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不憫なエルフ編
19.5 依頼と難儀な人の心
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「あー疲れた・・・」
「ヤナギさん、お疲れ様でした」
「アンタやっと来たの?遅くない?」
修業を終えて早々、うるせーよと思いながらギルド前で待ち伏せていた、サーシャとリリナに合流する俺。
まさか、本当に中級魔法を2つ教わるとは思わなかった。
いくら最初の頃に比べて成長しているからと言って、しごきすぎではないか?と愚痴をもらしてしまう。
・・・とはいえ、ここまで強くなれたのはハウクスさんのお陰だし、実際すべてが役に立っている手前、愚痴をこぼすのはよろしくないよな。
俺は疲労困憊の身体を引きずりながら、2人に近づいていく。
2人の顔を見た時、俺はふと思った。
サーシャはハウクスさんと同じパーティの人に教えてもらっているのだが、このゴスロリはその間何をやってんだ?
「サーシャはともかくとして、リリナって俺らがいない時何してるの?」
「え?なんでアンタに教えなきゃいけないの?」
教えてくれないらしい。
悪いやつではないから、そんな変な事をしている訳ではないのだろうけど、教えられないと言われると、むしろ気になってくるなぁ。
「サーシャは知ってるの?」と俺はリリナの隣にいる銀髪白衣装に聞いてみた。
しかしサーシャは何を隠しているのか、明後日の方向を向きながら下手くそな口笛を吹いている。
えー・・・もういいや。
「・・・とりあえずギルド入ろっか」
俺たちはギルドに入り、目ぼしい依頼がないか確認しに行く。
いつも通り受付横にある掲示板を眺める俺たち。
しかし、いい感じの依頼が無い。
「なかなか良いのないですね~」
「パーティーランク3になって、ゴミ拾いの依頼はやりたくないわねぇ」
大した依頼がない中、俺は
「あ、これは?」と掲示板の左端に張り出されている、目ぼしいそうな依頼を指差す。
「えーと、『バレットウルフ討伐』ですか?いいんじゃないでしょうか!」
「報酬少なめだけど、まあいいんじゃない?」
「じゃあこれで・・・あっ」
俺が依頼の紙に手をかけたとき、もう一つの手が横から伸びてきていた。
ん?誰だ?
俺は手を伸ばした主を見る。
「あん?なんだお前?」
そこには、全身白と赤の鎧を身につけ、背中に剣を背負った金髪立ち髪赤メッシュが、俺を睨みつけていた。
いや、誰?
「えっと・・・」と俺が声を掛けようとした時、赤メッシュは俺の言葉に被せて威嚇してきた。
年齢は大体16歳くらいだろうか。
「いや、俺の方が先に触ってただろ。てか、お前ら誰?」
なんだこいつ、いきなり難癖つけて牙剥き出しで怒ってきてどうしたんだ?
「えとー、俺たちは『明けの明星』ってパーティで・・・」
「知らねぇし、興味ねぇよ!」
マジでなんだこいつ、破綻してんだろ。
するとサーシャは俺に近づき、コソコソと耳打ちした。
「あの人最近パーティランク2になった『獅子の爪』の人ですよ。期待のルーキーって言われてる人たちです」
「全然知らなかったんだけど・・・」
期待のルーキーは、なぜこんなキレ散らかしているのか分からない。
いわゆる天狗になっているのだろうか?
「おい聞こえてんぞ。あ、お前あれか!童貞の癖に女引っ捕まえてるクズだろ!?」
「やめろ!ちげーよ!」
俺は声を大にして否定する。
こいつ公衆の面前で何とち狂った事言ってんだよ!?
