体で払ってくれませんか?

メンタルは大事に

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好機到来

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俺が頷いたのと同時に夢花が樽の中で立ち上がった。目の前に巨大な水柱が立ち、白のカーテンから現れる肌色。

夢花の聖所――。

重力に従うまま、垂れ下がる黒き海藻。時間差で、煌めくお湯がサラサラと流れ落ちている。

「……」

言葉の出ない俺に向け、夢花が一歩前へ。露な聖所を突き出すように…差し出すように…。

「弥人に…舐めてもらいたくて…」
「…!?」
「イヤ…?」

俺の脳内は完全に沸騰状態だった。顔に昇る血流と湯立つ蒸気が熱い。考えるより先に手は動いていた。

「触っていい?」
「うん…」

右手で垂れるワカメを指で挟んで持ち上げた。縦に走る一筋の線に艶光が照らされる。

僅かに丸みを帯びた二つの稜線。煌めく水滴。ほんのり赤く、ほんのり淡い。

いっそう際立つ神聖たる地溝。それは隠された秘腔への入り口。

左手は真下から、左右の双唇を摘まんでいた。麗ら若き乙女の痴肉。柔らかくて潰れてしまいそう。

「……」
「弥人…」


夢花の御手が、逡巡していた俺を頭から包み込むように掴み、聖地へ導いた。真っ暗でいて暖かい世界。

一切の視界は寸断されて…残ったのは、鼻先に密着した柔溝の感触。

俺は、舌で舐め回し始めていた。己の本能のままに、ただ乙女の味を求めて。

舌を出しては引いて、なぞって、押し付けて、エキスを貪る。

俺の両手は夢花の腰を掴み引き寄せ、夢花の両手は俺を離さぬ様に抱き続ける。

「弥人っ…いぃっ…」

太ももから伝わる振動。夢花は脚を震わせながら、腰を上下前後にうねる。

唾液と愛蜜が絡み合った舌弁は、頂きの蕾へ辿り着いた。

僅かに残る知識と理性は知っていたのか。刻み込まれた本能が覚えていたとでも言うのか。

夢花の蕾を押しつぶすほどに強く舐め、そして、吸いついた。

「ぁっ…あぁっ!」

……二人の間に伝う愛の糸。

俺は崩れ落ちたがっている夢花の体を抱き留め、一緒に水中へ沈んだ。

「…すき」
「俺もだよ」

夢花のあまりの感じっぷりに、俺まで満足感に包まれていた。ゆっくりと互いの唇を近づけ、接吻。

暖湯滴る樽の中で、抱き合いながら、二人の呼吸を合わせた。夢花の背中を撫でると、彼女は腕をまわしてぎゅっとした。

「今度は弥人の番…」
「俺?」
「私にやって欲しいことある?」

そう言った夢花と視線が合った。俺には、心の内に留めてきた事がいくつもあった。

お互いの関係のために――。

夢花の瞳は、優しかった。封印されてきたいくつもの情想の鎖が解ける程に。

「すごく言いにくいんだけど…」
「うん」
「一旦お風呂出よう?さすがにちょっと熱くなってきた」
「っwww」

夢花は笑ってくれた。俺は、二重の意味で救われていた。

******

脱衣室。

俺は、鏡に映る自身の下半身から目を逸らした。

陰毛は好きじゃない。いや、この際はっきり言うが嫌いだ。

縮れた固めの黒い醜毛。それを見るたびに蘇る忌まわしき過去。

深く刻み込まれたその記憶は、夢花のものでさえ、愛情を歪曲させてきた。

単に愛が足りないだけなのだろうか。

「大丈夫…?」

隣に並んだ夢花が、控えめに尋ねてくる。俺は打ち明けるか悩んだ。

公衆浴場にいかない理由を公開した時、夢花は少し不機嫌だった。だから悩んだ。

余計なことを言わないほうがお互いのため。であるならば、俺は…。

******

「弥人、ちょっとくすぐったいw」
「ごめん」
「いいよ。続けて」

タオルを敷いたベットの上で横向きに寝転んでいた。お互いの体の位置は上下逆。いわゆるシックスナインという体位。

そして何より特殊なのは、手に持ったシェイバーと白い泡。俺は夢花の聖地を傷つけないよう、慎重に慎重を重ねていた。

しもの毛、剃り合いっこ。

「髭の脱毛ってやっぱり痛い?」
「どうだろう。ヒゲ抜き出来ない人には痛いレベル」
「そっか…」

医療レーザー脱毛は、市販やクリニックのそれらとは違い、効果の持続も永いのだが、やはり完璧ではない。

ただ単に個人差かもしれないが、それでも痛み以上の価値はある。

「私、受けるよ」
「え?」
「永久脱毛。弥人は無いほうがいいんだよね?」

俺は動揺した。夢花に言わせてしまった。強制なんてするつもりは無いのにそうさせてしまった。

「ごめん」
「なんで謝るの?」
「無理させたかなって」

すると、手の止まっていた俺の前で夢花が起き上がった。ベットに座り直すと開脚して、泡状クリームを塗り始める。

「今まで私のほうが、弥人に我慢させてたってことだよね…」
「いや、そういう意味じゃ」
「ううん…早く剃ろう?早くエッチしたいw」

そう言って微笑む夢花は、天使のようだった。
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