12 / 66
プロローグ
セイル兄様とお呼びします。
しおりを挟む
「お兄さま、アイン、おめでとうございます!」
とりあえず私は祝福をする。
というかアインって高位精霊だったのねとか、状況にいまいちついてこられてない人が三名ほどいるとか、そういうことは後回しにしてだ。
「ありがとう、リュート」
『ありがとう、リューティカ。……リューティカは長いわね、私もハイルと同じようにティカと呼ばせてもらっても良いかしら?……それと、セイラートも。そうね……セイル、と呼びたいのだけれど』
「もちろん!」
「いいよ、アイン」
良かった、と微笑むアイン。
ぐはっ、美人!お兄様と二人並ぶ姿はまるで天使と女神のようだ。
まあアインは女神にしてはちっちゃいけど。
「……そうだ、リュートもセイルと呼んで?僕だけリュートを愛称で呼ぶのもなんだか寂しいしね」
「良いのですか?じゃあ、セイル兄さまと呼びます!」
予想外だったけれど、愛称で呼ぶことを許してもらったので、今後お兄様のことは愛称で呼びたいと思う。
……ところで、そろそろポカンとしているクラハたちに状況を説明してあげようか。何となく可哀想に思えてきた。
「……クラハ。今、セイル兄さまが地の高位精霊と契約したんだ。祝福してあげて?名前はアインだよ」
「……そうですか。それでは、セイラート様、アイン様、おめでとうございます。これでセイラート様の身もかなり安全になりますし……非常に安堵いたしました」
私が一言言っただけですぐに意識を切り替えて祝福をするクラハって、本当に優秀だよね。
……まあ、全ての疑問を押し殺して水に流した感じがするけど。
その他……庭師のバオムと騎士の二人も、クラハに追随するようにして、戸惑いながらも祝福の言葉をかけていた。
「……そうだ、セイラート坊っちゃま。温室の管理が難しいならば、鉢植えを差し上げましょうか。お部屋の日の当たる場所に置いて、育ててはいかがですかな?地の精霊と共に育てるのであれば、そう簡単に枯れはせんでしょう」
一通り祝福し終わった後、バオムが思い出したとでもいうようにセイル兄様に提案した。
確かに、鉢植えなら簡単そうだし、アインが一緒なら枯らす心配もなく、安心だ。
……ていうか、地の高位精霊なら枯れてしまった大樹でさえ蘇らせることが出来るらしいとクラハが言っていたしね。
もし万が一、億が一枯らしてしまったとしても何とかなるだろう。
……まあ、精霊のことは分からないことも多いので本当かどうかは分からないけど。
「いいの?ありがとう、バオム。そうだね、アインと一緒ならしっかり育てられそうだ」
『ええ、任せて!どんな植物でも上手く育てられるように私がセイルを手助けするわ』
セイル兄様はバオムから鉢植えをもらい、育てることにしたようだ。
何の鉢植えにするかで、アインと共にものすごく悩みに悩んだ結果、『カランコエ』という名前の花を選んだ。
『カランコエ』は、サボテンと同じく多肉植物で、栄養繁殖能力も高く、とても丈夫で育てやすい植物らしい。
へー、としか言いようがないが、セイル兄様が楽しそうに語っているので少しそのまま聞いていたいと思う。
セイル兄様が教えてくれた『カランコエ』の花言葉の中で私が気に入ったのは、「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「長く続く愛」「幸せを作る」……そして、「あなたを守る」。
たくさん花言葉があるけど、どれもこれも良い意味の言葉ばかりなのが印象的だった。
正直、初めて聞いた花の名前と花言葉だけど、小さいお花がたくさん咲いていて可愛らしい花だった。
「さっきも言ったけど、僕はリュートを支えて、守っていきたいんだ。だから、「あなたを守る」という花言葉を持つこの花を選んだんだよ」
……悶絶ものである。
こんな天使からこんな可愛らしいことを言われて悶えない者などいようか、いやいない!
鉢植えの中である程度育って花が咲いたら何本か私に贈ってくれるらしい。
今から楽しみ過ぎてしばらくそわそわしてしまいそうだ。
……ああ~、『カランコエ』の鉢植えを両手で抱えるセイル兄様天使!
「……リュート様、嬉しいのは分かりますが落ち着いてくださいね?それと、セイラート様にお礼を」
クラハの落ち着いた声で苦笑しながら言われると、なんだかいつも癒されたような気分になる。
クラハの声からはマイナスイオンでも出ているのだろうか。
それとも鎮静効果があるとか?