リリナは後ろで笑い転げてるし。
「とにかく!依頼はこの『レオ』様が取ったんだから、オメーはすっこんでろよ」
・・・絵に描いたようなクソガキで、正直めっちゃビビってるんだけど・・・
自分の事レオ『様』って・・・しかもパーティ名に自分の名前付けてるし・・・
「いや、周りに迷惑だから静かにしてくれる?あと、どっちがこの依頼取るか、公平にじゃんけんでいいんじゃない?」
「は?んでお前の言い分をこっちが聞かなきゃいけねえんだよ!てめーより俺のがつええんだから、俺のが優先だろうが!」
こいつ何言っても意味わかんない事言ってくるから、正直めんどくさいんだけど。
するとリリナはまた耳打ちをしてくる。
「ヤナギさん、なんか面倒な人ですし依頼渡しちゃっていいんじゃないですか?」
「でもこういうのってさ、一回下手に出たらずっとつけ上がってこない?」
と小作戦会議をしていると、レオ様は俺たちの様子を見てよく分からない事言ってきた。
「てかさ、そこの女!うちのパーティ入んないか?顔いいし、いいだろ?」
え、キモ。ちょっとキレそうなんだけど。
でもなぁ、俺って腐っても一応大人だし、このクソガキにキレ散らかすのもなんかなぁ。
周りの冒険者はこっちの様子見てクスクス笑ってるし。
「いい訳ないでしょ、君恥ずかしくないの?」
「おめぇに聞いてねえよ!あー、なに?勝負するか?そこの女を賭けて!俺が勝ったらその依頼も女ももらうからな!」
また訳分からん事いって、しかもサーシャのことを商品扱いしてるし。
サーシャもその発言を聞いて少し引いていた。
俺はレオとやらに近づいた。
「いやお前さ、少しはモノ考えて喋りなよ。ウチの仲間をモノ扱いしてっけど、オメーの発言で相手がどう思うのか、足りねえオツムで考えろや。んな奴のところにやる訳ないだろバカ」
「あ?んだ?やるか?」
俺とこいつで火花を散らす。
生意気だし言ってる事無茶苦茶だし、なめ腐ってるし、一回修正しないとダメだなこのガキ。
「仲間はやらないけど勝負は受けてやる。次ウチの仲間に失礼な事いったら、お前口聞けなくすっからさ、な?いくか?」
「は、ヘタレ。仲間が取られるのが怖いのか?いやいいわ。お前をボコしてその女を貰うからいいわ」
俺とクソガキがバチバチやっている中、サーシャは「えっとー・・・」と半ば呆れており、リリナの方は「なんであたしは呼ばれないの?」と不満げな様子だった。
「はーい、ちょーっと待ってくださーい♪」
俺とクソガキの中に割って入ってきたのは、意外にも受付嬢だった。
「おい、何割って入ってきてんだブス」とクソガキが受付嬢にメンチを切る。
すると笑顔だった受付嬢は真顔になり、レオ様の耳元で静かに呟いた。
「お前さらうぞ?」
レオ様は少しビビった様子で後退する。
こっわ・・・
受付嬢はまた笑顔に戻り、説明を始める。
「パーティ間での勝手な冒険者譲渡は、禁止なのでやめてくださいね。あと、ここで喧嘩は止めてください、出禁にするので。やるならお外でお願いします」
で、出禁!?そんな事になったら食っていけなくなるじゃないか。
まずいところだった、柄にもなく怒るもんじゃないな。
「で、本題なんですけど」と受付嬢は説明を続ける。
「今新しい依頼が入りまして、こちらの勝負をするのはどうですか?」
受付嬢が見せてきた依頼内容を見る。
「エルフの里へお使い?どういう事ですか?」
俺は受付嬢に尋ねる。受付嬢は姿勢を正し、「コホン」とわざとらしく咳払いをした。
「はい、あるものをエルフの里へ持って行って頂きたいのです。詳しくは依頼を受けてからお伝えしますが、今取り合っている依頼よりも報酬は弾みますよ?」
報酬が高いとなると、受付嬢が持ってきたもので勝負をつけた方がいいな。
その方がこいつも納得するだろ。
「あー、わーったよ。これを賭ければいいんだろ?もっとも、俺がこんな黒モヤシヤロウに負ける訳ねーけどな!」
このガキは、さっきの受付嬢の態度にビビっているのか、彼女の提案には口を出さない。
しかしまあ、こいつはかなり自信があるみたいだ。
期待のルーキーっていうくらいだし、クソガキとはいえ相当な実力なのだろう。
「まあレオ『様』は実力も自己評価も鼻も高いみたいだから、こんな魔導士に負ける訳ないもんね~」
「あん?口聞けなくすんぞ?」
という事で、俺たちはローグの外へ出てクソガキと勝負をするのだった。
ローグのすぐ外の平原に到着した俺たち。
何故か他パーティの奴ら数名もついてきていた。
「え、なんできてるの?」
「面白そうじゃん。野次馬しに」
俺は他パーティのやつに聞くとニヤニヤしながら答えてきた。
見世物じゃないぞ。
「これで負けたら恥ずかしいなぁ!黒モヤシィ!」
とレオ様は煽ってきたので、俺は煽り主に近づき肩に右手を置いた。
「まあまあ、肩の力抜けよ?」
「触んな」と俺の手を払う。
これで準備完了だ。
俺が定位置に着くと、他パーティの奴が勝手に仕切り始めた。
「それじゃー始めまーす。地面に倒れた方が負けってことでー。んじゃ、開始ー」
開始の瞬間にレオ様の握った剣が輝き始め、刀身は真紅の炎で燃え上がり始めた。
「レオは『魔法剣士』で、その中でも武器に魔法を纏わせて戦うらしいなー」
「へぇー、若いのによくやるなぁ」
ガヤガヤとした俺の周りから、御丁寧に説明が飛んでくる。
そんな中で俺の後ろから応援が聞こえてくる。
サーシャは「怪我に気をつけてくださーい」と言い、リリナは「泣き面見せるんじゃないわよー」と俺を励ます。
あれ?俺信用されてなくない?
俺は前に向き直る。レオ様の炎剣がさらに燃え上がり、こちらまで熱気を感じさせるくらいの勢いだ。
あれ当たったら普通に死ぬだろ。
「おら!とっとと泣きべそかいて、ママのおっぱい飲みやがれ!!!」
と稚拙な煽りで突っ込んできた。
足は結構早く、すぐにでもこちらの間合いに入りそうだ。
俺は左手を向け、『フリーズショット』をレオ様に3発放つ。
しかし、レオ様は「んなへなちょこ食らうかよ!」と叫び、一振りで全てを無に帰す。
なるほど、火力は申し分ないみたいだ。
俺は何発か初級魔法を打ち込むが、それを諸共にせずに全て薙ぎ払いながら近づいてくる。
近づきつつも、相手への警戒は怠らない様子で、ずっとこちらの出方をうかがっているみたいだ。
「ありゃヤナギの負けだなー」「魔法が全然効いてないものねー」と後ろから好き放題言ってくる。
そして、いつの間にかレオ様は俺の目の前まで近づいており、両手で炎剣を天にかざしている。
「じゃーな雑魚っ!!」
ニヤニヤしながら炎剣を振りかぶる。
後方から「ヤナギさん!」「あんた!避けなさいよ!」という大声が聞こえてくる。
剣が俺の頭に当たる。
「ぎゃああああああああ!!!!!」
なんて事はなく、剣が当たる直前、レオ様は叫び始める。
ひとしきり叫んだ後、レオ様は地面に倒れた。
周りは「え?」「なに?」「どゆこと?」などと困惑している。
「えーっと・・・ヤナギの勝ちー!」
他パーティの人が勝敗を宣言したあと、どよめきながらも皆「お、おおー!」と拍手をしてくれた。
俺はリリナとサーシャのほうを振り返り「勝ったよー!」と勝利宣言をする。
しかし、彼女らは「え・・・?」と困った様子だった。
俺が2人のもとへ戻るとリリナが声をかける。
「あんたあいつに何したの?」
「んー、なんだろうね?転んだだけじゃない?」
と適当に流した。
仕掛けは簡単だ。
あらかじめ右手で作り出した魔力の糸をレオ様の肩にくっつけ、近づいた瞬間に雷属性魔法の『ライトニング』を発動させ、電流を流し続けただけだ。
一応バレたりしたら困るので、左手で魔法を射出し、カモフラージュしてたわけだな。
「ま、まあ、勝ちって事ですし、任務を受けましょうか!」
リリナは苦笑いしながら提案をし、他のパーティの人達がローグに戻る流れに続くように、俺たちも立ち去ろうとしていた。
すると
「ま、待て・・・」
後方から声が聞こえ、その方向に振り返る。
声の主は、ふらつきながら立ち上がるレオ様だった。
なんだ、まだ悪態をつくのか?
