【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第六十四話

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 いつものように朝旦那を送り出して、洗濯と掃除を始めると、ドアのチャイムがなりました。
誰だろうと思って出てみると、中年の女性が立っていました。
「バスコントロール普及会の者で、保健所に頼まれて回ってるんです、」と言いながら身分証明書を見せてくれました。
バスコントロールなんとか協会の指導員という肩書きがプラスティックのカードに書いてありました。
私はてっきり保健所の人だと思いこんでしまいました。
「いま、避妊とかどんな方法でやってらっしゃいますか」、と聞かれて、「最近あっちは全然してなくてと」つい余計なことを言ってしまいました。
すると、「ご主人のお仕事コンピュータでしょう、最近そうゆうひと多いんですよ。」
「でも大丈夫いい薬があるんです」と言いながら、なにやら高そうなドリンク剤の瓶を取り出すと、「これねバイアグラとかああゆうお薬とは違うんですよ、漢方薬だから副作用はないし、女性にも効くんですよ、どう効き目試してみませんか」と言いながらもう勝手に瓶を開けて、私に差し出してきました。
私はもう瓶を開けてしまったからには、飲まないわけにはいかないと思って、言われるままに小さい瓶を一本飲み干しました。
漢方薬らしく少し苦みがありました。
飲んだ次の瞬間に、お腹の中が熱くなるのがわかり目眩がしてきました。
「どうですよく効くでしょう」と言いながら、「コンドームといってもね、いろいろあるんですよ」といろいろな形のコンドームを目の前に並べ始めました。
中には奇妙な形をしたものもあって、不思議な気がしました。
「これどうしてイボイボが付いてるんですか」と試しに効いてみると、「いいところに気が付きますね、このイボイボがいいんです、女性の身体も刺激するし、男性のあれも刺激するんですよ」と言いながらいやらしい顔で笑ってみせました。
「奥さんこうゆうのもあるんですよ、」と言って取り出したのは、紫色の変な形をした道具でした。
私にはすぐに何だか分かりませんでしたか、よくよく見るとバイブレータとか言う物だと見当が付きました。
結局はこれを売りに来たのねといまさらになって気が付きましたが、立ち上がろうとしても身体に力が入りませんでした。
さっきの薬は随分と効き目が強いようで、体中が熱くなり痺れたようになって動けませんでした。
「どうです試してみません、気持ちいいんですよこれ」と言いながらは指導員の女性は私の背後に立つと、私の脇腹をそっと撫で上げながら、もう一方の手でバイブを私の閉じた股の間に押し入れてきました。
細かい振動が私の腿を揺すって、くすぐったいような熱い感触が広がっていきました。
私は何度もため息をつきましたが、ここちよい感触にもう逆らえませんでした。
「奥さん、バイブよりオXンXンの方がいいんでしょう、でも旦那さんが相手をしてくれなければ困っちゃっいますよね」と聞かれて私は「そうですね」と曖昧に返事をしました。
「ところで奥さん、この近くなんですけど、奥さんを気に入って是非交際したいって男性がいるんですけど」
「もちろん、結婚なさっててね、不倫というか、割り切ったおつき合いがしたいんですって」
「奥さんはセックスがお嫌いでね、子供作るのもいやだと言っていてね、離婚はしたくないからって、別居中なんだそうですよ」
「奥さんの実家は資産家で世間体もあるから離婚は絶対しないんですって」
「ね、いいお話でしょ、お互いにセックスだけの割り切ったおつき合いって、都合がいいでしょう」と不倫をしきりに勧められました。
「奥さんも旦那さん相手してくれなくて、欲求不満たまってるでしょう、わかるわあ」
「たまには息抜きに遊びたいでしょう奥さんも」と耳元で囁いて来ました。
「奥さんはまだ若いんだから、我慢できないでしょう、それが普通よね。誰だったそうよ」と言われても私は返事が出来ませんでした。
バイブの先端が私の一番感じる所を探り当てると、急に振動が強くなりました。
私は思わず小さな声で「だめ」とつぶやいてしまいました。
「奥さん、男の人に相手にしてもらえるのは今の内だけなのよ。チャンスは今だけなの。今決めなかったら一生後悔することになるのよ」と女に言われて私は確かにそうかもしれないと思えてきました。
私が迷っているのを見透かしたようにバイブの振動が私の敏感な所を責め続けてきました。
はいと言うまでは、バイブを使うのを止めない気らしいので、私は諦めて「お会いするだけなら、お会いしてもいいです」と返事をしました。
女は携帯を取り出すと「この間の話ですけど。奥さんがオッケーしてくれました」と誰かに報告していました。
「折り返し奥さんに電話が来ますから、ちょっと待っててくださいね」と女が言うとバイブレータを私に渡しながら「これサービスで置いていきますね」と言って出て行ってしまいました。
バイブレータはまだ電源が入ったままで、私の指先には細かな振動が伝わってきました。
居間に戻ろうとしたとき急に玄関先の電話機のベルがなりました。
私はきっと女が言っていた男からの電話だと思ってどうしていいのか判らなくなりました。
私が女の誘いに乗ってしまったのがいけないんだとは思いましたが、どうしてきっぱり断らなかったのか自分でも自分の気持ちが分かりませんでした。
一応は電話に出ないと失礼になるかもしれないと思って私は不安な気持ちで受話器を取り上げました。
「もしもし、龍也です。奥さんに連絡するように言われたので」と男の低い声が聞こえてきました。
旦那とは違って低くて太い声を聞いて私は胸がドキドキしてきました。
私はさっきの事は断ろうと思いましたがどう話していいのか迷って言葉がでませんでした。
「奥さん、旦那さんが構ってくれなくて、寂しくて我慢できないんだろう」と半分脅すような口調で言うのを聞いて私は子宮が不意に痺れるように熱くなりました。
「奥さん、寂しい時は一人でやってることがあるだろう、旦那のいない時はいつもやってるははずだ」と龍也さんに言われて私は龍也さんが何の話をしてるのかすぐに判りました。
「今やりたい気分なんだろう、いますぐ一番感じる所を指で押されるんだ」と龍也さんの声が聞こえてきて私はやっぱりと思いました。
私は龍也さんの誘いに乗ったりしたらきっと困ったことになると思いましたが、自分でも自分の気持ちが判らなくなりました。
「今すぐやるんだ、やらないと電話切るぞ」と龍也さんが低い声で脅すように言うのを聞いて私は自分の気持ちを抑えられなくなりました。
「やります、電話切らないで」と慌てて龍也さんに返事をすると、急に迷っていた気持ちがふっきれて楽になりました。
「いま触ってます」と龍也さんに言うと「バイブを使うんだ、俺のいう事が聞けないなら電話切るぞ」と龍也さんの声が私の耳に響いて来ました。
私はもう龍也さんには逆らえないと覚悟を決めてバイブレータを感じる所に押し当てました。
体の奥からあふれ出る熱い噴流は頭のてっぺんまで吹き抜けると、私の体は小刻みに震えだしました。
「今日は旦那いないんだろう、これからそっちへ行くよ」と龍也さんに言われて、私は断れませんでした。
しばらく待っていると車の音がしてドアのチャイムがなりました。
私は待ちきれない気持ちでドアを開けました。
龍也さんは靴を脱ぐとすぐに私を寝室に案内させました。
私は「早くして」と半分泣き出しそうになりながらお願いすると、ベッドに横になりました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
私の体は空高く放り上げられたまま、落ちることを許されずに回り続けました。
私の体は意志のない人形のようにもてあそばれて引き裂かれました。
支配者に従属するのが女の宿命だと私は心のそこから思い知らされました。
このままずっと奧まで責められたら、私の体は征服者に従うしかないと覚悟を決めました。
心を失って獣となった私の身体に、龍也さんは支配者の鉄杭を力強く打ち下ろして来ました。
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