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〜第六章 ファーブラ・巨人族〜
123話✡︎✡︎サラン王国の戦い✡︎✡︎
しおりを挟むその数日後に、エレナは兵を率いてフェルミンも連れてベルリス温泉に向かっていた。
ユニオンレグヌスエルフの旗印と、ドワーフの旗印を掲げて行軍していた。
エレナ達がセレスの国境を越えて、ベルダ砦に着き翌日には出発し、ベルリス温泉に向かって行く途中でカナから水の鳥が飛んできて、エレナはその知らせに驚いた。
サラン王国で内乱が起きたらしい、相手はイミニーが率いる部隊で数は四万程と言うが、サラン王国が苦戦している為に、セレスに援軍要請が入り、ユリナがセレス兵と弓兵師団合わせて五万を率いて出陣したとの事だった。
エレナにとってタイミングが悪すぎた、このまま急いでサラン王国に向かっても二十日はかかる、その上連日の強行軍になり直ぐに戦える状態では無い。
一方ユリナの部隊は七日もせずに、サラン王国に入る、この手紙をカナが飛ばしたのが日付からして五日前。
それなりに急いで行軍していれば、もうサラン王国国内に入ってる頃だ、とは言え、撤退の指示を出す訳にはいかない、サラン王国の軍事力はたかが四万程度の敵に苦戦するはずが無いからだ。
ここはユリナの迅速な行動を信じるしかエレナには選択肢が無かった。
ユリナ達はエレナの推測通り、サラン王国の西側、セレス国境から入った、サラン王国南部で事が起きたらしくこの辺りには戦火は広がって無かった。
「ユリナ様、あと二日程ここで待った方が良いのでは?」
ピリアがそう言って来てくれた。
訳は単純である、ユリナはハーフエルフ、六百年前のサラン王国第二王子アルベルトの子であり、ユリナの半分はサラン王国の王族の血を引いている。
その為に数回しか訪れなかったが、サラン王国はユリナにとって大切な国でもあった。
その要請に応えるべく、ユリナは強行軍で兵を進めて来た。
セレス兵は疲弊し始めている、そして何を待つかといえば、国境守備を強化する為にシンシルの指示の元で、予備兵五個師団が国境に配備される、そしてユリナ達の後詰二個師団も向かってくる。
それは全てシンシルが指示を出したのだ、ユリナは戦の経験が浅い為に、心配しての事だ。
ユリナはアグドでのシェラドの行軍を思い出し、仕方なく一日兵を休ませる事にした。
疲弊した兵が満足に戦えないのをよく見ていたからだ。
その翌日になっても、疲れが取れてない様子で後続も来る様子がない……周辺の探索を兵に命じてその日も休ませる。
そしてエレナからの水の鳥が届き、無理な行軍で兵を疲弊させずに、まずは首都の南バッキングに向かう様に指示が来た。
サラン王国南部の入り口の都市バッキング、ここが敵の手に落ちれば、長期戦になるか首都まで攻められる可能性が出てくる、まずはそこの守りを固めてから動く事を、細かい説明と共に教えてくれた。
そして翌日国境に、五個師団が到着し、後詰二個師団も到着した。
「ユリナ、待たせたね」
カナが久しぶりに黒いライトアーマーを着て後詰を率いて来た。
「お姉ちゃん、その格好……」
「シンシル様より、後詰二万の指揮を任されました」
カナが言う。
ユリナはホッとした、カナはエレナと共に争乱の時代を戦って来た。
指揮だけで言うなら、ユリナより経験豊富である。
エレナからの指示をカナに見せて、二人は七万の兵を率いてバッキングに向かった。
通常の行軍で七日程で着き、ここもまだ戦火は広がって居ない様子である。
そもそもこの七万の兵はベルリス温泉にユリナが率いて行く部隊である。
エレナはユリナに大軍の指揮の難しいさを、行軍から教えようとしてあえて大半の兵力をセレスに残して行ったのだ。
それが良かったのか悪かったのか、いきなりの実戦になる可能性が大きくなり、ユリナは不安を感じていた。
バッキングの領主がユリナ達の夜営地に会いに来てくれた、状況を聞くと内乱は南部の東側で起き、既にサラン王国南部の三分の二が敵の手に落ちたらしい……
そして討伐軍は苦戦し、ジリジリと後退しているとの事であった。
「ですが、ユリナ姫よく駆けつけて下さいました、これで我が軍も士気が高まる事間違いありません、早く戦線に伝えなくては」
バッキングの領主が言う。
「ピリア、お願い……」
ユリナがふいに言う。
「はいユリナ様」
ピリアが領主の魂に触れた……
ユリナは強烈な不信感を領主に覚えた、ユリナが行軍してる間に、セレスからの援軍としてユリナが来ている事は、サラン王国に広まっていた。
だが、ユリナはセレスの王族でもある、それを今の言い方では知らない様な言い回しと態度に思えたのだ。
ピリアが静かに、首を横に振り言った。
「皆の者!領主は既に居ない‼︎
この者は死者!
斬り捨てよ‼︎」
「何を馬鹿な事を、サラン王国を裏切るのですか⁈⁈」
領主がそう言った瞬間ピリアが斬りつけた。
その傷は深く即死する程であったが、逆に襲いかかって来た!
そして領主の護衛がそれに気付き、ユリナを守ろうとするが、その必要は無かった。
ユリナは凄まじい速さで、領主のアンデットを星屑の劔で両断して倒した。
「ネクロマンサー……」
ユリナが敵を理解した……
そしてこの戦が悪質な戦だと言う事も理解した、兵を戦場に送るべきでは無い、兵を送り命を落とせば敵になる。
(カイナ……)
そしてユリナはカイナの仕業では無いと、深く信じた、信じようとした。
「お姉ちゃん、全軍を率いて国境まで引いて私とピリアで行くから……お願い……」
「でも、軍としてそれじゃ……」
カナがそう言うがユリナの目は真剣であった。
相手がネクロマンサーだと解った以上、前線に送られた兵がどうなったかなんて予想ができない、死体が兵を殺し死体が増え敵が増えれば、もうそれは戦では無い。
ネクロマンサーとの戦いである。
それを戦にすれば相手の思うつぼなのだ、ユリナは戦いの本質を見抜き、その事をエレナとシンシルに水の鳥を飛ばした。
「なら、私は兵を率いて後退しますね」
そう言いカナは、撤退の準備を進め始める。
「敵襲‼︎敵襲‼︎」
兵達が騒ぎ、外が騒がしくなる。
「遅かった……」
ユリナは気付いた、領主のアンデットを倒した事が敵を誘発したのだ。
「カナ!直ぐにセレス兵を引いて下さい‼︎
私の弓兵師団が応戦します‼︎
ピリア!お母さんの姿で弓兵師団第一師団を率いて最前線に出て下さい‼︎」
ユリナが指揮を取る。
「第一師団?それはユリナ様直下の兵達……」
ピリアが言う。
構いません‼︎
弓兵師団ならお母さんの姿を見れば落ち着き、戦意を高揚させます‼︎
第一師団は精鋭部隊!
被害を最小限に抑えられます!
一人でも被害を少なくしなければ敵が増えるだけです‼︎
早く‼︎」
ユリナの指揮は正しかった。
英雄エレナの直下部隊であった、弓兵師団はエレナの姿を見れば士気があがり多少の疲弊などものともしない。
ピリアはうなずき天幕を出てエレナの姿になり、第一師団に声をかけた!
「オォォォ‼︎」
第一師団が声を上げて、夜襲を仕掛けて来た敵に向かって行く。
「私に続け‼︎」
ピリアが叫び、第一師団の士気があがる。
第一師団の兵達はそれがピリアだと言うことは気付いていた、だが再びエレナの指揮の元で戦えると思い込んでくれている。
ピリアはその兵達の想いを直に感じて、エレナの記憶を洗いざらい読み解き自分のものにしていく、兵達の想いに応える為に。
「ユリナ様‼︎敵はアンデット二千‼︎
南方に向かったサラン兵のものと思われます‼︎」
ユリナ部下が報告に来る。
「カナ!早くセレス兵の撤退を‼︎
精鋭のみで対応する必要があります‼︎」
ユリナが叫び、カナはうなずき天幕をでる。
(ユリナ、立派になったね)
カナは微笑み、叫ぶ!
「応戦中のセレス第一から第四師団は速やかに撤退せよ‼︎
ここは弓兵師団に任せる‼︎」
ユリナはカナの指示を聞き、サランの兵に言った。
「聞いての通りです。
この場は私が預かります!
サラン王国軍は速やかに戦火が及んで居ない、都市の防衛に専念して下さい。
敵はセレス野営地に攻撃をして来ました。
一人でも多くの市民を守る事に専念して下さい‼︎」
ユリナはそう伝えるが……
「お待ち下さい!
ユリナ様はサラン王国の姫でもあります‼︎
我らはユリナ様も守らなくてはなりません‼︎」
サランの兵達が口々にそう言った。
ユリナは少し目を伏せて静かに言った。
「だから私が守りたいのです……
私はセレスの人々も、サランの人々も……
大切な私の民……そう思って居ます。
ハーフエルフだからかな……
解らないけど……
私が守りたいのです」
ユリナはそう言って天幕を後にした。
その言葉を聞いたサランの兵達は互いの顔を見てうなずき、直ぐに天幕を後にしてバッキングの城に急いで向かって行った。
戦場では既にセレス兵が千名程命を落として居た、そしてアンデットとなり第一師団と戦っている。
第一師団の被害は少なく、ユリナの予想通りただのアンデットでは相手にならず、押さえ込む事に成功しつつある。
だが野営地の向こうの草原からまた五千ほどのアンデットが向かって来るのがユリナには感じた。
「第三師団、火やにて斉射準備‼︎
構えよ‼︎」
一斉に第三師団一万が斉射の体勢を取りアンデットの群れに向かい矢を構える。
「第二師団第一から第五中隊!
連続速射用意‼︎
第六以下は両翼にて抜刀用意せよ‼︎
第三師団放てっアンデットを焼き尽くせ‼︎」
ユリナの掛け声で一斉に火矢が放たれる、それは赤い流星の様にアンデットの群れに降り注ぎ、命中したアンデットは次第に焼かれていき、その周囲が燃え始める。
「風よ……従え‼︎」
ユリナが魔力を込め祝福を解放し、強引に風向きを変えその周辺を火の海に変えるが、それでもまだ三千を超えるアンデットが向かってくる。
「連続速射放てっ‼︎
敵を寄せつけるな‼︎」
ユリナが叫ぶ、ユリナの指揮は見事であった、ユリナは弓兵師団の指揮なら実戦は初めてだが自信があった、エレナとユリナに忠誠を誓い、共に訓練をして来た。
ユリナは初めて、エレナと同じ様に彼らと戦友になれた気がしていた。
「……第二師団長!
この場の指揮を頼みます‼︎」
急にユリナはそう言い走り出した、風の力でネクロマンサーを見つけたのだ。
風の様に走りこの騒ぎの元凶に向かって行った。
野営地の外れにそれは居た……黒いローブを羽織り夜空を見て立っていた。
ユリナは立ち止まり、目を疑う……
「カイナ……なんで……」
それは二年前に去って行ったカイナであった……
「これは警告だよ……
ユリナさん……これ以上関わらないで……」
そう言ってカイナは闇を生み出し、闇の中に去ろうとした。
「待って!なんでカイナが‼︎」
ユリナがそう叫ぶ。
「復讐……」
そう言いながら闇の中に去ってしまった。
ユリナは立ち尽くしていた、まさかあのカイナが敵だとは思っても居なかった。
だが直ぐに追わなければならない、そう強く思いピリアの元に向かった。
全てのアンデットはカイナが去った事により、力を失いその後のアンデットの掃討は簡単に進んだ。
「ピリア‼︎」
ユリナが叫び、剣を振るピリアが気づきユリナに走りよる。
ユリナは小声でピリアにカイナのことを話す、カイナを救うなら信頼出来る人にしか話せない、既にどれだけの被害が出てるか解らない、その中でカイナが首謀者である事が知れ渡れば幾らユリナでもどうしようも無くなってしまう。
エレナが関与したとしても、ユニオンを作り出す事が不可能になってしまう。
「第一師団長!掃討が済み次第被害を確認し、後方に引いたカナに全軍の指示を仰いで下さい!」
ユリナは弓兵師団に指示を出し、急いでカナに水の鳥を放つ。
そして直ぐにユリナ達の天幕に向かう、そして弓兵師団の古参の手練れ五百名を迅速に集める、最低限の物資を持ってその兵達を引き連れ出陣した。
気付けばその兵達は全てユリナと話した事のある、本当に古い部下で精鋭中の精鋭である、ユリナが信頼出来る部下達だけであった。
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