人に話しかけられたので栗宮院うまなは驚いてしまった。話しかけてきた人を見ても誰だかわからなかった。
「すいません。零楼館高校の栗宮院うまなさんですよね?」
「そうですけど。何か?」
「あ、すいません。私達イザーさんからうまなさんの事を色々と聞いていたんですよ。写真でしか見たことが無かったうまなさんが目の前にいたのでつい話しかけてしまったんです。ご迷惑でしたか?」
「別に迷惑とかはないけど。あなたたちはイザーちゃんの友達って事?」
「友達とは違うと思います。私たちはイザーさんに時々相談に乗ってもらったりしてるんですよ。実は、ちょっと困っていることがあってイザーさんに話を聞いてもらいたいって思ってたんですけど、急に連絡が取れなくなってしまったみたいでどうしようかなって思ってたんです。でも、今になって思えばそんなに急ぐようなことでもなかったかなって思ってたりもするんですよ」
「そうなんだ。ちなみに、その困ってるのってどんな話なの?」
「どこにでもある話だと思うんですけど、シンカイの王ってやつが私たちの国を乗っ取ろうとして攻めてきてるんです。今のところはそこまで大きな被害もなくすんでるんですけど、これ以上何か被害が出るようだったらイザーさんに相談してみようかなって思ってたんです」
「それは大変だね。その深海の王ってのがどれくらい強い相手なのかわからないんであれだけど、イザーちゃんが来るまでの間で良かったら私が場を繋いであげようか?」
「とても助かります。今すぐにでもってわけでもないので、うまなさんはそのまま彼女さんとデートを楽しんでくださいね」
「ちょっと待ってもらっていいかな。私の隣にいた珠希ちゃんが私の彼女だってどうして思ったのかな?」
「どうしてと言われましても。先ほどからうまなさんの事が気になってて見ていたんですけど、隣にいた女性の事を凄く愛おしく見ていたのでそう思ったんです。相手の型の表情は見えなかってのでアレですけど、船の前で写真を撮ってる時はお二人ともすごくいい笑顔をしていましたよ」
「そうだね。お互いの事を思いあってるからこそ、そう言った表情に見えてしまったんだろうね。それを隠すことが出来なくてごめんよ」
「いえ、うまなさんは謝らないでください。私たちはうまなさんと彼女さんのそんな姿を見て羨ましいなって思いましたよ」
「羨ましいって、あなたたちも付き合ってるんじゃないの?」
「いえいえいえ、私たちはそんなんじゃないんですよ」
「そうですそうです。私たちはお二人と違ってただのご近所さんなだけです。この世界に来ることになったのだって、二人ともイザーさんと連絡が取れるってだけの理由ですから。それ以上でもそれ以下でもないんです」
自分で解決出来るのであれば解決しておいた方がいいのだろう。イザーが帰ってきて疲れているところにお願いするのも申し訳ない。そんな事を思っていた栗宮院うまなは困っている二人に救いの手を差し伸べることにした。
「そんなに困っているんだったら私と何人かの戦える子を連れて行くよ。深海の王ってのがどれくらい強いのかいまいちよくわからないんだけど、海に近付かないようにしておけばいいって話だもんね?
「どうして海に近付かないようにするんですか?」
「だって、深海の王って事は海を統べる王って事なんだよね?」
「えっと、そっちの深海ではなくて、神々が暮らす世界の方の神界です」
「あ、神様の世界で神界ね。そっかそっか、そっちの方だったか。で、あなたたちの国ってどこにあるの?」
「この星とは異なる別の星にあるんですけど、私たちの宇宙船でしたら一週間ほどで突くと思いますよ。敵に出会わなければですけど」
「一週間か。それはちょっと困ったな。イザーちゃんがいれば一瞬でワープできるんだろうけど、いくらイザーちゃんが強いと言ったって神様の中の王様を倒すとか大丈夫なのかな?」
「私たちも神様に抵抗しない方がいいのではないかと思ってたんですけど、さすがに全員殺されるのを待つだけというのはおかしいんじゃないかって話になってきてるんです。うまなさんが私たちの立場だったら黙って殺されるのを待ちますか?」
「いや、待たないでしょ。そんな状況なら一刻を争うんじゃないの?」
「まあ、早く助けに行くに越した事は無いですけど、イザーさんがいないのでは急ぎようも無いですからね。待っているみんなには悪いと思いますけど、私たちはもう少しこの世界を楽しんでることにします。うまなさんも彼女さんとデートを楽しんでくださいね」
工藤珠希とのデートを楽しみたいという思いは間違いなくあるのだが、本当に楽しんでいいのかという迷いが出てしまっていた。
話しかけてきた二人の国が神様に襲われているのだから今すぐにでも助けに行くべきなのではないかと考えてしまう。
あの二人が屋台を楽しんでいるように見えるのも、きっとカラ元気なのだろう。
工藤珠希とのデートも楽しみたいのだけれど、神様と戦う事も楽しみたいと思ってしまっていた栗宮院うまなであった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる