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第32話 嗜虐王と凌辱鬼
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一触即発といった状況の中、ただ一人イザーだけが冷静さを保っていた。
工藤珠希はどうすればイザーを助けることが出来るのかと考えているし、セクシーなお姉さんたちはイザーに対しての暴言がさらに増えていっていた。
イザーに対して心無い言葉が次々と浴びせられているのだが、それを受けたイザーは特に何かを感じている様子も見られなかった。
セクシーなお姉さんたちが言っている事のほとんどがイザーを対象にしたものではなく栗宮院うまなを対象にしたものだという事もあるのだろうが、それにしてはイザーが何も感じていなさすぎだと思われる。
「おい、栗宮院うまな。お前がお姫様をココに連れてきたのは間違いだったな。大人しくお前たちの作り上げた世界で仲良しごっこでもしてれば何も起きずに済んだのにな。私らが今からお前のお姫様に何をするか黙って見てるんだな」
「悔しかったら泣いてもいいんだぜ。お前たちのお姫様がこれから酷い目に遭うんだからな。この女に恨みは何もないけれど、栗宮院うまなの仲間になったって事を後悔するんだな」
「残念ではあるのだけど、今からあなたたちは何も抵抗することも出来ずにただただ凌辱されて穢されていくだけなのよね。零楼館高校なんかにはいらずに普通の高校に通っていればこんな目に遭う事も無かったというのに、あの時に零楼館高校を選んだ自分の選択を後悔して生きていく事ね。あ、そんな事を考えることが出来ないくらいめちゃくちゃにされてしまうかもしれないけれど、それはそれで楽しめると思えばいいんじゃないかしら」
「私たちも本当はこんな事をしたくないのだけれど、零楼館高校に乗り込む前に準備運動をしておかなければいけないからね。本番の前にあなたたちに真の絶望と言うもを感じてもらう必要があるかもしれないわね」
公園の奥にあるトイレから異様な気配を感じた工藤珠希は思わずイザーの後ろに隠れていた。
自分よりも小柄な少女であるイザーの後ろに隠れるのなんて人としてどうかと思われるのかもしれないが、戦うことに関して何の能力も持っていない工藤珠希が気配を感じただけで戦慄してしまうような何かがいるという事なのだ。
何かに対して恐れている工藤珠希の方に体を向けたイザーはそのまま優しく工藤珠希の事を抱きしめていた。その姿は怖い夢を見て眠れない子供を抱きしめて落ち着かせている母親のようにも見えたのだが、身長的には立場が逆になっているようにも思わされた。
すっかり怯え切っている工藤珠希ではあったが、イザーに包まれるように抱きしめられることで少しずつではあるが平静さを取り戻しつつあった。それでも、時折感じるさすような視線と全身を嘗め回されているような感覚に震えは止まらなかった。
「普通の人間でも嗜虐王と凌辱鬼の怖さは理解出来るんだね。でも、まだ姿も見ていない段階でそこまで怯えるなんてどうなんだろう。目の前に現れたら、君は死んじゃうのかもしれないね。だけど、嗜虐王は君が生きていようが死んでいようが関係ないんじゃないかな」
「嗜虐王と凌辱鬼だって。こいつは危険な相手だぜ。悪い子とは言わねえ、今すぐ逃げた方がいいぞ」
「え、なんでここに?」
突然現れた野城君の姿を見た工藤珠希はあまりの驚きのあまりにトイレにいる恐ろしい存在の事が頭から抜け出てしまった。
それなりに恐怖は感じているのだが、何の前触れもなく現れた野城君の存在が気になって仕方がない。
「サキュバスとインキュバスの中には突然変異を起こしてしまうモノが極稀に現れるんだ。うまなちゃんもその一例ではあるんだけど、それとは別に嗜虐王と凌辱鬼と呼ばれる恐ろしい悪魔のような生物がいるんだよ。生物と呼んでいいのか疑問ではあるけれど、腹が減っては飯をくらい、眠くなってはどこでも睡眠をとり、性欲が溜まれば相手の事などお構いなしに自分が満足するまで行為をやめない。そのうえ、嗜虐王も凌辱鬼もどんな攻撃を受けても死ぬことが無い恐ろしい存在なんだ。今まで零楼館高校とサキュバスの戦いの中でも何度か召喚しようと試みていたようだが、今の今まで一度も召喚に成功することはなかったんだぜ。でもな、なぜかこのタイミングであのトイレと二人がいる世界が繋がってしまったみたいなんだよ」
「ちょっと待って、なんでここに野城君がいるの。それに、なんでそこまであいつらの事を詳しく知ってるのよ?」
「そんな細かいことは気にしない方が幸せに過ごせるってもんだよ。珠希ちゃんが気になるんだったら答えるけど、俺はたまたまこの公園にお花を見に来ただけなんだ。君たち二人がサキュバスに絡まれているなんて知らなかったし、そのサキュバス達が嗜虐王と凌辱鬼を呼び出すことに成功したなんて全く想像もしなかったよ。でも、あいつらがこの世界に解き放たれる前にどうにかしないといけないんじゃないかな」
突然現れた野城君に驚いていたのは工藤珠希だけではなかった。
サキュバス達も野城君がこの公園に入ってきて工藤珠希とイザーに話しかけるまで存在を認知することが出来ていなかったようだ。
誰にも存在を確認されることが無かった野城君は不思議そうに見ているセクシーなお姉さんたちに向かって自己紹介を始めていた。
「どうも、皆さんが呼び出したとんでもないものを今すぐにでも元の世界に戻してください。あの二人はこの世界にいてはいけない存在なんです。そもそも、どこの世界にだっていて良い存在じゃないのはあなたたちが一番よくわかってますよね?」
