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第4章 エキドナの遺跡
008【3】
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「フッフッフッ……どうやらこの程度だったようだな。やはりわたしの見込み違いだったようだ……残念ながらわたしは利益の無いことはしたくない。君達をここで生かしておけば、今度はわたしがベルゼブブに狙われてしまう。だから……」
するとキョウスケとグレイの足元の水は、足を掴むための最小限の水だけを残して引っ込む。
そして……
「ここでくたばってもらうよ」
刹那、先程引いた水が一気に地面から吐き出され、大きな水の柱となる。その高さ約20メートル。マンションで例えるなら、六、七階まではある、かなり高い水の柱だった。
「ゴガッッゴボボボボボボボッッ!!!」
キョウスケとグレイは水の柱の中でもがき苦しむ。柱が伸びても、相変わらず足は固定されており、上には押し出されないものの、強烈な水圧が二人を襲う。
モチロン水中であるため、息も出来ない。
まるで全身をプレス機のようなもので押しつぶされているかのような、そんな水圧だった。
「ゴ……ボボ……」
グレイはまだ耐え切っているものの、人間であるキョウスケは限界に近づき、ついに意識が飛んでしまった。
真っ暗な世界。だが、何処かで聞いたことのあるような声がそこでは聞こえるような気がした。
『キョ……スケ……は……た……すけ……る……ら』
声は少しずつ鮮明になってくる。
『キョウ……スケはおかあ……がたす……る……から』
キョウスケはその声の正体を知っていた。それは今まで遠い場所に居たのに、自分を間近でずっと見守ってくれた人。
『キョウスケはお母さん……助けるから』
そしてその声は鮮明となって、暗闇の中のキョウスケに一筋の希望を与えた。
『キョウスケはお母さんが助けるから』
直後、キョウスケの目の前は一気に光で広がり、キョウスケは意識を取り戻した。
「ゴボァッ!!!」
意識が戻ったキョウスケだったが、未だに状況は変わらない。サファイアの水に足を掴まれ、水の柱の中でもがき苦しむ。
だがその時、奇跡は起きた。
「ゴボッ?ゴガボッ!!」
なんと一筋の光がキョウスケとグレイの足元を照らし、その光を浴びたサファイアの水は掴んでいた二人の足を離したのだ。
「なっ!?何だこの光は!!魔法の形成がどんどん薄れて……いや、邪魔しているのか魔法の形成自体を!!!」
マモンは目の前で起こっている光景を目にし、驚愕する。
魔法とは魔力が形成する塊のようなものであり、マモンの使うサファイアの水は魔力を流し続けることで水の存在をその場に持続させることが出来るものだった。
しかしもし、何らかの力でその魔力の流れが断ち切られた時、サファイアの水はその場に存在出来なくなる。
田んぼの用水路で例えるなら、用水路の水を蓋でせき止めれたら、田んぼには水が入らなくなってやがては干からびるように、魔力という用水路に謎の光が蓋の役目をして、サファイアの水という田んぼが干からび始めているところだったのだ。
マモンは振り向き、その光の出所を探る。
その光の出ている先は……
「石碑……だと?」
そう、エキドナの石碑からその光は伸びていた。石化していながらも、その強力な力でマモンの出す魔力に干渉出来るほどの光を。
「……そうか、ではあの石碑の正体は本当にあの少年の母親だということか」
マモンは悟り、微笑する。
デビルサモナーシュンジは自分の妻の魂をエキドナの姿に変えた。分かっていながらも、心の底ではやはり信じていない自分がマモンにはいた。
しかしこんなものを見せられたら、信用するほかない。
完敗だ、読みを生業とする商人として。マモンは心の底でそう思った。
「ゴボボッ!ゴボボボッ!!」
サファイアの水から解放されたキョウスケは、意識が混濁しているグレイの首を脇に挟み、水の柱の中を泳ぐ。
水流は常に上に向かっているため、下に潜るようにしながら柱の外を目指す。
通常の水の柱ならば、水流が強過ぎて泳ぐこともままならないが、今の弱っている水の柱ならば人間の力でもその水流に逆行することは出来たのだ。
「ぶはっ!!!やった!出られた!!」
水の柱から脱出したキョウスケは大きく息を吸い、空になってしまった肺の中に空気を入れ込む。
これまでに、これほど空気が美味いものだと思ったことがあろうか。いや、ないだろう。
それくらいキョウスケには外の空気が美味いものに感じた。
「グレイ!起きてっ!しっかりしてっ!!」
キョウスケがグレイを揺すると、グレイは口の中に溜まっていた水を吐き出し、呼吸を始めた。
「キョウスケ……お前が……抜け出したのか……あの水の中を」
「僕は泳いだだけ。突然光が足元を照らして、そしたら足が自由になったんだ」
「光が当たって自由に……俺にもよく分からないが……魔力を使い果たした今……マモンを倒す絶好のチャンスだ」
グレイはよろめきながら、立ち上がろうとする。
グレイの体は既にボロボロだった。
「グレイ……分かった!倒そうマモンをっ!!」
キョウスケは魔札を強く握りしめる。
以前までのキョウスケだったら、こんなボロボロの姿のグレイを見て止めていただろう。しかし、今の彼にはグレイの気持ちが分かった。
どんな無茶をしてでも乗り越えねばならない壁がある。それが今この時だった。
「……こ、これは!」
「どうした……キョウスケ?」
するとキョウスケは愕然とし、グレイはそんな彼を見て尋ねる。
「きたんだ……新しい魔技が。ヒートブレスじゃない……違う魔技がっ!!」
グレイは元々複数個の魔技を所持していたが、長年その力を制御していたせいで使えなくなってしまっていたのだ。
しかしこの戦いの中で、また一つ覚醒したのだ。
「……来るか!」
マモンは空中でキョウスケとグレイを見据え、身構える。
既にマモンも魔力を使い果たしており、これ以上魔力を消耗すれば生命力にも関わって来るような、そんなレッドラインぎりぎりの状態であった。
「キョウスケ……やつにお見舞いしてやれ……新たな魔技をなっ!」
「分かった!グレイ行くよ!!」
キョウスケは今持っている有りっ丈の魔力を魔札に注ぎ込み、魔札はギラギラと赤い光を輝かせる。
「うおおおおおおおおおおっっ!!!!」
キョウスケは吠え、そして全力を振り絞って新たなグレイの魔技を唱えた。
「トルネード・オブ・ヘルファイアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
瞬間、グレイの口からヒートブレスの赤の炎とは異なり、青紫色の炎が溢れ出てくる。
まさに業火に相応しい、怨念のようなものまでもを含んだような不気味な色の炎。
その炎をグレイは一気に吐き出すが、業火は渦を巻きながら天高く上り、マモンの周囲を包囲して行く。
「クッ!!……あの火の玉とは大違いの灼熱だっ!!!」
炎は更に燃え上がり、渦の間は狭くなっていく。
まるで迫る床の如く、業火はマモンの体に差し迫っていた。
「マテリアル・セット・ジェダイト!!」
マモンの左親指に着いている青碧の色をした石が光り輝き、マモンの防御力は一時的に増加する。
体は硬くなり、周囲の灼熱も感じにくくなる。
だが、グレイの吐き出す業火は更にそれの上を行く温度と破壊力を持っており、マモンは間も無く、炎の渦に挟み込まれた。
「ぐっ……ぬうううううううううううううううううううううっっ!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!」
マモンとキョウスケの魔力の削り合いが始まる。既に二人共、その限界値まで達していたが、最後の一捻りまで身体中の魔力を出し尽くす。
そして先に尽きたのは……
「ぐっ……グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
