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転生者は冒険者になりたい編
1話 転生する、女の子に逢う
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「人間の分際で、我に歯向かうこと後悔させアアア!!」
魔王の悲鳴が轟いた。俺が話を遮るように超級魔法「フレアレイン」による無数の火球が奴の身体を火だるまにしたのだ。
ここは荒廃した土地。空は赤い雲で染まり空気は淀んでいる。そんな中俺は魔王と相対している。天使もとい神から言われた討伐対象が目の前にいるのだ。
「お前の戯言はもういい、命乞いをするなら今のうちだぞ?生かすつもりはないが・・・」
「ほざけ!人間如きに屈すると思っているのか!!ブラックホールマタァァァ!!!」
魔王が叫ぶと魔王の頭上に三重の魔法陣が出現する。魔法陣からは小さな黒より黒い球状の物体が姿を現し、それを何重もの魔力が満ちた、どす黒く巨大な球体へと変貌する。
「重力に悶え苦痛を味わえ!そして死ね!!」と魔王は俺に巨大な重力の塊を投げつけた。
魔力はかなり圧縮されているのだろう、球体の周りの空間が歪んでおり圧がこちらまで伝わってくる。だが
「それが本気か?残念だ」
俺は右手を魔力の塊に向ける。すると、俺の身体の周りから4つの異なる色の魔法陣が展開される。
「エレメンタルメテオ!」と俺は叫ぶと、4つの魔法陣から火、氷、風、土の魔力を凝縮した隕石が現れ、発射されたかと思うと黒い球体に接触し相殺した。
「馬鹿な、貴様下等生物の分際で、、、おのれ!!!」
相当頭にきているのだろう。無理もない、あいつの中での最強魔法なのだ。いともたやすく打ち消されてたとなっては、さぞプライドが傷ついていることだろう。
「その下等生物にお前は今からやられるんだぜ?今までの蛮行、苦痛と恐怖で悶え、劣情を抱きながら消え去れ!
エンド・オブ・ファンタズマ!!」
俺の中の究極魔法。俺の周りに無数の魔法陣が展開され、魔法陣から光の鎖が放たれ魔王を貫く。
「アアアアアアアア」と己の身体を貫かれる痛みを形容するかのように咽ぶ魔王。
そして、両手を魔王に向け巨大な白い魔法陣が展開され、半径3メートルの眩しい魔力の塊を発射し、その塊は魔王を包み込んだ。
「おのれ、おのれ、許さんぞ・・・貴様のことは末代まで呪ってやるぞ・・・」
魔王が負け惜しみを垂れたように聞こえたが関係ない。光に包まれた魔王の肉体は跡形もなく消し飛んでいた。
俺は天を仰ぐ。赤い曇天から光が差し、徐々に青空が見え始めた。
「やったぜ神様。これでいいんだろ?」
そう、俺は言いつけ通り神からの使命に終止符を打ったのだ。
すると、空から一筋の光が差し込み、その光の先には人影が見えた。
「ご苦労でしたね、討伐感謝しますよ」
女性の声だったが、天使のものとは違うようだ。
「あなたが神様ですか?やりましたよ」
「はい、あなたの事をずっと見ておりました。それでは、天使から聞いたと思いますが、願いを聞き入れましょう」
そうだ、俺は願いを神様に叶えてもらうために、魔王を討伐したのだ。
「そうですね、じゃあ俺の願いは」
願いを言った後、俺の頭上から光が差し込む。そのまま俺の身体はエレベーターのように上へ上へと上がっていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんてことはなく3度目の目覚め、俺は知らない場所に立っていた。自分の都合のいい夢を見ていた、こんな感じだったらいいなぁという願望だ。
転生に成功したのだろうか、そう思い周囲を見回した。
目の前に道が直線に広がり、道に沿って建物が連なっているのだが・・・その建物群は見たこともない。しかし、コンクリートの「コ」の字も見受けられない。
イメージとしてはヴェネツィアの建築様式を彷彿とさせなくもないレンガ造り。ヴェネツィア行ったことないけど。
道には建物だけでなく、道の駅でよく見るような出店が並んでいたりもする。
その道を歩く人々に目をやると、それもまた見たことない服装だ。牛乳を注ぐ女のような格好の女性もいれば、スキンヘッドに剣を背負ったタンクトップの大男、甲冑に身を包む人間、いかにもってくらい魔女っぽい格好の女性など言い出したらキリがないくらい別世界が広がっていた。
そうだ、俺は転生して異世界『ゼネアル』にたどり着いたのだ。しかし、外国に来たんだと言われても騙されるくらいには現実味がない。
あ、俺の身体!そう思い自分の身体を確認する。
「マジで戻ってるじゃん!筋肉あるし腰痛くないし、おおー!」
興奮しすぎて声に出てしまったが、痛い奴思われても全然いい!体がかるい、眠気も怠さもないことがこんなにも
嬉しいとは!マジで今なら何でもできそうな気がするくらいテンションが上がる。
