16 / 24
✯第一章 西の国〜前編〜✯
15話✯絶対に天使になって……✯
しおりを挟む一方、シャルルがバルゲルに向かった後、セリエは考えていた。
治癒の星の図面を見て、魔力を込めるのにそんなに時間が掛かるのか不思議でいた。
それは確かにメモで書いてある程強い魔力を注ぐには時間がかかる気がした。
セリエはこっそりと結界用のアーティファクトを作り完成させていた。
手先が器用なのか、流石にシャルルが言っていた様に走りながら作れると言うのはまだ無理な気がしたが、三十分程で出来ていたのだ。
セリエは試しにシャルルが準備してたネジに魔力を込めてみるが、何故か僅かしか篭らなかった。
セリエは不思議に思い図面をよく見ると、退魔石を利用したネジであった。
セリエは思い出した、学校の禁呪の書庫にあった本に呪いを解くアーティファクトの記述で、製作期間が百年にも及ぶ物があると、それは呪いの魔力を吸収しない様に退魔石を使うからだと書かれていた。
「退魔石……それなら話は早いわね。
セリア!ちょっと来てくれない?」
「なに?お姉ちゃん」
セリアは風に乗りふわふわとやって来た。
「このネジに魔力を込めて見て」
「ふい?」
セリアはネジを持ち魔力を込めてみる。
「出来たよ、どうしたの?」
(喋らないで、あともうちょっと強くお願い)
(ふむ……このくらい?)
セリアは簡単に魔力を込めていく。
(もう少し……)
(このくらい?)
(もう少し)
(このくらい?)
(もうちょっと……)
(このくらい?)
(もう少しお願い……)
(こう?)
(まだね)
(これでどう?)
(まだまだね)
(ちょっと増量)
(これ増えたの?)
(多分……)
(もう少し……)
(これでどう?)
「セリア?さっきから……ちょっとづつ過ぎるんだけど……
真面目にやってくれない?」
セリエが言った。
「はい!」
セリアが声を出して魔力が逃げていく。
「……」
「あ……」
「もう一回やろうか?」
「はい!隊長‼︎」
セリエの殺気を感じて、セリアがピシッと返事をする。
「真面目にやりなさい!
全く、シャルルさんに治癒の星の早く作る方法を考える様に言われたの、解る?
きっとロアさんの為なんだから……
しっかりやってよ」
セリエは聞いていたのだ。
ロアがバルゲルに急いで行った時の二人の会話を、それで真面目に考えていたのだ。
「えっロアさんの為なの?」
セリアはそれを聞いてふざけるのをやめた。
セリアは魔鏡の魔女ロアに返せない程の恩を感じていた。
それはセリエに深く関わる事である。
「ちょっと図面見せて」
セリアが言う。
セリエが図面を渡すとセリアが読みふける。
(どうしたのかしら……
なんか昔のセリアみたい)
「ねぇ、退魔石を使う理由って何?」
セリアが聞く、セリエは丁寧に説明する。
「ふーん……今度試してみようかな。」
セリアが何か思いついたみたいだ。
「解ったよ、セリエが私に頼んだのは私が聖炎の槍を使うからでしょ?」
「そう、セリアが使う槍は聖鉄と退魔石あと聖なる木から出来てて魔力を跳ね返す力があるでしょ?
セリアはそう言うの使い慣れてると思ったの」
それを聞いてセリアは優しく微笑み静かに、机に向かった。
一つ一つの部品に魔力を込め始めるセリアの姿は大人びている。
余程セリアがロアに恩を感じているのがセリエには良く解った。
(そうか……あの時……)
セリエは真面目に机に向かうセリアから、溢れる涙を流し優しい嘘をついた十四才のセリアの姿が重なった。
セリエはそれが嘘だと知っていたが、初めて見せたセリアの優しさを素直に受け取る事にした。
(ねぇセリア?、なんでロアさんの為に頑張るの?)
(……)
セリアは答えずに、魔力を込めていく。
(ううん……ゴメンネまた今度教えてね)
(ロアさんには夢があるからだよ……
その夢が何かは知らないけど、ロアさん頑張ってる。
だからそのお手伝いが出来ればって思ってる……
罪滅ぼし……きっとシャルルさんも手伝ってるんだよ。
この前帰って来た時、私達が居ない間にシャルルさんは魔女と戦ってた見たい……多分、あの剣はロアさんに深く関わってるんだと思う。
だからあの剣の魔力を使って魔女を倒してるんだと思うの……
そうやってロアさんの夢をシャルルさんも手伝ってる。
だから私も手伝いたいなって)
セリアはそう心で言ってくれた。
だがセリエには何かを隠してるのが解った。
でもセリアが言ってる事は嘘では無いと自然と解った。
(そっか……解ったよセリア、お願いね私は新しい図面を書いてみるよ。
もっと治癒の星が簡単に出来るといいからね)
(うん……)
二人は静かに机に向かっていた。
そして日が沈みかけた頃。
「ここがシャルルさんのお家なんですね。」
風の魔女が、シャルルとロアに連れられ小屋の前の広場に来た。
「あれ……」
シャルルは不思議に思った。
セリアが遊んでいない、不思議とそれに心配を覚えた。
「メーンスを使って……」
ロアが言った。
「メーンス?」
風の魔女が言い、風の魔女もメーンスを使うと……
(セリエ?ここを粉末にした退魔石で埋めるとどうかな?
そうすれば、全部の部品を退魔石にしなくてもいいと思うんだけど)
真面目に話すセリアの声を三人は聞いた。
シャルルとロア、そしてウィンの三人は気配を消して小屋に近づいて、窓から覗き込む。
「え……あの子がいる……」
ウィンが喋る。
「えぇ、私は一緒に住んでるから。」
シャルルが答える。
ウィンはシャルルがまともじゃ無い人種に見えた。
(うんうん……そうね多分粉末にした方が聖水を使えば魔力を込めるの簡単ね……)
(あと蓋なんだけどはめ込んで、魔力で封印するのはどうかな?
ネジが多いしそれ全部魔力を込めるの、私はいいけど時間かかると思うよ)
セリアが提案している。
(うーーん……いいんだけど封印にしちゃうと、呪いに干渉しちゃったら解けちゃう時あるよ)
(……そうだね……うーん)
セリアが真剣に悩んでいる。
(でもとりあえず、このまま書いてみるよ、これでだいぶ早くなると思うし)
(うん、早く帰って来ないかな?
魔力を全部の部品に込め終わったんだけど……)
「あの子ってあぁ言う子なのですか?」
ウィンが聞いた。
ロアは、答えられずにいた。
「いえ……ウィンが初めてあの子にあった時が普段の姿よ……
でも今の二人がきっと本当の姿なのよ……」
シャルルが言う。
「本当の姿?」
ウィンが聞いてくる。
「ウィン……さっきの天使の話、セリアは知らないはずなの……
あの子はね、死んだ後に神罰を受け続けるしか無いと思ってるの……
だから死ぬまで沢山遊ぼうって、遊び尽くそうって思ってるのよ。
助けてあげたいって思わない?」
シャルルが寂しげに話す。
「……さっきロアさんの家に寂しい風が吹いてたのはそのせいだったのですか?」
ウィンが聞いた。
「えぇ、その話をロアとしていた所にあなたが来たのよ」
シャルルとウィンが話してる間にロアは考えていた。
三年前から見れば、セリアは明るくなりすぎている、それは元から変わってるセリアの本質だと思っていたが、様子が違う様だ。
そしてこの三年間、ロアは不可解な事が度々あった事に気付いた。
(セリア?さっきも聞いたけど、ロアさんってセリアにとって大切な人なの?)
(私が魔女にならなくて済んだのは、ロアさんがあの時に来てくれたからなんだ……
多分あのままだったら私……
どうなってたか解らない……だからね、そんなロアさんの夢叶えて欲しいんだ……)
セリアが少ししんみりと答えた時。
バンッ!
小屋の扉がいきなり開いた。
ロアがつかつかと小屋に入って来て、セリアの腕を掴んで外に連れ出して、地面に押し倒した。
「!」セリエが驚き声をだしそうになったが堪え心で言う。
(ロアさん!どうしたのですか⁈
ってシャルルさんも……)
「セリア!私は言ったよね?