あ、母親代わりだからかもしれないね。
「……リュート様?」
にっこり。
そう効果音が付きそうな笑顔を向けられた。
はい、ごめんなさい。落ち着きます。
お礼もちゃんと言います。
「セイル兄さま、ありがとう!僕もセイル兄さまを守ります!」
「どういたしまして。嬉しいけど、僕が守るからね?」
苦笑しながらそう言われたが、誰がなんと言おうと私だってセイル兄様を助けるのだ。
お兄様は天使だから誘拐とかされそうで怖いからね。
堂々巡りになりそうな私たちの会話の雰囲気を察してか、クラハが声をかけてきた。
「そろそろ戻りましょう、お二人とも。もうお昼を過ぎております。お食事のお時間ですよ」
おお、結構長居してしまったみたいだ。
バオムも仕事があるだろうし、今日はこれで退散することにしよう。
私たちはバオムにお礼を言いながら温室を出た。
屋敷の中に戻るとすぐに自室に行き、着替えをさせられて手や体を拭かれてからようやく食堂に連れていかれた。
……まあ庭に出たし土や植物にも触ったけど、何も全身拭かなくたって良くないですか?
土埃とかついてるだろうから着替えるのは分かるけど、拭くのは手だけでいいのに。
「本日はセイラート様が初めてリュート様とご一緒するということで、料理人たちがはりきっておりましたよ。セイラート様はいつも自室でお食事を召し上がっておられましたから」
クラハの言葉に頷く。
セイル兄様が自室で食べてたなら、今まで食堂ですら会わなかったのも納得だ。
最初はセイル兄様の食事の時間と私の食事の時間がずれているだけかと思っていたけど、それにしてはさすがに会わなさすぎだったし。
あ、セイル兄様ってずっと体に優しいものしか食べてなかったと思うんだけど、ステーキとかハンバーグみたいな感じの重たいものも食べられるようになったのかな?
ハイルに聞いてみよう。
『ああ、食べられると思うよ。まあ食べられるのと好みは別問題だから、食べるかどうかは分からないけどね』
そりゃそうだ。
私だって食べられるものと食べたいものは違うもんね。
まあでも今回はセイル兄様に配慮して野菜メインの体に優しい食事なんじゃないかな?
このお屋敷の料理は美味しいから、今日も楽しみだなあ。
食堂に入ると、セイル兄様が既にテーブルに座っていた。
私は向かいに座るか隣に座るかで一瞬悩んで、隣に座ることにした。
……向かいだと遠いんだよね。
お父様がいる時は向かいに座らないといけないと思うけど、今はいないから良し!
クラハも私の気持ちを察してか何も言わないしね。
「いただきます!」
予想通り料理人たちはセイル兄様に配慮したらしく、いつもより野菜多めのメニューだった。
……私は前世から基本的に嫌いな食べ物はないのだが、キノコだけはどうしても無理だ。
出てきたら必死になって食べるけれど、あの何とも言えない食感が無理なのだ。
だからいつも食べるとはいってもほぼ丸呑み状態で、それが難しいエリンギは私の一番の強敵である。
……なぜそんな話になったのかというと、いるからだ。
私のお皿の上に、強敵が。
……どうしてだ!今まで一回もエリンギなんて出てこなかったじゃないか!
この世界にはエリンギは無いのだと嬉しく思っていたのに!
なんて文句を言ったところでエリンギはお皿の上から消えてくれはしない。
……くっ……覚悟を決めるしかないのか……!!
「……リュート、エリンギを前にそんな百面相しなくて良いから。苦手なら僕が食べてあげるよ。ほら、このお皿に移して?」
「……セイル兄さま……!」
なんと!こんなところに救世主が!
どうやら内心の葛藤が顔に出たのを見られていたらしく、苦笑しながらセイル兄様がお皿を差し出してくれた。
私は救いを見つけてキラキラした目でセイル兄様を見つめ、お礼を言ってからいそいそとエリンギを差し出されたお皿に移していく。
セイル兄様はくすくすと笑いながら移し終わったお皿を受け取り、綺麗に食べきった。
それを見ながら使用人たちがほっこりしていたのには全く気づかず、その後も二人で仲良くデザートを食べたりお茶を楽しんだりして過ごしたのだった。
とりあえず私は祝福をする。
というかアインって高位精霊だったのねとか、状況にいまいちついてこられてない人が三名ほどいるとか、そういうことは後回しにしてだ。
「ありがとう、リュート」
『ありがとう、リューティカ。……リューティカは長いわね、私もハイルと同じようにティカと呼ばせてもらっても良いかしら?……それと、セイラートも。そうね……セイル、と呼びたいのだけれど』
「もちろん!」
「いいよ、アイン」
良かった、と微笑むアイン。
ぐはっ、美人!お兄様と二人並ぶ姿はまるで天使と女神のようだ。
まあアインは女神にしてはちっちゃいけど。
「……そうだ、リュートもセイルと呼んで?僕だけリュートを愛称で呼ぶのもなんだか寂しいしね」
「良いのですか?じゃあ、セイル兄さまと呼びます!」
予想外だったけれど、愛称で呼ぶことを許してもらったので、今後お兄様のことは愛称で呼びたいと思う。
……ところで、そろそろポカンとしているクラハたちに状況を説明してあげようか。何となく可哀想に思えてきた。
「……クラハ。今、セイル兄さまが地の高位精霊と契約したんだ。祝福してあげて?名前はアインだよ」
「……そうですか。それでは、セイラート様、アイン様、おめでとうございます。これでセイラート様の身もかなり安全になりますし……非常に安堵いたしました」
私が一言言っただけですぐに意識を切り替えて祝福をするクラハって、本当に優秀だよね。
……まあ、全ての疑問を押し殺して水に流した感じがするけど。
その他……庭師のバオムと騎士の二人も、クラハに追随するようにして、戸惑いながらも祝福の言葉をかけていた。
「……そうだ、セイラート坊っちゃま。温室の管理が難しいならば、鉢植えを差し上げましょうか。お部屋の日の当たる場所に置いて、育ててはいかがですかな?地の精霊と共に育てるのであれば、そう簡単に枯れはせんでしょう」
一通り祝福し終わった後、バオムが思い出したとでもいうようにセイル兄様に提案した。
確かに、鉢植えなら簡単そうだし、アインが一緒なら枯らす心配もなく、安心だ。
……ていうか、地の高位精霊なら枯れてしまった大樹でさえ蘇らせることが出来るらしいとクラハが言っていたしね。
もし万が一、億が一枯らしてしまったとしても何とかなるだろう。
……まあ、精霊のことは分からないことも多いので本当かどうかは分からないけど。
「いいの?ありがとう、バオム。そうだね、アインと一緒ならしっかり育てられそうだ」
『ええ、任せて!どんな植物でも上手く育てられるように私がセイルを手助けするわ』
セイル兄様はバオムから鉢植えをもらい、育てることにしたようだ。
何の鉢植えにするかで、アインと共にものすごく悩みに悩んだ結果、『カランコエ』という名前の花を選んだ。
『カランコエ』は、サボテンと同じく多肉植物で、栄養繁殖能力も高く、とても丈夫で育てやすい植物らしい。
へー、としか言いようがないが、セイル兄様が楽しそうに語っているので少しそのまま聞いていたいと思う。
セイル兄様が教えてくれた『カランコエ』の花言葉の中で私が気に入ったのは、「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「長く続く愛」「幸せを作る」……そして、「あなたを守る」。
たくさん花言葉があるけど、どれもこれも良い意味の言葉ばかりなのが印象的だった。
正直、初めて聞いた花の名前と花言葉だけど、小さいお花がたくさん咲いていて可愛らしい花だった。
「さっきも言ったけど、僕はリュートを支えて、守っていきたいんだ。だから、「あなたを守る」という花言葉を持つこの花を選んだんだよ」
……悶絶ものである。
こんな天使からこんな可愛らしいことを言われて悶えない者などいようか、いやいない!
鉢植えの中である程度育って花が咲いたら何本か私に贈ってくれるらしい。
今から楽しみ過ぎてしばらくそわそわしてしまいそうだ。
……ああ~、『カランコエ』の鉢植えを両手で抱えるセイル兄様天使!
「……リュート様、嬉しいのは分かりますが落ち着いてくださいね?それと、セイラート様にお礼を」
クラハの落ち着いた声で苦笑しながら言われると、なんだかいつも癒されたような気分になる。
クラハの声からはマイナスイオンでも出ているのだろうか。
それとも鎮静効果があるとか?
あ、母親代わりだからかもしれないね。
「……リュート様?」
にっこり。
そう効果音が付きそうな笑顔を向けられた。
はい、ごめんなさい。落ち着きます。
お礼もちゃんと言います。
「セイル兄さま、ありがとう!僕もセイル兄さまを守ります!」
「どういたしまして。嬉しいけど、僕が守るからね?」
苦笑しながらそう言われたが、誰がなんと言おうと私だってセイル兄様を助けるのだ。
お兄様は天使だから誘拐とかされそうで怖いからね。
堂々巡りになりそうな私たちの会話の雰囲気を察してか、クラハが声をかけてきた。
「そろそろ戻りましょう、お二人とも。もうお昼を過ぎております。お食事のお時間ですよ」
おお、結構長居してしまったみたいだ。
バオムも仕事があるだろうし、今日はこれで退散することにしよう。
私たちはバオムにお礼を言いながら温室を出た。
屋敷の中に戻るとすぐに自室に行き、着替えをさせられて手や体を拭かれてからようやく食堂に連れていかれた。
……まあ庭に出たし土や植物にも触ったけど、何も全身拭かなくたって良くないですか?
土埃とかついてるだろうから着替えるのは分かるけど、拭くのは手だけでいいのに。
「本日はセイラート様が初めてリュート様とご一緒するということで、料理人たちがはりきっておりましたよ。セイラート様はいつも自室でお食事を召し上がっておられましたから」
クラハの言葉に頷く。
セイル兄様が自室で食べてたなら、今まで食堂ですら会わなかったのも納得だ。
最初はセイル兄様の食事の時間と私の食事の時間がずれているだけかと思っていたけど、それにしてはさすがに会わなさすぎだったし。
あ、セイル兄様ってずっと体に優しいものしか食べてなかったと思うんだけど、ステーキとかハンバーグみたいな感じの重たいものも食べられるようになったのかな?
ハイルに聞いてみよう。
『ああ、食べられると思うよ。まあ食べられるのと好みは別問題だから、食べるかどうかは分からないけどね』
そりゃそうだ。
私だって食べられるものと食べたいものは違うもんね。
まあでも今回はセイル兄様に配慮して野菜メインの体に優しい食事なんじゃないかな?
このお屋敷の料理は美味しいから、今日も楽しみだなあ。
食堂に入ると、セイル兄様が既にテーブルに座っていた。
私は向かいに座るか隣に座るかで一瞬悩んで、隣に座ることにした。
……向かいだと遠いんだよね。
お父様がいる時は向かいに座らないといけないと思うけど、今はいないから良し!
クラハも私の気持ちを察してか何も言わないしね。
「いただきます!」
予想通り料理人たちはセイル兄様に配慮したらしく、いつもより野菜多めのメニューだった。
……私は前世から基本的に嫌いな食べ物はないのだが、キノコだけはどうしても無理だ。
出てきたら必死になって食べるけれど、あの何とも言えない食感が無理なのだ。
だからいつも食べるとはいってもほぼ丸呑み状態で、それが難しいエリンギは私の一番の強敵である。
……なぜそんな話になったのかというと、いるからだ。
私のお皿の上に、強敵が。
……どうしてだ!今まで一回もエリンギなんて出てこなかったじゃないか!
この世界にはエリンギは無いのだと嬉しく思っていたのに!
なんて文句を言ったところでエリンギはお皿の上から消えてくれはしない。
……くっ……覚悟を決めるしかないのか……!!
「……リュート、エリンギを前にそんな百面相しなくて良いから。苦手なら僕が食べてあげるよ。ほら、このお皿に移して?」
「……セイル兄さま……!」
なんと!こんなところに救世主が!
どうやら内心の葛藤が顔に出たのを見られていたらしく、苦笑しながらセイル兄様がお皿を差し出してくれた。
私は救いを見つけてキラキラした目でセイル兄様を見つめ、お礼を言ってからいそいそとエリンギを差し出されたお皿に移していく。
セイル兄様はくすくすと笑いながら移し終わったお皿を受け取り、綺麗に食べきった。
それを見ながら使用人たちがほっこりしていたのには全く気づかず、その後も二人で仲良くデザートを食べたりお茶を楽しんだりして過ごしたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
最終回まで予約投稿済みです。
毎日8時・20時に更新予定です。
嫌われ公女に転生したけど、愛されたい願望を捨てたら全員がデレてきた
桃瀬さら
恋愛
嫌われ公女ナディアは、婚約破棄され学園で孤立し、家族からも見放されていた。
どれほど努力しようが周囲からは「嫌われ公女」と蔑まれ、誰も味方なんていない。
「もういい。愛されたいなんて、くだらない」
そう心に誓った瞬間から、状況が一変した。
第二王子が婚約破棄を撤回し跪き、寡黙な騎士団長が「君を守りたい」と熱く迫ってくる。
そして、冷ややかな兄まで「婚約など認めない。家を出ることは許さない」と……。
愛されることを諦めた途端、なぜか執着される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる