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第二部
第六話 栗鳥院家のサキュバス ボーナスステージ後編
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「そんなに焦らなくても大丈夫だよ。私のおっぱいは逃げたりしないから。ね、だから、そんなに力を入れなくても大丈夫だよ。ほら、おっぱいは優しく触るものなんだからね」
自分の気持ちに素直になった俺は栗鳥院青葉の胸を優しく引っ張ると、持っていたナイフをそっと胸の付け根に這わせてゆっくりとその刃を上へ向けてスッと進めていった。
「え、え、え、何、何々なになにナニナニ、何してるの。ちょっと、やめてよ、やめてって、やめてください、ほんと何してんの、痛い痛い痛い痛いイタイいたいイタイ痛いいたい痛いって」
乳房の半分ほど進んだナイフは物凄い力で抑えつけられていた。俺がちょっと力を入れれば何の苦も無く切り落とすことも出来ると思うけど栗鳥院青葉の何が何だかわからないといった表情を見ていると自分が間違ったことをしているのではないかという考えが頭をよぎってしまっている。いや、どう考えても間違ったことをしているのに違いはないのだけど今更どうしようも出来ないのだ。
「本当にマジで無理なんだけど。いったい何してるの。頭おかしくなってるのかな。それとも、そういう猟奇的なことが好きだったりするのかな。もしもそうなんだったとしたら、ちゃんとした病院で見てもらった方が良いと思うよ。あなたみたいなおかしい人はこの世界にいちゃいけない人だと思う。切れ味が鋭いだけのナイフだからまだいいけど、そのナイフが再生不可の呪いがかかってる奴だったら本気であなたの事をどうにかしちゃうと思うよ。なんでナイフで私の胸を切り落とそうとしたのかな。理由次第では私も怒ったりなんてしないけど、よほどの理由がなければそれは無理だってわかってるよね。でも、なんでこんなことしちゃってるのかな。罪の意識を感じてるからなのかわからないけど、自分で私の胸を切り落とそうとしてたのに回復魔法を使ってどうにかしようとするのどういうつもりなのかな。回復出来るんだから傷つけてもいいやってつもりなんだったらその考えも間違ってると思うよ。魔王としてはそういう楽しみ方もあるのかもしれないけどさ、私とあなたの関係性でそんなことをされても私にはただただ恐怖を感じることしかできないんだよ。そんな風に私が恐怖を感じることを望んでやったんだとしたら、ある意味魔王として正しい姿なのかもしれないね。そうは言っても、やっぱり私はそういうのは良くないと思うんだ。あなたは自分が誰よりも強くてあなたに誰も逆らえないって思ってるんだったらさ、それは勘違いでしかないと思うよ。世の中にはあなたが知らないだけであなたよりも強い人なんてたくさんいるんだからね。魔王は勇者の手によって倒されるって決まってるんだからね」
栗鳥院青葉の気迫と早口で一気にまくしたてられたこともあって若干気圧されてしまった。あえて反論せずに俺は成り行きに任せてみようと思っていたのだが、突然俺の背後に現れた得体の知れない不思議な力で俺は押し潰されてしまいそうになった。今まで感じたことのない強いプレッシャーを受けている背中は汗でびっしょりと濡れていたのだ。
「ああ、待ってましたよ。私を助けてくれるって信じてました。聞いてくださいよ。この魔王って意味もなく私の胸を切り落とそうとしたんですよ。私がサキュバスとして持てる力をフルに活用して楽しませてあげようと思ってたんですけど、そんなモノには興味はないとでも言いたそうな顔で私のおっぱいをナイフで切り落とそうとしたんです。信じられないですよね。先生の力でこの魔王をボコってくださいよ」
先生の殺気が俺に向かっているのが痛いほどよくわかっている。ある程度の力があるものなら相手から向けられる殺気を感じ取ることが出来てそれを避けることも出来るのだが、俺とこの先生の力の差は幼稚園児とヘビー級チャンピオンくらいありそうだった。何の競技で例えてもそれくらいの差があると肌で感じていた。
もしかして、今までうまなちゃんやイザーちゃんが言っていた先生というのはこの恐ろしいほどの殺気を向けてきている人物の事を言っていたのだろうか。俺は心のどこかでうまなちゃんやイザーちゃんほど強い人なんていないと思っていたのだが、姿を見るまでもなく先生は二人よりも強くて俺に向けて強烈な殺気を向けているという事なのだ。無意識のうちに行っていた雑魚狩りのツケが回ってきてしまったのかと思って俺は自分の死を受け入れることにした。これほど力の差があるのなら、抵抗するだけ無駄だという事をちゃんと理解はしているのだ。
「君は何で青葉ちゃんのおっぱいを切り落とそうとしたのかな。正直に言ってごらん」
俺の返答次第ではこのまま殺されてしまう。そう感じた俺は素直に答えていた。後ろを見ることなんて出来るはずもなく、俺は背後にいる見えない相手に向かって必死に説明をしていた。
「なるほど。女にうつつを抜かすなと言われたからそうならないように胸を切り落とそうとしたという事か。やり方はどうかと思うけど、君がそこまで真剣に考えていたという事は喜ばしいことかもしれないね。正直に言うと、君は青葉ちゃんの誘惑に負けてしまうとみんな思っていたのだよ。でも、君はそんなみんなの予想を裏切って私を見つけ出すことを優先してくれたんだね。そういうところはさ、ちょっと嬉しいかも」
痛いほど感じていた殺気が消えると同時に懐かしい声が聞こえてきた。ちょっと前までは俺の脳に直接響く恐ろしい声に聞こえていたはずなのに、今はその声がうまなちゃんの声にしか聞こえてこない。
ゆっくりと背後を確認する俺の目に飛び込んできたのは、正真正銘のうまなちゃんであった。
混乱している俺に対してうまなちゃんは優しく微笑みかけてくれた。俺はその姿を見て何も考えることが出来ず困った末にもう一度前を向いたのだ。そのときに目が合った栗鳥院青葉は気まずそうな顔のまま申し訳なさそうな感じで頭を下げてきた。
「じゃあ、積もる話もあるだろうし、あっちの店で話をしようじゃないか」
自分の気持ちに素直になった俺は栗鳥院青葉の胸を優しく引っ張ると、持っていたナイフをそっと胸の付け根に這わせてゆっくりとその刃を上へ向けてスッと進めていった。
「え、え、え、何、何々なになにナニナニ、何してるの。ちょっと、やめてよ、やめてって、やめてください、ほんと何してんの、痛い痛い痛い痛いイタイいたいイタイ痛いいたい痛いって」
乳房の半分ほど進んだナイフは物凄い力で抑えつけられていた。俺がちょっと力を入れれば何の苦も無く切り落とすことも出来ると思うけど栗鳥院青葉の何が何だかわからないといった表情を見ていると自分が間違ったことをしているのではないかという考えが頭をよぎってしまっている。いや、どう考えても間違ったことをしているのに違いはないのだけど今更どうしようも出来ないのだ。
「本当にマジで無理なんだけど。いったい何してるの。頭おかしくなってるのかな。それとも、そういう猟奇的なことが好きだったりするのかな。もしもそうなんだったとしたら、ちゃんとした病院で見てもらった方が良いと思うよ。あなたみたいなおかしい人はこの世界にいちゃいけない人だと思う。切れ味が鋭いだけのナイフだからまだいいけど、そのナイフが再生不可の呪いがかかってる奴だったら本気であなたの事をどうにかしちゃうと思うよ。なんでナイフで私の胸を切り落とそうとしたのかな。理由次第では私も怒ったりなんてしないけど、よほどの理由がなければそれは無理だってわかってるよね。でも、なんでこんなことしちゃってるのかな。罪の意識を感じてるからなのかわからないけど、自分で私の胸を切り落とそうとしてたのに回復魔法を使ってどうにかしようとするのどういうつもりなのかな。回復出来るんだから傷つけてもいいやってつもりなんだったらその考えも間違ってると思うよ。