サキュバス達の返答は何もなかったのだが、そんな事を気にするような野城君ではなかった。
工藤珠希はどうすればイザーを助けることが出来るのかと考えているし、セクシーなお姉さんたちはイザーに対しての暴言がさらに増えていっていた。
イザーに対して心無い言葉が次々と浴びせられているのだが、それを受けたイザーは特に何かを感じている様子も見られなかった。
セクシーなお姉さんたちが言っている事のほとんどがイザーを対象にしたものではなく栗宮院うまなを対象にしたものだという事もあるのだろうが、それにしてはイザーが何も感じていなさすぎだと思われる。
「おい、栗宮院うまな。お前がお姫様をココに連れてきたのは間違いだったな。大人しくお前たちの作り上げた世界で仲良しごっこでもしてれば何も起きずに済んだのにな。私らが今からお前のお姫様に何をするか黙って見てるんだな」
「悔しかったら泣いてもいいんだぜ。お前たちのお姫様がこれから酷い目に遭うんだからな。この女に恨みは何もないけれど、栗宮院うまなの仲間になったって事を後悔するんだな」
「残念ではあるのだけど、今からあなたたちは何も抵抗することも出来ずにただただ凌辱されて穢されていくだけなのよね。零楼館高校なんかにはいらずに普通の高校に通っていればこんな目に遭う事も無かったというのに、あの時に零楼館高校を選んだ自分の選択を後悔して生きていく事ね。あ、そんな事を考えることが出来ないくらいめちゃくちゃにされてしまうかもしれないけれど、それはそれで楽しめると思えばいいんじゃないかしら」
「私たちも本当はこんな事をしたくないのだけれど、零楼館高校に乗り込む前に準備運動をしておかなければいけないからね。本番の前にあなたたちに真の絶望と言うもを感じてもらう必要があるかもしれないわね」
公園の奥にあるトイレから異様な気配を感じた工藤珠希は思わずイザーの後ろに隠れていた。
自分よりも小柄な少女であるイザーの後ろに隠れるのなんて人としてどうかと思われるのかもしれないが、戦うことに関して何の能力も持っていない工藤珠希が気配を感じただけで戦慄してしまうような何かがいるという事なのだ。
何かに対して恐れている工藤珠希の方に体を向けたイザーはそのまま優しく工藤珠希の事を抱きしめていた。その姿は怖い夢を見て眠れない子供を抱きしめて落ち着かせている母親のようにも見えたのだが、身長的には立場が逆になっているようにも思わされた。
すっかり怯え切っている工藤珠希ではあったが、イザーに包まれるように抱きしめられることで少しずつではあるが平静さを取り戻しつつあった。それでも、時折感じるさすような視線と全身を嘗め回されているような感覚に震えは止まらなかった。
「普通の人間でも嗜虐王と凌辱鬼の怖さは理解出来るんだね。でも、まだ姿も見ていない段階でそこまで怯えるなんてどうなんだろう。目の前に現れたら、君は死んじゃうのかもしれないね。だけど、嗜虐王は君が生きていようが死んでいようが関係ないんじゃないかな」
「嗜虐王と凌辱鬼だって。こいつは危険な相手だぜ。悪い子とは言わねえ、今すぐ逃げた方がいいぞ」
「え、なんでここに?」
突然現れた野城君の姿を見た工藤珠希はあまりの驚きのあまりにトイレにいる恐ろしい存在の事が頭から抜け出てしまった。
それなりに恐怖は感じているのだが、何の前触れもなく現れた野城君の存在が気になって仕方がない。
「サキュバスとインキュバスの中には突然変異を起こしてしまうモノが極稀に現れるんだ。うまなちゃんもその一例ではあるんだけど、それとは別に嗜虐王と凌辱鬼と呼ばれる恐ろしい悪魔のような生物がいるんだよ。生物と呼んでいいのか疑問ではあるけれど、腹が減っては飯をくらい、眠くなってはどこでも睡眠をとり、性欲が溜まれば相手の事などお構いなしに自分が満足するまで行為をやめない。そのうえ、嗜虐王も凌辱鬼もどんな攻撃を受けても死ぬことが無い恐ろしい存在なんだ。今まで零楼館高校とサキュバスの戦いの中でも何度か召喚しようと試みていたようだが、今の今まで一度も召喚に成功することはなかったんだぜ。でもな、なぜかこのタイミングであのトイレと二人がいる世界が繋がってしまったみたいなんだよ」
「ちょっと待って、なんでここに野城君がいるの。それに、なんでそこまであいつらの事を詳しく知ってるのよ?」
「そんな細かいことは気にしない方が幸せに過ごせるってもんだよ。珠希ちゃんが気になるんだったら答えるけど、俺はたまたまこの公園にお花を見に来ただけなんだ。君たち二人がサキュバスに絡まれているなんて知らなかったし、そのサキュバス達が嗜虐王と凌辱鬼を呼び出すことに成功したなんて全く想像もしなかったよ。でも、あいつらがこの世界に解き放たれる前にどうにかしないといけないんじゃないかな」
突然現れた野城君に驚いていたのは工藤珠希だけではなかった。
サキュバス達も野城君がこの公園に入ってきて工藤珠希とイザーに話しかけるまで存在を認知することが出来ていなかったようだ。
誰にも存在を確認されることが無かった野城君は不思議そうに見ているセクシーなお姉さんたちに向かって自己紹介を始めていた。
「どうも、皆さんが呼び出したとんでもないものを今すぐにでも元の世界に戻してください。あの二人はこの世界にいてはいけない存在なんです。そもそも、どこの世界にだっていて良い存在じゃないのはあなたたちが一番よくわかってますよね?」
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