格好は、死んだ時に来ていたパーカーとズボンだった。俺の中では馴染んだ服だが、周りから見れば異様な格好だと思う。じろじろ見られてる気がするし。
ふとポケットに手を入れてみると、生前に入れていたスマホも財布も煙草もなく中は空っぽだった。つまり一文無しである。服をこの世界用に変更したところだが、あいにく金はないしあったとしても、日本と同じ通貨ではないだろう。
さて、と俺は考える。魔王を倒すにしてもこの世界のルールや常識などが全く分からないし、どこ行けばいいのかも分からない。
奇跡的に、周囲の会話が理解できるくらいには言語が通じるみたいだから、誰かに話しかけてもいいのだがいかんせん知らない人にこの格好で話しかけるのは気が乗りしない。
その場に立ったまま聞き耳を立てると、「どこどこで魔物が」とか「この間、誰と誰が不倫して」とかそんな会話ばかりだ。唯一「ローグ」という単語が聞こえたあたりから、この町は天使が言っていた転生先の『ローグ』なのだろう。
そういえば、魔法が使えるんだったよな。まずは試しに使ってみたい欲が出てきた。すぐにでもこの場で試したいところだが、もしここで魔法を急に使ったら何されるか分からないし、下手すれば監獄にぶち込まれるかもしれない。
そうなったらこの町の外で魔法を試しに使ってみるか。
俺は周囲を見回しながら、ローグから出られるところを探し始め、歩き始めた。
改めて、建物の看板が目に入る。日本語ではなく見たこともない文字なのだが、不思議と理解することができた。
都合がよすぎでしょ。
その看板には「道具屋アンジュ」や「武器のバーンズ」、「レストラン・ベイク」などがある。色々な店に入ってみたいが、金もないのに店に入って冷やかしだと思われたくもない。わかってはいたけど、コンビニなんてないよなあ。
しばらく歩くと大きな塀と門が見え、門には馬車や荷車が行き来していた。その横を通り門を出た瞬間思わず足が止まった。
俺の元いた場所では見られないような風景が目に飛び込む。そこには大きな平原が広がり、奥には山々や森が見える。しかもコンクリートの道路がない。
空を見上げると、青い月が二つ見える。異世界には月が2つあるのかぁ。
森くらいまで行ったら魔物と対面するのだろうか、そう考え足を踏み出した時、後ろから「おい」と声を掛けられた。
声を掛けてきたのは、甲冑に身を包んだ男だった。門番だろうか。
「俺ですか?」
「そうだ君だ。そんな謎の格好でどこへ行くんだ?」
甲冑の男は俺に質問を投げかける。やはり俺の格好はおかしかったようだ。
「いや、森に行って魔物に魔法を打ってみようかと……」
「森に?君冒険者か?冒険者証は?」
ぼうけんしゃしょう?なんだそれ、そんなもの必要なのかここは。てか冒険者??
「冒険者証っていうのが必要なんですか?」
「当たり前だろう、何も知らないのか君は。魔物の討伐や、森への探索、そもそも街から出るときは何かしらの許
可証やら身分証が必要なんだよ。商人とか冒険者とか、出入りする奴らは大体身分証持ってるし、この町に出入りするときは、事前に町で申請して許可証を発行してもらっているぞ。魔物を討伐するってことだから、冒険者証が必要ってことだ。」
男はため息交じりに簡単に説明してくれた。マジかよ、そしたらまず冒険者にならないと外に出れないってこと
か。流石に厳しすぎでは?
でもそうか、こういうことをしないと外から悪い奴が入ってくる可能性も否定できないし、町の安全策ではあるのか。
言って、抜け穴なんていくらでもありそうだし、仮にそんな奴が入ってきたとしてもそもそも冒険者の街っていうくらいだから、強い冒険者が取り捕まえそうだけども。
まあ、あーだこーだ考えても仕方ないし、この街のルールっていうなら従わなければいけないだろう。
「すいません、ちょっとここ来るの初めてで、勝手がわからなかったんです。冒険者ってどこでなれますか?」
「初めてって、まあいい。冒険者になるにはギルドに向かって登録することだ。ここからまっすぐ行ったら『冒険者の町ローグ・冒険者ギルド』の看板見えてくるから、そこの受付でなるんだぞ。」
「ありがとうございます!助かります!」
そう言って俺は斜め30度のお辞儀をして礼を言う。社会人の頃の癖はなかなか治らないらしい。
「ああ、今後は気をつけろよ。なんかあったら言ってくれ。」
そう言うと、ニコッと笑う甲冑の男。結構いい人かもしれない。
とりあえず、ギルドに行けば冒険者になれるらしい。面倒だが仕方ない、行ってみるか。
----------------------------------------------------
「ダメです。」
と断られた。
今ここはローグの冒険者ギルド。受付のお姉さんに冒険者になりたいと言ったら駄目だという。なぜ?若いからか?
