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第十六話
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叔父から急に電話がかかってきて、「お前の所の旦那、情報処理試験のソフトウェア開発技術者の資格もってたよな」と言われました。
私はよくは覚えていなかったのですが、「たぶん持ってたと思うけど」と曖昧な返事をしました。
すると叔父は「その試験難しいのか、どうなんだ」と言い出しました。
私は「うちの旦那でも受かるくらいだから、そんなに難しくはないと思うけど」とうっかり答えてしまいました。
2月ほどたって、また叔父から電話があり、「旦那のもってるソフトウェア開発技術者の合格証をすぐに送ってくれ」と言われました。
私は事情がよく分からなかったので、「主人と相談してみます」と言って電話を切りました。
旦那が帰ってきてから一応相談してみると、「あ、よくあるんだ、派遣の社員とかが、ソフトウェア開発技術者の資格もってますとか言っててね」
「実際にはもってないものだから、合格証を借りて名前書き換えるんだ」
「いまはパソコンですぐ出来るからね、それでごまかすんだよ」と教えてくれました。
私はそうゆうこともあるんだと思って、合格証は送らずに知らん顔をすることにしました。
翌日の夕方になってまた叔父から電話があり「まだ届かないが、いつ送ったんだ」と言います。
私は「送ってませんけど」ととぼけて答えました。
その途端「なにやってんだ、このぼけなす、今日中にいるって言っただろう、どうしてもいるんだ俺がこれから取りに行くから用意しとけ」と怒鳴りつけられて電話が切れました。
私はこれは困った事になったと思い、旦那に早く帰って来てくれるように電話しようと思いました。
しかし携帯に電子メールを送っても、返事は来ませんでした。
すぐにドアを叩く音がして、叔父が来ました。
「合格証あるだろうすぐ渡すんだ」と叔父が必死の形相でどなりつけて来ました。
私は「理由を聞かないと渡せないので理由を聞かせて下さい」と食い下がりました。
「俺の甥がな、あの日本電気の子会社に就職がきまったんだ」
「甥は優秀なんだが、大学の時2年留年してな、それで就職先がなかったんだ」
「いや、甥が悪いんじゃない、大学のクラブで部長やっててな、それで留年したんだ」
「それで俺が紹介してやったんだが、システムエンジニアの仕事だから情報処理試験のソフトウェア開発技術者がいると言われてな」
「それくらいの資格は持ってると思って、俺は持ってるから大丈夫だと就職担当の部長に話したんだ」
「ところが就職が決まって念のためソフトウェア開発技術者の合格証を持ってきてほいと言われてな」
「合格証がなければ採用は取り消しだと言うんだ」
「こんな馬鹿な話しはないだろう、だからお前の旦那のソフトウェア開発技術者の合格証をコピーして名前だけ替えて出すんだ」と私が口を挟む間もなくしゃべり続けました。
私が「そうゆうことでしたら、合格証はお渡しできません」ときっぱりと断ろうとすると、叔父はいきなり私を押し倒してきました。
欲望の儀式が始まる予感が、私の身体を襲いました。
終わることのない永遠の時が、私の支配者に与えられた時間でした。
私の体は空高く放り上げられたまま、落ちることを許されずに回り続けました。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けました。
空高くまで飛ばされた私の身体は、至福の時を求めて宙をさまよい続けました。
男は私の身体を天国まで舞い上がらせると、快楽を味わう間も与えずに絶望の暗闇に突き落としました。
私はよくは覚えていなかったのですが、「たぶん持ってたと思うけど」と曖昧な返事をしました。
すると叔父は「その試験難しいのか、どうなんだ」と言い出しました。
私は「うちの旦那でも受かるくらいだから、そんなに難しくはないと思うけど」とうっかり答えてしまいました。
2月ほどたって、また叔父から電話があり、「旦那のもってるソフトウェア開発技術者の合格証をすぐに送ってくれ」と言われました。
私は事情がよく分からなかったので、「主人と相談してみます」と言って電話を切りました。
旦那が帰ってきてから一応相談してみると、「あ、よくあるんだ、派遣の社員とかが、ソフトウェア開発技術者の資格もってますとか言っててね」
「実際にはもってないものだから、合格証を借りて名前書き換えるんだ」
「いまはパソコンですぐ出来るからね、それでごまかすんだよ」と教えてくれました。
私はそうゆうこともあるんだと思って、合格証は送らずに知らん顔をすることにしました。
翌日の夕方になってまた叔父から電話があり「まだ届かないが、いつ送ったんだ」と言います。
私は「送ってませんけど」ととぼけて答えました。
その途端「なにやってんだ、このぼけなす、今日中にいるって言っただろう、どうしてもいるんだ俺がこれから取りに行くから用意しとけ」と怒鳴りつけられて電話が切れました。
私はこれは困った事になったと思い、旦那に早く帰って来てくれるように電話しようと思いました。
しかし携帯に電子メールを送っても、返事は来ませんでした。
すぐにドアを叩く音がして、叔父が来ました。
「合格証あるだろうすぐ渡すんだ」と叔父が必死の形相でどなりつけて来ました。
私は「理由を聞かないと渡せないので理由を聞かせて下さい」と食い下がりました。
「俺の甥がな、あの日本電気の子会社に就職がきまったんだ」
「甥は優秀なんだが、大学の時2年留年してな、それで就職先がなかったんだ」
「いや、甥が悪いんじゃない、大学のクラブで部長やっててな、それで留年したんだ」
「それで俺が紹介してやったんだが、システムエンジニアの仕事だから情報処理試験のソフトウェア開発技術者がいると言われてな」
「それくらいの資格は持ってると思って、俺は持ってるから大丈夫だと就職担当の部長に話したんだ」
「ところが就職が決まって念のためソフトウェア開発技術者の合格証を持ってきてほいと言われてな」
「合格証がなければ採用は取り消しだと言うんだ」
「こんな馬鹿な話しはないだろう、だからお前の旦那のソフトウェア開発技術者の合格証をコピーして名前だけ替えて出すんだ」と私が口を挟む間もなくしゃべり続けました。
私が「そうゆうことでしたら、合格証はお渡しできません」ときっぱりと断ろうとすると、叔父はいきなり私を押し倒してきました。
欲望の儀式が始まる予感が、私の身体を襲いました。
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抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
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