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〜第十二章 メモリア・時の女神
213話❅支払った代価❅
しおりを挟むパリィとユリナはその日のうちにセクトリアに着いた。
セクトリアの街の人々はパリィの帰りを喜び、バイドもすぐに居なかった間の出来事と指示書の進捗状況を伝えに来た。
「パリィ様
先程ユリナ様を母君と
紹介いただきましたが
王太后様として……」
バイドがそう言おうとしたがユリナが即座に言う。
「そんな必要はありませんよ
私は地位に興味はありません
パリィの近くに居れれば十分ですから」
ユリナが優しく微笑んで言う。
「はぁ……」
バイトはパリィがよく旅に出たりして、その度に側近達が苦労していたのを亡き父から聞いていてまさにそれを味わっていた。
その為にユリナが王太后になって貰えれば、パリィ不在でも対応できる事が増えると考えていたのだが、はっきりと断られてしまう。
「では私はアイファスに向かう者を
集めますが
パリィ様も少し休まれて下さい
私はこれで失礼します」
バイドはパリィの執務室を後にした。
パリィは書類を確認して気になる所を修正していく、とても手慣れていて仕事のこなし方は昔のエレナに引けを取らない、そう思いながらユリナも手伝い始めた、ユリナがパリィにサインを頼まれた。
パリィでなくメーテリアがいつもサインしていた、側近ならいい書類である。
それをユリナが何気なくサインをしたが、間違ってフロースデア・ユリナと書いてしまった、それをパリィがチラッと見た時。
ユリナが瞬時に時を止めた。
(ユリナさん大丈夫ですか?
今はお母さんって言ってるんですから
ちゃんとユリナ・メモリアって
書かないとですよ)
そう言いながら、オプスがスッと間違ってしまったサインを消してくれた。
「ありがとう
危なかった……」
ユリナは丁寧にサインを書き直し時が動き出す。
「あれ?今……」
パリィは見間違えたのかと思いながら、目を擦りながら見直す。
「どうしたの?」
ユリナが何も無かったように聞く。
「今、フロー……?違う名前が……」
パリィは見間違いでは無いが、サインがユリナ・メモリアと直っていた。
「大丈夫?疲れてるんじゃない?
熱でもあるのかな?」
ユリナがそう言いながら、パリィのおでこを触り熱を見るようにごまかす。
(ちょっと
ユリナさんが間違えたのに
病人扱いですか?)
オプスが突っ込んでいる。
(お姉ちゃんごめんねぇ……)
ユリナは内心謝っていた時、セドが入って来た。
「よっ!
帰って来たなら
俺にも知らせてくれよな」
セドは友達のように入ってくる。
「べつにいいじゃん
いつも勝手にうちに来てるんだから
ところでそっちは
何か変わった事あった?」
パリィが聞く。
「あぁ
パリィの指示通り冬でも材木集めたぜ
ピルトの爺様が手伝ってくれなきゃ
間に合わなかったぜ
お礼にパリィが育ててる植林用の苗木も
たくさん植えるって約束しちまった」
セドが頭をかきながら言う。
「ふふっ頑張ってね。
後でピルトのお爺さんに
私からもお礼にいかないとね」
パリィが笑顔で言う。
「それなら私も行くよ
久しぶりに挨拶しないといけないし」
ユリナが笑顔でそう言うと、セドは聞いて来た。
「パリィ?この綺麗なお姉さんは誰だ
パリィの友達か?」
(え?私のこと?)
ユリナはそう思い、セドの心を見るがお世辞じゃなく言っている。
「私のお母さんよ」
パリィが笑顔で言う。
(お母さん……)
ユリナは何故、母と言う設定にしたのか考えた、自然に自然にパリィを救った時にそうなるのが自然かと思ったが、時間をいじってちゃんと妹だと言う形に出来なかったのか考えたが……やはり無理ではないが無理がある、ユリナは少し損した気分になった。
(ユリナさん諦めて下さい
そもそもそんな事で時を操るのは
どうかと思いますよ
それにユリナさんには心に決めた人が)
オプスがユリナに指導する様に言う。
(うん、解ってるよ……)
ユリナは微笑んで答えて、オプスは明らかに感じ取った。
「パリィの母
ユリナ・メモリアです。
いつも娘が世話になっています」
ユリナは丁寧に母として挨拶をした。
(まさか……ユリナさん……)
オプスは何かに気付いて、ユリナに聞こえないように呟いた。
その晩ユリナはパリィの屋敷を出て、セクトリアの外れで静かに座りながらセディナを見つめていた。
風もなく雲一つない星の輝く夜空の下で。
「ユリナさんいいですか?」
オプスが改まって聞いて来くる、暗黒から姿を表してユリナの隣に膝を抱えて座り、寂しそうな瞳でユリナと同じ様に、セディナを見つめる。
「どうしたの?」
ユリナが聞いた。
「ユリナさんは……いえ……
ユリナさんだけあの世界の……
エルフの宿命はそのままなんですね」
オプスが少し考えて聞いた。
「……」
ユリナは静かに何も答えない。
「今日
変わらない愛を感じました
どうしてですか?
テンプスになってそれも
変える事は出来なかったのですか?」
オプスはユリナを想って聞いた。
「解っちゃったんた……
やっぱり凄いねオプス様は
元から女神様として
生まれたから?」
ユリナは明るく振る舞いそう聞いた。
「それは……」
オプスがそう呟き暫く沈黙が続いた、ユリナの隠そうとする明るさが、より一層寂しさを強く感じさせたが、オプスは受け止める様に言った。
「同じ人を愛したからだと思います……」
オプスはトールを愛した三人の中で、唯一結ばれた女神として、ユリナの気持ちを受け止めようとしてくれた。
「そうね……
私がそのままなのは
あの時に女神になったからかな……
気付いたのよ」
ユリナが優しい瞳で言う。
「何をですか?」
オプスは自然に聞いた。
「時を戻してやり直す……
私は全てをやり直す事を望んだけど
やっぱり大きな物を失ってしまったの
お母さんとお姉ちゃんの記憶だけじゃない……
永遠に叶わない愛も
ずっと一緒なんだって」
ユリナは静かに言った。
オプスは申し訳なさそうに目を伏せる、オプスは短い間だがその相手から沢山の愛を注がれ幸せなひと時を以前の世界で過ごしていたからだ、それを知っている者と知らない者の差は極めて大きいものだった。
「本当に良かったのですか?」
オプスが聞いたが、ユリナは答えずに指を口の前に立てて、シーッとオプスに伝えた。
「おかーさーんっ!
どこなの⁉︎⁉︎」
パリィがユリナを探している、パリィは以前ユリナが姿を消した時の事を覚えていて、ふと目が覚めた時にユリナが居なくて焦ったのだ。
ユリナは気を緩めて気配を発しはじめると、パリィは可愛い鼻をくんくんしてユリナの香りを感じとり近づいて来た。
「お母さん良かった……
またいなくなっちゃったかと思ったよ」
パリィが心配した顔で走りよって来た。
「パリィ?
もう黙って出ていかないから
安心して」
ユリナが静かに言う。
(……)
ユリナが振り向いてパリィを見た時、月明かりに照らされたパリィの姿と重なるもう一人のパリィを神の瞳はとらえた、その姿は素早く暗黒に隠れたオプスも見ていた。
「お母さん?」
パリィが不思議そうな顔をしているユリナに聞いた。
「ここに座って
パリィ一緒にセディナを見ましょう」
そうパリィを誘い、隣に座った時にユリナは一瞬でパリィを眠らせそして囁く。
「起きなさい
あなたは誰なの?」
そのユリナの声を聞いてパリィが瞳を見開くが、その瞳はパリィの空色の瞳では無く、両眼とも漆黒の瞳であった。
「?貴方こそ
ママのママじゃないよね?
私はエミリィ・メモリア
貴方はだれなの?」
ユリナはエミリィの魂を見て悲しくなったが、その気持ちを押し殺した、ユリナが早く帰って来れたら助けられた魂、あの多くを調べる為に費やした時が無ければ、助けることが出来た生まれてくることが出来た命だ。
「……ごめんね
私は本当は貴方のママの妹なの……」
あまりの悲しさにユリナは正直に話した。
「ふーん
だからママの事を心でお姉ちゃんって
よく呼ぶんだ
ってことは……
私のおばさん?」
ユリナはそれを聞いて謝った事を内心取り消した、姪におばさんと言われたのだ、間違っては無い、間違っては無いと思ったが、ユリナは闇の女神オプスの姪にあたるが一度も、おばさんと言った事がない。
いやオプスにおばさんと言っても、オプスは怒らないだろうが、ユリナは我慢していて、そのお姉ちゃんと心で呼んでいることに気付かれていたことに不審に思わなかった。
(ユリナさん
女神なんですから
心は広く持ちましょう
それにこの子……
不思議な子ですよ)
オプスはそれに気付いてユリナに言うが、ユリナはおばさんと呼ばれたことをどうにかしたいようだった。
「エミリィちゃん
お姉さんって呼びなさい
私だってまだ若いんだからね」
必死に怒りを隠した笑顔でユリナは言っている。
「はーい」
エミリィは聞き分けよく返事をして、ユリナの怒りが少しおさまり、ユリナが言う。
「うんいい子ね」
「うん……
だってお姉さんが怖いんだもん」
エミリィは笑顔で言った。
「…………」
ユリナだけの時が止まった、そしてユリナは静かに微笑み。
「エミリィィ!」
ユリナはシンプルに怒った。
「キャッ」
エミリィはパリィの身体のまま逃げ出す。
ユリナは遊ぶように追いかけるが、普通に走ってはなかなか追いつけない、暫く追いかけっこをして、エミリィもユリナも楽しんでいた。
「お姉さんこっちだよー‼︎」
ユリナはまだ生まれてない、いや生まれる事が出来なかった姪のエミリィと遊んでいる事に気づいた。
(オプス様……私は大丈夫です
エミリィちゃんから見れば私は……
幸せです。
この子は生まれる事も出来なかった
私は私は……)
ユリナがオプスに心でささやいたが、いい切れずにいた。
「お姉さん
そんなんじゃ私に追いつけないよ!」
エミリィがそう言った時、ユリナは時を止めてエミリィの背後に回った。
「あれ?お姉さんどこ?」
エミリィがキョロキョロしている、ユリナはエミリィを後ろから首根っこを掴んで言う。
「つかまえたっ!」
「えっぇぇぇ!いつのまに!」
エミリィは本気で驚いている。
「はーいお姉さんを
あまり馬鹿にしないのいい?」
ユリナは笑顔で言う。
「はい……
ごめんなさい
でも……」
エミリィは素直に謝り何かを言いたそうにしている。
「でも?」
ユリナが聞いた。
「初めての鬼ごっこ楽しかったよ
ありがとうユリナお姉さん!……
あっ……
そろそろ時間かな?また遊んでね!」
エミリィが夜明けが近づいて来たことに気づいてそう言った、やはり死霊の一種なのか朝日が苦手のようにオプスは思った。
「エミリィ
私と遊んだ事は絶対内緒にしてね
お願いね」
ユリナがそう言いエミリィが元気な笑顔で言った。
「はーい」
そう元気に返事をしながら、エミリィはユリナに抱きついてスッと眠りについた。
エミリィは初めて地上世界で遊んだ、それが出来たのもユリナが女神だから出来るのである。
ユリナは初めて可愛い姪と遊べた、だが悲しみも深く様々な思いを抱くが、エミリィがどうすれば生まれて来れるのかも考え始めていた、そして不器用な英雄を思い出しながら言う。
(いいの……私は……
あの人への愛を永遠に忘れたくないから……)
それはパリィもこの世界で愛を実らせていたことを過去に憎み、そしてオディウムが生まれてしまったこと、それを思い出したがユリナは自然と受け止めていた。
(ユリナさん
強くなりましたね……)
オプスが優しく微笑みユリナの成長を見守ってくれていた。
翌日パリィは自分のベッドで目を覚ますが、起きてから直ぐに身体の違和感を感じた。
何故か妙に疲れが取れてない気がした、原因は昨晩のエミリィとユリナの追いかけっこである。
「パリィ大丈夫?
もうちょっと休んでれば?」
ユリナが心配しながら言う。
「お母さん大丈夫よ
これは今日中に仕上げないと
ロディニナからの部隊派遣と
何かあった時の保証や色々……」
と言いながら、眠そうに目を擦りながらパリィが仕事をしている。
「お母さんがやっておいてあげるから
少し休みなさい」
ユリナが優しく言う。
「えっ?お母さんには無理だよ
だってまだマルティアのこと
良く知らないでしょ?」
パリィが思ったことを言う。
「そう?
必要な物はこの部屋に
全部揃ってそうだけど……」
ユリナはパリィの執務室を見廻しながら言う。
パリィの執務室はやはり、エレナが過去の世界で女王であった時の執務室に似ている。
どちらかと言えば屋敷の書斎に近い。
エレナはありとあらゆる情報を、書斎に集めて急な事が起きた時でも、僅かな情報しか手に入らなくても書斎から一歩も出ずに情勢を推測し把握出来る様にしていた。
並んでいる書物は全てと言えるほど、日記の様な物で入ってくる情報を常に更新し続けている、それらの書物を見ればユリナでも出来ると言う事はわかっていたが、更に秘策があった。
「ううん……
大丈夫だよぉぉ」
そう言いながらパリィは眠ってしまった。
「ユリナさん?
また寝かせちゃったんですか?」
オプスが現れて聞くが、ユリナは首を横に振った、本当に自然に寝てしまった様だ。
パリィがこれだけ疲れてるのは仕方ない事である、仮にもユリナは女神であって身体能力はその気になれば計り知れない、そのユリナもエミリィ相手に半分ムキになりながら追いかけっこしたのだ、そして本気になった子供、つまりエミリィも加減を知らない、結果パリィが疲れ果てても仕方ない事である。
「で……ユリナさん
どうやって仕事するんですか?」
オプスが聞いた。
「大丈夫
私が助手してオプス様にお願いします」
ユリナが言った。
「え?私?って……そう言う事?」
オプスは瞬時に理解した、古の大陸にいた魔族のドッペルで深く過去の世界で、女王エレナを理解した二人の記憶がある事を。
「多分必要な書物はコレとコレかな?」
ユリナは書物を二、三冊机に置いて、パリィを抱っこしてソファーに寝かせ、オプスを椅子に座らせる。
「じゃっオプス様お願いしまーす」
ユリナは半分ノリで言っている、言った本人は本気で助手をするつもりだ。
「ちょっとユリナさん!」
オプスはそう言いつつ、作りかけの書類を見るとオプスの頭の中に不思議な程、その続きが見えてくる。
(なるほど……
ちょっと勉強になるかも……
地上世界ってこう言う事が必要なんだ)
そしてオプスはペンを持ちスラスラと書類を作成していく、解らない事があってもユリナが直ぐに書物を出してくれる。
少しして不思議な空気が流れてる事にオプスは気付いた、ユリナが幸せを思い出していたのだ。
かつてこうしてユリナは母エレナを手伝っていた、完璧なまでに仕事をこなして行くエレナはユリナにとって憧れの存在でもあった、ユリナが渡した書物に涙が一粒静かに落ちる。
「ユリナさん
またお姉ちゃんに叩かれちゃいますよ」
オプスが静かに言う。
「うん……ごめんねオプス様」
無理もないエルフはそもそも数万年生きる、その六百年や七百年しか生きてない時にユリナは女神となり今の世界に未来を繋げた。
まだ少女と言えるユリナが世界を救う為に支払った代価は計り知れない、それを今でも背負ってる事をオプスは解っていたが、改めてその深さを知った、それと同時にユリナが母エレナを創造と破壊を司る女神にした訳も更に深く理解した。
それは他ならぬエレナを信頼しての事だった、エレナもカナも全ての記憶を失いユリナが背負う事を覚悟しての事だった。
オプスはそんなユリナの姿を見てかつての神々の罪を深く深く思い知る。
そして差別と言う現象を恐れていた自分さえも情けなく感じていた……気付いたらオプス自身も涙を流していた。
ポツリポツリと落ちる涙で書類を汚さない様に顔を背け羽ペンを止める。
自分がもっともっと地上に手を差し伸べれば少しは変わったのか、他にも色々考えていた、だがそんな優しいオプスにユリナが気を遣って言う。
「早く終わらせよう
なんか……
しんみり来ちゃうから」
ユリナが静かに素直に言う。
「はいユリナさん」
オプスも静かに答え、ふと何かを思いついていた。
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