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待ちに待った外出
初めての街
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あの鑑定式から約1年。もう一度鑑定をして欲しいという神殿の要求を、私は何かと理由をつけて断った。
そして私は今も、お父様の過保護さに呆れているところである。
「ダメだ! これでは『私を攫ってください』と言っているようのものではないか!」
「し、しかし、これ以上お嬢様用の地味な服はございません…」
心底あり得ないというように叫ぶお父様に、私の髪をセットしていたエリーは肩を竦める。
「アイシャ…なんて罪な容姿を持って生まれたんだ…いや、もちろんどんな姿のアイシャでも好きだが…」
お父様は私を見ながら目を潤ませると、私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
…せっかく今エリーにセットしてもらっていたのに、どうしてぐちゃぐちゃにしちゃうかしら…ああもう、これじゃあいつまで経っても出発できないじゃないの! 初めて街に行く日だと言うのに!
6歳を迎えた私は、ようやく街に出る許可を得た。護衛も同行するという条件付きでだが。まあ、そこまではいい。なんなら嬉しい。ただ、準備にここまで時間をかけるのもどうかと思う。
いや…許可してくれた事自体が奇跡に近いから、それ以上を望めば罰が当たるわ…
お父様に街に出たいと申し出た時、お父様は気を失いかけた。そして私の正気を疑われた。それよりは断然マシだろう。
はあ…街に出かけるだけだというのに、どうしてこんなに大袈裟なのかしら。
「お父様、私は髪色も銀色に変えたし、化粧で顔も誤魔化したわ! 帽子も深くかぶるつもりなの。少なくとも、私が公爵令嬢だとは思われないはずよ」
じっとお父様の目を真剣に見つめると、お父様は諦めたように溜め息をついた。
「…分かった。だが片時もレイから離れるんじゃないよ。いいね?」
「はーい!」
うーん、やけにあっさり引き下がったわね。公爵邸でお父様の考えを変えられるのはお母様くらいだから…お母さまに何か言われたのかしら。
ま、気にすることじゃないわよね! レイ兄様も待っているだろうし、早く行かないと!
「じゃ、行ってきます! お父様もお母さまと楽しんできてね!」
「ああ…ってまさか、知っててこの日にしたんだね!?」
「うふふ、エリー、行きましょ!」
「はい、お嬢様」
「あ、ちょっ、~っ、あああ! 聞きたいことは色々あるが、気をつけて行ってくるんだぞ!」
――そうして、私は無事に街へと出発したのだった。
◇◇◇
「アイシャも策士だなぁ。他でもなく今日にするなんて」
馬車に揺られながらそう切り出したのは、今日私に同行してくれるレイ兄様だ。
「しょうがないじゃない。今日じゃないとお父様とお母さまが同行する羽目になるもの。初めての街はゆっくり回りたいわ」
買い物好きのお母様とあのお父様が一緒だと、目立つのは目に見えている。だから私は街に出る日を今日にした。
今日はお父様とお母様の結婚記念日だからだ。毎年結婚記念日に2人が出掛けているのは把握済みなのである。
「ふーん、そっか。まあ、僕としてはアイシャと一緒に過ごせる時間が取れて嬉しいけど」
「……」
穏やかに笑うレイ兄様とその言葉に、私は思わず固まってしまった。
「? どうかした?」
「…言っても怒らないって約束してくれる?」
「内容によるね」
「うぅ、レイ兄様の意地悪…」
「で、その内容は?」
「………レイ兄様が、エドに似てるなーって……思ってたり、なかったり…?」
その瞬間、馬車の中は一気に寒くなった。
ああ、だから言いたくなかったのに! お父様とお母様と同じく、レイ兄様もエドのことを好いていないもの!
「…僕が、あいつと似てるだって?」
ついさっきまでの穏やかな表情が嘘だと思えるくらい、レイ兄様は今とても殺気立っている。
「う、うん。その…さり気なく、私を大切にしてるアピールをするところが似てる。でも、やっぱりレイ兄様が一番よ!」
おずおずと似てる理由を説明してこれ以上怒らせないようにすると、納得してくれたのか、殺気はなくなった。そしてしばらく考え込んだ様子を見せると、ニヤリと口端を上げる。
「そっかそっか。アイシャの一番は僕なんだね。それは光栄だよ。みんなに自慢しないとだね」
「……」
なんとかこの場は乗り切ったけれど、これは先が大変になりそうだ。
と、とりあえず話を逸らさないと!
「そ、そういえばレイ兄様。もうすぐ学園に通うのよね? 準備は大丈夫なの?」
「ああ、準備は順調に進んでいるよ。でも正直に言って行きたくないな。アイシャと一緒に居れる時間が減ってしまう」
「……やっぱりエドと――」
「なんて?」
「…何でもないです…」
こんなにレイ兄様が怖いと感じたのは初めてだわ…
「じゃ、じゃあレイ兄様は乗り気ではないのね。でも友達が出来るかもしれないじゃない?」
「まあ出来るだろうけど、どうせみんな僕を上辺だけでしか見ていないと思うよ」
…まだ11歳なのに、そういうこともちゃんと理解しているのね…レイ兄様も顔には出さないけど、大変な思いをしてきたんだろうな。
そういうところも含めて、やっぱりエドと似てるわ。きっといい友達になれるだろうに…どうしてレイ兄様はエドを嫌うのかしら。
まあ、レイ兄様なりの事情があると信じてるわ。
「…いい友達が見つかると良いね」
「僕にはアイシャがいれば十分だよ」
「…やっぱり――」
「アイシャ??」
「……うん、似てないわ」
――私はもう二度と、この話をレイ兄様の前でしないと心のなかで誓ったのだった。そして、レイ兄様は怒らせてはいけないタイプだと、私は改めて学んだ。
そして私は今も、お父様の過保護さに呆れているところである。
「ダメだ! これでは『私を攫ってください』と言っているようのものではないか!」
「し、しかし、これ以上お嬢様用の地味な服はございません…」
心底あり得ないというように叫ぶお父様に、私の髪をセットしていたエリーは肩を竦める。
「アイシャ…なんて罪な容姿を持って生まれたんだ…いや、もちろんどんな姿のアイシャでも好きだが…」
お父様は私を見ながら目を潤ませると、私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
…せっかく今エリーにセットしてもらっていたのに、どうしてぐちゃぐちゃにしちゃうかしら…ああもう、これじゃあいつまで経っても出発できないじゃないの! 初めて街に行く日だと言うのに!
6歳を迎えた私は、ようやく街に出る許可を得た。護衛も同行するという条件付きでだが。まあ、そこまではいい。なんなら嬉しい。ただ、準備にここまで時間をかけるのもどうかと思う。
いや…許可してくれた事自体が奇跡に近いから、それ以上を望めば罰が当たるわ…
お父様に街に出たいと申し出た時、お父様は気を失いかけた。そして私の正気を疑われた。それよりは断然マシだろう。
はあ…街に出かけるだけだというのに、どうしてこんなに大袈裟なのかしら。
「お父様、私は髪色も銀色に変えたし、化粧で顔も誤魔化したわ! 帽子も深くかぶるつもりなの。少なくとも、私が公爵令嬢だとは思われないはずよ」
じっとお父様の目を真剣に見つめると、お父様は諦めたように溜め息をついた。
「…分かった。だが片時もレイから離れるんじゃないよ。いいね?」
「はーい!」
うーん、やけにあっさり引き下がったわね。公爵邸でお父様の考えを変えられるのはお母様くらいだから…お母さまに何か言われたのかしら。
ま、気にすることじゃないわよね! レイ兄様も待っているだろうし、早く行かないと!
「じゃ、行ってきます! お父様もお母さまと楽しんできてね!」
「ああ…ってまさか、知っててこの日にしたんだね!?」
「うふふ、エリー、行きましょ!」
「はい、お嬢様」
「あ、ちょっ、~っ、あああ! 聞きたいことは色々あるが、気をつけて行ってくるんだぞ!」
――そうして、私は無事に街へと出発したのだった。
◇◇◇
「アイシャも策士だなぁ。他でもなく今日にするなんて」
馬車に揺られながらそう切り出したのは、今日私に同行してくれるレイ兄様だ。
「しょうがないじゃない。今日じゃないとお父様とお母さまが同行する羽目になるもの。初めての街はゆっくり回りたいわ」
買い物好きのお母様とあのお父様が一緒だと、目立つのは目に見えている。だから私は街に出る日を今日にした。
今日はお父様とお母様の結婚記念日だからだ。毎年結婚記念日に2人が出掛けているのは把握済みなのである。
「ふーん、そっか。まあ、僕としてはアイシャと一緒に過ごせる時間が取れて嬉しいけど」
「……」
穏やかに笑うレイ兄様とその言葉に、私は思わず固まってしまった。
「? どうかした?」
「…言っても怒らないって約束してくれる?」
「内容によるね」
「うぅ、レイ兄様の意地悪…」
「で、その内容は?」
「………レイ兄様が、エドに似てるなーって……思ってたり、なかったり…?」
その瞬間、馬車の中は一気に寒くなった。
ああ、だから言いたくなかったのに! お父様とお母様と同じく、レイ兄様もエドのことを好いていないもの!
「…僕が、あいつと似てるだって?」
ついさっきまでの穏やかな表情が嘘だと思えるくらい、レイ兄様は今とても殺気立っている。
「う、うん。その…さり気なく、私を大切にしてるアピールをするところが似てる。でも、やっぱりレイ兄様が一番よ!」
おずおずと似てる理由を説明してこれ以上怒らせないようにすると、納得してくれたのか、殺気はなくなった。そしてしばらく考え込んだ様子を見せると、ニヤリと口端を上げる。
「そっかそっか。アイシャの一番は僕なんだね。それは光栄だよ。みんなに自慢しないとだね」
「……」
なんとかこの場は乗り切ったけれど、これは先が大変になりそうだ。
と、とりあえず話を逸らさないと!
「そ、そういえばレイ兄様。もうすぐ学園に通うのよね? 準備は大丈夫なの?」
「ああ、準備は順調に進んでいるよ。でも正直に言って行きたくないな。アイシャと一緒に居れる時間が減ってしまう」
「……やっぱりエドと――」
「なんて?」
「…何でもないです…」
こんなにレイ兄様が怖いと感じたのは初めてだわ…
「じゃ、じゃあレイ兄様は乗り気ではないのね。でも友達が出来るかもしれないじゃない?」
「まあ出来るだろうけど、どうせみんな僕を上辺だけでしか見ていないと思うよ」
…まだ11歳なのに、そういうこともちゃんと理解しているのね…レイ兄様も顔には出さないけど、大変な思いをしてきたんだろうな。
そういうところも含めて、やっぱりエドと似てるわ。きっといい友達になれるだろうに…どうしてレイ兄様はエドを嫌うのかしら。
まあ、レイ兄様なりの事情があると信じてるわ。
「…いい友達が見つかると良いね」
「僕にはアイシャがいれば十分だよ」
「…やっぱり――」
「アイシャ??」
「……うん、似てないわ」
――私はもう二度と、この話をレイ兄様の前でしないと心のなかで誓ったのだった。そして、レイ兄様は怒らせてはいけないタイプだと、私は改めて学んだ。
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