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安楽死6
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「まさかのヤリモクってヤツですか」
「出ましたね、それ。女ってのはどれだけ自分に価値があると思ってるんでしょうか。まあ確かに俺も人間だし本能的に求める時はありますけどね。でもそれは最初だけ。後はむしろウザいんですよ。いや、正直最初から面倒だと感じることもありました。俺の本音は全ての女に対する復讐とでも言うんですかね。誰でも良いから行き遅れた女どもの婚期を更に無駄にさせるなり、苦い思いをさせてやろうと思ってただけなんですよ。だから口説く内心は嫌々だったこともあったし、正直、体の関係は面倒だとか不快に思う方が多かった。そんな気も知らないでヤリモク警戒とか滑稽過ぎる、興味すら持たれてないのに」
「……流石に引きますよ。女の敵じゃないですか」
「女も俺の敵ですけどね」
一瞬会話が止まるも、大君の崩した笑顔には場を和ます雰囲気があった。
「まあ、何だかんだ言っても結局新たなパートナーを定めない最大の理由は息子がいるからなんですけどね。万が一息子が俺のところに来た時、別の女性が俺の傍らにいたら悲しむかも知れないでしょう? 会えなくても、俺にとって一番は息子なんですから」
「なんだかもう喜屋武さんが良く解らなくなりました。結局良い人なんですか? 駄目な人なんですか?」
「それは間違いなく駄目な方でしょうね、クズです。今も何処かで養育費を待ってる息子を放って死ぬのですから。それだけが心残りなんですけども」
「それでも、死ぬと?」
「はい」
「一応聞きますが、一番辛いの、耐えたんですよね? 後半の話を聞く限り、なにも死ぬことはないんじゃないですか?」
「色々あったけど、結局は代わり映えのしない毎日が続くようになって飽きた、疲れたってのが原因なのかも知れないです。特に死にたい理由は無いですが、生きていたい理由もないし、むしろ将来苦しんで死ぬ可能性があるくらいなら楽に死ねるチャンスで楽に死んでおきたい……そんな時、幸運にも安楽死へ繋げてくれるここのサービスに出会えてしまった俺は、今なら楽に死ねるんだって思って衝動買いしたんです。今はまだ滅多にできないじゃないですか、安楽死。確かに息子は心残りだけど、誰だって死んだ後のことは知らん訳だし」
「ああ、聞くんじゃなかったです。本当に最低の答えですよ、失礼ながら」
女性は遠慮せず大きくため息をついたが、真剣な表情をしていた。
「出ましたね、それ。女ってのはどれだけ自分に価値があると思ってるんでしょうか。まあ確かに俺も人間だし本能的に求める時はありますけどね。でもそれは最初だけ。後はむしろウザいんですよ。いや、正直最初から面倒だと感じることもありました。俺の本音は全ての女に対する復讐とでも言うんですかね。誰でも良いから行き遅れた女どもの婚期を更に無駄にさせるなり、苦い思いをさせてやろうと思ってただけなんですよ。だから口説く内心は嫌々だったこともあったし、正直、体の関係は面倒だとか不快に思う方が多かった。そんな気も知らないでヤリモク警戒とか滑稽過ぎる、興味すら持たれてないのに」
「……流石に引きますよ。女の敵じゃないですか」
「女も俺の敵ですけどね」
一瞬会話が止まるも、大君の崩した笑顔には場を和ます雰囲気があった。
「まあ、何だかんだ言っても結局新たなパートナーを定めない最大の理由は息子がいるからなんですけどね。万が一息子が俺のところに来た時、別の女性が俺の傍らにいたら悲しむかも知れないでしょう? 会えなくても、俺にとって一番は息子なんですから」
「なんだかもう喜屋武さんが良く解らなくなりました。結局良い人なんですか? 駄目な人なんですか?」
「それは間違いなく駄目な方でしょうね、クズです。今も何処かで養育費を待ってる息子を放って死ぬのですから。それだけが心残りなんですけども」
「それでも、死ぬと?」
「はい」
「一応聞きますが、一番辛いの、耐えたんですよね? 後半の話を聞く限り、なにも死ぬことはないんじゃないですか?」
「色々あったけど、結局は代わり映えのしない毎日が続くようになって飽きた、疲れたってのが原因なのかも知れないです。特に死にたい理由は無いですが、生きていたい理由もないし、むしろ将来苦しんで死ぬ可能性があるくらいなら楽に死ねるチャンスで楽に死んでおきたい……そんな時、幸運にも安楽死へ繋げてくれるここのサービスに出会えてしまった俺は、今なら楽に死ねるんだって思って衝動買いしたんです。今はまだ滅多にできないじゃないですか、安楽死。確かに息子は心残りだけど、誰だって死んだ後のことは知らん訳だし」
「ああ、聞くんじゃなかったです。本当に最低の答えですよ、失礼ながら」
女性は遠慮せず大きくため息をついたが、真剣な表情をしていた。
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