俺はレオ様に近づいていく。
すると、自慢の立髪をだらんと垂らしたレオ様は、俺の左肩に手を置いて真っ直ぐ俺を見る。
「はぁはぁ、お、俺の負けだ。は、初めて同世代のやつに負けた。お、お前が初めてだ。負けを、認めてやる」
俺は目を丸くした。
驚いた。
あんだけ罵ってきたヤツだし、もっとなんか言ってくるもんだと思ってたのに、意外と潔ぎがいいみたいだ。
「いいの?俺ズルしたけど」
「見抜けない、俺が悪い。そ、そもそも、勝負にズルも何も、ねぇよ。勝つか負けるか、どっちかだ・・・ははっ、お前、名前は?」
許してくれるらしい。
彼の中では、過程などどうでも良いみたいだ。
「俺は『明けの明星』のヤナギ」
「や、ヤナギ、か。変な名前だな、俺は『獅子の爪』のレオ、だ。よろしくな・・・」
お互いに自己紹介をし、レオは握手を求めてきた。
・・・さっきはあんなんだったのに、印象が180度変わって意外に良いやつに思えてくる。
なんか、申し訳なくなってくるなぁ・・・
俺はレオの握手に答え、それに対してレオはニカっと笑顔を向けてくる。
「お、俺は自分を負かした奴が好きだ。ヤナギ、お前もだ。ダチになってくれ・・・」
なんかもう、初対面の時と現在のギャップが凄すぎて、風邪ひきそうなんだけど。
でもまあ、友達になろうと言ってくれるのは素直に嬉しい。
「うん、よろしく。ごめん、さっきは言い過ぎた」
「気にすんな、俺から、突っかかったんだからな」
俺とレオは熱い握手を交わしていると、2人の影が近付いてくる。
2つの影は誰なのかと振り返ると、そこには見知らぬ男女がいた。
男性は槍を担ぎ、女性は白いローブに白帽子の格好をしている2人は、どうやらレオのパーティメンバーらしい。
近づくや否や白ローブがレオの頭を引っ叩き、「いてぇ!」と大声を上げた。
その2人に続いてか、サーシャとリリナもこちらに近づいてきたのだ。
「ごめんなさい!うちのレオが迷惑かけたようで!!」と白ローブの女性がこちらに頭を下げると、槍を背負ってる男性も「すまなかった」と同じ様に謝罪する。
俺とサーシャはその様子に苦笑いで「あー、あはは・・・」と返すが、リリナは「面白かったから良いわよ!」と1人だけ捻くれた奴がいる。
「レオのやつ勝手にどっか行っちゃって、探してたら他の冒険者の方から、レオが決闘してるっていうので、急いできたんです。あのー、お怪我は大丈夫ですか・・・?」
女性は一通りの説明をし、俺の事を心配してくれたのだった。
おかしいなぁ、うちのパーティの奴らは俺の心配してくれなかったのに・・・
それに対してレオは「俺の心配しろよ!」と怒鳴るが、白ローブは「うるさい!どうせあんたが悪いんでしょ!」とまた頭を引っ叩く。
「あのー俺は大丈夫ですから、レオを優しくして・・・」と俺が続けようとしたが、白ローブは言葉を被せる。
「良いんですよ、いつもこんな感じなんですから、少しは痛い目見て反省した方が良いんです!」
すっげえ強気だな、レオの反発を諸共せず、女性は強気にレオを制圧している。
すると槍を持った男はこちらに近づいてきた。
「俺ら3人幼馴染なんすよ、そんな中でレオの腕が結構良いもんだから、調子に乗ってたんすよねぇ。いやぁ、勝ってくれてありがたいっす」
幼馴染かぁ。
俺幼馴染いなかったし、友達も少なかったから、結構羨ましいかも。
◇◆◇
少しして、3人はローグに戻って行った。
戻る前にレオは「また勝負しような!」と俺に向かって言葉を発するが、またローブの女がレオを殴り、槍の男は「ははは」と苦笑いしていた。
良い関係だよなぁと思っていると、ローブの女がこちらに近づいてきて、俺の顔をまじまじ見始めた。
なんだ?俺の顔になんかついてるか?
ひとしきりじっと見た後、俺に向けてニコッと笑顔を向け、小さな声で俺に言った。
「私、貴方みたいな謙虚で強い人、結構好きですよ、それじゃ!」と立ち去って行った。
え、もしかして俺告白された?
まじで??
いや、もしかしたら何か裏があるかも・・・
「ヤナギさん。よかったですね。モテて。」
俺はサーシャの顔を見ると、サーシャは目以外笑顔だった。
え、怒ってんの?
「いや、モテるとかそういうのじゃ・・・」
「いいなー、ヤナギは女にモテるからー、あたしらなんかどうでもいいんだよねー!」
リリナは棒読みで、ニヤけながら俺をいじってくる。
この女、隙を見せたらすぐつけ上がりやがって、なんなんだ?
