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72.助言はするけど聞く耳持たず
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「あの、お母さ」
「まぁでも、一華さんは誠実な人だし、こんな色気も無く男運悪そうな娘を嫁にしてくれるんだから、お母さん達は安心だわ♪」
……ん?
今、言葉が被った?
てか、男運悪そうなって……。
「私別に男運は」
「悪いわよ~お父さんの子だもの。
お父さんも失恋した直後にお母さんと付き合ったの、知ってるでしょ?」
「う、うん、聞いたけど…」
そういえばそんなことも言ってたなぁ……。
もしお父さんがプロポーズしなかったらお母さんは別な人と結婚してたかもって。
……どういう意味か分からないけど。
てか、やっぱり……。
「一華さんと2人はまだまだ初々しいけど、相性は良さそうよね。
人の上に立つだけあってドジっ子の凛を引っ張ってくれると思うわ」
……さっきから私、さりげなく貶されてる?
「お母さん、実は私…」
「貰い手がつかないかも~なんてお父さんと一緒に嘆いてたけど、ちゃんといい人見つけてくれてお母さん達嬉しいのよ?
最初はお父さんももちろん反対したけどね、私が丸め込んだの。
娘が幸せならそれでいいでしょ、って」
うぐ……。
なんとも先手を打たれてしまった気分だ。
「は、はは…」
涙を拭うフリをする母に、乾いた笑いが漏れた。
あー……そういえば、母はこういう人だ。
「大丈夫。
あなた達ならきっと幸せになれるわ♪
お母さんもお父さんも、2人を全力で応援してるから!
あ、でも結婚式はもう少し先にしてね?
色々ちゃんと準備しないと♪」
そう淡々と言葉を紡ぎながら、母はテキパキと食器を重ねて台所に入っていく。
そういえば、あのイジメに気付いた時もそうだった。
泣いて抱きつく私がようやく落ち着いて「あのね?」と訳を話そうとした時、そこで何があったかの説明を一切話させてはくれなかった。
あの時もよく分からなかったが……その先は、自分でなんとかしろ、ということだろうか。
「お母さん」
「んー?」
食べ終わった食器を重ねて立ち上がり、母に声をかけると、流しに食器を置いた母は水道の蛇口を捻り、早速食器を洗い始めたようだが、のんびりとした返事をした。
今は話を聞いてくれるみたいだ。
少し嬉しい、けど、また気が変わらないように、ハッキリと言葉を発した。
「私と部長が相性が良いと思う根拠はどこ?」
「まぁでも、一華さんは誠実な人だし、こんな色気も無く男運悪そうな娘を嫁にしてくれるんだから、お母さん達は安心だわ♪」
……ん?
今、言葉が被った?
てか、男運悪そうなって……。
「私別に男運は」
「悪いわよ~お父さんの子だもの。
お父さんも失恋した直後にお母さんと付き合ったの、知ってるでしょ?」
「う、うん、聞いたけど…」
そういえばそんなことも言ってたなぁ……。
もしお父さんがプロポーズしなかったらお母さんは別な人と結婚してたかもって。
……どういう意味か分からないけど。
てか、やっぱり……。
「一華さんと2人はまだまだ初々しいけど、相性は良さそうよね。
人の上に立つだけあってドジっ子の凛を引っ張ってくれると思うわ」
……さっきから私、さりげなく貶されてる?
「お母さん、実は私…」
「貰い手がつかないかも~なんてお父さんと一緒に嘆いてたけど、ちゃんといい人見つけてくれてお母さん達嬉しいのよ?
最初はお父さんももちろん反対したけどね、私が丸め込んだの。
娘が幸せならそれでいいでしょ、って」
うぐ……。
なんとも先手を打たれてしまった気分だ。
「は、はは…」
涙を拭うフリをする母に、乾いた笑いが漏れた。
あー……そういえば、母はこういう人だ。
「大丈夫。
あなた達ならきっと幸せになれるわ♪
お母さんもお父さんも、2人を全力で応援してるから!
あ、でも結婚式はもう少し先にしてね?
色々ちゃんと準備しないと♪」
そう淡々と言葉を紡ぎながら、母はテキパキと食器を重ねて台所に入っていく。
そういえば、あのイジメに気付いた時もそうだった。
泣いて抱きつく私がようやく落ち着いて「あのね?」と訳を話そうとした時、そこで何があったかの説明を一切話させてはくれなかった。
あの時もよく分からなかったが……その先は、自分でなんとかしろ、ということだろうか。
「お母さん」
「んー?」
食べ終わった食器を重ねて立ち上がり、母に声をかけると、流しに食器を置いた母は水道の蛇口を捻り、早速食器を洗い始めたようだが、のんびりとした返事をした。
今は話を聞いてくれるみたいだ。
少し嬉しい、けど、また気が変わらないように、ハッキリと言葉を発した。
「私と部長が相性が良いと思う根拠はどこ?」
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