何故かと質問すると受付の黒髪緑服の女は答える。
「今、冒険者登録するには2名以上でパーティを組む必要があります。ですので、もう一人連れてくるか、誰かのパーティに入ってからでお願いしますね。」
お姉さんは受付スマイルを俺に向けた。
何でだよ、別に1人だろと駄々をこねたいところだが、ルールに対して文句をたらすことは、コンビニの年齢確認にキレるくらいダサい。流石に俺はそこまで人間やめていない。
しかし、困った。ほかのパーティに入るとなると自由が効かない上、なんとなく魔王討伐の時間が掛かりそうだしパス。また、入れてくださいって言いにくい。
受付の女性に話を聞くと、どうやら冒険者は、住民・街からの依頼や魔物討伐等を生業としている。ある程度のランクの魔物討伐報告や依頼を達成することによる報酬で生活には困らないため、魔王討伐まで考えている人があまりいないそうだ。これはあれだな、向上心のない平社員と変わらないってわけだな。俺じゃん。
かといってもう1人仲間を見つけるにしても、片っ端から声かけるのも気が引ける。しかも、魔王討伐を目標に引き受けてくれるってなると相当ハードルが高い。
俺はとりあえずギルドから外に出て、考えながらなんとなく街を適当に歩く。
考えているとふと疑問が生まれた。普通、魔王がこの世界に不利益をもたらすとなると、冒険者でもなんでも誰彼構わず戦場に駆り出されそうなところだが、受付の話を聞く限りそこまで切迫した状態では無さそうだし、危機感が感じられない。
もしかすれば、ここ以外の街で何かしら影響が及んでいる可能性もなくはないのだが。
しかしそうすると、魔王はなぜ討伐しなければならないのか、魔王はこの世界にとってどのような存在なのだろうか。
今になって思うと、天使に詳しい天使ガブレラに聞いておけばよかったと後悔する。一応後で、受付にでも聞いてみるか。
「しかしこれからどうすっかなぁ、金もないし住む場所も職も無いし、下手したら前の世界の時よりきついぞこれ」
と小さく呟く。やっぱ、手当たり次第声かけて引き込むか、、でも変に「パーカー変質者が声かけてくる」って噂が立ってここに居づらくなっても困るし。うーん。
すると大声で「あぁ!?」と男の声が聞こえた。なんだろう、覗きに行ってみるか。
声の聞こえた場所は割と近くで、噴水がある広間だった。そんな場所で女の子がスキンヘッドの大型の髭男と中型のセンター分け男2人に囲まれていた。
これってやばいんじゃないか、女の子が連れ去られて暴力振るわれるのでは、と勝手に連想される。ちょっと流石に止めに入らないといけないんじゃないかこれは。
「来いっ!!」
掴みかかろうとするのか、髭ハゲが女の子に手を伸ばそうとするところだった。
「ちょっと待て!」と俺が間に割って入った。
「?なんだおめぇは」
センター分けが俺にガンを付けたように睨む。
女の子は「あ、あの、、」とつぶやく。怖いのだろうか、声が震えているようだった。
「相手なら俺がするぞ」
とよく漫画とかで聞くようなセリフを口にした俺。喧嘩は人生で一度もしたことがないし、正直内心少しビビっている。何故俺はこんなことをしたのかと若干の後悔を感じるが、不思議と体が動いたのだ。というか女の子が可哀そうって方が大きい。
すると男二人は手を引っ込めた。やけに素直だな、もう少し暴れるかナイフ出したりとか、殴ってくるもんだと思っていた。
髭男は口角を上げてやけにでかい声で俺に話かけてきた。
「そうか!ちょうどよかった!いやあ、俺らこれから仕事で時間ないもんで、そっちの女が急いでるときに道案内とか言うから、無下にもできねえしってところにアンタが来たからちょうどよかった!その女の道案内よろしくな!じゃあな!」
と2人は行ってしまった。
え、道案内?襲われるとか、そういうのじゃなくて?俺の勘違いだったってこと?クッソ恥ずかしいいいいいいいいいいいい
俺、勝手に思い違いしてカッコつけて、「俺が相手になる」とか言って!うわ!うわ!死にてえ!ってか紛らわしいだろあいつらが!俺悪いか?
ゆっくり女の子の方へ振り向いた。
見ると顔は結構可愛い。目が大きく色白の童顔で身長低め。さらさらでシルバーのストレートロングヘア。服装は修道服に似ており、白を基調として青が所々に入っている。スカートは膝上丈で白タイツにショートブーツ。実はちょっと、いやかなり好みだ。前の世界でお気に入りのエロゲキャラがこんな格好しており、しばらくお世話になってたっけなあ。
不覚にも目を奪われていると、シルバーヘアーの彼女は、眉を八の字にし、笑顔で俺に声を掛けた。
「あの、ありがとうございます。あまりここに慣れてなくて、助かります」
「いや全然ですよ、むしろ急にすいません。ちょっと勘違いが、、いやなんでもないです。ちなみにどちらへ?」
そうだ、さっきの男も言っていたが道案内と言っていた。しかし、俺もここに来たばかりだしどうしようかと内心悩むと、彼女は答える。
「冒険者ギルドへ行きたいんです」
「ギルドですか?冒険者になりに?」
「はい、魔王と戦いたいんですけど、まず冒険者にならないといけないかなって思いましてそれで、、」
と彼女は言った。
こんな偶然あるんだな、魔王討伐の為仲間が必要な時に、偶々目の前に魔王討伐を志す人間が現れるとは、出来過ぎな気がするがこれはチャンスだ。ここで逃したらもうない気がする。
女性を誘うのは正直気が引けるし、下手したら「え、こいつナンパ?誘ってんの?鏡見て声かけろよ」って思われるかもしれないが、背に腹は代えられない。小さい羞恥心と無駄な思考をかなぐり捨てて誘うしかない。
「そうなんですか!俺もさっき冒険者になるために、ギルドに行ってきたんですよ!」
「あ、本当ですか?そしたら冒険者になられたんですか?」
「そうだったら良かったんですけど、どうやら冒険者は二人以上のパーティじゃないとなれないらしくて、、、」
「そんな条件があるんですか・・・」
「はい、しかも魔王討伐を目指してる冒険者が今全然いないみたいで、パーティに入ろうにも魔王討伐を目指してる俺としては、パーティに入ることはできないんです」
「あなたも魔王を?偶然ですね!でも、そうなると冒険者になるのは厳しそうですね・・・」
ここからだ。俺は固唾を呑み、真剣な表情で伝える。
「そこでご相談があります」
「はい?」と俺の表情に答えるように、彼女も表情が硬くなる。
そして俺は上半身を90度に曲げ、大きな声で相手に誠意が伝わるよう張り上げた。
「よろしければ!俺と!一緒に!パーティを組んでください!!!」
周りがどよめき始め、注目を集めているみたいだが関係ない。こんなチャンス他にない、ここで逃してはこの世界に来た意味がないのだ。
彼女は「ちょ、え、何してるんですか!顔上げてください!」と俺に向かって言ってきたが、そのままの体勢でダメ押しをする。
「俺!本気なんです!ナンパとか!遊びじゃありません!!どうか!よろしくお願いします!!!」
「わかりましたから!顔上げてください!」
誠意は伝わったのだろうか、恐る恐る顔を徐々に上げた。
注目を浴びたからだろうか、白い頬が少し赤くなっているように見えた。流石にやりすぎだっただろうか、いやこ
こまでしないと俺の誠意は伝わらない。
しかし、自分の気持ちを優先しすぎて相手の事情をろくに把握せず誘ってしまった。もしかしたらもう宛てがあるだろうし、と俺は少し反省した。
心臓の鼓動が10回鳴った後、彼女が小さい口を開いた。
「わかりました。よ、よろしくお願いします。き、気持ちは伝わりましたし、他に宛てもありませんし、、ええ
と、、」
よっしゃ!と、生きてきた中で一番、今後二度とないくらい心の中で大きなガッツポーズをとる。
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
そう俺が返答すると彼女は俯いてしまった。引かれてしまったのだろうか、彼女は俯きながらもにょもにょしている。可愛い。
平静を少し取り戻した俺は、周りを見回した。やはり注目を浴びていたようだ。彼女には申し訳ないことをしたなぁ。俺が逆の立場なら正直、初対面であってすぐの男性にこんなことされたらキモイと思う。もう少しスマートに伝えればよかったのかもしれないが、心に余裕ないし人にここまで本気で自分の気持ちを伝えるのは、生まれて初めてだったし。
すると、ざわざわとした声の中からいろんな会話が耳に入った。
内容を聞くと「大胆だよねぇこんなところで」「いやでも、あんな告白を受けたいかも」「俺もあんなプロポーズの仕方がいいのかなあ」「いや、恥ずかしいわ」と色々言われている。
もしかして、告白と勘違いされてる?いやでも、パーティって言ったよな。ちょっとこっちまで恥ずかしくなってきた、早急にここから立ち去りたい!
