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第1章
Ⅱ 村長への挨拶
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「おーい!リンクー!準備できたか?」
家の外でトラントの大きな声がした。
リンクは父から借りた正装に身を包み外へと向かおうとしていた。
リンクの後ろには父親が笑顔で見送りをしていた。
「リンク、村長によろしくな」
黒髪の短髪に焼けた肌の父親はこの村で狩人をしており、迷いの森の抜け方を知る僅かな村人であった。
寡黙で多くのことを語ることはない男だが、村での信頼は厚くリンクの自慢の父であった。
その父から正装を借り、村長へ成人の挨拶へ行くことにリンクは胸を高鳴らせていた。
「うん、いってくるね父さん。」
リンクが家を出ると、そこには同じように正装姿のトラントがいた。
この村の正装はネムの花からとれる染料で染めた藍色に近い装飾がされていた。
各家庭で柄が異なり、家紋のようなものが入っていた。
成人した男子は自分でネムの花を摘んできて自身の正装をつくる。
これが成人後初の仕事となる。
その為成人の挨拶の時にはまだ自分の正装服はなく、父親のを借り村長へ挨拶へと行くのが通例であった。
正装姿で顔を合わせ、リンクとトラントは照れた笑いを浮かべた。
2人で村長の村へ向かうと、村長の家の前には同じように正装姿の先生が待っていた。
成人したばかりの2人とは異なり筋肉質で身長のある大人の身体の先生は正装姿がとても似合っていた。
普段の見慣れた先生の姿とは異なる佇まいに2人は一層緊張をした。
「似合っているな、リンク、トラント。では、村長へ挨拶をしに向かおう。」
先生の声に背筋を正し、2人は先生の後をついて村長の家へと入っていった。
「村長、成人の認めをだした2人をお連れしました。」
先生は村長の部屋の入り口にかかる布の前で立ち止まり声をかけた。
部屋の中から年老いた男性の入る許可をする声がし、先生は布をめくり部屋へと入室した。
続いてトラントが部屋に入り、それに続いてリンクも部屋へと足を進めた。
部屋の床には布が引かれ、木でできた低めの椅子に腰掛ける男性の老人がいた。
この村の村長である。
先生は村長の前に両膝をつき、手を合わせ挨拶をした。
そして今日からこの2人をこの村の成人と認め、明日ネムの花を摘みに行かせること、そしてこれからの2人の道について許可をだしてくれることを話した。
村長は静かに先生の話を聞き、それが終わると先生の後ろで同じように両膝をつき挨拶の姿勢をするリンクとトラントに目を向けた。
齢90歳近くなりそうな老人とは思えない眼力が2人を交互に見る。
リンクは背中が汗ばむのを感じた。
隣に並ぶトラントも同じであった。
暫くの沈黙の後、村長が口を開く。
「2人とも良い目をしている。コトナの成人として2人の選ぶ未来を信じよう。」
村長の言葉を聞き、先生がお礼を述べる。
それに合わせ2人も急いでお礼を述べ頭を下げる。
先生が立ち上がり「では、本日はこれで失礼致します。」と村長へ挨拶をし、3人は村長の家を後にした。
家から出ると一気に緊張の糸が切れたのか、リンクとトラントは大きなため息をついた。
「やっぱ村長の迫力やべー!」
「うん…身が引き締まるよ…」
2人が脱力している姿をみて先生は笑っていた。
家の外でトラントの大きな声がした。
リンクは父から借りた正装に身を包み外へと向かおうとしていた。
リンクの後ろには父親が笑顔で見送りをしていた。
「リンク、村長によろしくな」
黒髪の短髪に焼けた肌の父親はこの村で狩人をしており、迷いの森の抜け方を知る僅かな村人であった。
寡黙で多くのことを語ることはない男だが、村での信頼は厚くリンクの自慢の父であった。
その父から正装を借り、村長へ成人の挨拶へ行くことにリンクは胸を高鳴らせていた。
「うん、いってくるね父さん。」
リンクが家を出ると、そこには同じように正装姿のトラントがいた。
この村の正装はネムの花からとれる染料で染めた藍色に近い装飾がされていた。
各家庭で柄が異なり、家紋のようなものが入っていた。
成人した男子は自分でネムの花を摘んできて自身の正装をつくる。
これが成人後初の仕事となる。
その為成人の挨拶の時にはまだ自分の正装服はなく、父親のを借り村長へ挨拶へと行くのが通例であった。
正装姿で顔を合わせ、リンクとトラントは照れた笑いを浮かべた。
2人で村長の村へ向かうと、村長の家の前には同じように正装姿の先生が待っていた。
成人したばかりの2人とは異なり筋肉質で身長のある大人の身体の先生は正装姿がとても似合っていた。
普段の見慣れた先生の姿とは異なる佇まいに2人は一層緊張をした。
「似合っているな、リンク、トラント。では、村長へ挨拶をしに向かおう。」
先生の声に背筋を正し、2人は先生の後をついて村長の家へと入っていった。
「村長、成人の認めをだした2人をお連れしました。」
先生は村長の部屋の入り口にかかる布の前で立ち止まり声をかけた。
部屋の中から年老いた男性の入る許可をする声がし、先生は布をめくり部屋へと入室した。
続いてトラントが部屋に入り、それに続いてリンクも部屋へと足を進めた。
部屋の床には布が引かれ、木でできた低めの椅子に腰掛ける男性の老人がいた。
この村の村長である。
先生は村長の前に両膝をつき、手を合わせ挨拶をした。
そして今日からこの2人をこの村の成人と認め、明日ネムの花を摘みに行かせること、そしてこれからの2人の道について許可をだしてくれることを話した。
村長は静かに先生の話を聞き、それが終わると先生の後ろで同じように両膝をつき挨拶の姿勢をするリンクとトラントに目を向けた。
齢90歳近くなりそうな老人とは思えない眼力が2人を交互に見る。
リンクは背中が汗ばむのを感じた。
隣に並ぶトラントも同じであった。
暫くの沈黙の後、村長が口を開く。
「2人とも良い目をしている。コトナの成人として2人の選ぶ未来を信じよう。」
村長の言葉を聞き、先生がお礼を述べる。
それに合わせ2人も急いでお礼を述べ頭を下げる。
先生が立ち上がり「では、本日はこれで失礼致します。」と村長へ挨拶をし、3人は村長の家を後にした。
家から出ると一気に緊張の糸が切れたのか、リンクとトラントは大きなため息をついた。
「やっぱ村長の迫力やべー!」
「うん…身が引き締まるよ…」
2人が脱力している姿をみて先生は笑っていた。
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