【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第六十五話

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 4月になって、旦那の課の新任の課長が大阪から転勤してきたと旦那が話してくれました。
「出身が九州なんだ」と旦那はいやな顔で言います。
「九州じゃ困るの」と私が聞いてみると、「大学の時もそうだし、会社に入ってからもそうなんだが、九州出身と男性はどうも好きになれない、自己中心的なんだよ」と言います。
私は旦那の方がよっぽど自己中心的な気がしましたが何も言わない方がいいと思って黙っていました。
「それに今度の上司は、大阪でいろいろ問題があったらしくて、いわば左遷されて東京に来た訳なんだ」と旦那が言います。
「内の会社は京都に本社があるから、東京に来るというのはどっちかというと左遷になるんだ」と旦那がわざわざ解説してくれました。
今日は課長の歓迎会だから、すこし遅くなると言って家を出て行きました。
歓迎会だけだったらそんなに遅くはならないと思って一人で夕食を済ませてテレビを見ながら旦那の帰りを待ちました。
いつもは帰る時間の前に電子メールが来るのですが、いつまで待ってもメールは来ませんでした。
もう終電も終わってしまうし、タクシーで来るとお金がかかるからと思っているとようやく玄関のチャイムがなりました。
私はどうしてこんなに遅くなったのと、問いつめてやろうと思ってドアを開けました。
「なにやってんのよ、こんなに遅くまで、」と私が言うと、旦那はすまなそうな顔をして「上司と一緒なんだ」と言ってすぐ後ろからついてきた男を玄関に入れました。
男はすっかり酔いつぶれたようで立っているのが精一杯のようでした。
私は上司と一緒なら怒鳴りつける訳にもいかないと思い、旦那と一緒に男を部屋に入れました。
寝室に寝かせるわけにも行かないので、旦那の部屋に布団をしいて男を寝かせました。
服を脱がせないといけないので、旦那に手伝ってもらって、上着を脱がせネクタイも外しました。
旦那に腰を持ち上げてもらって、ズボンも脱がせました。
すててこのようなパンツの下には、大きなものがはっきりと見えて私は目のやり場に困りました。
あとは適当に布団を掛けてやっと寝かせると旦那は風呂に入ると言い出しました。
私は機嫌が悪かったので「勝手に入ってよ」と言うと旦那は仕方なく自分で支度を始めました。



 翌朝の土曜日に、旦那は仕事があるからと朝早く起きて出かける支度を始めました。
私は上司の男のために朝ご飯の支度を始めました。
出かける前に旦那が私をこっそり呼びつけると「あの男には気を付けるんだ。ともかく手が早いんだ。女だったら見境ない、それで前の職場から転勤になったんだ。」
「なんでも、あれがでかいのが自慢らしくて、あのでかいのでやられたら女は誰でもめろめろだそうだ、ホントに気を付けるんだ」と言い残すと出かけて行きました。
男は昼近くになって起き出すと、ステテコにランニングシャツのまま起き出しました。
私は旦那のガウンを渡して着てもらうことにしました。
男はガウンを着慣れてないらしくてガウンの前をきちんと閉じてはくれませんでした。
まるで自慢でもするようにガウンの間から男の巨根が見え隠れして、私は目のやり場に困りました。
九州の人だというので食事は和食を用意したのですが、気に入ってくれたらしくて「いやオタクの旦那さんは幸せ者だ、食事は和食にかぎる」と言い出しました。
私は家では朝の食事は作らずにカロリーメイトのゼリー飲料だけだとはとても言えませんでした。
ひとまずお風呂に勧めた方がいいと思って「お風呂ができてますからどうぞ」と言うと男は喜んで風呂場に行きました。
私はタオルを忘れていたのでお客さんようの高級なタオルを奧からだしてきて、お風呂場のドアを開けました。
ちょうど男がこちらに手を伸ばすと下半身の巨根が目に入りました。
私はそれをみて足が震えてきました。
旦那とはくらべようがないその貫禄はただ唖然とするばかりでした。
私にはどうして女性がすぐ口説かれるのか理由が分かりました。
男はタオルを受け取るとタオル掛けに掛けて風呂に入り始めました。
私はお風呂場の前で体が震え始めました。
今しかない、チャンスは今しかないと思うと、私は服を脱いでタオルを巻きました。
恐る恐る風呂場のドアを開けて、「お体、お流ししますね」と言いながら風呂場に入りました。
私は男の背に立つと「私ね、アルバイトしてたことあるんですよ、結婚前なんですが」と言ってみました。
すると、「ああ、お風呂のアルバイトね、俺もよくお風呂には通ってるんですよ、なにしろ単身赴任なんでね、いやお風呂はいいからね」と言うなり私の手を引き寄せました。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が私の身体に響いてきました。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
支配者の許しがなければ、私は涙を流すことさえできなくなりました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなりました。
男が刻む律動は最後の時が間近だと私の身体に告げると、準備のための痙攣を始めました。
男は私の身体を一撃で貫き通すと、私の目からは涙がこぼれ落ちて止まらなくなりました。
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