【完結】令嬢はされるがままに

asami

文字の大きさ
69 / 122

第六十九話

しおりを挟む
 金曜の夜に、旦那の帰りが遅いと思っているとメールがありこれからすぐ飛行機で実家に帰ると連絡してきました。
旦那のひいおじいちゃんがなくなったのですぐに葬式に出かけなければならなくなったとメールで送って来たので私はすぐに支度をして、羽田に行きました。
旦那はもiモードを使って飛行機の切符を予約してくれていたので、待つこともなくすぐに飛行機に乗りました。
旦那は、「iモードを使って電車の時間を調べてお前がいつ飛行場に着くか計算して、切符を予約しておいたんだ」と自慢げに話してくれました。
こんなときだけはやけに頼りがいがある旦那だと思いました。
実家に着くとあわただしく通夜が終わり、翌朝は告別式も済みました。
旦那は折り返し、飛行機で帰ることになりましたが、おかあさまが「せっかくだからあなただけでもすこしゆっくりしていらしたら」と言うので私は夕方まで残る事にしました。



 夕方になって空港までのタクシーを呼ぼうとすると、姪が車で送ってくれるというので一緒に車に乗りました。
空港までの車のなかで「どうしても相談したいことがあるんですが、聞いてくれますか」と姪が言うので私はまた面倒なことにならなければいいと思いました。
「実はわたし初体験が中学の時で相手は叔父なんです」と突然言い出されて私はびっくりしました。
「それで、中学の時からずっと呼び出されては交際を続けていたんですが、趣味がちょっと変わっていて、縛ったりするんです、アレするとき」と打ち明けてくれました。
そういえば叔父の態度はなにかと女性に優しい反面、見下したような態度でどうも変だと思っていましたが、やっぱりと思いました。
「今日も呼び出されてるんですが、私最近職場の男性にプロポーズされて、もうこんな関係止めたいんです」
「いつもお尻に蒼いアザができてたら、いまの彼と交際できないから。だから、今日叔父にはっきり言って欲しいんです」
「こんなこと相談できる相手、誰もいないんです」と言うと涙を浮かべてすすり泣きを始めました。
私は「大丈夫私がついてるから」と言うしかありませんでした。
車は空港までの道をそれて山道に入ると坂を上っていき、ラブホテルに着きました。
姪はまだ涙を浮かべていましたが、ようやく決心がついたようで部屋に入りました。
部屋では叔父がガウン一枚でソファーに座っていました。
叔父は私が一緒に来たのに驚いた様子もなく、煙草を置きました。
私が「今日はどうしてもお話したいことがあるんです」と切り出すと「うるせえんだよ」と言うなり私の手を取って床に押し倒してきました。
姪は私の両手を叔父に渡された赤い縄で手早く縛りながら「ごめんなさい」と小さな声で言いました。
私はだまされたことに気が付きましたがもう遅すぎました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
終わることのない永遠の時が、私の支配者に与えられた時間でした。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私の体は意志のない人形のようにもてあそばれて引き裂かれました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
予期しない動きが急に私の身体を捕らえると、準備のための痙攣を小刻みに繰り返しました。
叔父は私の身体を至福の楽園まで投げ上げると、快楽を味わう時も与えずに絶望の淵に突き落としました。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...