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亜貴が幸せになりますように
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階段を駆け下り、亜貴の向かった扉に駆け付ける。
扉を開けようと手をかけると、それよりも早くに扉が開いた。
コート内の照明が明るくて、目を細める。
目の前に現れる、影。
「亜貴……」
目を凝らして、亜貴を見つける。
タオルを首にかけた亜貴はオレを見て少し微笑んだ。
まるで、待っていたように。
凄く、嬉しそうに、笑う。
思わず、息を飲んだ。
「あ…きっ……!」
バタッ……!
亜貴がこちらに一歩踏み出したと思えば、亜貴はオレの肩に顎を乗せて、そのまま体重を預けた。
ちょっ……!
重っ……!?
ドサッ……
亜貴を腕で支えようとしたが、身長差があり過ぎて重さに耐え切れず、なんとか後ろに手をついて腰から床に倒された。
「はぁ…はぁ……」
「っ……」
汗ばんだ熱い肌。
凄い熱気。
荒い呼吸。
ここからでも伝わって来る心音。
早くて、力強くて、痛いくらいだ。
亜貴の腕は特にオレを抱き止める訳でもなく、ただ下に垂れていた。
これ、どういう状況!?
オレは、どうしたらいい!?
抱き締めて欲しい、とか?
疲れて動きたくない、とか!?
でもどっちにしろ、これは…マズいでしょ!!
周りにも人いるし……
てか、なんか言えよ!!
「亜貴…!
オレ、そういうのは……ちょっと……」
「っ…ゴホゴホ……!」
亜貴を押し上げようとして、腕を掴むと、亜貴は急に咳き込んだ。
手が動いて、口を抑える亜貴。
少し位置をずらして、ようやく、顔が見えた。
「亜貴……っ!?」
亜貴を見て、血の気が引いたのが自分でも分かった。
亜貴の口から、血が出ていた。
「な、何それ……っ!亜貴!!」
亜貴が目を細めると、静かにまた身体が倒れて来る。
重い、大きな身体。
力無くかかる体重に、嫌な予感が過ぎる。
亜貴が…亜貴が危ない!
「お、純……って!
お前ら何して…」
「救急車!!」
さっきの扉から試合を終えた他の部員たちがゾロゾロと出て来る。
オレと亜貴を見つけて冷やかそうとする先輩に、オレは大声で叫んだ。
ギュッと、亜貴を抱き締めた。
「は!?」
「救急車!!呼んで!!
亜貴が……亜貴が怪我してる!!」
自分がどんな顔をしているか分からない。
みんなは目の色を変えて、慌てて駆け寄って来た。
階段の上からも女子の部員が来たのが分かったけど、オレはそれどころじゃなかった。
顧問が電話をかけ、他の部員が亜貴の汗を拭き、オレは保冷剤を借りて身体を冷やして必死に亜貴に声をかけながら、朦朧としてる亜貴を励ました。
そこから、何をしてたかよく覚えてないけど、案外すぐに救急車が来て、オレは理由をこじつけて顧問の代わりに一緒に救急車に乗った。
救急車の中で、オレは手を握った。
亜貴の幸せを願ったハズなのに……!
こんな、こんなの……!
「亜貴……!しっかり……!」
多分一番状況を把握出来てないのに、オレは亜貴に声をかけ続けた。
亜貴は意識があるのか分からないが、酸素マスクをつけた後もずっと、オレを見ていた。
扉を開けようと手をかけると、それよりも早くに扉が開いた。
コート内の照明が明るくて、目を細める。
目の前に現れる、影。
「亜貴……」
目を凝らして、亜貴を見つける。
タオルを首にかけた亜貴はオレを見て少し微笑んだ。
まるで、待っていたように。
凄く、嬉しそうに、笑う。
思わず、息を飲んだ。
「あ…きっ……!」
バタッ……!
亜貴がこちらに一歩踏み出したと思えば、亜貴はオレの肩に顎を乗せて、そのまま体重を預けた。
ちょっ……!
重っ……!?
ドサッ……
亜貴を腕で支えようとしたが、身長差があり過ぎて重さに耐え切れず、なんとか後ろに手をついて腰から床に倒された。
「はぁ…はぁ……」
「っ……」
汗ばんだ熱い肌。
凄い熱気。
荒い呼吸。
ここからでも伝わって来る心音。
早くて、力強くて、痛いくらいだ。
亜貴の腕は特にオレを抱き止める訳でもなく、ただ下に垂れていた。
これ、どういう状況!?
オレは、どうしたらいい!?
抱き締めて欲しい、とか?
疲れて動きたくない、とか!?
でもどっちにしろ、これは…マズいでしょ!!
周りにも人いるし……
てか、なんか言えよ!!
「亜貴…!
オレ、そういうのは……ちょっと……」
「っ…ゴホゴホ……!」
亜貴を押し上げようとして、腕を掴むと、亜貴は急に咳き込んだ。
手が動いて、口を抑える亜貴。
少し位置をずらして、ようやく、顔が見えた。
「亜貴……っ!?」
亜貴を見て、血の気が引いたのが自分でも分かった。
亜貴の口から、血が出ていた。
「な、何それ……っ!亜貴!!」
亜貴が目を細めると、静かにまた身体が倒れて来る。
重い、大きな身体。
力無くかかる体重に、嫌な予感が過ぎる。
亜貴が…亜貴が危ない!
「お、純……って!
お前ら何して…」
「救急車!!」
さっきの扉から試合を終えた他の部員たちがゾロゾロと出て来る。
オレと亜貴を見つけて冷やかそうとする先輩に、オレは大声で叫んだ。
ギュッと、亜貴を抱き締めた。
「は!?」
「救急車!!呼んで!!
亜貴が……亜貴が怪我してる!!」
自分がどんな顔をしているか分からない。
みんなは目の色を変えて、慌てて駆け寄って来た。
階段の上からも女子の部員が来たのが分かったけど、オレはそれどころじゃなかった。
顧問が電話をかけ、他の部員が亜貴の汗を拭き、オレは保冷剤を借りて身体を冷やして必死に亜貴に声をかけながら、朦朧としてる亜貴を励ました。
そこから、何をしてたかよく覚えてないけど、案外すぐに救急車が来て、オレは理由をこじつけて顧問の代わりに一緒に救急車に乗った。
救急車の中で、オレは手を握った。
亜貴の幸せを願ったハズなのに……!
こんな、こんなの……!
「亜貴……!しっかり……!」
多分一番状況を把握出来てないのに、オレは亜貴に声をかけ続けた。
亜貴は意識があるのか分からないが、酸素マスクをつけた後もずっと、オレを見ていた。
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