「・・・じゃあ、行きましょうか」
俺が声を掛けると、彼女は俯いたままシルバーヘアーで顔を隠しながらうなずき歩調を合わせてギルドに向かった。
魔王の悲鳴が轟いた。俺が話を遮るように超級魔法「フレアレイン」による無数の火球が奴の身体を火だるまにしたのだ。
ここは荒廃した土地。空は赤い雲で染まり空気は淀んでいる。そんな中俺は魔王と相対している。天使もとい神から言われた討伐対象が目の前にいるのだ。
「お前の戯言はもういい、命乞いをするなら今のうちだぞ?生かすつもりはないが・・・」
「ほざけ!人間如きに屈すると思っているのか!!ブラックホールマタァァァ!!!」
魔王が叫ぶと魔王の頭上に三重の魔法陣が出現する。魔法陣からは小さな黒より黒い球状の物体が姿を現し、それを何重もの魔力が満ちた、どす黒く巨大な球体へと変貌する。
「重力に悶え苦痛を味わえ!そして死ね!!」と魔王は俺に巨大な重力の塊を投げつけた。
魔力はかなり圧縮されているのだろう、球体の周りの空間が歪んでおり圧がこちらまで伝わってくる。だが
「それが本気か?残念だ」
俺は右手を魔力の塊に向ける。すると、俺の身体の周りから4つの異なる色の魔法陣が展開される。
「エレメンタルメテオ!」と俺は叫ぶと、4つの魔法陣から火、氷、風、土の魔力を凝縮した隕石が現れ、発射されたかと思うと黒い球体に接触し相殺した。
「馬鹿な、貴様下等生物の分際で、、、おのれ!!!」
相当頭にきているのだろう。無理もない、あいつの中での最強魔法なのだ。いともたやすく打ち消されてたとなっては、さぞプライドが傷ついていることだろう。
「その下等生物にお前は今からやられるんだぜ?今までの蛮行、苦痛と恐怖で悶え、劣情を抱きながら消え去れ!
エンド・オブ・ファンタズマ!!」
俺の中の究極魔法。俺の周りに無数の魔法陣が展開され、魔法陣から光の鎖が放たれ魔王を貫く。
「アアアアアアアア」と己の身体を貫かれる痛みを形容するかのように咽ぶ魔王。
そして、両手を魔王に向け巨大な白い魔法陣が展開され、半径3メートルの眩しい魔力の塊を発射し、その塊は魔王を包み込んだ。
「おのれ、おのれ、許さんぞ・・・貴様のことは末代まで呪ってやるぞ・・・」
魔王が負け惜しみを垂れたように聞こえたが関係ない。光に包まれた魔王の肉体は跡形もなく消し飛んでいた。
俺は天を仰ぐ。赤い曇天から光が差し、徐々に青空が見え始めた。
「やったぜ神様。これでいいんだろ?」
そう、俺は言いつけ通り神からの使命に終止符を打ったのだ。
すると、空から一筋の光が差し込み、その光の先には人影が見えた。
「ご苦労でしたね、討伐感謝しますよ」
女性の声だったが、天使のものとは違うようだ。
「あなたが神様ですか?やりましたよ」
「はい、あなたの事をずっと見ておりました。それでは、天使から聞いたと思いますが、願いを聞き入れましょう」
そうだ、俺は願いを神様に叶えてもらうために、魔王を討伐したのだ。
「そうですね、じゃあ俺の願いは」
願いを言った後、俺の頭上から光が差し込む。そのまま俺の身体はエレベーターのように上へ上へと上がっていく。
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なんてことはなく3度目の目覚め、俺は知らない場所に立っていた。自分の都合のいい夢を見ていた、こんな感じだったらいいなぁという願望だ。
転生に成功したのだろうか、そう思い周囲を見回した。
目の前に道が直線に広がり、道に沿って建物が連なっているのだが・・・その建物群は見たこともない。しかし、コンクリートの「コ」の字も見受けられない。
イメージとしてはヴェネツィアの建築様式を彷彿とさせなくもないレンガ造り。ヴェネツィア行ったことないけど。
道には建物だけでなく、道の駅でよく見るような出店が並んでいたりもする。
その道を歩く人々に目をやると、それもまた見たことない服装だ。牛乳を注ぐ女のような格好の女性もいれば、スキンヘッドに剣を背負ったタンクトップの大男、甲冑に身を包む人間、いかにもってくらい魔女っぽい格好の女性など言い出したらキリがないくらい別世界が広がっていた。
そうだ、俺は転生して異世界『ゼネアル』にたどり着いたのだ。しかし、外国に来たんだと言われても騙されるくらいには現実味がない。
あ、俺の身体!そう思い自分の身体を確認する。
「マジで戻ってるじゃん!筋肉あるし腰痛くないし、おおー!」
興奮しすぎて声に出てしまったが、痛い奴思われても全然いい!体がかるい、眠気も怠さもないことがこんなにも
嬉しいとは!マジで今なら何でもできそうな気がするくらいテンションが上がる。
