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本編
衝撃の事実発覚!?
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木々の合間から見える二つの影。歩む速度で近付いてくる影が、徐々に徐々にその形を確かなものへと変えていきます。
二つの影は姿形が異なるものでした。
一つは人型の、けれどもトンガリお耳と細長い尻尾を持っています。
一つは獣型です。四つ脚で人型の影と寄り添う様に並んでいます。
三巳はその内の獣型の方を見て、ビックリ飛び上がりました。大きなお目々も飛び出しそうな程ビックリしています。
「母ちゃんが小っちゃい!?
母ちゃん縮んでる!赤ちゃんになっちゃったのか!?」
小さな別の生き物に変身しているものと思っていたのに、見えたその姿は母獣そのものだったのです。
神狼を彷彿とさせる神々しい白銀の毛並み。なのにサイズは大型犬程度。ネルビーより少し大きい程度です。
三巳の心の叫びが聞こえた母獣は、耳をピコンと立たせて片眉をピクリと上げました。そして歩く速度を急速に速めたと思うと、あっという間に三巳の前までやってきました。
『阿呆。身体の大きさを変化させているだけだ。三巳にも出来様』
母獣は開けた場所に着くなり一瞬にして元のサイズに戻り、大きな大きな爪で器用に三巳を摘み上げました。
寝耳に水。おおよそ考えもしなかった事象に、三巳は目を点にしてパチクリします。
「へ?」
気の抜けた間抜けな声を漏らした三巳は、途端に今まで思いもつかなかった自分が恥ずかしくなり、足先から頭の天辺にかけて全身を赤く染め上げました。ここにきて、小さくなるのに他の生き物に変身する必要が無かった事に漸く気付いたのです。
「あら、うふふ。真っ赤な三巳も可愛いっ。
でも私はワンコの三巳もとっても大好きよ」
リリはそんな三巳の心の内を見透かし、コロコロ可愛らしく笑いながら慈愛の目で慰めました。
「そ、そうだよなっ。変身は変身で楽しいしなっ。結果オーライだっ」
単純な三巳は簡単に慰められました。
そんな娘の様子を、母獣は慈愛の目で……見ていませんでした。半眼です。何か言いたげな半眼で見ていました。
『ほぅ?変身か。その中途半端な人の子の姿も変身であろう。中途半端な』
母獣は大事な事を念を押す様に二度、繰り返して言いました。ジットリとした圧を発しています。
三巳はその圧を感じてビクリと身を震わせます。
(そう言えば……、母ちゃん、怒ってるんだったっけ……)
秋にサラマンダーのサラちゃんから伝えられた事を思い出した三巳は、ガクガクブルブル震えながら、チロ~リと横目で母獣を見上げました。
「ぴっ!!」
そして小さな悲鳴を上げて両手両足を突っぱねて石化しました。ハイライトの消えた半眼がとっても怖かったのです。
『成る程のう。サラマンダーに聞いた通り、ちんまい也だが……、それも変身か?ん?』
母獣はにっこりと笑みを作ります。けれどその目はハイライトが消えたままでした。
底の知れない恐怖に、三巳の尻尾がしおしおと萎れて徐々に股を潜ってクルリと丸まっていきます。目にはウルンと水溜まりが出来始めていました。
けれどそこに救世主が現れました。
「ははっ、楽しそうだね?いい加減に私も混ぜてはくれないかい?愛しい人」
後から追いついた人型の男性です。ふんわり優しい、穏やかな笑みを湛えて見上げます。宥める様に母獣の前脚に手を添えています。
途端に母獣はフシュリと圧を沈めて霧散させました。
圧が無くなって、三巳も安心して肺に溜まった空気を「ふへー」と大きく吐き出しました。
「初めまして。私と愛しい人の子。
私は君の父にあたる者だよ」
三巳は声のした方を、摘まみ上げられたまま見下ろします。
ぶら~りぶらりと揺れながら、初めて目にする、けれどどこか懐かしい。そんな男性の姿を、不思議なものを見るように、鼻をヒクヒクさせたり耳をピコンと立たせたりしながらジ~っと観察します。
「?にゃー?」
じっくり観察した男性は、真っ黒艶やかな三角お耳と、同じ色艶の細長い尻尾を持っています。お鼻はチョンと突き出て、その下の二つのまあるい膨らみからは左右にピョンと飛び出たお髭が数本。三巳の視線を感じてか、ピクリピクリと揺れています。見つめ返すその目は金色に輝き、眩しさからか瞳孔が縦に細長くなっています。
三巳の父ちゃんは猫の獣人だったのです。
三巳の人型変身と違って全身毛だらけで、二本足で立つ猫そのものです。でも良く見ると手は毛深くて肉球はあるけれど、人の手とほぼ同じです。人よりに進化した猫。もしくは人が猫よりに変化した感じです。
「そうだよ。私は猫科の獣人族。今は愛しい人と添い遂げられる様に、眷属化しているけれどね」
「三巳は獣神と獣人のハーフだったのか!」
しかも犬科と猫科のハーフです。
「ああ、だから三巳ってばたまにニャンコっぽかったのね」
衝撃の事実の展開に、バックに雷を背負い込む三巳に対し、リリは妙に納得して手をポンと合わせました。
二つの影は姿形が異なるものでした。
一つは人型の、けれどもトンガリお耳と細長い尻尾を持っています。
一つは獣型です。四つ脚で人型の影と寄り添う様に並んでいます。
三巳はその内の獣型の方を見て、ビックリ飛び上がりました。大きなお目々も飛び出しそうな程ビックリしています。
「母ちゃんが小っちゃい!?
母ちゃん縮んでる!赤ちゃんになっちゃったのか!?」
小さな別の生き物に変身しているものと思っていたのに、見えたその姿は母獣そのものだったのです。
神狼を彷彿とさせる神々しい白銀の毛並み。なのにサイズは大型犬程度。ネルビーより少し大きい程度です。
三巳の心の叫びが聞こえた母獣は、耳をピコンと立たせて片眉をピクリと上げました。そして歩く速度を急速に速めたと思うと、あっという間に三巳の前までやってきました。
『阿呆。身体の大きさを変化させているだけだ。三巳にも出来様』
母獣は開けた場所に着くなり一瞬にして元のサイズに戻り、大きな大きな爪で器用に三巳を摘み上げました。
寝耳に水。おおよそ考えもしなかった事象に、三巳は目を点にしてパチクリします。
「へ?」
気の抜けた間抜けな声を漏らした三巳は、途端に今まで思いもつかなかった自分が恥ずかしくなり、足先から頭の天辺にかけて全身を赤く染め上げました。ここにきて、小さくなるのに他の生き物に変身する必要が無かった事に漸く気付いたのです。
「あら、うふふ。真っ赤な三巳も可愛いっ。
でも私はワンコの三巳もとっても大好きよ」
リリはそんな三巳の心の内を見透かし、コロコロ可愛らしく笑いながら慈愛の目で慰めました。
「そ、そうだよなっ。変身は変身で楽しいしなっ。結果オーライだっ」
単純な三巳は簡単に慰められました。
そんな娘の様子を、母獣は慈愛の目で……見ていませんでした。半眼です。何か言いたげな半眼で見ていました。
『ほぅ?変身か。その中途半端な人の子の姿も変身であろう。中途半端な』
母獣は大事な事を念を押す様に二度、繰り返して言いました。ジットリとした圧を発しています。
三巳はその圧を感じてビクリと身を震わせます。
(そう言えば……、母ちゃん、怒ってるんだったっけ……)
秋にサラマンダーのサラちゃんから伝えられた事を思い出した三巳は、ガクガクブルブル震えながら、チロ~リと横目で母獣を見上げました。
「ぴっ!!」
そして小さな悲鳴を上げて両手両足を突っぱねて石化しました。ハイライトの消えた半眼がとっても怖かったのです。
『成る程のう。サラマンダーに聞いた通り、ちんまい也だが……、それも変身か?ん?』
母獣はにっこりと笑みを作ります。けれどその目はハイライトが消えたままでした。
底の知れない恐怖に、三巳の尻尾がしおしおと萎れて徐々に股を潜ってクルリと丸まっていきます。目にはウルンと水溜まりが出来始めていました。
けれどそこに救世主が現れました。
「ははっ、楽しそうだね?いい加減に私も混ぜてはくれないかい?愛しい人」
後から追いついた人型の男性です。ふんわり優しい、穏やかな笑みを湛えて見上げます。宥める様に母獣の前脚に手を添えています。
途端に母獣はフシュリと圧を沈めて霧散させました。
圧が無くなって、三巳も安心して肺に溜まった空気を「ふへー」と大きく吐き出しました。
「初めまして。私と愛しい人の子。
私は君の父にあたる者だよ」
三巳は声のした方を、摘まみ上げられたまま見下ろします。
ぶら~りぶらりと揺れながら、初めて目にする、けれどどこか懐かしい。そんな男性の姿を、不思議なものを見るように、鼻をヒクヒクさせたり耳をピコンと立たせたりしながらジ~っと観察します。
「?にゃー?」
じっくり観察した男性は、真っ黒艶やかな三角お耳と、同じ色艶の細長い尻尾を持っています。お鼻はチョンと突き出て、その下の二つのまあるい膨らみからは左右にピョンと飛び出たお髭が数本。三巳の視線を感じてか、ピクリピクリと揺れています。見つめ返すその目は金色に輝き、眩しさからか瞳孔が縦に細長くなっています。
三巳の父ちゃんは猫の獣人だったのです。
三巳の人型変身と違って全身毛だらけで、二本足で立つ猫そのものです。でも良く見ると手は毛深くて肉球はあるけれど、人の手とほぼ同じです。人よりに進化した猫。もしくは人が猫よりに変化した感じです。
「そうだよ。私は猫科の獣人族。今は愛しい人と添い遂げられる様に、眷属化しているけれどね」
「三巳は獣神と獣人のハーフだったのか!」
しかも犬科と猫科のハーフです。
「ああ、だから三巳ってばたまにニャンコっぽかったのね」
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