サキュバスを腹上死させた魔王ですが世界中から狙われるようになりました

釧路太郎

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第二部

第五話 天才科学者と魔王アスモ ボーナスステージ中編

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 こっそりと逃げる準備をしていた俺の考えは秘書にバレていたようで、ことごとく先回りをされて逃げ道をつぶされていた。無理やり突破することは容易だと思うのだが、そんな事をしたところでうまなちゃん達は納得してくれないだろう。
 どうすればこの場をうまく切り抜けるのか考えていたが、一人は幼女で一人は男の娘。どちらを相手にするにも俺には荷が重いと感じてしまった。
「俺がお前らの相手をすることなんてないんだし、このまますんなりと帰してもらってもいいかな?」
「何言ってるんですか。博士の研究所に忍び込んでおいて何もせずに帰るなんて魔王としてのプライドとかないんですか。ほら、どっからどう見ても子供にしか見えない博士ですけど、私たちよりも全然年上で成熟した大人の女性なんですよ。ただ、男性に対する免疫とかあんまりないんでそういう事には疎いと思うんですけどね。なので、その時は魔王アスモさんが博士の事をリードしてくれると助かります」
「おい、何勝手なこと言ってんだよ。博士は別に魔王なんかにリードしてもらう必要なんてないんだからな。大体、なんで博士が魔王の相手をしなくちゃいけないんだよ。博士の助手たちがもう一度魔王に相手をしてもらいたいって言ってるんだからあいつらに任せればいいだろ。なんで博士がいちいち相手をしなくちゃいけないんだよ」
「あらあら、博士も魔王アスモさんの事が気になってたと思うんですけどね。ほら、皆さんがリクエストしてきた道具って明らかに魔王アスモさんの男性器をモデルにして発注してきてましたよね。それを見て博士も何か思うところはあったんじゃないですかね。ほら、正直に言ってみていいんですよ」
 さらりと受け流してしまうところだったが、俺の男性器をモデルにした道具を発注しているって言ってたよな。それって、俺のチンチンの形をしたオモチャを作ってもらっているという事なのか。俺も今までいろいろなおもちゃを作っては見たけれど、さすがに自分のモノと同じものを作ろうと思ったことはないな。でも、よくよく考えてみると相手に合わせて変化するんだから俺のチンチンをモデルにして作った方が喜ばれるという事なのかもしれない。
 だからと言って、そのまんま俺のチンチンを参考にして作ったというのはさすがに恥ずかしすぎるよな。誰かがそんなものを作っていたとしたら、なんて自意識過剰で自信家で見栄っ張りなんだろうって思てしまいそうだ。俺もそう思われてしまうようなことになるだろうし、それは避けておきたいところでもある。
「正直にって言われてもな。博士は何かを作るときは感情なんて殺しちゃってるからな。自分の感情を入れてしまうといいものも出来にくくなると思うし、少しでもクオリティを上げるためには余計なものは削ぎ落した方がいいと思ってるんだよな。だから、別に助手たちにリクエストされたのが魔王アスモのだ、男性器だったとしても、博士は別に何とも思ってないんだもん。完成した物を助手に渡す前にいろんな角度から眺めたりなんてしてないんだからな」
「まあ、見るくらいなら皆さんも許してくれると思いますよ。でも、さすがに自分の体で試したりはしてないですよね?」
 秘書の質問に対して視線を逸らすという答えをおくった博士であった。いや、視線をそらしてるって事は、渡す前に自分で使っちゃってるって事を自白しているようなモノなんじゃないかな。さすがに渡すものを自分で使ってるとは思わないので試作品みたいなものがあるのだと思うが、秘書はそこを深堀することもなく黙って何かを探すような仕草をしていた。
「そうですそうです。ここで一つ確かめなくちゃいけないことがあるんですよ。これはきっと博士にとっても重要なことになると思うんです。だから、今ここでしっかりと確かめちゃいましょうよ。ね、いいですよね?」
「いや、別に博士はそこまでしなくてもいいんじゃないかなって思うんだけど。でも、お前がそこまで言うんだったらやった方がいいのかなとも思うんだよね。やらなくても問題はないと思うんだけど、やっておいても損はないって事になるのかな。お前の言う通り、これから先に何があるのかわからないし、助手たちの頼みをより完璧に叶えるためにも必要になっちゃうのか。あいつらが喜んでくれるというんだったら、博士はちょっとくらい恥ずかしい思いをしても文句は言わないって決めているのだ」
「そうですよ。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥っていうくらいですし、思い切って聞いてみましょうよ。ね、今の博士なら何でも聞けると思うんで言っちゃってください」
「いや、こういうのは博士から直接聞くんじゃなくて秘書であるお前が担当する話だと思うんだが」
「何言ってるんですか。私が聞いて魔王アスモさんの機嫌を損ねたらどうするんですか。こういう時はトップ同士で話し合うのがお約束みたいなところもあると思うですよ。そんなに難しく考えなくていいと思うんで、ズバッと聞いちゃってください。私が聞いてそれを確かめて博士に伝えるよりも、博士が直接確かめちゃった方が作るときにミスもなくなると思うんですよね。ほら、皆さん本物と少し違うけど気持ちいいから良いやって言ってるじゃないですか。ここでより完璧なものを作り上げてしまいましょうよ」
「それはそうなんだけどさ、さすがに直接聞くのは恥ずかしいというか、気まずいというか」
「何言ってるんですか。そんなに恥ずかしいんだったら、こういう風に言ったらどうですか?」
 何やら博士に耳打ちしているようなのだが、もちろん俺には何を耳打ちしているのかわからない。何を言っているのかわからなくても何を言わせようとしているのかは想像がつく。
 とてもいやそうな顔をして紐畔亭羊仗は俺の前まで進んできたのだが、それを応援する保護者みたいな立場で秘書が見守っていた。
「あ、あの。博士に、魔王アスモの、お、お、ダメだ恥ずかしい」
「大丈夫です。もう一声頑張ってください」
 何度も後ろを振り返って秘書に助けを求めている紐畔亭羊仗ではあるが、秘書は紐畔亭羊仗を助けることもなく見守っているだけなのだ。
 俺はそんな二人の様子を黙って見守っているのだ。
 再び紐畔亭羊仗が俺に向かって明らかに緊張している表情で話しかけてきた。
「えっと、あの、博士に、お前の、お、おま、お前の、お、おちん、お、おち、オチンチンを見せてくれ」
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