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10 意趣返し※
しおりを挟む300万返済終わったら何も言わずにここを出て行く。
流石にお借りしている洋服を黙って着て行くのは申し訳ないから、その分は体でお返しするつもりだ。
半年かけて借金分全て完済し、残りは頂いて行く服代のみとなった。
今までセヴランさんのしたいように、指示されるがまま抱かれていた。
セヴランさんに多少の猜疑心は芽生えたが、それでも誠実に接してきてくれたのは感謝している。
最後は心を込めて奉仕したい。
「⋯ん、ん、セヴランさん」
「どうしたマチュ、今日は積極的だな」
「あの、今日は、俺に任せてもらえませんか?」
セヴランさんは俺の頬を撫でながら本当に嬉しそうに笑う。
「勿論だ。嬉しいよ」
ベッドの上で座るセヴランさんに跨り唇を合わせた。音を立てながらのバードキス。
だんだん深い物へと変化し、愛し合っていると錯覚するような舌の絡ませ合いを楽しむ。
半年ですっかり覚えたセヴランさんの味。
「⋯んっ、ちょっと 待って」
悪戯な指がシャツの上から乳首を押し潰してきた。
手で制すと今度はボタンに手をかけ始めた。
俺も。とセヴランさんのボタンに手を伸ばした。苦戦している間に素早く脱がされてしまった俺のシャツは、肘の辺りで留まっている。
やっと前を寛げることに成功し、そのままぴたりと抱き合った。
互いの乳首が触れ合って、それだけで気持ちいい。
「はぁっ⋯、セヴランさんと、胸が擦れて気持ちいい」
ちゅ、ちゅと鎖骨や首筋にキスを落としながら体を揺らすと、俺にのしかかられているセヴランさんのが服越しでも分かるくらい熱く張り詰めた。
「マチュ、キスをさせてくれ。このままじゃ耐えられない」
見つめ合ってから唇を重ね合った。
さっきより性急な貪るようなキス。口の中が犯されているみたい。
ちゅぷ、と離された唇が濡れているのがセクシー過ぎて、今更ながらすごい事やってんなと実感する。
セヴランさんに導かれるまま下半身に移動した。
「⋯おっきくなってくれてる」
「マチュ相手じゃ生まれたばかりの赤ん坊だって勃つさ」
半年前は驚愕したサイズ。
すっかり受け入れるのにも慣れてしまった。
俺の半年間の集大成。
唾液を口内に溜めて一気に口に含んだ。
と言っても規格外のサイズだから半分くらい。マチュの体が顎関節症じゃなくて良かった。
最初は男のチンポを咥えるなんてと思っていたが、チンポ自体は味もしないし、熱くてビクビクする物を口で翻弄するのは案外悪くない気分だった。
「ー⋯っふ⋯」
良かった、セヴランさん感じてくれてる。
口を窄ませて舌で包み込んでやると、セブランさんは切なげに俺の名を呼ぶ。
フェラの最中に見上げると嬉しそうに目を細めてくれる。
「ああっ⋯、駄目だ、出る」
腰が揺れるのに合わせて俺も頭と手を動かす。円を作った指が唇に当たるのすら気持ちいい。
先走りと唾液でじゅっぷじゅぷ。自分の口からエロい音が聞こえて、気付けば後ろも濡れていた。
「あ、ふっ、くっ、⋯!マチュ⋯ッ」
頭上から荒い息遣い。俺を切なげに呼びながら放出された大量の精液。
いつもは吐き出すそれを今日はごっくんし、口の中で名残惜しそうにしているのまで吸い尽くしてやった。
身を起こし、笑顔で口内を見せつける。俺ね、全部飲み干せるようになったよ。
セヴランさんは俺の笑顔が好きだったからな。
最後は楽しく終わらせたい。
「セヴランさんの咥えてたら興奮してきちゃったんですけど⋯もう、挿れませんか?」
セブランさんの首に手を回しおねだりしたら反撃された。
ベッドに押し倒されて、臍下を撫でくり回される。
自ら足を開いて膝を曲げた。見せつけるように。
俺の先走りが尻まで伝って興奮で後ろがヒクついているのが分かる。
「ここ、寂しい。⋯ね、早くちょうだい」
「あまり煽ってくれるな、手加減が出来なくなる」
そう言いながらゆっくり挿入してくるチンポを、腰を揺らして勝手に奥まで招き入れた。
「ーあっ、入ってくる⋯っ、そこ好き、⋯あ、」
正常位で好き勝手動いていたら、強く腰を押さえつけられ固定された。
エグい腰使いの激しいピストンに、すぐに俺は劣勢となった。
体がまぐわる音と体液が交わる音、ベッドの軋む音すらかき消す俺の嬌声。
火照った体にセヴランさんの汗が落ちてくる度に体が跳ねる。
セヴランさんの全身も真っ赤に染まっている。多分俺も。肌が白いからすぐ赤くなる。
「あー!あっ、凄っ、おっきいの、奥来てる⋯っ。やだ ぁ、これ以上俺の体、エッチにしないで⋯!」
セヴランさんは俺がエッチな言葉を口にするのが好きみたい。
その証拠に俺がエッチな事を口走る時は絶対キスして来ないんだ。
セヴランさんが腰の動きを速めた。俺の中でイこうとしている。
「中にっ⋯、セヴランさんの精子出して⋯ッ、俺を赤ちゃん作る練習台にして⋯!」
直接的な隠語に弱いセヴランさんがあっさり陥落した。
胎内でドクドク脈打つのを感じながら、息が整うまで抱きしめ合う。
⋯これは、ちょっとした意趣返しだ。
これから先、誰かの中に出す度に俺を思い出せばいい。
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