マモンの魔力は底をつき、防御魔法はその意味を持たなくなる。
鉄壁の鎧が外れたマモンは、空中で業火の竜巻に焼かれ、そのまま地面に落ちた。
スーツも身体もボロボロになり、その落ちた周りには砂煙が舞い上がった。
するとキョウスケとグレイの足元の水は、足を掴むための最小限の水だけを残して引っ込む。
そして……
「ここでくたばってもらうよ」
刹那、先程引いた水が一気に地面から吐き出され、大きな水の柱となる。その高さ約20メートル。マンションで例えるなら、六、七階まではある、かなり高い水の柱だった。
「ゴガッッゴボボボボボボボッッ!!!」
キョウスケとグレイは水の柱の中でもがき苦しむ。柱が伸びても、相変わらず足は固定されており、上には押し出されないものの、強烈な水圧が二人を襲う。
モチロン水中であるため、息も出来ない。
まるで全身をプレス機のようなもので押しつぶされているかのような、そんな水圧だった。
「ゴ……ボボ……」
グレイはまだ耐え切っているものの、人間であるキョウスケは限界に近づき、ついに意識が飛んでしまった。
真っ暗な世界。だが、何処かで聞いたことのあるような声がそこでは聞こえるような気がした。
『キョ……スケ……は……た……すけ……る……ら』
声は少しずつ鮮明になってくる。
『キョウ……スケはおかあ……がたす……る……から』
キョウスケはその声の正体を知っていた。それは今まで遠い場所に居たのに、自分を間近でずっと見守ってくれた人。
『キョウスケはお母さん……助けるから』
そしてその声は鮮明となって、暗闇の中のキョウスケに一筋の希望を与えた。
『キョウスケはお母さんが助けるから』
直後、キョウスケの目の前は一気に光で広がり、キョウスケは意識を取り戻した。
「ゴボァッ!!!」
意識が戻ったキョウスケだったが、未だに状況は変わらない。サファイアの水に足を掴まれ、水の柱の中でもがき苦しむ。
だがその時、奇跡は起きた。
「ゴボッ?ゴガボッ!!」
なんと一筋の光がキョウスケとグレイの足元を照らし、その光を浴びたサファイアの水は掴んでいた二人の足を離したのだ。
「なっ!?何だこの光は!!魔法の形成がどんどん薄れて……いや、邪魔しているのか魔法の形成自体を!!!」
マモンは目の前で起こっている光景を目にし、驚愕する。
魔法とは魔力が形成する塊のようなものであり、マモンの使うサファイアの水は魔力を流し続けることで水の存在をその場に持続させることが出来るものだった。
しかしもし、何らかの力でその魔力の流れが断ち切られた時、サファイアの水はその場に存在出来なくなる。
田んぼの用水路で例えるなら、用水路の水を蓋でせき止めれたら、田んぼには水が入らなくなってやがては干からびるように、魔力という用水路に謎の光が蓋の役目をして、サファイアの水という田んぼが干からび始めているところだったのだ。
マモンは振り向き、その光の出所を探る。
その光の出ている先は……
「石碑……だと?」
そう、エキドナの石碑からその光は伸びていた。石化していながらも、その強力な力でマモンの出す魔力に干渉出来るほどの光を。
「……そうか、ではあの石碑の正体は本当にあの少年の母親だということか」
マモンは悟り、微笑する。
デビルサモナーシュンジは自分の妻の魂をエキドナの姿に変えた。分かっていながらも、心の底ではやはり信じていない自分がマモンにはいた。
しかしこんなものを見せられたら、信用するほかない。
完敗だ、読みを生業とする商人として。マモンは心の底でそう思った。
「ゴボボッ!ゴボボボッ!!」
サファイアの水から解放されたキョウスケは、意識が混濁しているグレイの首を脇に挟み、水の柱の中を泳ぐ。
水流は常に上に向かっているため、下に潜るようにしながら柱の外を目指す。
通常の水の柱ならば、水流が強過ぎて泳ぐこともままならないが、今の弱っている水の柱ならば人間の力でもその水流に逆行することは出来たのだ。
「ぶはっ!!!やった!出られた!!」
水の柱から脱出したキョウスケは大きく息を吸い、空になってしまった肺の中に空気を入れ込む。
これまでに、これほど空気が美味いものだと思ったことがあろうか。いや、ないだろう。
それくらいキョウスケには外の空気が美味いものに感じた。
「グレイ!起きてっ!しっかりしてっ!!」
キョウスケがグレイを揺すると、グレイは口の中に溜まっていた水を吐き出し、呼吸を始めた。
「キョウスケ……お前が……抜け出したのか……あの水の中を」
「僕は泳いだだけ。突然光が足元を照らして、そしたら足が自由になったんだ」
「光が当たって自由に……俺にもよく分からないが……魔力を使い果たした今……マモンを倒す絶好のチャンスだ」
グレイはよろめきながら、立ち上がろうとする。
グレイの体は既にボロボロだった。
「グレイ……分かった!倒そうマモンをっ!!」
キョウスケは魔札を強く握りしめる。
以前までのキョウスケだったら、こんなボロボロの姿のグレイを見て止めていただろう。しかし、今の彼にはグレイの気持ちが分かった。
どんな無茶をしてでも乗り越えねばならない壁がある。それが今この時だった。
「……こ、これは!」
「どうした……キョウスケ?」
するとキョウスケは愕然とし、グレイはそんな彼を見て尋ねる。
「きたんだ……新しい魔技が。ヒートブレスじゃない……違う魔技がっ!!」
グレイは元々複数個の魔技を所持していたが、長年その力を制御していたせいで使えなくなってしまっていたのだ。
しかしこの戦いの中で、また一つ覚醒したのだ。
「……来るか!」
マモンは空中でキョウスケとグレイを見据え、身構える。
既にマモンも魔力を使い果たしており、これ以上魔力を消耗すれば生命力にも関わって来るような、そんなレッドラインぎりぎりの状態であった。
「キョウスケ……やつにお見舞いしてやれ……新たな魔技をなっ!」
「分かった!グレイ行くよ!!」
キョウスケは今持っている有りっ丈の魔力を魔札に注ぎ込み、魔札はギラギラと赤い光を輝かせる。
「うおおおおおおおおおおっっ!!!!」
キョウスケは吠え、そして全力を振り絞って新たなグレイの魔技を唱えた。
「トルネード・オブ・ヘルファイアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
瞬間、グレイの口からヒートブレスの赤の炎とは異なり、青紫色の炎が溢れ出てくる。
まさに業火に相応しい、怨念のようなものまでもを含んだような不気味な色の炎。
その炎をグレイは一気に吐き出すが、業火は渦を巻きながら天高く上り、マモンの周囲を包囲して行く。
「クッ!!……あの火の玉とは大違いの灼熱だっ!!!」
炎は更に燃え上がり、渦の間は狭くなっていく。
まるで迫る床の如く、業火はマモンの体に差し迫っていた。
「マテリアル・セット・ジェダイト!!」
マモンの左親指に着いている青碧の色をした石が光り輝き、マモンの防御力は一時的に増加する。
体は硬くなり、周囲の灼熱も感じにくくなる。
だが、グレイの吐き出す業火は更にそれの上を行く温度と破壊力を持っており、マモンは間も無く、炎の渦に挟み込まれた。
「ぐっ……ぬうううううううううううううううううううううっっ!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!」
マモンとキョウスケの魔力の削り合いが始まる。既に二人共、その限界値まで達していたが、最後の一捻りまで身体中の魔力を出し尽くす。
そして先に尽きたのは……
「ぐっ……グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
マモンの魔力は底をつき、防御魔法はその意味を持たなくなる。
鉄壁の鎧が外れたマモンは、空中で業火の竜巻に焼かれ、そのまま地面に落ちた。
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