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BACK TO THE OCEAN Chapter1
第15章 アマノジャクな二人【6】
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「……ねえ、ロクヨウ」
「なに?」
「そろそろ行かないと、本当にマジスターさんに追いつけなくなっちゃうわよ?」
「ああ……そうだね。やっぱりいつまでもってことにはいかないか……」
僕達は惜しみつつも、互いの体を包んでいたその両腕を引っ込めていく。
そう、僕達にはこれから向かう場所がある。しかも多分……確実にその行く先は、天国では無く、地獄だ。
それでも……行く先にたとえ、身を焦がすような業火があったとしても、信頼できる仲間と……そして大切な人となら、きっとどんな死線だって乗り越えていけるはずだ!
全てはこの世界を解放するために……僕達の明日を作るために……っ!
「よし! それじゃあアクトポートに向かって出発だ!」
「ええっ!」
僕達は再びバイクに乗り込み、僕が運転席で、ルーナが後部座席へと着く。
もうエンストなど起こすものかと、しっかりエンジンをかけ、クラッチレバーを半分の位置で留め、それから徐々に手を緩めていき、バイクは再び緑の平原の上を走り始める。
大体走りが安定し始めてきたその時、再び僕のお腹周りにルーナの綺麗な腕が回され、また体をこれでもかというくらいに、彼女は密着させてきた。
「ふふん、これならバイクで走っている間は、ずっとあの時間を続けてられるでしょ?」
「なるほど……でもさルーナ、さっきからずっと我慢してたんだけど、もう言っちゃっていいかな?」
「何がよ?」
「背中におっぱい当たってる」
しかも、さっきまでとは比べ物にならないくらいに、背中が押されるくらいにギッチリと二つのふくよかな物体が密着しちゃっている。
あとついでに言うなら、ルーナの顔が常に僕の肩のところにあり、彼女の顔がミラー越しでなくとも見えてしまうから、余計ドキドキしてしまっている僕がいる。
なんだかすごく……イケナイ気持ちになってしまう。
「そう……でも好きなんでしょ? わたしのおっぱい?」
「は? えっ!!?」
「あっ、でもアンタあの時、もうちょっと大きい方が良いとか言ってたわね」
「えっ……ああ……まああれは、照れ隠しみたいなもんだよ」
そういえば今言われて思い出したが、マグナブラの裏路地で彼女の胸をチラ見した後に、そんなことを言った気がする。
半分チラ見してしまった言い訳として、そして半分、もうちょっと大きい方が良いかなという、本気の要望として。
「そういえばアンタからあの時貰ったストール、砦に置いてきちゃったからもう無いのよね……」
「ああ、あれね。胸隠しの」
「胸隠しとか言うな! 大切に持ってたんだけどなぁ……」
「持っていてくれただけでも嬉しいし、それに御所望なら、また新しいストールを買ってあげるよ」
「そう、じゃあいつか買ってもらおうかな?」
「でもそのためには、僕に胸を見せる必要があるけどな?」
「……やっぱりアンタ、わたしのおっぱい好きなんじゃない」
「男がおっぱいのことを嫌うわけないだろ。あの二つの山には、男の夢と希望があるって、飲み屋のおっちゃんが言ってたしな!」
「なによそれ……」
溜息を一つ吐き、呆れてみせるルーナ。
「それに僕は元々からおっぱいは好きだけど、ルーナのなら尚更好きだよ」
「そ……そう……」
「うん、だって今も興奮しちゃってるし」
「っ!!? このバカッ!!」
「ぐわあああああああああああっ! 苦しい! 苦しいっ!!」
瞬間、ルーナは両腕の力を入れ、抱きしめは、締め上げに変わった。
一歩間違えれば事故はおろか、胃の内容物が逆流してしまうような、そんな力強い勢いだったが、幸いにも僕の体が頑丈であったのと、僕が絶叫するやいなや、ルーナが力を抜いてくれたことにより、それらのことは全て未遂で終わった。
「ご……ごめん……」
シュンとした声で、ルーナが僕に詫び入れる。
「い……いいっていいって……僕も言葉を選べばよかった……」
やっぱり素直な気持ちを、そのまま言葉にするというのはダメだな。
そこに相手への配慮が無いと、それはただのエゴでしか無くなる。
反省。
「でさルーナ、その……当たってるって言われたのにいいのか? 当てっ放しで?」
力は弱めたものの、しかしルーナは変わらず、僕の体に抱きついたままだった。
「別に、減るもんじゃないし」
「減るもんって……」
減ってもらったら困るんだけど……とまでは、口に出して言わない。災いを招きかねないから。
「それにアンタがわたしのおっぱいが好きなように、わたしはアンタのこの大きい背中が好きなの。だからお互い、好きな物を分け与えてるってことでいいじゃない」
「そういうもんなのか?」
「そういうものよ! ほらっ! ちゃんと前見て運転する!」
「はいはい」
教官様の指示を受け、僕は正面を向いて、しかしルーナの暖かい、柔らかい感触に包まれながら、幸せな旅路を突き進んでいく。
しかしこれが、嵐の前の静けさであることは、僕もルーナも、浮かれながらも、重々承知していた。
だけど、それだからこそ、僕達はこのひと時を存分に満喫し、噛み締めておきたかった。互いを、感じ合っていたかった。
天邪鬼だった僕達が、やっと互いの心の内を、知ることができたのだから。
幸せの余韻に浸れる時間は僅かだが、しかしここは、量より質という言葉に倣うことにしよう。
だからまずはそうだな……彼女の胸の感触を、しっかり脳裏に焼き付けることから始めようかな。
「なに?」
「そろそろ行かないと、本当にマジスターさんに追いつけなくなっちゃうわよ?」
「ああ……そうだね。やっぱりいつまでもってことにはいかないか……」
僕達は惜しみつつも、互いの体を包んでいたその両腕を引っ込めていく。
そう、僕達にはこれから向かう場所がある。しかも多分……確実にその行く先は、天国では無く、地獄だ。
それでも……行く先にたとえ、身を焦がすような業火があったとしても、信頼できる仲間と……そして大切な人となら、きっとどんな死線だって乗り越えていけるはずだ!
全てはこの世界を解放するために……僕達の明日を作るために……っ!
「よし! それじゃあアクトポートに向かって出発だ!」
「ええっ!」
僕達は再びバイクに乗り込み、僕が運転席で、ルーナが後部座席へと着く。
もうエンストなど起こすものかと、しっかりエンジンをかけ、クラッチレバーを半分の位置で留め、それから徐々に手を緩めていき、バイクは再び緑の平原の上を走り始める。
大体走りが安定し始めてきたその時、再び僕のお腹周りにルーナの綺麗な腕が回され、また体をこれでもかというくらいに、彼女は密着させてきた。
「ふふん、これならバイクで走っている間は、ずっとあの時間を続けてられるでしょ?」
「なるほど……でもさルーナ、さっきからずっと我慢してたんだけど、もう言っちゃっていいかな?」
「何がよ?」
「背中におっぱい当たってる」
しかも、さっきまでとは比べ物にならないくらいに、背中が押されるくらいにギッチリと二つのふくよかな物体が密着しちゃっている。
あとついでに言うなら、ルーナの顔が常に僕の肩のところにあり、彼女の顔がミラー越しでなくとも見えてしまうから、余計ドキドキしてしまっている僕がいる。
なんだかすごく……イケナイ気持ちになってしまう。
「そう……でも好きなんでしょ? わたしのおっぱい?」
「は? えっ!!?」
「あっ、でもアンタあの時、もうちょっと大きい方が良いとか言ってたわね」
「えっ……ああ……まああれは、照れ隠しみたいなもんだよ」
そういえば今言われて思い出したが、マグナブラの裏路地で彼女の胸をチラ見した後に、そんなことを言った気がする。
半分チラ見してしまった言い訳として、そして半分、もうちょっと大きい方が良いかなという、本気の要望として。
「そういえばアンタからあの時貰ったストール、砦に置いてきちゃったからもう無いのよね……」
「ああ、あれね。胸隠しの」
「胸隠しとか言うな! 大切に持ってたんだけどなぁ……」
「持っていてくれただけでも嬉しいし、それに御所望なら、また新しいストールを買ってあげるよ」
「そう、じゃあいつか買ってもらおうかな?」
「でもそのためには、僕に胸を見せる必要があるけどな?」
「……やっぱりアンタ、わたしのおっぱい好きなんじゃない」
「男がおっぱいのことを嫌うわけないだろ。あの二つの山には、男の夢と希望があるって、飲み屋のおっちゃんが言ってたしな!」
「なによそれ……」
溜息を一つ吐き、呆れてみせるルーナ。
「それに僕は元々からおっぱいは好きだけど、ルーナのなら尚更好きだよ」
「そ……そう……」
「うん、だって今も興奮しちゃってるし」
「っ!!? このバカッ!!」
「ぐわあああああああああああっ! 苦しい! 苦しいっ!!」
瞬間、ルーナは両腕の力を入れ、抱きしめは、締め上げに変わった。
一歩間違えれば事故はおろか、胃の内容物が逆流してしまうような、そんな力強い勢いだったが、幸いにも僕の体が頑丈であったのと、僕が絶叫するやいなや、ルーナが力を抜いてくれたことにより、それらのことは全て未遂で終わった。
「ご……ごめん……」
シュンとした声で、ルーナが僕に詫び入れる。
「い……いいっていいって……僕も言葉を選べばよかった……」
やっぱり素直な気持ちを、そのまま言葉にするというのはダメだな。
そこに相手への配慮が無いと、それはただのエゴでしか無くなる。
反省。
「でさルーナ、その……当たってるって言われたのにいいのか? 当てっ放しで?」
力は弱めたものの、しかしルーナは変わらず、僕の体に抱きついたままだった。
「別に、減るもんじゃないし」
「減るもんって……」
減ってもらったら困るんだけど……とまでは、口に出して言わない。災いを招きかねないから。
「それにアンタがわたしのおっぱいが好きなように、わたしはアンタのこの大きい背中が好きなの。だからお互い、好きな物を分け与えてるってことでいいじゃない」
「そういうもんなのか?」
「そういうものよ! ほらっ! ちゃんと前見て運転する!」
「はいはい」
教官様の指示を受け、僕は正面を向いて、しかしルーナの暖かい、柔らかい感触に包まれながら、幸せな旅路を突き進んでいく。
しかしこれが、嵐の前の静けさであることは、僕もルーナも、浮かれながらも、重々承知していた。
だけど、それだからこそ、僕達はこのひと時を存分に満喫し、噛み締めておきたかった。互いを、感じ合っていたかった。
天邪鬼だった僕達が、やっと互いの心の内を、知ることができたのだから。
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