72 / 81
【SS1】ハイネの譚
第11話-マチルダの謀略
しおりを挟む
-マチルダ視点-
ハイネが気に食わない…
ラグライアの者は一人残らず気に食わない…
私の先祖はラグライアの一族に扱き使われて来た
お爺様の代で漸くラグライアの零落が目に見えて来たと言うのに…ハイネは殿下に擦り寄り王太子妃になる事で傾いたラグライア家を建て直そうとしている…
私はそれを許さない…
私が…絶対にハイネを王太子妃にはさせない
ラグライア家が没落し…ハイネが乞食か娼婦になるまで追い詰めてやる…
ハイネ…あんたはお父様の妾がお似合いよ
ラグライア家が廃家になったら…親子揃って私の下僕にして差し上げるわ…
サイン家は必要とあらば仕えた主も背中から刺す
サイン家に諂う下僕も捨て駒に使う
配下の家も喜んで滅ぼすサイン家が…敵をどう扱うか…見ていなさい…
必ずお前を生き地獄に送ってやるわ…
死んだ方がマシって位…惨めな目に必ず遭わせてやるから
私の娯楽は奴隷の調教…。
サイン家は異国の賊を奴隷として保有している。
アルテア領に侵入し兵士に捕縛された賊は…労役を課せられ奴隷となる。
しかし奴等も動物である以上、霞を食って生きている訳では無い…奴隷を保有するにも奴等に食わせる食糧が必要となる…。
サイン家は他家が持て余す労働奴隷を安価で引き取り
サイン家の農地を耕す労働力として保有している。
私は時折、奴隷小屋に兵士を引き連れ調教に勤しんだ…人を支配し…私の一声で生殺与奪を握るこの快感はこの世の何より甘美な愉悦。
私はこの奴隷達から学んだ。
人を支配するのに必要な物とは"恐怖"であると
9割の鞭で恐怖を植え付ければ…1割の飴の為に人とは何でも差し出すと学んだ。
その学びを私はこの学園で存分に活かした。
「マチルダ様…他の上級生ならいざ知らず…後の国母となるハイネ様を敵に回されるのは後が怖いです…」
『ふぅ~ん…私に逆らうんだ?』
貧乏貴族の小娘が私の命令に盾突いた。
私が配下達にハイネに嫌がらせをされた口外して回れと命じた程度で
私は紙巻タバコにマッチで火を付け煙を燻しながら毒煙を生意気な女生徒に吐きかけた。
タバコは殿下のお供として留学に付き添ったお父様のデラガド土産で、私のお気に入りの嗜好品だ。このタバコは苛立ちを解消するにも役立たずを折檻するにも使える…。
『手…』
「え…」
『聞こえない?タバコを消すのよ……手ッ!!』
私が怒鳴れば…火傷させられると分かって居ても手を差し出すしかない。
恐る恐る手を差し出す女生徒の手に私はタバコを押し付けた。
「~~~~~ッッ!!?」
肉が焼ける音と共に女生徒は叫びにならない悲鳴をあげた…。気持ちいい…人を従え…意のままに操れる…痛みすら意に返さず従わせる事が出来た時…私は何者より優位に立てていると実感する。
私の配下の者達は殆どが飢饉の時代に祖父や父から借りを受けた家の連中だ。
私の告げ口一つでこいつらの家の財産を差し押さえる事が出来る…だからこいつらは絶対に私に逆らえない奴隷だ
だけどたまにこのバカみたいに自分の立場が分かっていない者が現れる。
私は私の思い通りに動かない奴を許さない…
私より偉い女がアルテアに居てたまるか…
私は焼かれた手を抑え啜り泣く奴隷を見て一つ名案を思い付いた。
『いつまで泣いてるの?早く立ちなさい…医務室に行くのよ』
「は、はい…」
『その火傷はどうしたと聞かれたらなんて言うのか分かってるわね?』
「はい…自分で火傷したと…」
私はまだ分かっていない奴隷を引っぱたいた。
「きゃっ!?」
『"ラグライア令嬢に折檻を受けました"…言ってごらん?』
「え…」
『"ラグライア令嬢に折檻を受けました"』
「それって…」
『もう片方も焼いとく?』
「いえ!!…ラグライア令嬢に…折檻を受けました…」
『それでいいのよ。すぐバラすんじゃなくてたっぷり勿体付けてから言うのよ?しつこく聞かれたから仕方なく白状するってのが一番いいわ』
『あんたはハイネからの仕返しを恐れて、本当は言いたくなかったけど問い詰められたからチクる……いい?しくじったら私直々に演技のレッスンをしてやるからそのつもりでね?』
「はい…」
もうハイネの貫目を潰すなんて生温いやり方はおしまい。これからは…誰もがハイネを憎み王太子妃の座から引き摺り降ろしたくなる様な醜聞をバラまく事にするわ…
幸い、ハイネは下位貴族を快く思っては居ない
私に水をぶっかけたあの事件も上手い事利用出来るわね♪
ハイネ…覚悟なさい!
