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輝石の国へ
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お役人ということは、日本でいう公務員が近いのかもしれない。銀の場合、剣術の達人で用心棒を担うのが主な仕事なら、SPのような役割だろう。
真珠は、隣を歩く銀を見つめた。すっと伸びた背筋、儚げなのに男気のある、端正な横顔。仕事に誇りを持ってやり遂げる、立派な大人の男性。とても格好いい。銀色の髪が頬にかかる瞬間なんて、色気すら感じるほどだった。名前負けしていない眉目秀麗さが、羨ましいと思う。
「……おい」
「はい」
「あまり、じろじろ見るな」
「す、すみません……」
見つめていたことに気付いていたらしい。注意された真珠は、顔を赤くしながら、視線を正面に戻した。
ふと、道路の向かい側から、男児たちが数人、ぱたぱたと元気よく車の方へ走ってきた。全員、小学校の中学年くらいだ。
「銀だー!」
「お仕事中?」
「ああ、そうだ。あのな、呼び捨てにするなっていつも言ってるだろう」
あっという間に、銀が子どもたちに包囲された。着物のあちこちを掴まれ、身動きがとれなくなっている。車夫は、その様子を微笑ましく眺めながら、歩みを止めた。
「始まったか」
「すごい人気ですね」
「ああ。ここらの子どもは、銀に憧れているのが多いからなあ」
彼も銀も驚かないということは、よくある日常的な風景なのだろう。銀のようにぶっきらぼうな人が、こうして子どもたちに懐かれることもあるなんて。人は見かけによらない、とはこのことだ。
「おい、動けないんだが」
「最近、道場に来てくれないけど、忙しいの?」
「俺も剣の稽古つけてほしいのにさー」
「また顔を出す。俺は仕事中だから、お前らは気をつけて帰れ」
「えー!」
「約束だよ? ちゃんと来てよ?」
「ああ」
銀は、膝に抱きついていた男の子の頭を撫でた。その時の横顔が驚くほど柔らかくて、子どもが好きなのだろうと思わせる。
(そんな表情ができるなら、もっと見せたらいいのに)
真珠は、現実を受け止めるだけで精一杯だったはずなのに、銀の顔を見て微笑んだ。それほどに、心温まる光景だった。
「止めて悪かった。行こう」
子どもたちが去って行くのを皆で見送って、車は再び動き始めた。真珠は車夫から建物をいくつか説明してもらいつつ、場所を把握していく。しばらくはこの周辺で過ごすことになるだろうから、情報を一つでも多く集めておくに越したことは無い。
しばらくして、車は村の中心部らしき広場に出てきた。そして、一軒のレンガ造りの建物の前で停まり、主人が持ち手を下ろした。
「着いたよ。首長はいい人だから、分からないことは何でも聞きな」
「あっ……はい。いろいろとありがとうございました」
首長のいる施設に着いたようだ。真珠が頭を下げて礼を述べると、車夫は首を傾げた。すぐさま、彼は銀に何かを耳打ちして質問している。銀が言葉を返すと、それでも納得はしていないようだった。
「なるほど、訳ありか。お嬢ちゃん、銀を用心棒に雇ったらどうだ?」
「え? どういうことですか?」
「聞かなくていい。行くぞ」
「ははは。まいどー」
銀が会話を切り上げると、真珠を抱え降ろし、建物へと歩き出した。用心棒を雇うほどの状況に真珠が陥っているのか聞く隙も与えられず、ただ彼についていくしかなかった。
「ここからは、歩けるか?」
「はい、大丈夫です」
扉を開けた先の建物の中は、床が木材でできていて、裸足でも全く問題なさそうだ。銀の後ろについて、広く長い廊下を歩くことにした。真珠は、銀に借りている羽織の襟を寄せ、身体が見えないようにしっかりと隠した。
着物姿で帯刀した男性たちが、すれ違いざまに次々と、銀に挨拶をしていく。真珠はどうしたらいいか分からず、黙ったまま会釈を繰り返した。
真珠に何らかの理由があって、ここを訪ねていることは伝わるらしいが、銀に遠慮しているのか、皆詳しいことは聞いてこない。その代わり、物珍しそうな目でじろじろと真珠を見ていく。
(視線が痛い……早く首長のところに着かないかな)