三年前に……
貴方達の好きに生きなさいって言ったよね?
私の為に?
私の夢の為?
あなた解ってるんでしょ?
自分がどうなるかって!
あなたが一番解ってるんでしょ?
私のことはどうでもいいの、まずはあなたの事をちゃんとしなさいよ!」
ロアがセリアに怒り出した。
この三年の間、ロアが少し悩んでいたとき、不思議とそれはロアにとって良い方向に変わっていた。
そして一人でいても、セリアの気配を感じることが時折あった。
セリアは精霊達に聞いてロアが何処にいるのか聞いてある程度距離をとって近くにいたのだ。
それをロアが今、気付いたのだ。
「ちょっとロア、まってどうしたの?」
シャルルが止めに入るが、ロアの勢いは止まらない。
「あなたが、自分のことをほっといて私の夢を手伝う?
ふざけないで!
私の夢なんて、貴方達にとって叶わない方がいい夢なんだから!
セリアは自分のことをちゃんとしなさいよ!」
(叶わない方がいい夢?どう言うこと?)
シャルルがそう思うと。
(じゃあどうすればいいの?
私の事……私の魔法の代価は私の魂よ!
私はあの日、盗賊達を虫けらの様に殺した!
命乞いする人も勇気を出して私に向かって来た人も……盗賊は一人残らず殺した罪はどうすればいいの⁈
それだけじゃない!沢山の悪い事もした、学校に居た時もずっとずっとお姉ちゃんの目を盗んで色んな事してた!
禁呪も沢山使った、それはどうすればいいの⁈)
セリアが心から叫んだ!
セリエはそれを全て知っていた。
セリアが思うほどセリエは騙せない存在であったが、それを強く罪と思い背負っているセリアをセリエは初めて知った。
「セリア……あの言葉……
笑っていようよって私が言ったの……」
セリエが思い詰めた様に言う。
セリエはある時その言葉をセリアに言った。
その言葉がセリアにとっては一番大切な言葉になっていた。
その言葉がセリアの大きな支えにもなっていたのだ。
「セリア……セリエ……二人とも良く聞きなさい!
貴方達は貴方達のことを、ちゃんとやりなさい!
人を手伝うのはその後にしなさい!
二人とも人なのよ、エルフのシャルルみたいに何万年も生きれないのよ……
それを考えなさい。
私の夢なんて……
私のことはほっといていいんだから……」
ロアの勢いは次第に悲しさを帯びていく。
「ほっとける訳ないでしょ!
ロアはお姉ちゃんを助けてくれたんだから!
夢が叶って欲しいって思っても当たり前でしょ‼︎
私の罪は……償っても変わらないんだから、ロアさんの夢を手伝いたいじゃん‼︎」
セリアが言い返す。
真っ直ぐに真っ直ぐに、セリアは言い返した。
(セリア……あなたって本当にバカなんだから……)
ロアはそう思って言い方を変える。
「いい?セリア、あなたは魔女の私より大変なの解るよね?
私は死ぬ事は無い、何かあっても時間をかけてやり直せる。
でも貴方にはそれが出来ないの……
貴方には神罰を受ける以外にも、道があるの、それはセリエにも言える事なのよ」
ロアは丁寧に話始めたが……
「魔鏡の魔女さんってこんなに、話すの下手なの?」
風の魔女ウィンが言った。
「セリアちゃん、魔鏡の魔女があなたを心配してくれてるのは解るよね?」
ウィンが話だす。
「解るよ、言いたい事は解るけど……」
セリアが答える。
「ならさ、あなたが本物の天使になってからでも良くない?
その方が、同じ時間を生きられて夢が叶うまで手伝えるよ」
風の魔女ウィンが言う。
「本物の天使?」
セリエが呟く。
「そうよ、セリエさん貴方もその道を歩むべきよ……
闇の天使の魔法……
それは天使の魔法でも一番厄介なの解る?」
風の魔女がセリエを見ながら話を続ける。
「炎の天使の魔法は、死ぬまでに天使になれなかったら炎の神に罰せられるだけ……
でもね、闇の天使の魔法は死ぬまでに天使なれなかったら、堕天使になってしまうのよ……
堕天使は身も心も闇に犯されて、魔女も魔物も引き連れて国一つなんて簡単に滅ぼすの……解る?
