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先生とうまなちゃん
第10話 やっぱり、お兄ちゃんで問題無いと思うよ。
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最初に出会った何も知らない状態の方が俺にとってはまだマシだったんだと思い知らされた。栗宮院うまなの知り合いだという事がわかっただけで、俺はこの金髪の女性の事を何も知らない。
栗宮院うまながイザーちゃんと呼んでいたのを聞いてはいたけれど、それが本名なのかあだ名なのかコードネームなのかさっぱりわからない。直接聞けば話は早いのだろうが、それを聞いたところで確かめる手段がないのだ。さすがに身分証を見せてほしいなんて言えるわけがないし、栗宮院うまなの知り合いだという彼女の言う事を信じるしかないのが現状なのだ。
ただ、あれだけ美味しい料理を作ってくれたことを考えると、この金髪の女性は悪い人ではないと思われる。
その気になれば料理に毒を盛る事も出来ただろう。そんな事をして何の得があるのかわからないが、その気になれば熟睡していた俺を簡単に殺す事も出来たのだろう。それをしなかっただけでも信用しても良いのではないかという考えも浮かんできていた。
それと、目の前に彼女がいる状況で財布や貴重品を確認するわけにもいかないと思う。俺の家なのだから確認したところで文句なんて言われないとは思うけど、あれだけ美味しい料理を作ってくれた彼女の機嫌を損ねて料理を作ってもらえなくなるという事態だけはどうしても避けるべきなのだ。
それくらいに、彼女の作る料理は俺の味覚にピッタリとフィットしていたのだ。
「私は人間としてうまなちゃんを説教しようと思ってるので、お兄ちゃんは高校の先生として指導してもらってもいいですか?」
「それは当然構わないのだけれど、俺の事をお兄ちゃんと呼ぶのはやめて欲しいんだが」
「お兄ちゃんでいいと思うんだけどな。やっぱり、お兄ちゃんで問題無いと思うよ。それとも、ユキちゃんと同じように呼んで欲しいって事なのかな?」
「そう言うわけではないのだけれど」
それなりの数の人間と接してきた俺はどんな相手だったとしても、最終的にはこちら側が主導権をえることに成功していた。どんなに危なそうに見える相手だったとしても、こちらに非が無ければ案外何とかなるものなのだ。
もちろん、全ていおいてそう言った対処法でどうにかなるわけではなく、時には精神的にも肉体的にも追い詰められそうになることがあったりもする。
「まあ、私の方が年上だと思うし、あなたの呼び方は臨機応変にいきましょ。私の事はうまなちゃんと同じようにイザーって呼んでくれていいからね」
「俺よりも君の方が年上って、そうは思えないんだけど。俺よりも年上って事は、少なく見積もっても」
「おっと、それ以上は口に出さない方が良いんじゃないかな。世の中には真実が全て正しいことだとは限らないんだからね。お兄ちゃんだったとしても、言っていいことと悪い事はあると思うんだ。もちろん、どんな風に考えてくれても問題ないんだけど、それを言葉に出すのは違うんじゃないかなってだけの話だよ。それと、私の事を君って呼ぶのはやめて欲しいかも。イザーちゃんって呼んでくれていいからね」
何とも説明しがたい迫力に圧倒された俺は素直に彼女の、イザーちゃんの言葉に従う事にした。
だが、勘違いしてほしくないのは俺は彼女の圧に屈したという事ではなく、イザーちゃんの機嫌を損ねてあの美味しい料理を堪能できなくなってしまうという事を避けたかっただけなのだ。人をこの世界から消すことにためらいが無いような目力にやられたのではなく、素直に従った方が良いという印象を受けてソレに従っているまでなのだ。
大人であり教師でもある俺は自分と相手の力関係を理解して行動を起こすことが出来るのは当然なのだが、俺が教えている生徒たちも同じように相手との力量差を見極めることが出来るようになって欲しいと思った。
なかなか素直になれない年頃だとは思うのだけれど、世の中には絶対に逆らってはいけない相手というのがいるという事を教えてあげたい。言葉では説得力はないかもしれないが、実際にイザーちゃんのような人を連れて行くわけにもいかないので困ったものである。
「うん、わかってくれたみたいで良かったよ。それで、お兄ちゃんが聞きたい事って、ユキちゃんのことでいいんだよね?」
「間違ってはいないんだけど、どうして君たちは由貴の事を知っているんだ?」
「どうしてって言われてもね。私たちはユキちゃんから直接色々と聞いてるってだけだし、それ以上に何か理由があるわけでもないんだよね。うまなちゃんからどこまで聞いているのかわからないけど、私たちはお兄ちゃんがユキちゃんのためにやってあげたいことの手助けをしたいだけなんだよ」
あの時に聞こえた由貴の声が本物だとしたら、イザーちゃんの言っていることは正しいのかもしれない。
栗宮院うまなの言葉を信じることにすると、由貴は今でも時々こっちの世界に来てやり残したことを悔やんでいるようなことを言っていた。それが本当だとしたら、イザーちゃんが言っている事と微妙に異なるように思えるのだ。
イザーちゃんは、俺が由貴のためにやりたいことを手助けしてくれるといっていた。
由貴がやり残したことを手伝うのは構わないのだが、俺が由貴のためにやりたいこととは一体何なのだろうか。
栗宮院うまなの言っている事とイザーちゃんの言っている事は似ているような気もするのだけれど、ただの言い間違いなのか俺が細かいところを気にしすぎなのか答えはわからない。
ただ、由貴のためにやるべきことがあるのであれば、俺はそれがどんな事であってもやり遂げる覚悟だけは持っているのである。
栗宮院うまながイザーちゃんと呼んでいたのを聞いてはいたけれど、それが本名なのかあだ名なのかコードネームなのかさっぱりわからない。直接聞けば話は早いのだろうが、それを聞いたところで確かめる手段がないのだ。さすがに身分証を見せてほしいなんて言えるわけがないし、栗宮院うまなの知り合いだという彼女の言う事を信じるしかないのが現状なのだ。
ただ、あれだけ美味しい料理を作ってくれたことを考えると、この金髪の女性は悪い人ではないと思われる。
その気になれば料理に毒を盛る事も出来ただろう。そんな事をして何の得があるのかわからないが、その気になれば熟睡していた俺を簡単に殺す事も出来たのだろう。それをしなかっただけでも信用しても良いのではないかという考えも浮かんできていた。
それと、目の前に彼女がいる状況で財布や貴重品を確認するわけにもいかないと思う。俺の家なのだから確認したところで文句なんて言われないとは思うけど、あれだけ美味しい料理を作ってくれた彼女の機嫌を損ねて料理を作ってもらえなくなるという事態だけはどうしても避けるべきなのだ。
それくらいに、彼女の作る料理は俺の味覚にピッタリとフィットしていたのだ。
「私は人間としてうまなちゃんを説教しようと思ってるので、お兄ちゃんは高校の先生として指導してもらってもいいですか?」
「それは当然構わないのだけれど、俺の事をお兄ちゃんと呼ぶのはやめて欲しいんだが」
「お兄ちゃんでいいと思うんだけどな。やっぱり、お兄ちゃんで問題無いと思うよ。それとも、ユキちゃんと同じように呼んで欲しいって事なのかな?」
「そう言うわけではないのだけれど」
それなりの数の人間と接してきた俺はどんな相手だったとしても、最終的にはこちら側が主導権をえることに成功していた。どんなに危なそうに見える相手だったとしても、こちらに非が無ければ案外何とかなるものなのだ。
もちろん、全ていおいてそう言った対処法でどうにかなるわけではなく、時には精神的にも肉体的にも追い詰められそうになることがあったりもする。
「まあ、私の方が年上だと思うし、あなたの呼び方は臨機応変にいきましょ。私の事はうまなちゃんと同じようにイザーって呼んでくれていいからね」
「俺よりも君の方が年上って、そうは思えないんだけど。俺よりも年上って事は、少なく見積もっても」
「おっと、それ以上は口に出さない方が良いんじゃないかな。世の中には真実が全て正しいことだとは限らないんだからね。お兄ちゃんだったとしても、言っていいことと悪い事はあると思うんだ。もちろん、どんな風に考えてくれても問題ないんだけど、それを言葉に出すのは違うんじゃないかなってだけの話だよ。それと、私の事を君って呼ぶのはやめて欲しいかも。イザーちゃんって呼んでくれていいからね」
何とも説明しがたい迫力に圧倒された俺は素直に彼女の、イザーちゃんの言葉に従う事にした。
だが、勘違いしてほしくないのは俺は彼女の圧に屈したという事ではなく、イザーちゃんの機嫌を損ねてあの美味しい料理を堪能できなくなってしまうという事を避けたかっただけなのだ。人をこの世界から消すことにためらいが無いような目力にやられたのではなく、素直に従った方が良いという印象を受けてソレに従っているまでなのだ。
大人であり教師でもある俺は自分と相手の力関係を理解して行動を起こすことが出来るのは当然なのだが、俺が教えている生徒たちも同じように相手との力量差を見極めることが出来るようになって欲しいと思った。
なかなか素直になれない年頃だとは思うのだけれど、世の中には絶対に逆らってはいけない相手というのがいるという事を教えてあげたい。言葉では説得力はないかもしれないが、実際にイザーちゃんのような人を連れて行くわけにもいかないので困ったものである。
「うん、わかってくれたみたいで良かったよ。それで、お兄ちゃんが聞きたい事って、ユキちゃんのことでいいんだよね?」
「間違ってはいないんだけど、どうして君たちは由貴の事を知っているんだ?」
「どうしてって言われてもね。私たちはユキちゃんから直接色々と聞いてるってだけだし、それ以上に何か理由があるわけでもないんだよね。うまなちゃんからどこまで聞いているのかわからないけど、私たちはお兄ちゃんがユキちゃんのためにやってあげたいことの手助けをしたいだけなんだよ」
あの時に聞こえた由貴の声が本物だとしたら、イザーちゃんの言っていることは正しいのかもしれない。
栗宮院うまなの言葉を信じることにすると、由貴は今でも時々こっちの世界に来てやり残したことを悔やんでいるようなことを言っていた。それが本当だとしたら、イザーちゃんが言っている事と微妙に異なるように思えるのだ。
イザーちゃんは、俺が由貴のためにやりたいことを手助けしてくれるといっていた。
由貴がやり残したことを手伝うのは構わないのだが、俺が由貴のためにやりたいこととは一体何なのだろうか。
栗宮院うまなの言っている事とイザーちゃんの言っている事は似ているような気もするのだけれど、ただの言い間違いなのか俺が細かいところを気にしすぎなのか答えはわからない。
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