ハイネが気に食わない…
ラグライアの者は一人残らず気に食わない…
私の先祖はラグライアの一族に扱き使われて来た
お爺様の代で漸くラグライアの零落が目に見えて来たと言うのに…ハイネは殿下に擦り寄り王太子妃になる事で傾いたラグライア家を建て直そうとしている…
私はそれを許さない…
私が…絶対にハイネを王太子妃にはさせない
ラグライア家が没落し…ハイネが乞食か娼婦になるまで追い詰めてやる…
ハイネ…あんたはお父様の妾がお似合いよ
ラグライア家が廃家になったら…親子揃って私の下僕にして差し上げるわ…
サイン家は必要とあらば仕えた主も背中から刺す
サイン家に諂う下僕も捨て駒に使う
配下の家も喜んで滅ぼすサイン家が…敵をどう扱うか…見ていなさい…
必ずお前を生き地獄に送ってやるわ…
死んだ方がマシって位…惨めな目に必ず遭わせてやるから
私の娯楽は奴隷の調教…。
サイン家は異国の賊を奴隷として保有している。
アルテア領に侵入し兵士に捕縛された賊は…労役を課せられ奴隷となる。
しかし奴等も動物である以上、霞を食って生きている訳では無い…奴隷を保有するにも奴等に食わせる食糧が必要となる…。
サイン家は他家が持て余す労働奴隷を安価で引き取り
サイン家の農地を耕す労働力として保有している。
私は時折、奴隷小屋に兵士を引き連れ調教に勤しんだ…人を支配し…私の一声で生殺与奪を握るこの快感はこの世の何より甘美な愉悦。
私はこの奴隷達から学んだ。
人を支配するのに必要な物とは"恐怖"であると
9割の鞭で恐怖を植え付ければ…1割の飴の為に人とは何でも差し出すと学んだ。
その学びを私はこの学園で存分に活かした。
「マチルダ様…他の上級生ならいざ知らず…後の国母となるハイネ様を敵に回されるのは後が怖いです…」
『ふぅ~ん…私に逆らうんだ?』
貧乏貴族の小娘が私の命令に盾突いた。
私が配下達にハイネに嫌がらせをされた口外して回れと命じた程度で
私は紙巻タバコにマッチで火を付け煙を燻しながら毒煙を生意気な女生徒に吐きかけた。
タバコは殿下のお供として留学に付き添ったお父様のデラガド土産で、私のお気に入りの嗜好品だ。このタバコは苛立ちを解消するにも役立たずを折檻するにも使える…。
『手…』
「え…」
『聞こえない?タバコを消すのよ……手ッ!!』
私が怒鳴れば…火傷させられると分かって居ても手を差し出すしかない。
恐る恐る手を差し出す女生徒の手に私はタバコを押し付けた。
「~~~~~ッッ!!?」
肉が焼ける音と共に女生徒は叫びにならない悲鳴をあげた…。気持ちいい…人を従え…意のままに操れる…痛みすら意に返さず従わせる事が出来た時…私は何者より優位に立てていると実感する。
私の配下の者達は殆どが飢饉の時代に祖父や父から借りを受けた家の連中だ。
私の告げ口一つでこいつらの家の財産を差し押さえる事が出来る…だからこいつらは絶対に私に逆らえない奴隷だ
だけどたまにこのバカみたいに自分の立場が分かっていない者が現れる。
私は私の思い通りに動かない奴を許さない…
私より偉い女がアルテアに居てたまるか…
私は焼かれた手を抑え啜り泣く奴隷を見て一つ名案を思い付いた。
『いつまで泣いてるの?早く立ちなさい…医務室に行くのよ』
「は、はい…」
『その火傷はどうしたと聞かれたらなんて言うのか分かってるわね?』
「はい…自分で火傷したと…」
私はまだ分かっていない奴隷を引っぱたいた。
「きゃっ!?」
『"ラグライア令嬢に折檻を受けました"…言ってごらん?』
「え…」
『"ラグライア令嬢に折檻を受けました"』
「それって…」
『もう片方も焼いとく?』
「いえ!!…ラグライア令嬢に…折檻を受けました…」
『それでいいのよ。すぐバラすんじゃなくてたっぷり勿体付けてから言うのよ?しつこく聞かれたから仕方なく白状するってのが一番いいわ』
『あんたはハイネからの仕返しを恐れて、本当は言いたくなかったけど問い詰められたからチクる……いい?しくじったら私直々に演技のレッスンをしてやるからそのつもりでね?』
「はい…」
もうハイネの貫目を潰すなんて生温いやり方はおしまい。これからは…誰もがハイネを憎み王太子妃の座から引き摺り降ろしたくなる様な醜聞をバラまく事にするわ…
幸い、ハイネは下位貴族を快く思っては居ない
私に水をぶっかけたあの事件も上手い事利用出来るわね♪
ハイネ…覚悟なさい!
46
あなたにおすすめの小説
欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜
水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。
魔王乱立の時代。
王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。
だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。
にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。
抗議はしない。
訂正もしない。
ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。
――それが、誰にとっての不合格なのか。
まだ、誰も気づいていない。
欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
竜帝に捨てられ病気で死んで転生したのに、生まれ変わっても竜帝に気に入られそうです
みゅー
恋愛
シーディは前世の記憶を持っていた。前世では奉公に出された家で竜帝に気に入られ寵姫となるが、竜帝は豪族と婚約すると噂され同時にシーディの部屋へ通うことが減っていった。そんな時に病気になり、シーディは後宮を出ると一人寂しく息を引き取った。
時は流れ、シーディはある村外れの貧しいながらも優しい両親の元に生まれ変わっていた。そんなある日村に竜帝が訪れ、竜帝に見つかるがシーディの生まれ変わりだと気づかれずにすむ。
数日後、運命の乙女を探すためにの同じ年、同じ日に生まれた数人の乙女たちが後宮に召集され、シーディも後宮に呼ばれてしまう。
自分が運命の乙女ではないとわかっているシーディは、とにかく何事もなく村へ帰ることだけを目標に過ごすが……。
はたして本当にシーディは運命の乙女ではないのか、今度の人生で幸せをつかむことができるのか。
短編:竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
を長編にしたものです。
まず、後宮に入れませんっ! ~悪役令嬢として他の国に嫁がされましたが、何故か荷物から勇者の剣が出てきたので、魔王を倒しに行くことになりました
菱沼あゆ
ファンタジー
妹の婚約者を狙う悪女だと罵られ、国を追い出された王女フェリシア。
残忍で好色だと評判のトレラント王のもとに嫁ぐことになるが。
何故か、輿入れの荷物の中には、勇者の剣が入っていた。
後宮にも入れず、魔王を倒しに行くことになったフェリシアは――。
(小説家になろうでも掲載しています)
婚約破棄された堅物令嬢ですが、鬼の騎士団長の娘として宮廷の陰謀を暴くのに忙しいので、美貌のカストラート(実は王子)に溺愛される暇はありません
綾森れん
恋愛
「お前のような真面目くさった女はいらない。婚約は破棄させてもらう!」
婚約者だった公爵令息に冷酷に言い放たれたリラ・プリマヴェーラ。
だが、彼女の心にあったのは悲しみではなく―― 十年前の王族暗殺事件を調査したいという情熱だった。
伯爵令嬢であるリラは、鉄の掟を守る『鬼の騎士団長』の娘。
彼女には恋よりも何よりも優先すべき使命があった。それは、十年前に幼い王子が暗殺された事件の真相を暴き、父を、そして王国を陰謀から救うこと。
婚約破棄直後、彼女の前に現れたのは、天使の歌声を持つ美貌のカストラート(去勢歌手)、アルカンジェロだった。
彼が十年前の事件について密かに調べていることを、リラは知ってしまう。
真相を探るため、リラは彼を自分の音楽教師として迎え入れ、距離を縮めていく。
事件解決の協力者として彼と接するうち、リラは謎めいたアルカンジェロに危機を救われることになる。
しかし、リラは知らない。
アルカンジェロの正体が、十年前に暗殺されたはずの第三王子であることを。
そして彼にとってリラこそが、初恋の女性であることを。
彼は十年間、密かにリラを想い続けていたのだ。
王位を狙う者たちから身を隠すため、声楽の技術を駆使して、教会歌手として大聖堂で生き延びてきたアルカンジェロだったが、王家を巡る不穏な陰謀が静かに動き始めていた。
捜査に猪突猛進な堅物令嬢と、彼女を影から支え執着を見せる、カストラート歌手のふりをした王子。
宮廷の闇を切り裂く二人の恋と事件の行方は――?
※本作は、過去に投稿していた『真面目くさった女はいらないと婚約破棄された伯爵令嬢ですが、王太子様に求婚されました。実はかわいい彼の溺愛っぷりに困っています』の設定・キャラクター・構成を大幅に改稿し、新作として再構成したものです。
物語の結末やキャラクターの掘り下げを強化しておりますので、初めての方も、以前お読みいただいた方もお楽しみいただけます。
あざとさを捨てた令嬢は、若き公爵に溺愛される
古紫汐桜
恋愛
婚約者の裏切りを目撃し、命を落とした“私”が目を覚ましたのは、
見知らぬ貴族令嬢の身体の中だった。
そこは、誰かの悪意によって評判を地に落とした世界。
かつて“あざとさ”で生きていた彼女の代わりに、
私はその人生を引き受けることになる。
もう、首を揺らして媚びる生き方はしない。
そう決めた瞬間から、運命は静かに歪み始めた。
冷酷と噂される若公爵ユリエル。
彼もまた、自らの運命に抗い続けてきた男だった。
そんな彼が、私にだけ見せた執着と溺愛。
選び直した生き方の先で待っていたのは、
溺れるほどの愛だった。
あざとさを捨てた令嬢と、運命に翻弄される若公爵。
これは、“やり直し”では終わらない、致命的な恋の物語。
裏の顔ありな推しとの婚約って!?
花車莉咲
恋愛
鉱業が盛んなペレス王国、ここはその国で貴族令嬢令息が通う学園であるジュエルート学園。
その学園に通うシエンナ・カーネリアラ伯爵令嬢は前世の記憶を持っている。
この世界は乙女ゲーム【恋の宝石箱~キラキラブラブ学園生活~】の世界であり自分はその世界のモブになっていると気付くが特に何もする気はなかった。
自分はゲームで名前も出てこないモブだし推しはいるが積極的に関わりたいとは思わない。
私の前世の推し、ルイス・パライバトラ侯爵令息は王国騎士団団長を父に持つ騎士候補生かつ第二王子の側近である。
彼は、脳筋だった。
頭で考える前に体が動くタイプで正義感が強くどんな物事にも真っ直ぐな性格。
というのは表向きの話。
実は彼は‥‥。
「グレース・エメラディア!!貴女との婚約を今ここで破棄させてもらう!」
この国の第二王子、ローガン・ペレス・ダイヤモルト様がそう叫んだ。
乙女ゲームの最終局面、断罪の時間。
しかし‥‥。
「これ以上は見過ごせません、ローガン殿下」
何故かゲームと違う展開に。
そして。
「シエンナ嬢、俺と婚約しませんか?」
乙女ゲームのストーリーにほぼ関与してないはずなのにどんどんストーリーから離れていく現実、特に何も目立った事はしてないはずなのに推しに婚約を申し込まれる。
(そこは断罪されなかった悪役令嬢とくっつく所では?何故、私?)
※前作【悪役令息(冤罪)が婿に来た】にて名前が出てきたペレス王国で何が起きていたのかを書いたスピンオフ作品です。
※不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる