225 / 234
〜第十二章 メモリア・時の女神
214話❅甘えん坊❅
しおりを挟む暫くして仕事が片付いてユリナが書物を照らし合わせて何度か確認する。
「さっすがオプス様
私が見ても完璧!
後はパリィがどう思うかな?」
ユリナがオプスを褒めていた声でパリィが目を覚ました。
「あっお母さんごめんなさい……
オプス様いらっしゃってたのですか?」
パリィが目を擦りながら言う。
「はい
お邪魔してます」
オプスは優しい笑顔で答えて席を立つ。
「ってお母さん!
女神様に仕事させたの⁉︎」
パリィが慌てて立ち上がって言う。
「いいのですよ
私も地上世界の国の管理を
少し勉強出来ましたから。
それより
間違ってないか見て頂けますか?」
オプスは笑顔で出来た書類をパリィに手渡した、パリィも大切な物なので恐る恐るだがすぐに確認する。
途中で何箇所か気になるところがあったが、地図を広げて合わせるとパリィが考えてたより効率的な事に気づいた。
「オプス様って何でも出来るんですね
本当にありがとうございます」
パリィは深く礼をしてから書類にサインしてまとめてから机にしまう。
「お母さん
明日セディナの神殿を案内してくれない?」
パリィからそう言って来た。
「うん
良いけど大丈夫なの?」
ユリナはパリィには、まだまだやる事が沢山あることを知っているので聞いた。
「今しか時間作れないと思うから
お願い出来る?」
パリィがユリナにお願いして来た。
ユリナはムエルテがベルス国を足止めしているので、まだ時間があると思っていた。
マルティア国は難民の受け入れなど、もしオディウムが何かの手を打って進撃を開始した場合、マルティア国の体制が整ってない場合、再び悲劇が訪れてしまわないか心配していた。
オディウムかオルトロスが直接現れるなら、それは神の領分であるが人同士の戦は人の領分である。
ユリナはエルフとして剣を振る事もできるが、なるべく地上世界は地上世界の者どうしで世界を作って欲しいと思っていた。
「じゃあ明日行こっか」
「うん」
その日の夜パリィが眠りについて、ユリナとオプスは心の中で話し合っていた。
ユリナとパリィは別々のベッドで寝ている、パリィもまだ少女的な年だがしっかりと自立している。
久しぶりに母と会って今は少し甘えたいのだろう、パリィもオプスもそう思っていた。
(難しいですよね
私達が出来るのは導くだけ
パリィさんとエレナさんには
記憶を取り戻して欲しいですけど
取り戻せたからと言って
オディウムを倒せなければ
長い年月の間で繰り返されてしまいます……)
オプスが呟く。
(うーん
そうなんだけど……
何かがありそうなんだよね
あの神殿……)
ユリナが考えている、ユリナはあの神殿に描かれているものが微笑ましいものばかりでは無い、だが温もりのある懐かしさを感じていた、ユリナはあの世界でエレナとカナ、ユリナの中で最も感受性が高く、会話の中ですぐに何かが引っかかっていた。
(?)
オプスは何だろうと考えている。
(とりあえず
明日行って解るといいなぁ)
ユリナが呟く。
ユリナがそう思っていた時、熱い視線を感じた、その視線を辿るとパリィが此方を見ていたが……パリィじゃない漆黒の瞳をしているエミリィだ。
「ユリナお姉ちゃん遊ぼうよ」
エミリィがそう言ってベッドから出てユリナのベッドに座って来た。
「エミリィ
今日は休みなさい
昨日あんなにはしゃいだから
エミリィのママは疲れちゃってたんだよ」
ユリナは優しくエミリィに言う。
「えーメーちゃんも居ないし
つまんないっ!」
エミリィは謎な名前を言う、まるで山羊のような名前でユリナは考える。
「メーちゃん?ってだれ?」
当然ユリナは誰か聞いてみる。
「メーテリアちゃんだよ」
エミリィは笑顔で教えてくれる。
(メーテリアさん
山羊と言うより羊?
どっちなんだろう……
もこもこしてる羊?のほうが
メーテリアさんかな?
でも紙を食べる勢いで
いつも何か読んでるわね……
でもそれって山羊さん
羊さん?)