「もう知りません。いきましょう、リリナさん」とサーシャは俺に冷たく当たり、ローグに戻ってしまった。
理不尽すぎんだろ、女心は分からないなぁ。
サーシャが戻る傍ら、リリナは俺の近くに来て耳打ちをした。
「一生懸命選んだって言ってプレゼントしたら、機嫌直るわよ?これあたしからのアドバイス」
「じゃっ」とサーシャに続いて行ってしまい、俺はポツンと1人、平原に置いてかれてしまった。
・・・ギルド行ってからなんか買うか・・・
「ヤナギさん、お疲れ様でした」
「アンタやっと来たの?遅くない?」
修業を終えて早々、うるせーよと思いながらギルド前で待ち伏せていた、サーシャとリリナに合流する俺。
まさか、本当に中級魔法を2つ教わるとは思わなかった。
いくら最初の頃に比べて成長しているからと言って、しごきすぎではないか?と愚痴をもらしてしまう。
・・・とはいえ、ここまで強くなれたのはハウクスさんのお陰だし、実際すべてが役に立っている手前、愚痴をこぼすのはよろしくないよな。
俺は疲労困憊の身体を引きずりながら、2人に近づいていく。
2人の顔を見た時、俺はふと思った。
サーシャはハウクスさんと同じパーティの人に教えてもらっているのだが、このゴスロリはその間何をやってんだ?
「サーシャはともかくとして、リリナって俺らがいない時何してるの?」
「え?なんでアンタに教えなきゃいけないの?」
教えてくれないらしい。
悪いやつではないから、そんな変な事をしている訳ではないのだろうけど、教えられないと言われると、むしろ気になってくるなぁ。
「サーシャは知ってるの?」と俺はリリナの隣にいる銀髪白衣装に聞いてみた。
しかしサーシャは何を隠しているのか、明後日の方向を向きながら下手くそな口笛を吹いている。
えー・・・もういいや。
「・・・とりあえずギルド入ろっか」
俺たちはギルドに入り、目ぼしい依頼がないか確認しに行く。
いつも通り受付横にある掲示板を眺める俺たち。
しかし、いい感じの依頼が無い。
「なかなか良いのないですね~」
「パーティーランク3になって、ゴミ拾いの依頼はやりたくないわねぇ」
大した依頼がない中、俺は
「あ、これは?」と掲示板の左端に張り出されている、目ぼしいそうな依頼を指差す。
「えーと、『バレットウルフ討伐』ですか?いいんじゃないでしょうか!」
「報酬少なめだけど、まあいいんじゃない?」
「じゃあこれで・・・あっ」
俺が依頼の紙に手をかけたとき、もう一つの手が横から伸びてきていた。
ん?誰だ?
俺は手を伸ばした主を見る。
「あん?なんだお前?」
そこには、全身白と赤の鎧を身につけ、背中に剣を背負った金髪立ち髪赤メッシュが、俺を睨みつけていた。
いや、誰?
「えっと・・・」と俺が声を掛けようとした時、赤メッシュは俺の言葉に被せて威嚇してきた。
年齢は大体16歳くらいだろうか。
「いや、俺の方が先に触ってただろ。てか、お前ら誰?」
なんだこいつ、いきなり難癖つけて牙剥き出しで怒ってきてどうしたんだ?
「えとー、俺たちは『明けの明星』ってパーティで・・・」
「知らねぇし、興味ねぇよ!」
マジでなんだこいつ、破綻してんだろ。
するとサーシャは俺に近づき、コソコソと耳打ちした。
「あの人最近パーティランク2になった『獅子の爪』の人ですよ。期待のルーキーって言われてる人たちです」
「全然知らなかったんだけど・・・」
期待のルーキーは、なぜこんなキレ散らかしているのか分からない。
いわゆる天狗になっているのだろうか?
「おい聞こえてんぞ。あ、お前あれか!童貞の癖に女引っ捕まえてるクズだろ!?」
「やめろ!ちげーよ!」
俺は声を大にして否定する。
こいつ公衆の面前で何とち狂った事言ってんだよ!?
リリナは後ろで笑い転げてるし。
「とにかく!依頼はこの『レオ』様が取ったんだから、オメーはすっこんでろよ」
・・・絵に描いたようなクソガキで、正直めっちゃビビってるんだけど・・・
自分の事レオ『様』って・・・しかもパーティ名に自分の名前付けてるし・・・
「いや、周りに迷惑だから静かにしてくれる?あと、どっちがこの依頼取るか、公平にじゃんけんでいいんじゃない?」
「は?んでお前の言い分をこっちが聞かなきゃいけねえんだよ!てめーより俺のがつええんだから、俺のが優先だろうが!」
こいつ何言っても意味わかんない事言ってくるから、正直めんどくさいんだけど。
するとリリナはまた耳打ちをしてくる。
「ヤナギさん、なんか面倒な人ですし依頼渡しちゃっていいんじゃないですか?」
「でもこういうのってさ、一回下手に出たらずっとつけ上がってこない?」
と小作戦会議をしていると、レオ様は俺たちの様子を見てよく分からない事言ってきた。
「てかさ、そこの女!うちのパーティ入んないか?顔いいし、いいだろ?」
え、キモ。ちょっとキレそうなんだけど。
でもなぁ、俺って腐っても一応大人だし、このクソガキにキレ散らかすのもなんかなぁ。
周りの冒険者はこっちの様子見てクスクス笑ってるし。
「いい訳ないでしょ、君恥ずかしくないの?」
「おめぇに聞いてねえよ!あー、なに?勝負するか?そこの女を賭けて!俺が勝ったらその依頼も女ももらうからな!」
また訳分からん事いって、しかもサーシャのことを商品扱いしてるし。
サーシャもその発言を聞いて少し引いていた。
俺はレオとやらに近づいた。
「いやお前さ、少しはモノ考えて喋りなよ。ウチの仲間をモノ扱いしてっけど、オメーの発言で相手がどう思うのか、足りねえオツムで考えろや。んな奴のところにやる訳ないだろバカ」
「あ?んだ?やるか?」
俺とこいつで火花を散らす。
生意気だし言ってる事無茶苦茶だし、なめ腐ってるし、一回修正しないとダメだなこのガキ。
「仲間はやらないけど勝負は受けてやる。次ウチの仲間に失礼な事いったら、お前口聞けなくすっからさ、な?いくか?」
「は、ヘタレ。仲間が取られるのが怖いのか?いやいいわ。お前をボコしてその女を貰うからいいわ」
俺とクソガキがバチバチやっている中、サーシャは「えっとー・・・」と半ば呆れており、リリナの方は「なんであたしは呼ばれないの?」と不満げな様子だった。
「はーい、ちょーっと待ってくださーい♪」
俺とクソガキの中に割って入ってきたのは、意外にも受付嬢だった。
「おい、何割って入ってきてんだブス」とクソガキが受付嬢にメンチを切る。
すると笑顔だった受付嬢は真顔になり、レオ様の耳元で静かに呟いた。
「お前さらうぞ?」
レオ様は少しビビった様子で後退する。
こっわ・・・
受付嬢はまた笑顔に戻り、説明を始める。
「パーティ間での勝手な冒険者譲渡は、禁止なのでやめてくださいね。あと、ここで喧嘩は止めてください、出禁にするので。やるならお外でお願いします」
で、出禁!?そんな事になったら食っていけなくなるじゃないか。
まずいところだった、柄にもなく怒るもんじゃないな。
「で、本題なんですけど」と受付嬢は説明を続ける。
「今新しい依頼が入りまして、こちらの勝負をするのはどうですか?」
受付嬢が見せてきた依頼内容を見る。
「エルフの里へお使い?どういう事ですか?」
俺は受付嬢に尋ねる。受付嬢は姿勢を正し、「コホン」とわざとらしく咳払いをした。
「はい、あるものをエルフの里へ持って行って頂きたいのです。詳しくは依頼を受けてからお伝えしますが、今取り合っている依頼よりも報酬は弾みますよ?」
報酬が高いとなると、受付嬢が持ってきたもので勝負をつけた方がいいな。
その方がこいつも納得するだろ。
「あー、わーったよ。これを賭ければいいんだろ?もっとも、俺がこんな黒モヤシヤロウに負ける訳ねーけどな!」
このガキは、さっきの受付嬢の態度にビビっているのか、彼女の提案には口を出さない。
しかしまあ、こいつはかなり自信があるみたいだ。
期待のルーキーっていうくらいだし、クソガキとはいえ相当な実力なのだろう。
「まあレオ『様』は実力も自己評価も鼻も高いみたいだから、こんな魔導士に負ける訳ないもんね~」
「あん?口聞けなくすんぞ?」
という事で、俺たちはローグの外へ出てクソガキと勝負をするのだった。
ローグのすぐ外の平原に到着した俺たち。
何故か他パーティの奴ら数名もついてきていた。
「え、なんできてるの?」
「面白そうじゃん。野次馬しに」
俺は他パーティのやつに聞くとニヤニヤしながら答えてきた。
見世物じゃないぞ。
「これで負けたら恥ずかしいなぁ!黒モヤシィ!」
とレオ様は煽ってきたので、俺は煽り主に近づき肩に右手を置いた。
「まあまあ、肩の力抜けよ?」
「触んな」と俺の手を払う。
これで準備完了だ。
俺が定位置に着くと、他パーティの奴が勝手に仕切り始めた。
「それじゃー始めまーす。地面に倒れた方が負けってことでー。んじゃ、開始ー」
開始の瞬間にレオ様の握った剣が輝き始め、刀身は真紅の炎で燃え上がり始めた。
「レオは『魔法剣士』で、その中でも武器に魔法を纏わせて戦うらしいなー」
「へぇー、若いのによくやるなぁ」
ガヤガヤとした俺の周りから、御丁寧に説明が飛んでくる。
そんな中で俺の後ろから応援が聞こえてくる。
サーシャは「怪我に気をつけてくださーい」と言い、リリナは「泣き面見せるんじゃないわよー」と俺を励ます。
あれ?俺信用されてなくない?
