【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第三十六話

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 旦那が休みの日にゴルフの練習場に行くので私が「ちょっと買い物ぐらいつき合ってよね」と言うと「今度会社でゴルフのコンペがあるんだ、商品がデジタルカメラだから欲しくてね」と言い返されました。
旦那のゴルフの腕前では優勝するわけはないのですが、それでも旦那はパットの練習もしておいたほうがいいとかで、リビングの絨毯の上でパットの練習を始めました。
私が寝室でお布団の用意をしていると、今度はバンカーの練習だといって布団の上にゴルフボールを置いて練習を始めました。
私はどうせ旦那は夢中になってもすぐ飽きるからとほって置くことにしました。
コンペの当日は朝早くでたのですが、帰りは夜遅くになりました。
「ほら、商品とってきたぞ」と旦那が言うのでデジカメを取ってきたものとばかり思って開けてみると、小さな薬の瓶が入っているだけでした。
私はなんの薬か問いただそうとしましたが、旦那はダイエットかなにかの薬だろうと言うだけではっきりしませんでした。
私はあまり追求しても旦那の機嫌が悪くなると思い、ひとまず旦那に今晩はどうするか聞いてみると、疲れたので寝るというので布団の支度をしました。
翌朝、旦那はいつもよりも早く起きると会社に出かけました。
居間でお茶を飲んでいると、富山の置き薬のセールスマンから電話があり、これから集金に来るといいます。
私は押入から置き薬の箱をだして、玄関に用意しました。
すこし待つと、セールスマンがチャイムを鳴らす音がしました。
セールスマンは私が待っている間に、薬を調べて金額を合計していました。
私はお金を払ったあと、コンペで貰った薬をセールスマンに見せて、「あの、この薬なんだか分かりますか、旦那がコンペで貰って来たらしいんですが」と聞いてみました。
するとセールスマンはすこし口元をゆがめて笑いながら「ああこれはバイアグラですよ、あの男性の勃起をさせる」とはずかしげもなく言いました。
私は思わず笑い出すと、次の瞬間に恥ずかしくて顔が赤くなりました。
「それで、効くんですか、バイアグラって」と試しに効いてみると、「そりゃあききますよ、元気な人が飲んだら一晩たちっぱなしですよ」と言ってまた笑いました。
「そうだ奥さん、バイアグラは男性用なんだけど、女性用もあるんですよ、」
「普段はお客さんには見せないんだけどね、いろいろあるんですよ」とカバンの中から、小さな薬を数錠だしてきました。
「よかったら今晩試してみませんか旦那が喜びますよ、いや内緒ですよ、内緒」と言いながら私の手に薬を2つほど渡してくれました。

(2)
 セールスマンが帰った後、いつも遊びにきている麻美さんが訪ねてきました。
実家から柿を送ってきたからお裾分けにもってきたからと、大きな手提げバッグに柿をいっぱい届けにきたのでした。
私はちょっと悪戯に麻美さんに、さっきの女性用バイアグラを飲ませてみようと思いつきました。
柿を一つ切って、一緒にだす紅茶に薬を混ぜてテーブルに載せました。
麻美さんは柿を食べながら紅茶を飲み始めました。
しかし紅茶を全部飲んでもなにも様子は変わりありませんでした。
私はクッキーを勧めると、もう一杯紅茶に薬を入れて勧めました。
麻美さんが「最近駅前に女性用性感マッサージの店ができたらしいんだけど知ってる」と聞きます。
私は「聞いたことないけど、いつ出来たの」と聞き返しました。
「近所の奥さんが言ってたんだけど、そこに行くと必ず帰りに男の人に声かけられるんですって」と麻美さんが言うので、「声かけられて、そのあとどうするのよ」と聞いてみると、「どうも近くのラブホテルにいくらしいんだけど、これってなんか変よね」と言います。
「それで性感マッサージって言うのはいったいなんなの」と私が聞くと、「私もよくわかんないんだけど、なんというか聞いてみるとセックスそのままで、違うのはマッサージの人が女性ということだけらしいの」と言います。
「なんか、そうゆうの好きな人がいけばいいんじゃないの」と私が言うと、「それもそうね」と麻美さんは納得しました。
麻美さんは帰り支度をしながら「駅前に新しくスターバックスのコーヒー店ができたから、飲みに行きましょう」と誘います。
私はそれもいいなと思って、二人で駅前に行きました。
この前まで工事をしていた、銀行のあとは大きなコーヒー店になっていました。
私はコーヒーを二つ頼んで、窓際のカウンター席に座りました。
しばらくおしゃべりをしながら二人でコーヒーを飲んでいると急に麻美さんが話しを止めて、ガラス戸の外に視線をやりました。
しかし、視線の先には駅を降りる人の波が通るだけでなにも見あたりませんでした。
麻美さんは急に息を大きく吐くと、なんどかため息をつきました。
その途端私の身体が急に熱くなって来ました。
体中が燃えるように熱くなると、花園の奥が痺れてきました。
私はさっき麻美さんに飲ませたはずの最初の一杯は自分で飲んでしまったらしいことに気が付きました。
そして二杯めは間違いなく麻美さんが飲んだはずでした。
私は麻美さんと店を出ると、帰り道を歩き始めました。
しかし膝が震えだすと、今にも座り込みそうになりました。
ちょうどすぐ横に「女性用性感マッサージ」と看板が見えました。
麻美さんが足を止めると「ここに寄っていきましょう、私一度ここ来てみたかったの」と言い出します。
私は頭が半分目眩がして花園の奥が震えだしました。
もうだめ、ここに入るしか行く場所はないと思い私は麻美さんと店に入りました。
店の中は入ってみると以外と綺麗で壁の色は全部がピンク色でした。
入ってすぐに小さな待合い室がありその正面に受け付けの名札が立ててありました。
受付には看護婦の様な白衣を着た女性がこちらを見てほほえんでいました。
二人お願いしますと頼むと申し込み用紙に記入するように言われて、そのあと奧に通されました。
細長い廊下があって小さな小部屋が並んでいて、部屋の仕切は腰より少し下くらいのカーテンになっていました。
もうマッサージを受けている女性客が先にきているようで、かすかに呻くような声がどこかから響いてきました。
私が麻美さんの顔を見ると麻美さんも少し不安そうな顔で声の聞こえて来る方を見ていました。
二人並んだ部屋に通されると、カーテンは開けておいた方がいいですかと係の女性に言われました。
「そうですね」と私がはっきりしない返事をすると係の女性が仕切っていたカーテンを横にどけました。
腰くらいの高さのベッドのような台が二つ並んで脇に脱衣用の籠がありました。
私と麻美さんは店が用意した浴衣のような服に着替えると、その下はパンティーだけになりました。
ベッドにうつぶせになって下さいと言われて、ベッドに上がるとマッサージ師の女性が二人入ってきました。
やや中年くらいの外国人らしい女性は片言の日本語でなにか言うとマッサージを始めました。目をつぶってうつぶせになってマッサージを受けていると、すぐ隣で麻美さんの大きな声が聞こえてきました。
自分も同じ声をだしていると思いましたが、自分の声は聞こえませんでした。
薬が効いているせいか、意識が半分なくなって夢のような気分の中で、快感だけが体中に広がって止まらなくなっていました。
もうこれでたくさん、もういいからやめてと思うまで、マッサージ師の女性は手の動きを続けました。
もうだめと思って、涙がこみ上げて来たときようやく時間が来たようでした。
麻美さんの目にも半分涙がこみ上げてきているようで、私達はしばらくはベッドから起きあがることができませんでした。
すこし休んでからやっとのことで私達は着替えを済ませました。
店を出ようとすると店の女の子の一人が、「どうです、おつき合いしたいという男性がいるんですが、よかったら今晩おつき合いしてみませんか、二人ともとてもお強いですよあっちの方は」と誘われました。
私も麻美さんも断れるはずがありませんでした。
「面白い店があるんだ」と言われて私達は男に両側を挟まれて近所のビルまで連れて行かれました。
ビルの階段を上がると、漫画喫茶に着きました。
なんで漫画喫茶が面白い店なのかしらと私は不思議な気がしました。
インターネットに接続されたパソコンを操作すると、どこかの隠し撮りのビデオの画面が映りました。
裸で寝ている女性がマッサージを受けているのを真上から隠しカメラで写した絵でした。
私はその顔をみて背筋が寒くなりました。
それはさっき私が性感マッサージを受けているのを隠し撮りしたビデオでした。
「どうだ、これでもう、俺には逆らえないんだぜ、わかってるのか」と男が耳元で小さくつぶやきました。
画面を切り替えると麻美さんの顔も画面に映し出されました。
麻美さんの膝が震え出すのが私の体にも伝わってきました。
「まず手始めに、トイレでフェ××オやってもらおうか」と言われて私は体が震えてきました。
男の手が私のお尻に当てられると、後ろから押されるようにしてトイレに連れて行かれました。
麻美さんもすぐ後からトイレに連れ込まれました。
舌先を使ってそっと先端をくすぐるとあなたは腰を寄せて私の口の奥まで押し入れてきました。
舌先にからみつくように征服する快楽をあなたは要求し続けました。
支配者は快楽をむさぼるたびに喉の奥までいっぱいに届くと、腰を前後に振る勢いが増し続けました。
支配される快感がやがて私の体中を満たして、次の瞬間にあふれ出てきました。
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