魔王としてはそういう楽しみ方もあるのかもしれないけどさ、私とあなたの関係性でそんなことをされても私にはただただ恐怖を感じることしかできないんだよ。そんな風に私が恐怖を感じることを望んでやったんだとしたら、ある意味魔王として正しい姿なのかもしれないね。そうは言っても、やっぱり私はそういうのは良くないと思うんだ。あなたは自分が誰よりも強くてあなたに誰も逆らえないって思ってるんだったらさ、それは勘違いでしかないと思うよ。世の中にはあなたが知らないだけであなたよりも強い人なんてたくさんいるんだからね。魔王は勇者の手によって倒されるって決まってるんだからね」
栗鳥院青葉の気迫と早口で一気にまくしたてられたこともあって若干気圧されてしまった。あえて反論せずに俺は成り行きに任せてみようと思っていたのだが、突然俺の背後に現れた得体の知れない不思議な力で俺は押し潰されてしまいそうになった。今まで感じたことのない強いプレッシャーを受けている背中は汗でびっしょりと濡れていたのだ。
「ああ、待ってましたよ。私を助けてくれるって信じてました。聞いてくださいよ。この魔王って意味もなく私の胸を切り落とそうとしたんですよ。私がサキュバスとして持てる力をフルに活用して楽しませてあげようと思ってたんですけど、そんなモノには興味はないとでも言いたそうな顔で私のおっぱいをナイフで切り落とそうとしたんです。信じられないですよね。先生の力でこの魔王をボコってくださいよ」
先生の殺気が俺に向かっているのが痛いほどよくわかっている。ある程度の力があるものなら相手から向けられる殺気を感じ取ることが出来てそれを避けることも出来るのだが、俺とこの先生の力の差は幼稚園児とヘビー級チャンピオンくらいありそうだった。何の競技で例えてもそれくらいの差があると肌で感じていた。
もしかして、今までうまなちゃんやイザーちゃんが言っていた先生というのはこの恐ろしいほどの殺気を向けてきている人物の事を言っていたのだろうか。俺は心のどこかでうまなちゃんやイザーちゃんほど強い人なんていないと思っていたのだが、姿を見るまでもなく先生は二人よりも強くて俺に向けて強烈な殺気を向けているという事なのだ。無意識のうちに行っていた雑魚狩りのツケが回ってきてしまったのかと思って俺は自分の死を受け入れることにした。これほど力の差があるのなら、抵抗するだけ無駄だという事をちゃんと理解はしているのだ。
「君は何で青葉ちゃんのおっぱいを切り落とそうとしたのかな。正直に言ってごらん」
俺の返答次第ではこのまま殺されてしまう。そう感じた俺は素直に答えていた。後ろを見ることなんて出来るはずもなく、俺は背後にいる見えない相手に向かって必死に説明をしていた。
「なるほど。女にうつつを抜かすなと言われたからそうならないように胸を切り落とそうとしたという事か。やり方はどうかと思うけど、君がそこまで真剣に考えていたという事は喜ばしいことかもしれないね。正直に言うと、君は青葉ちゃんの誘惑に負けてしまうとみんな思っていたのだよ。でも、君はそんなみんなの予想を裏切って私を見つけ出すことを優先してくれたんだね。そういうところはさ、ちょっと嬉しいかも」
痛いほど感じていた殺気が消えると同時に懐かしい声が聞こえてきた。ちょっと前までは俺の脳に直接響く恐ろしい声に聞こえていたはずなのに、今はその声がうまなちゃんの声にしか聞こえてこない。
ゆっくりと背後を確認する俺の目に飛び込んできたのは、正真正銘のうまなちゃんであった。
混乱している俺に対してうまなちゃんは優しく微笑みかけてくれた。俺はその姿を見て何も考えることが出来ず困った末にもう一度前を向いたのだ。そのときに目が合った栗鳥院青葉は気まずそうな顔のまま申し訳なさそうな感じで頭を下げてきた。
「じゃあ、積もる話もあるだろうし、あっちの店で話をしようじゃないか」
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