格好は、死んだ時に来ていたパーカーとズボンだった。俺の中では馴染んだ服だが、周りから見れば異様な格好だと思う。じろじろ見られてる気がするし。
ふとポケットに手を入れてみると、生前に入れていたスマホも財布も煙草もなく中は空っぽだった。つまり一文無しである。服をこの世界用に変更したところだが、あいにく金はないしあったとしても、日本と同じ通貨ではないだろう。
さて、と俺は考える。魔王を倒すにしてもこの世界のルールや常識などが全く分からないし、どこ行けばいいのかも分からない。
奇跡的に、周囲の会話が理解できるくらいには言語が通じるみたいだから、誰かに話しかけてもいいのだがいかんせん知らない人にこの格好で話しかけるのは気が乗りしない。
その場に立ったまま聞き耳を立てると、「どこどこで魔物が」とか「この間、誰と誰が不倫して」とかそんな会話ばかりだ。唯一「ローグ」という単語が聞こえたあたりから、この町は天使が言っていた転生先の『ローグ』なのだろう。
そういえば、魔法が使えるんだったよな。まずは試しに使ってみたい欲が出てきた。すぐにでもこの場で試したいところだが、もしここで魔法を急に使ったら何されるか分からないし、下手すれば監獄にぶち込まれるかもしれない。
そうなったらこの町の外で魔法を試しに使ってみるか。
俺は周囲を見回しながら、ローグから出られるところを探し始め、歩き始めた。
改めて、建物の看板が目に入る。日本語ではなく見たこともない文字なのだが、不思議と理解することができた。
都合がよすぎでしょ。
その看板には「道具屋アンジュ」や「武器のバーンズ」、「レストラン・ベイク」などがある。色々な店に入ってみたいが、金もないのに店に入って冷やかしだと思われたくもない。わかってはいたけど、コンビニなんてないよなあ。
しばらく歩くと大きな塀と門が見え、門には馬車や荷車が行き来していた。その横を通り門を出た瞬間思わず足が止まった。
俺の元いた場所では見られないような風景が目に飛び込む。そこには大きな平原が広がり、奥には山々や森が見える。しかもコンクリートの道路がない。
空を見上げると、青い月が二つ見える。異世界には月が2つあるのかぁ。
森くらいまで行ったら魔物と対面するのだろうか、そう考え足を踏み出した時、後ろから「おい」と声を掛けられた。
声を掛けてきたのは、甲冑に身を包んだ男だった。門番だろうか。
「俺ですか?」
「そうだ君だ。そんな謎の格好でどこへ行くんだ?」
甲冑の男は俺に質問を投げかける。やはり俺の格好はおかしかったようだ。
「いや、森に行って魔物に魔法を打ってみようかと……」
「森に?君冒険者か?冒険者証は?」
ぼうけんしゃしょう?なんだそれ、そんなもの必要なのかここは。てか冒険者??
「冒険者証っていうのが必要なんですか?」
「当たり前だろう、何も知らないのか君は。魔物の討伐や、森への探索、そもそも街から出るときは何かしらの許
可証やら身分証が必要なんだよ。商人とか冒険者とか、出入りする奴らは大体身分証持ってるし、この町に出入りするときは、事前に町で申請して許可証を発行してもらっているぞ。魔物を討伐するってことだから、冒険者証が必要ってことだ。」
男はため息交じりに簡単に説明してくれた。マジかよ、そしたらまず冒険者にならないと外に出れないってこと
か。流石に厳しすぎでは?
でもそうか、こういうことをしないと外から悪い奴が入ってくる可能性も否定できないし、町の安全策ではあるのか。
言って、抜け穴なんていくらでもありそうだし、仮にそんな奴が入ってきたとしてもそもそも冒険者の街っていうくらいだから、強い冒険者が取り捕まえそうだけども。
まあ、あーだこーだ考えても仕方ないし、この街のルールっていうなら従わなければいけないだろう。
「すいません、ちょっとここ来るの初めてで、勝手がわからなかったんです。冒険者ってどこでなれますか?」
「初めてって、まあいい。冒険者になるにはギルドに向かって登録することだ。ここからまっすぐ行ったら『冒険者の町ローグ・冒険者ギルド』の看板見えてくるから、そこの受付でなるんだぞ。」
「ありがとうございます!助かります!」
そう言って俺は斜め30度のお辞儀をして礼を言う。社会人の頃の癖はなかなか治らないらしい。
「ああ、今後は気をつけろよ。なんかあったら言ってくれ。」
そう言うと、ニコッと笑う甲冑の男。結構いい人かもしれない。
とりあえず、ギルドに行けば冒険者になれるらしい。面倒だが仕方ない、行ってみるか。
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「ダメです。」
と断られた。
今ここはローグの冒険者ギルド。受付のお姉さんに冒険者になりたいと言ったら駄目だという。なぜ?若いからか?
何故かと質問すると受付の黒髪緑服の女は答える。
「今、冒険者登録するには2名以上でパーティを組む必要があります。ですので、もう一人連れてくるか、誰かのパーティに入ってからでお願いしますね。」
お姉さんは受付スマイルを俺に向けた。
何でだよ、別に1人だろと駄々をこねたいところだが、ルールに対して文句をたらすことは、コンビニの年齢確認にキレるくらいダサい。流石に俺はそこまで人間やめていない。
しかし、困った。ほかのパーティに入るとなると自由が効かない上、なんとなく魔王討伐の時間が掛かりそうだしパス。また、入れてくださいって言いにくい。
受付の女性に話を聞くと、どうやら冒険者は、住民・街からの依頼や魔物討伐等を生業としている。ある程度のランクの魔物討伐報告や依頼を達成することによる報酬で生活には困らないため、魔王討伐まで考えている人があまりいないそうだ。これはあれだな、向上心のない平社員と変わらないってわけだな。俺じゃん。
かといってもう1人仲間を見つけるにしても、片っ端から声かけるのも気が引ける。しかも、魔王討伐を目標に引き受けてくれるってなると相当ハードルが高い。
俺はとりあえずギルドから外に出て、考えながらなんとなく街を適当に歩く。
考えているとふと疑問が生まれた。普通、魔王がこの世界に不利益をもたらすとなると、冒険者でもなんでも誰彼構わず戦場に駆り出されそうなところだが、受付の話を聞く限りそこまで切迫した状態では無さそうだし、危機感が感じられない。
もしかすれば、ここ以外の街で何かしら影響が及んでいる可能性もなくはないのだが。
しかしそうすると、魔王はなぜ討伐しなければならないのか、魔王はこの世界にとってどのような存在なのだろうか。
今になって思うと、天使に詳しい天使ガブレラに聞いておけばよかったと後悔する。一応後で、受付にでも聞いてみるか。
「しかしこれからどうすっかなぁ、金もないし住む場所も職も無いし、下手したら前の世界の時よりきついぞこれ」
と小さく呟く。やっぱ、手当たり次第声かけて引き込むか、、でも変に「パーカー変質者が声かけてくる」って噂が立ってここに居づらくなっても困るし。うーん。
すると大声で「あぁ!?」と男の声が聞こえた。なんだろう、覗きに行ってみるか。
声の聞こえた場所は割と近くで、噴水がある広間だった。そんな場所で女の子がスキンヘッドの大型の髭男と中型のセンター分け男2人に囲まれていた。
これってやばいんじゃないか、女の子が連れ去られて暴力振るわれるのでは、と勝手に連想される。ちょっと流石に止めに入らないといけないんじゃないかこれは。
「来いっ!!」
掴みかかろうとするのか、髭ハゲが女の子に手を伸ばそうとするところだった。
「ちょっと待て!」と俺が間に割って入った。
「?なんだおめぇは」
センター分けが俺にガンを付けたように睨む。
女の子は「あ、あの、、」とつぶやく。怖いのだろうか、声が震えているようだった。
「相手なら俺がするぞ」
とよく漫画とかで聞くようなセリフを口にした俺。喧嘩は人生で一度もしたことがないし、正直内心少しビビっている。何故俺はこんなことをしたのかと若干の後悔を感じるが、不思議と体が動いたのだ。というか女の子が可哀そうって方が大きい。
すると男二人は手を引っ込めた。やけに素直だな、もう少し暴れるかナイフ出したりとか、殴ってくるもんだと思っていた。
髭男は口角を上げてやけにでかい声で俺に話かけてきた。
「そうか!ちょうどよかった!いやあ、俺らこれから仕事で時間ないもんで、そっちの女が急いでるときに道案内とか言うから、無下にもできねえしってところにアンタが来たからちょうどよかった!その女の道案内よろしくな!じゃあな!」
と2人は行ってしまった。
え、道案内?襲われるとか、そういうのじゃなくて?俺の勘違いだったってこと?クッソ恥ずかしいいいいいいいいいいいい
俺、勝手に思い違いしてカッコつけて、「俺が相手になる」とか言って!うわ!うわ!死にてえ!ってか紛らわしいだろあいつらが!俺悪いか?