俺は前に向き直る。レオ様の炎剣がさらに燃え上がり、こちらまで熱気を感じさせるくらいの勢いだ。
あれ当たったら普通に死ぬだろ。
「おら!とっとと泣きべそかいて、ママのおっぱい飲みやがれ!!!」
と稚拙な煽りで突っ込んできた。
足は結構早く、すぐにでもこちらの間合いに入りそうだ。
俺は左手を向け、『フリーズショット』をレオ様に3発放つ。
しかし、レオ様は「んなへなちょこ食らうかよ!」と叫び、一振りで全てを無に帰す。
なるほど、火力は申し分ないみたいだ。
俺は何発か初級魔法を打ち込むが、それを諸共にせずに全て薙ぎ払いながら近づいてくる。
近づきつつも、相手への警戒は怠らない様子で、ずっとこちらの出方をうかがっているみたいだ。
「ありゃヤナギの負けだなー」「魔法が全然効いてないものねー」と後ろから好き放題言ってくる。
そして、いつの間にかレオ様は俺の目の前まで近づいており、両手で炎剣を天にかざしている。
「じゃーな雑魚っ!!」
ニヤニヤしながら炎剣を振りかぶる。
後方から「ヤナギさん!」「あんた!避けなさいよ!」という大声が聞こえてくる。
剣が俺の頭に当たる。
「ぎゃああああああああ!!!!!」
なんて事はなく、剣が当たる直前、レオ様は叫び始める。
ひとしきり叫んだ後、レオ様は地面に倒れた。
周りは「え?」「なに?」「どゆこと?」などと困惑している。
「えーっと・・・ヤナギの勝ちー!」
他パーティの人が勝敗を宣言したあと、どよめきながらも皆「お、おおー!」と拍手をしてくれた。
俺はリリナとサーシャのほうを振り返り「勝ったよー!」と勝利宣言をする。
しかし、彼女らは「え・・・?」と困った様子だった。
俺が2人のもとへ戻るとリリナが声をかける。
「あんたあいつに何したの?」
「んー、なんだろうね?転んだだけじゃない?」
と適当に流した。
仕掛けは簡単だ。
あらかじめ右手で作り出した魔力の糸をレオ様の肩にくっつけ、近づいた瞬間に雷属性魔法の『ライトニング』を発動させ、電流を流し続けただけだ。
一応バレたりしたら困るので、左手で魔法を射出し、カモフラージュしてたわけだな。
「ま、まあ、勝ちって事ですし、任務を受けましょうか!」
リリナは苦笑いしながら提案をし、他のパーティの人達がローグに戻る流れに続くように、俺たちも立ち去ろうとしていた。
すると
「ま、待て・・・」
後方から声が聞こえ、その方向に振り返る。
声の主は、ふらつきながら立ち上がるレオ様だった。
なんだ、まだ悪態をつくのか?
