ふくろうと私

蘭童映葉(らんどうえば)

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ふくろうと私

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午前2時、私はいつも通り森へ向かった。
「ふくろうさんいるんでしょ?
ふくろうさん?ふくろうさーん!」
と叫ぶと
『うるさいな。聞こえている。』とふくろうさんが言った。
「聞こえてるなら返事してよ。」
『わざと無視したんだ』
「何でよ!」
というと
『いいかげん私以外に友達をつくった方がいいんじゃないかと思ってな。』
そう。
私はふくろうさん以外に友達がいない。
「別にいいじゃない!
友達は1人で。」
『1匹だ。』
「1匹でもいいの!」
ふくろうさんは少しめんどくさそう。
『じゃあ2匹目の友達をつくればいいんじゃないか?』
「いいの!
動物の友達はふくろうさんだけで!」
『ふん。』
『それ以前にこんな夜中にでてきたらダメじゃないか。』
「だって私ひまなんだもん!」
『そうか。。』
「そういえばふくろうさんの名前は?誕生日は?今何歳なの?」
『質問が多いな。。
名前はない。
誕生日は忘れた。
30年以上は生きてるな。』
「じゃあ、誕生日は私たちが初めて出会った日にしよ!」
「名前は。。うーん。。」
そう言って悩んでいると
『名前など別にいらんぞ。』
とふくろうさんが言った。
「でもあった方がいいじゃん!」
『まぁ、そうだな。。
名前はまた考えておいてくれ。』
『私はもう行く。』
「どこに行くの?」
『ちゃんと友達をつくるんだぞ。』
と言ってふくろうさんは夜空を駆けて言った。
とても力強くてまたすぐに会えるような気がした。
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