目立たないように生きてきた真珠は、こうして人の注目を浴びることに慣れていない。居心地が悪くも、銀に迷惑を掛けないよう、大人しく歩いていた。
「おや、銀さん。そちらの女性は?」
「ひゃっ!」
突然、背後から男性の声がして、驚いた真珠はつい悲鳴を上げてしまった。銀と同時に振り返ると、金色の髪と、透き通った碧い瞳が、真珠の目に飛び込んできた。
よくよく全身を見ると、彼もまた、浮世離れした容姿をもつ男性だった。灰色の着物に、金色のミディアムヘアーの組み合わせが目立つ。真珠が、その整った顔を見上げていると、男性はにこりと笑った。
「驚かせてしまい、申し訳ありません。銀さんが女性を連れているなんて滅多にないので、気になって声を掛けてしまいました」
「玻璃、話すと長くなる。まずは首長に報告したい」
「そうでしたか。では、僕もご一緒しましょう」
「なぜそうなる……」
「おもしろそうだからです」
玻璃――いわゆる硝子の異名だ。水晶と同意義にとられることもある。
玻璃の髪も瞳も、その名の通り、光に反射してきらきら輝いていた。銀と同じく、名前負けしていない。
「初めまして。僕は玻璃と申します。失礼ですが、あなたのお名前は?」
「は、初めまして。真珠、です……」
玻璃は身を屈め、じっと真珠の顔を見つめた。美形の接近に舌をもつらせながら、真珠は名乗った。自分には不相応で、あまりにも厚かましい偽名だが、ここは統一しなければと気持ちを奮い立たせる。玻璃は一瞬目を見開いたものの、何かに閃いたようで、すぐに頷いた。
「なるほど。大体は理解できました。本日の祭壇の巡回は、銀さんの役目でしたね。そこで出会ったんでしょうか?」
「えっ」
「ついに、『巫女』が呼ばれたかもしれない、ということですね」
「はあ……食えない奴だな」
玻璃は、自信たっぷりにそう話した。『真珠』という名前と、この状況だけで判断できるなんて、会ったばかりの真珠ですら感嘆してしまう。玻璃の頭の回転の早さと推察力は、凄まじいものだ。敵に回したら、恐ろしいタイプの人間かもしれない。
「では、なおのこと、僕も首長のところにご一緒します。すごく興味がありますので」
「……勝手にしろ」
「ありがとうございます」
二人の会話は、果たして噛み合っているのか、いないのか。呆れる銀に対し、玻璃は嬉しそうに笑ってついてきた。そのまま真珠の隣に並び、再び顔を近付けてくる。
「それにしても、真珠さんって……」
「な……なんでしょうか?」
「すごく、いい匂いがしますね」
玻璃がそう言った途端、真珠は、後ろにぐいっと腰を引かれた。
真珠は、隣を歩く銀を見つめた。すっと伸びた背筋、儚げなのに男気のある、端正な横顔。仕事に誇りを持ってやり遂げる、立派な大人の男性。とても格好いい。銀色の髪が頬にかかる瞬間なんて、色気すら感じるほどだった。名前負けしていない眉目秀麗さが、羨ましいと思う。
「……おい」
「はい」
「あまり、じろじろ見るな」
「す、すみません……」
見つめていたことに気付いていたらしい。注意された真珠は、顔を赤くしながら、視線を正面に戻した。
ふと、道路の向かい側から、男児たちが数人、ぱたぱたと元気よく車の方へ走ってきた。全員、小学校の中学年くらいだ。
「銀だー!」
「お仕事中?」
「ああ、そうだ。あのな、呼び捨てにするなっていつも言ってるだろう」
あっという間に、銀が子どもたちに包囲された。着物のあちこちを掴まれ、身動きがとれなくなっている。車夫は、その様子を微笑ましく眺めながら、歩みを止めた。
「始まったか」
「すごい人気ですね」
「ああ。ここらの子どもは、銀に憧れているのが多いからなあ」
彼も銀も驚かないということは、よくある日常的な風景なのだろう。銀のようにぶっきらぼうな人が、こうして子どもたちに懐かれることもあるなんて。人は見かけによらない、とはこのことだ。
「おい、動けないんだが」
「最近、道場に来てくれないけど、忙しいの?」
「俺も剣の稽古つけてほしいのにさー」
「また顔を出す。俺は仕事中だから、お前らは気をつけて帰れ」
「えー!」
「約束だよ? ちゃんと来てよ?」
「ああ」
銀は、膝に抱きついていた男の子の頭を撫でた。その時の横顔が驚くほど柔らかくて、子どもが好きなのだろうと思わせる。
(そんな表情ができるなら、もっと見せたらいいのに)
真珠は、現実を受け止めるだけで精一杯だったはずなのに、銀の顔を見て微笑んだ。それほどに、心温まる光景だった。
「止めて悪かった。行こう」
子どもたちが去って行くのを皆で見送って、車は再び動き始めた。真珠は車夫から建物をいくつか説明してもらいつつ、場所を把握していく。しばらくはこの周辺で過ごすことになるだろうから、情報を一つでも多く集めておくに越したことは無い。
しばらくして、車は村の中心部らしき広場に出てきた。そして、一軒のレンガ造りの建物の前で停まり、主人が持ち手を下ろした。
「着いたよ。首長はいい人だから、分からないことは何でも聞きな」
「あっ……はい。いろいろとありがとうございました」
首長のいる施設に着いたようだ。真珠が頭を下げて礼を述べると、車夫は首を傾げた。すぐさま、彼は銀に何かを耳打ちして質問している。銀が言葉を返すと、それでも納得はしていないようだった。
「なるほど、訳ありか。お嬢ちゃん、銀を用心棒に雇ったらどうだ?」
「え? どういうことですか?」
「聞かなくていい。行くぞ」
「ははは。まいどー」
銀が会話を切り上げると、真珠を抱え降ろし、建物へと歩き出した。用心棒を雇うほどの状況に真珠が陥っているのか聞く隙も与えられず、ただ彼についていくしかなかった。
「ここからは、歩けるか?」
「はい、大丈夫です」
扉を開けた先の建物の中は、床が木材でできていて、裸足でも全く問題なさそうだ。銀の後ろについて、広く長い廊下を歩くことにした。真珠は、銀に借りている羽織の襟を寄せ、身体が見えないようにしっかりと隠した。
着物姿で帯刀した男性たちが、すれ違いざまに次々と、銀に挨拶をしていく。真珠はどうしたらいいか分からず、黙ったまま会釈を繰り返した。
真珠に何らかの理由があって、ここを訪ねていることは伝わるらしいが、銀に遠慮しているのか、皆詳しいことは聞いてこない。その代わり、物珍しそうな目でじろじろと真珠を見ていく。
(視線が痛い……早く首長のところに着かないかな)
目立たないように生きてきた真珠は、こうして人の注目を浴びることに慣れていない。居心地が悪くも、銀に迷惑を掛けないよう、大人しく歩いていた。
「おや、銀さん。そちらの女性は?」
「ひゃっ!」
突然、背後から男性の声がして、驚いた真珠はつい悲鳴を上げてしまった。銀と同時に振り返ると、金色の髪と、透き通った碧い瞳が、真珠の目に飛び込んできた。
よくよく全身を見ると、彼もまた、浮世離れした容姿をもつ男性だった。灰色の着物に、金色のミディアムヘアーの組み合わせが目立つ。真珠が、その整った顔を見上げていると、男性はにこりと笑った。
「驚かせてしまい、申し訳ありません。銀さんが女性を連れているなんて滅多にないので、気になって声を掛けてしまいました」
「玻璃、話すと長くなる。まずは首長に報告したい」
「そうでしたか。では、僕もご一緒しましょう」
「なぜそうなる……」
「おもしろそうだからです」
玻璃――いわゆる硝子の異名だ。水晶と同意義にとられることもある。
玻璃の髪も瞳も、その名の通り、光に反射してきらきら輝いていた。銀と同じく、名前負けしていない。
「初めまして。僕は玻璃と申します。失礼ですが、あなたのお名前は?」
「は、初めまして。真珠、です……」
玻璃は身を屈め、じっと真珠の顔を見つめた。美形の接近に舌をもつらせながら、真珠は名乗った。自分には不相応で、あまりにも厚かましい偽名だが、ここは統一しなければと気持ちを奮い立たせる。玻璃は一瞬目を見開いたものの、何かに閃いたようで、すぐに頷いた。
「なるほど。大体は理解できました。本日の祭壇の巡回は、銀さんの役目でしたね。そこで出会ったんでしょうか?」
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「では、なおのこと、僕も首長のところにご一緒します。すごく興味がありますので」
「……勝手にしろ」
「ありがとうございます」
二人の会話は、果たして噛み合っているのか、いないのか。呆れる銀に対し、玻璃は嬉しそうに笑ってついてきた。そのまま真珠の隣に並び、再び顔を近付けてくる。
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