俺はレオ様に近づいていく。
すると、自慢の立髪をだらんと垂らしたレオ様は、俺の左肩に手を置いて真っ直ぐ俺を見る。
「はぁはぁ、お、俺の負けだ。は、初めて同世代のやつに負けた。お、お前が初めてだ。負けを、認めてやる」
俺は目を丸くした。
驚いた。
あんだけ罵ってきたヤツだし、もっとなんか言ってくるもんだと思ってたのに、意外と潔ぎがいいみたいだ。
「いいの?俺ズルしたけど」
「見抜けない、俺が悪い。そ、そもそも、勝負にズルも何も、ねぇよ。勝つか負けるか、どっちかだ・・・ははっ、お前、名前は?」
許してくれるらしい。
彼の中では、過程などどうでも良いみたいだ。
「俺は『明けの明星』のヤナギ」
「や、ヤナギ、か。変な名前だな、俺は『獅子の爪』のレオ、だ。よろしくな・・・」
お互いに自己紹介をし、レオは握手を求めてきた。
・・・さっきはあんなんだったのに、印象が180度変わって意外に良いやつに思えてくる。
なんか、申し訳なくなってくるなぁ・・・
俺はレオの握手に答え、それに対してレオはニカっと笑顔を向けてくる。
「お、俺は自分を負かした奴が好きだ。ヤナギ、お前もだ。ダチになってくれ・・・」
なんかもう、初対面の時と現在のギャップが凄すぎて、風邪ひきそうなんだけど。
でもまあ、友達になろうと言ってくれるのは素直に嬉しい。
「うん、よろしく。ごめん、さっきは言い過ぎた」
「気にすんな、俺から、突っかかったんだからな」
俺とレオは熱い握手を交わしていると、2人の影が近付いてくる。
2つの影は誰なのかと振り返ると、そこには見知らぬ男女がいた。
男性は槍を担ぎ、女性は白いローブに白帽子の格好をしている2人は、どうやらレオのパーティメンバーらしい。
近づくや否や白ローブがレオの頭を引っ叩き、「いてぇ!」と大声を上げた。
その2人に続いてか、サーシャとリリナもこちらに近づいてきたのだ。
「ごめんなさい!うちのレオが迷惑かけたようで!!」と白ローブの女性がこちらに頭を下げると、槍を背負ってる男性も「すまなかった」と同じ様に謝罪する。
俺とサーシャはその様子に苦笑いで「あー、あはは・・・」と返すが、リリナは「面白かったから良いわよ!」と1人だけ捻くれた奴がいる。
「レオのやつ勝手にどっか行っちゃって、探してたら他の冒険者の方から、レオが決闘してるっていうので、急いできたんです。あのー、お怪我は大丈夫ですか・・・?」
女性は一通りの説明をし、俺の事を心配してくれたのだった。
おかしいなぁ、うちのパーティの奴らは俺の心配してくれなかったのに・・・
それに対してレオは「俺の心配しろよ!」と怒鳴るが、白ローブは「うるさい!どうせあんたが悪いんでしょ!」とまた頭を引っ叩く。
「あのー俺は大丈夫ですから、レオを優しくして・・・」と俺が続けようとしたが、白ローブは言葉を被せる。
「良いんですよ、いつもこんな感じなんですから、少しは痛い目見て反省した方が良いんです!」
すっげえ強気だな、レオの反発を諸共せず、女性は強気にレオを制圧している。
すると槍を持った男はこちらに近づいてきた。
「俺ら3人幼馴染なんすよ、そんな中でレオの腕が結構良いもんだから、調子に乗ってたんすよねぇ。いやぁ、勝ってくれてありがたいっす」
幼馴染かぁ。
俺幼馴染いなかったし、友達も少なかったから、結構羨ましいかも。
◇◆◇
少しして、3人はローグに戻って行った。
戻る前にレオは「また勝負しような!」と俺に向かって言葉を発するが、またローブの女がレオを殴り、槍の男は「ははは」と苦笑いしていた。
良い関係だよなぁと思っていると、ローブの女がこちらに近づいてきて、俺の顔をまじまじ見始めた。
なんだ?俺の顔になんかついてるか?
ひとしきりじっと見た後、俺に向けてニコッと笑顔を向け、小さな声で俺に言った。
「私、貴方みたいな謙虚で強い人、結構好きですよ、それじゃ!」と立ち去って行った。
え、もしかして俺告白された?
まじで??
いや、もしかしたら何か裏があるかも・・・
「ヤナギさん。よかったですね。モテて。」
俺はサーシャの顔を見ると、サーシャは目以外笑顔だった。
え、怒ってんの?
「いや、モテるとかそういうのじゃ・・・」
「いいなー、ヤナギは女にモテるからー、あたしらなんかどうでもいいんだよねー!」
リリナは棒読みで、ニヤけながら俺をいじってくる。
この女、隙を見せたらすぐつけ上がりやがって、なんなんだ?
「もう知りません。いきましょう、リリナさん」とサーシャは俺に冷たく当たり、ローグに戻ってしまった。
理不尽すぎんだろ、女心は分からないなぁ。
サーシャが戻る傍ら、リリナは俺の近くに来て耳打ちをした。
「一生懸命選んだって言ってプレゼントしたら、機嫌直るわよ?これあたしからのアドバイス」
「じゃっ」とサーシャに続いて行ってしまい、俺はポツンと1人、平原に置いてかれてしまった。
・・・ギルド行ってからなんか買うか・・・
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