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重力に逆らうことなかれ
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気がつくと、理事長室にいた。
理事長は突然の俺の訪問に目を丸くしていた。
「ど、どうしたのかね、雨宮教授……」
どうした、と言われて、俺は震える手でずっと握っていたケータイを理事長に向けた。
「俺…すみません……俺が、やりました……!」
何言ってるんだ、俺は。
何故、理事長あの写真たちを見せている?
誰にも見せないでいるつもりだったのに。
俺の、大事な、コレクションだったのに……。
「な、なんだねこれはっ……雨宮教授?」
「これは……つまり……っ」
大丈夫だ、まだ弁解できる。
きっと、嘘だと誤魔化せる。
俺は嘘をつくのは得意じゃないかーー
ドクンッ……!
ふと、何やら血のような、真っ赤な2つの瞳が、頭を過ぎった。
「う……うわぁ……あああっ!!!」
「雨宮教授!?」
理事長が駆け寄ってきたが、身体が言うことをきかない。
全身から汗が吹き出し、目からは涙が止まらず、頭が痛くて髪を力いっぱい引き抜いた。
「俺がやったんです……!
これはみんな俺が……生徒を脅して……っ!!」
「何……?」
言葉は止まらない。
それよりも俺は、世の中で一番出会ってはいけないものを見た気がする。
覚えていないが、夢じゃない。
あれは、悪魔だ……。
あいつにまた会うよりも、ここで白状した方が、マシだと、思えた。
理事長は突然の俺の訪問に目を丸くしていた。
「ど、どうしたのかね、雨宮教授……」
どうした、と言われて、俺は震える手でずっと握っていたケータイを理事長に向けた。
「俺…すみません……俺が、やりました……!」
何言ってるんだ、俺は。
何故、理事長あの写真たちを見せている?
誰にも見せないでいるつもりだったのに。
俺の、大事な、コレクションだったのに……。
「な、なんだねこれはっ……雨宮教授?」
「これは……つまり……っ」
大丈夫だ、まだ弁解できる。
きっと、嘘だと誤魔化せる。
俺は嘘をつくのは得意じゃないかーー
ドクンッ……!
ふと、何やら血のような、真っ赤な2つの瞳が、頭を過ぎった。
「う……うわぁ……あああっ!!!」
「雨宮教授!?」
理事長が駆け寄ってきたが、身体が言うことをきかない。
全身から汗が吹き出し、目からは涙が止まらず、頭が痛くて髪を力いっぱい引き抜いた。
「俺がやったんです……!
これはみんな俺が……生徒を脅して……っ!!」
「何……?」
言葉は止まらない。
それよりも俺は、世の中で一番出会ってはいけないものを見た気がする。
覚えていないが、夢じゃない。
あれは、悪魔だ……。
あいつにまた会うよりも、ここで白状した方が、マシだと、思えた。
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