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乙女ゲームらしく無い乙女ゲーム、されど乙女ゲーム
しおりを挟む乙女ゲーム『ただ一つだけの花束を君に ~真実は心の中に~』を語るのに欠かせないキャラとして居た悪役令嬢、名をルアーナ・タナイトス。
彼女の肩書きは公爵令嬢のお嬢様と、第二王子の婚約者である。
ゲームでは物静かなお嬢様だが、攻略対象の第二王子様が攻略されるとヒロインを亡き者にしようとし、断罪されてしまうのだ。
ハッピーエンドはそのまま王子様とヒロインが結婚して末永く幸せに暮らし、悪役令嬢であるルアーナ・タナイトスは断罪後に儚くなっていましたで終わる。のだが、ハッピーエンドのその先を示すシークレット秘話があり、それを開放する条件がバッドエンドをクリアする、なのだ。
それをクリアしてのシークレット秘話が実は…な話の展開で涙する者が続出。
かく言う私もその1人だが、それは全てのハピエン厨だった者達をノマエン厨にするくらいの凄まじさを誇るもので、本当にこれは乙女ゲームなのか⁈と度々議論、物議を醸し出していた。
確か製作者様…シナリオライターさんの制作秘話が書かれていたファンブックによると、昨今の異世界転生物語について多々思う所があり、仮にもしも異世界転生したとしも、その転生先が『ただ一つだけの花束を君に ~真実は心の中に~』だとしたとしても転生者が私はヒロイン!だから何をしても良いの!などと考えてバカな事をしないように。異世界で地球人の恥を晒さないようにして欲しい。との願いを込めた物語だとかなんとか。
それを読んで確かにざまぁされるゲームのヒロインに転生した子の話ってそういうのが多いな。と思ったんだよね。
そしてそのシナリオライターさんは異世界転生はそうなってみなければわからないし、転生したとしてもそれをこちらに伝える術が無いから一概には否定で出来ないし、異世界は無いとは言い切れない。とも言ったそうで、それを読んだ私は凄く嬉しかったし、希望を夢いっぱい持つ事が出来たんだ。
まぁ、今は赤ちゃんなルアーナ・タナイトス…ルアーナちゃん。で良いか。
その子の背後霊なんかを何故かやってるんだけどね。
そんな私は恐らくお母さんであろう人物にあやされてるルアーナちゃんを見ていて思う。
確かバッドエンドは断罪される際に、自分は死にたく無いから相手を逆に…!で罪を犯したのだと告げ、最終的に王子様とヒロインの目の前で自死をしてしまうんだよね…。
で、王子様とヒロインは自分達の目の前で自死されてしまった事に対して罪悪感と後悔で苛まれ、独り身を貫き通す事になるんだっけ…。
で、ハッピーエンドのその先の話…シークレット秘話は王子様がヒロインと結婚し、第一子であり、次代の王子様が誕生した後日譚として語られる話で…。
両親が自分達を未だ祝福してくれないのは何故かと。
孫も産まれたのだからいい加減祝福して欲しいと王子様が思っていた所に母であり、王妃様から呼び出されるのだったかな?
で、そこで手渡された日記…ルアーナ・タナイトスの日記を読んで、かつての婚約者が断罪した際に何も言わず、粛々と罪を認め、牢に入り、何故かそのまま死に至るになったかを知り、自分達が如何に祝福されざる存在なのかを知る内容だったんだよね…。
他者に決して洩らしてはいけない王家の秘密の事。
その王家の秘密を王子様と添い遂げる覚悟で学んだ事。
添い遂げる事が出来くなるから死を覚悟した事。
それでも生きたいと思いながらも秘密漏洩をしない為に毒杯を賜った事。
生きたかったからこそ、ヒロインを亡き者とせんとした事。
それを申し訳ないと懺悔しつつも実行に移してしまった事。
そしてーーー愛した人が自分がいなくなる事によって幸せになれるのならばと、全てを秘して自らの運命を厳粛に受け入れた事。
最後に、王子様に幸せになって欲しいーーー。そう、書かれていた事。
それによって王子様は自分の為だけに元婚約者が選んだ道を嘆き、故に自分が殺したようなものだと思い込むようになるんだよね…。
母親からもお前は殺人者と変わらないと、父である王もそう思っていると怒り、涙を流しながら言われ、自分達は絶対に祝福などしないと宣言さるんだっけ…。
それが当たり前だと受け入れる王子様。
でもヒロインには何も言わず、変わりないように接してて…。
しかしながら王子様の目にはいつも翳りがあり、第一子以降の子を儲ける事は無かった。と語られる内容だった…ハズ。
そんな内情を知り、ルアーナが真のヒロインと呼ぶに相応しいとしてノーマルエンド…王子様とルアーナの結婚式を真のハッピーエンドと呼ぶ者達が続出し、ハピエン厨がノマエン厨に鞍替えするに至る事になったんだよね。
正しく私みたいに!
だからこそ、背後霊になった私は思う。
ルアーナちゃんを絶対にノーマルエンド…王子様との結婚へ導いてみせる‼︎っと。
…そこでふと思い出す。
確かルアーナちゃんが生きたいと思ってた理由って、母親の分まで生きたかったからだ、と。
えっ、ちょっと待って。
今目の前で赤ちゃんなルアーナちゃんをあやしてるママさん、亡くなってしまう…?
待って待って‼︎
どうしてだっけ⁈
えーっと、うーんっと…
…あっ!思い出した‼︎
ルアーナちゃんが赤ちゃんの時にタナイトス家に逆恨みな恨みを持つ者達がルアーナちゃんパパが居ない時に押し入って、ルアーナちゃんママとルアーナちゃんを殺めようとして、ルアーナちゃんを庇ってママさんが……ってなんだか外が騒がしいような…
…まさか、今日⁈
今日なの⁉︎
えっ、どうしよう⁈
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