ゆっくり女の子の方へ振り向いた。
見ると顔は結構可愛い。目が大きく色白の童顔で身長低め。さらさらでシルバーのストレートロングヘア。服装は修道服に似ており、白を基調として青が所々に入っている。スカートは膝上丈で白タイツにショートブーツ。実はちょっと、いやかなり好みだ。前の世界でお気に入りのエロゲキャラがこんな格好しており、しばらくお世話になってたっけなあ。
不覚にも目を奪われていると、シルバーヘアーの彼女は、眉を八の字にし、笑顔で俺に声を掛けた。
「あの、ありがとうございます。あまりここに慣れてなくて、助かります」
「いや全然ですよ、むしろ急にすいません。ちょっと勘違いが、、いやなんでもないです。ちなみにどちらへ?」
そうだ、さっきの男も言っていたが道案内と言っていた。しかし、俺もここに来たばかりだしどうしようかと内心悩むと、彼女は答える。
「冒険者ギルドへ行きたいんです」
「ギルドですか?冒険者になりに?」
「はい、魔王と戦いたいんですけど、まず冒険者にならないといけないかなって思いましてそれで、、」
と彼女は言った。
こんな偶然あるんだな、魔王討伐の為仲間が必要な時に、偶々目の前に魔王討伐を志す人間が現れるとは、出来過ぎな気がするがこれはチャンスだ。ここで逃したらもうない気がする。
女性を誘うのは正直気が引けるし、下手したら「え、こいつナンパ?誘ってんの?鏡見て声かけろよ」って思われるかもしれないが、背に腹は代えられない。小さい羞恥心と無駄な思考をかなぐり捨てて誘うしかない。
「そうなんですか!俺もさっき冒険者になるために、ギルドに行ってきたんですよ!」
「あ、本当ですか?そしたら冒険者になられたんですか?」
「そうだったら良かったんですけど、どうやら冒険者は二人以上のパーティじゃないとなれないらしくて、、、」
「そんな条件があるんですか・・・」
「はい、しかも魔王討伐を目指してる冒険者が今全然いないみたいで、パーティに入ろうにも魔王討伐を目指してる俺としては、パーティに入ることはできないんです」
「あなたも魔王を?偶然ですね!でも、そうなると冒険者になるのは厳しそうですね・・・」
ここからだ。俺は固唾を呑み、真剣な表情で伝える。
「そこでご相談があります」
「はい?」と俺の表情に答えるように、彼女も表情が硬くなる。
そして俺は上半身を90度に曲げ、大きな声で相手に誠意が伝わるよう張り上げた。
「よろしければ!俺と!一緒に!パーティを組んでください!!!」
周りがどよめき始め、注目を集めているみたいだが関係ない。こんなチャンス他にない、ここで逃してはこの世界に来た意味がないのだ。
彼女は「ちょ、え、何してるんですか!顔上げてください!」と俺に向かって言ってきたが、そのままの体勢でダメ押しをする。
「俺!本気なんです!ナンパとか!遊びじゃありません!!どうか!よろしくお願いします!!!」
「わかりましたから!顔上げてください!」
誠意は伝わったのだろうか、恐る恐る顔を徐々に上げた。
注目を浴びたからだろうか、白い頬が少し赤くなっているように見えた。流石にやりすぎだっただろうか、いやこ
こまでしないと俺の誠意は伝わらない。
しかし、自分の気持ちを優先しすぎて相手の事情をろくに把握せず誘ってしまった。もしかしたらもう宛てがあるだろうし、と俺は少し反省した。
心臓の鼓動が10回鳴った後、彼女が小さい口を開いた。
「わかりました。よ、よろしくお願いします。き、気持ちは伝わりましたし、他に宛てもありませんし、、ええ
と、、」
よっしゃ!と、生きてきた中で一番、今後二度とないくらい心の中で大きなガッツポーズをとる。
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
そう俺が返答すると彼女は俯いてしまった。引かれてしまったのだろうか、彼女は俯きながらもにょもにょしている。可愛い。
平静を少し取り戻した俺は、周りを見回した。やはり注目を浴びていたようだ。彼女には申し訳ないことをしたなぁ。俺が逆の立場なら正直、初対面であってすぐの男性にこんなことされたらキモイと思う。もう少しスマートに伝えればよかったのかもしれないが、心に余裕ないし人にここまで本気で自分の気持ちを伝えるのは、生まれて初めてだったし。
すると、ざわざわとした声の中からいろんな会話が耳に入った。
内容を聞くと「大胆だよねぇこんなところで」「いやでも、あんな告白を受けたいかも」「俺もあんなプロポーズの仕方がいいのかなあ」「いや、恥ずかしいわ」と色々言われている。
もしかして、告白と勘違いされてる?いやでも、パーティって言ったよな。ちょっとこっちまで恥ずかしくなってきた、早急にここから立ち去りたい!
「・・・じゃあ、行きましょうか」
俺が声を掛けると、彼女は俯いたままシルバーヘアーで顔を隠しながらうなずき歩調を合わせてギルドに向かった。
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