その時の貴方は破壊しか頭にないでしょうね。
何故あなたが、闇の天使の魔法を使えたのかは私には解るわ……」
風の魔女はそう言いながら、チラッとロアを見た。
風の魔女はセリエから僅かに……僅かにだが、血の魔女サングイスの臭いがするのに気付いていた。
セリアがそれ以上は言わないで欲しい様な表情を見せている。
だがその瞳の奥には、考えを変えない真っ直ぐなセリアがいた。
「まぁ……いいわ、貴方がそうなれば私が貴方をこの刃で斬り刻んであげる……」
風の魔女がそう言うと、スッとセリエの頬に赤い線が走り、血が流れ出す。
風の魔女はとてつも無い殺気を感じた瞬間、セリアに聖炎の槍で貫かれたが、風の魔女ウィンは動じなかった。
そして凄まじい殺意をセリアにぶつけ、睨みつけた。
セリアは一瞬背中に冷たい物を感じた、腕から何かが走り鳥肌が立っていくのを感じた。
恐怖だ……
セリアは初めて恐怖を覚えた。
怖い物知らずなセリアが、初めて後退りしそうになるが、踏みとどまる。
「ふーん……怖いんだ……
魔鏡の魔女ロアもこの子には優しすぎるんじゃない?
この程度で、こんなに鳥肌が立って可愛いじゃない」
セリアは初めて恐怖を知り、動けない感覚を知る。
「あ、あなたは……」
やっとセリアは聞く様に声を出せた。
「私は風の魔女ウィン、最古の魔女の一人よ……
でも他の最古の魔女は私を破滅の魔女とも呼ぶわね……
あの時、この世界を一人で滅ぼしかけたのは私だけですから……
そんな私から見れば、あなたの罪なんて無い様なものよ……
あら、そんなに殺しちゃったのぉ?
楽しかったかしら?
そんなふうにお茶の時間を過ごす程度の話よ
あなたは魔女をどれだけ知ってるの?」
ウィンは普通に話してるだけだが、その声はセリアの心に冷たく染み込み、セリアの熱く活発な心の炎が抵抗している。
(本当に強い子ね……)
風の魔女ウィンはそう心で呟き、僅かな優しい微笑みを見せ。
ふっと息を吹いた瞬間、セリアは吹き飛ばされ、なす術も無く強烈な一撃を全身に受ける。
(なぜあの時……)
セリアは数日前に風の魔女が、逃げていく姿を思い出した時に、大地に叩きつけられた。
セリアは結果的に騙されていたのだ。
風の魔女はその気になれば破滅の魔女として、あの時もセリアを退ける事は出来た。
だが無邪気に来たセリアの心に乗り、風の魔女として逃げた……いや、見逃したのだ。
「私に勝ちたければ、天使になりなさい……
あなたのお姉さんの顔を傷つけられ悔しければ、天使になって挑んで来なさい……
私は逃げも隠れもしない……
破滅の魔女ウィンが相手をして差し上げましょう……」
そう言いながら、ウィンは姿を消した。
だがその直後、セリエの心に声が響いた。
(綺麗なお顔を……
傷つけてしまってごめんなさい……)
風の魔女ウィンがセリエに詫びたのだ。
セリエは風の魔女ウィンの意図を悟った。
負けず嫌いなセリアの性格を見抜いてそうしたのだ。
(ありがとう……)
セリエは心で呟いた。
セリアは圧倒的な力の差を見せつけられ、四つん這いになり、悔しくて悔しくてたまらずに涙を流していた。
「絶対に……
絶対に天使になって……
お姉ちゃんの顔を元に戻させてやる……」
セリアは気付いていた。
セリエに付けられた頬の傷は、完全には戻らない霊傷である事に、その傷を治すには……
傷つけた風の魔女の力が必要な事も気付いていた。
0
あなたにおすすめの小説
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
【本編,番外編完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる