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本編
母ちゃんのおゆるし
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母獣から帰って来て良しの許可が出ました。
ホッとした三巳はスッキリ晴れやかな顔で村での道のりを歩いています。美女母姿になった母獣とクロの真ん中で、右にフリフリ、左にフリフリとご機嫌尻尾を振りながら何をしてたか報告です。
「そうか。きちんと力を制御していたのだな」
「うにゅ、最初の頃はムキーってなると力が漏れたけどな、その度に皆が助けてくれたから三巳は頑張れたんだよ」
「そうかそうか。して、力の制御が出来るようになったのならば、何故耳と尻尾は生やしたままなのかの」
うんうんと慈愛に満ちた笑みで話を聞いていた美女母でしたが、何故か最後の問い掛けだけは目の奥が笑っていない様に感じました。
三巳はここで言葉を間違えたら修行の仕直しになると戦慄しました。目を細めてうにゅにゅと言葉を選びます。
「耳と尻尾のある生活に慣れ過ぎて、無いと違和感感じるんだよ。それにこの方が父ちゃんの子って感じする」
「三巳!」
三巳の言葉選びは正しいかはさて置き、クロの親馬鹿心にはダイレクトアタックしました。感動で三巳をぎゅむっと抱き上げ、頬と頬を擦り合わせます。
「にゅふ~」
満足気に耳をピクピクさせる姿に、美女母もフムと顎に手を当てました。
「家族らしいか。成る程のう、それは良いな」
美女母もクロが気に入ったのならば否やはありません。ニヤリと口角を上げると三巳を抱っこしているクロの腕に手を回し寄り添います。
「クロよ、これが家族であろうか」
「そうだね、愛しい人」
三巳の目の前で真っ赤なハートが飛び散る甘々な空気が大量発生しました。両親の愛し合う姿は嬉しい半分、人様に見られて恥ずかしい半分です。
けれども折角危機は去ったのに無粋な真似で引っ込んだ蛇を呼び戻す必要はありません。無いったら無いのです。
「そうだな母ちゃん!」
なので三巳は全力でこの流れを死守しました。
(尻尾無いとバランス取れないとか、獣耳と尻尾あると皆が愛でてくれるからとか、言ったらまた修行に出されそうだもんなー)
とは口が裂けても言いません。
結局三巳は猫っ可愛がりされる今世が、止められない止まらない獣に生まれてラッキーハッピーこのまま行こうの精神が増長しているのでした。
ホッとした三巳はスッキリ晴れやかな顔で村での道のりを歩いています。美女母姿になった母獣とクロの真ん中で、右にフリフリ、左にフリフリとご機嫌尻尾を振りながら何をしてたか報告です。
「そうか。きちんと力を制御していたのだな」
「うにゅ、最初の頃はムキーってなると力が漏れたけどな、その度に皆が助けてくれたから三巳は頑張れたんだよ」
「そうかそうか。して、力の制御が出来るようになったのならば、何故耳と尻尾は生やしたままなのかの」
うんうんと慈愛に満ちた笑みで話を聞いていた美女母でしたが、何故か最後の問い掛けだけは目の奥が笑っていない様に感じました。
三巳はここで言葉を間違えたら修行の仕直しになると戦慄しました。目を細めてうにゅにゅと言葉を選びます。
「耳と尻尾のある生活に慣れ過ぎて、無いと違和感感じるんだよ。それにこの方が父ちゃんの子って感じする」
「三巳!」
三巳の言葉選びは正しいかはさて置き、クロの親馬鹿心にはダイレクトアタックしました。感動で三巳をぎゅむっと抱き上げ、頬と頬を擦り合わせます。
「にゅふ~」
満足気に耳をピクピクさせる姿に、美女母もフムと顎に手を当てました。
「家族らしいか。成る程のう、それは良いな」
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「そうだね、愛しい人」
三巳の目の前で真っ赤なハートが飛び散る甘々な空気が大量発生しました。両親の愛し合う姿は嬉しい半分、人様に見られて恥ずかしい半分です。
けれども折角危機は去ったのに無粋な真似で引っ込んだ蛇を呼び戻す必要はありません。無いったら無いのです。
「そうだな母ちゃん!」
なので三巳は全力でこの流れを死守しました。
(尻尾無いとバランス取れないとか、獣耳と尻尾あると皆が愛でてくれるからとか、言ったらまた修行に出されそうだもんなー)
とは口が裂けても言いません。
結局三巳は猫っ可愛がりされる今世が、止められない止まらない獣に生まれてラッキーハッピーこのまま行こうの精神が増長しているのでした。
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