珍しくオプスが可愛く悩んでみる。
「メーちゃんかぁ
メーちゃんは遊んでくれてたの?」
ユリナは続けて聞いた。
「うん
よくママの心に遊びに来てくれるよ」
エミリィ楽しそうに言っている。
(メーテリアさんって凄いですね
精神系の魔法も使えるんですね)
オプスが感心しているが、ユリナはどうせ不純な動機で覚えたのだろうと予想していた。
「クシュンッ」
「メーテリア、風邪でも引いたの?」
カイナが心配してくれる。
「いえ、急に鼻がムズムズして……」
アイファスではメーテリアがくしゃみをしている。
「一緒に寝てあげるから
今日は休みましょう
良い子にしてママが疲れてなかったら
凄い神殿に連れてってあげるから」
ユリナがそう言った。
「神殿?つまんなそうっ!」
本当につまんなそうにエミリィが言う。
「いいから早く寝なさい
絶対にびっくりするから
楽しみしてね」
ユリナがそう言う、確かにあの神殿にあったものは、普通の人なら驚くだろう、だがエミリィは普通の人ではないとオプスはそう思い呟いた。
(大丈夫かしら?)
「はーい」
エミリィは大人しく返事をしてユリナのベッドに入り、ユリナに甘えて抱きついて寝ようとする。
ユリナはただでさえ複雑なものが更に複雑な心境になっていく、そしてまだエミリィなのだろうユリナの胸に顔を埋めてスヤスヤと眠りについた。
(エミリィちゃんは
ずっと子供のままですからね……
そう言えば
ムエルテにお願いすれば
ちゃんと生まれ変われるかも知れませんね)
オプスがユリナに囁く。
(出来るかもしれないけど
エミリィもいい子だから
お姉ちゃんの子供として
生まれてきて欲しいな……)
ユリナはそう言う、
エミリィは生まれて来ることが出来ずに体がないのだ、お母さんに甘えると言うことを体でしたことが無い、それどころかパリィもエミリィの存在にまだ気付いていない、その分甘えたいのかな?そう考えていた。
そしてユリナも眠りについた頃、闇の女神オプスはそっと暗黒から姿を表し、セクトリアの街から見張りの衛兵達に悟られないように出ていき、テララ達が育てているピルトの林に入って行った。
そして辺りを見回し誰も居ないのを確かめてから何かを囁く。
「我が髪に輝く闇の眷属よ……
愛の名を持ち
深くその名のままに
生きようとした者よ
今一度
我が髪より生まれいづることを
許します
おいでなさい……」
そう呟くとオプスの髪の中にある星の輝きから、一つの星がゆっくりとふわふわと光輝き一度オプスの手に舞い降り、オプスは優しく微笑みその光を放とうとした時、声が響いた。
「待ちなさいっ!
その力っ何者ですかっ‼︎」
大地の女神テララがオプスを止めようとした。
「ここはムエルテ様の命で
パリィ様の為にお育てしている
ピルトの林っ‼︎
闇の力で汚させませんっ‼︎」
テララが手に力をため始めていた。
「えっ!待って下さいっ‼︎
わたしはそんなっ」
オプスが慌てた時に、手のひらの輝きがまし大地の女神テララの前に、もう一人のテララが現れ美しく礼をとった。
「わ…わたし……が……」
襲い掛かろうとした大地の女神テララが困惑した。
そしてそのテララは優しく言う。
「わたくしは
影の女王ピリアです
わたくしの主神
闇の女神オプス様は
わたくしをお呼びになるために
この場をお借りしたのです
何もおことわりもせずに
申し訳ありません」
そう言いテララに丁寧に詫びている。
「闇の女神……
わたしはその様な女神を
知りませんっ!
それにその怪しい力っ‼︎」
大地の女神テララはそう言ったが、不意にピリアは空を見上げて礼をとった。
「テララよ近いうちに
水、火、光、風、の神を集めよ……
皆オプスを知らな過ぎる
いちいちその度に
妾が走らなければならぬのか……」
あのムエルテが珍しく困った顔で言った、エレナが認めた闇の女神オプスを多くの神々が知りたがり、オプスと親しいムエルテが天界行った時に、問い合わせの様に神々がムエルテに殺到したのだ。
「ムエルテ様っ!」
テララが姿を現したムエルテに礼を取る。
「テララよ
オプスの力を見たろう
そちでは
そのピリアにも敵わぬ」
ムエルテが言うが。
「ムエルテ様っ!
わたしはテララ様に及びませんっ‼︎」
先程テララに丁寧に堂々とした態度を一瞬で崩し、うろたえている。
「よう言う……
魂を写しておるでは無いか……」
ムエルテは久しぶりに会ったピリアを、気晴らしにいじっているようであった。
「テララよ
オプスは妾と同格の神と
思えば良い……」
ムエルテがテララにそう言い、テララも少し疑問に思っていたが、今度はオプスが驚いていた。
「ムエルテッ
わたしはユリナさんの
お側にいるだけの神です
そんな私がムエルテと同格だなんて
それは言い過ぎですよ」
オプスが慌てて否定した。
「同格で良いでは無いか
テンプス様の側に仕えておるのだから
絶対神の側に居続ける神など
そちだけじゃぞ」
ムエルテがそう言い二人はあぁだこうだ言い合い始めるが、その様子を見ていたテララはそれだけで、天界では突っつきにくいムエルテが楽しそうに言い合っている姿を見て、ある意味同格なのだと理解したのだが、どうしていいのか解らなくなってしまった。
「この世界では初めてなのです
オプス様がムエルテ様と
あぁやって友達として楽しく?
話し合えるのは
ですから許してあげて下さい」
ピリアが元の姿に戻りテララに話しかけた、その姿は白い髪に変わっていたが、かつて古の大陸の時代一勢力であった闇の眷属、魔族の証、紫の瞳は変わらず美しい瞳であった。
「それがあなたの姿なのですか?」
テララが可愛らしいピリアの姿を見て驚いている。
「はい先程は止めるために
お姿をお借りしたのです
驚かせてすみませんでした」
ピリアは可愛く舌を出してそう言うと、テララは優しく微笑んで頷いたが静かに言った。
「この言い合いは
いつ終わるのですか?」
テララが困りながら言う。
「たしかに済まぬことをしたと
思っておるっ!
だからこうして詫びておろう……」
「いえっ
10万年ですよ
10万年っ‼︎
許せる訳ないじゃないですかっ!」
オプスはそう笑顔で言いい、ムエルテに怒っているのか遊んでいるのか解らない様子であった。
オプスもそこは簡単にそこは譲らないようだが、許しているが言いたい事を言っているようにも見ていた者がいた。
それは天界で見ていたエレナだった、そしてエレナはテララとムエルテを呼んだ。
「あら……
アインズクロノス様がお呼びですね」
テララが言った。
「エレナめ
妾が楽しんでおるのに
今日は何用じゃ……
オプス悪いがようが出来た
また来るからの」
ムエルテが言いオプスは微笑んで言う。
「はい
頑張って下さいね」
オプスとムエルテの言い合いがいつ終わるのか解らず、テララの困りぶりにエレナが手を貸したのだ。
翌朝……。
「えっ……」
そんな事があったとは知らないパリィはユリナのベッドで目を覚まして驚いていた、ユリナに抱きついたまま寝ていた。
「起きた?」
ユリナは既に起きていた。
気を使って先にベッドから出ようと思ったのだが、エミリィでなくパリィが甘えてる様な気がしたのでそのままでいたのだ。
ユリナも思えば以前パリィの前から姿を消したのは、パリィが四百才くらいの時で、人で言えば十才位だろうか、まだ甘えたくても仕方ない年頃だったはず。
「私……」
パリィは僅かに恥ずかしく思うが、それ以上に幼い時にユリナに育てられた思い出が溢れて来た。
普通のお母さんとはちょっと違う様な母ユリナの記憶が蘇り、嬉しくなってしまった。
「お母さん
もう少しいい?」
パリィが恥ずかしそうに言う。
「どうぞ甘えて下さい
お母さんもごめんね
急に居なくなって寂しかったよね」
ユリナが優しく言う。
(きっとお母さんならこうしたよね?)
ユリナはそう思いながら静かな優しいひと時を過ごしていた。
0
あなたにおすすめの小説
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
追放令嬢と【神の農地】スキル持ちの俺、辺境の痩せ地を世界一の穀倉地帯に変えたら、いつの間にか建国してました。
黒崎隼人
ファンタジー
日本の農学研究者だった俺は、過労死の末、剣と魔法の異世界へ転生した。貧しい農家の三男アキトとして目覚めた俺には、前世の知識と、触れた土地を瞬時に世界一肥沃にするチートスキル【神の農地】が与えられていた!
「この力があれば、家族を、この村を救える!」
俺が奇跡の作物を育て始めた矢先、村に一人の少女がやってくる。彼女は王太子に婚約破棄され、「悪役令嬢」の汚名を着せられて追放された公爵令嬢セレスティーナ。全てを失い、絶望の淵に立つ彼女だったが、その瞳にはまだ気高い光が宿っていた。
「俺が、この土地を生まれ変わらせてみせます。あなたと共に」
孤独な元・悪役令嬢と、最強スキルを持つ転生農民。
二人の出会いが、辺境の痩せた土地を黄金の穀倉地帯へと変え、やがて一つの国を産み落とす奇跡の物語。
優しくて壮大な、逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる