【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第七十話

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 旦那が珍しく、会社の同僚の噂話しを私に聞かせてくれました。
結婚してもう5年立って、奥さんは子供が欲しくししょうがなくて、
それで産婦人科まで行って、旦那も調べてもらったらしいとの話しでした。
結局、奥さんも旦那も、二人とも異常はなくてどうもタイミングというか、
やり方が下手なんではという話しだったそうです。
それで会社では、同僚で金を出し合って、いい物を買ってプレゼントすることにしたんだといいます。
私はいい物ってなんなのと聞いてみましたが、それは秘密だといって教えてくれませんでした。
旦那は部屋にこもるとインターネットでなにかやっていました。
数日たって、午後宅急便が届くと、包みには英語が書いてありました。
宛名は確かに旦那の名前でしたが、一応は中身を確かめたほうがいいと思って、包みをほどいてみました。
すると中からでてきたのは小さな薬の瓶でした。
なんの薬か分かりませんでしたが、旦那が帰ってきたら聞いてみようと思って玄関に置いたままにしておきました。
居間でお茶を飲んでいると、富山の置き薬のセールスマンから電話があり、これから集金に来るといいます。
私は押入から置き薬の箱をだして、玄関に用意しました。
すこし待つと、セールスマンがチャイムを鳴らす音がしました。
セールスマンは私が待っている間に、薬を調べて金額を合計していました。
私はお金を払ったあと、さっきの薬をセールスマンに見せて、「あの、この薬なんだか分かりますか、旦那が注文したらしいんですが」と聞いてみました。
するとセールスマンはすこし口元をゆがめて笑いながら「ああこれはバイアグラですよ、あの男性の勃起をさせる」とはずかしげもなく言いました。
私は思わず笑い出すと、次の瞬間に恥ずかしくて顔が赤くなりました。
「それで、効くんですか、バイアグラって」と試しに効いてみると、「そりゃあききますよ、元気な人が飲んだら一晩たちっぱなしですよ」と言ってまた笑いました。
「そうだ奥さん、バイアグラは男性用なんだけど、女性用もあるんですよ、」
「普段はお客さんには見せないんだけどね、いろいろあるんですよ」とカバンの中から、小さな薬を数錠だしてきました。
「よかったら今晩試してみませんか旦那が喜びますよ、いや内緒ですよ、内緒」と言いながら私の手に薬を2つほど渡してくれました。



 セールスマンが帰った後、いつも遊びにきている真理絵さんが訪ねてきました。
実家から柿を送ってきたからお裾分けにもってきたからと、大きな手提げバッグに柿をいっぱい届けにきたのでした。
私はちょっと悪戯に真理絵さんに、さっきの女性用バイアグラを飲ませてみようと思いつきました。
柿を一つ切って、一緒にだす紅茶に薬を混ぜてテーブルに載せました。
真理絵さんは柿を食べながら紅茶を飲み始めました。
しかし紅茶を全部飲んでもなにも様子は変わりありませんでした。
私はクッキーを勧めると、もう一杯紅茶に薬を入れて勧めました。
真理絵さんは紅茶を飲み干すと「そろそろ旦那が帰ってくるから」と言って帰っていきました。
どうも、あまり効かない薬らしいと私はがっかりしました。
紅茶のカップを台所でかたづけていると、ふいに身体の芯が痺れてくるのが分かりました。
懐炉を入れたように熱くなると頭がぼんやりとしてきました。
私はさっき間違えて友達に飲ませるバイアグラを自分で飲んでしまったらしいのに気が付きました。
急に身体の芯から痺れる感触が広がると、体中が一気に熱くなってきました。
花園の奥から熱い溶岩が吹き上がるような感触と一緒に、腰全体が震えてきました。
女性用のバイアグラが効いてきたんだと私は気が付きました。
頭が熱くなると、なにも考えることができなくなり、花園の奥が男を欲しがってる叫び声が頭のなかに溢れてきました。
「もうだめ、このままじゃどうにもならない、早く誰か天国に連れてって」と花園の奥が叫び続けました。
私はもうたまらなくなって、旦那のパソコンをつけました。
ビデオチャットをしよう、以前ビデオチャットを試しにやってみたとき、エッチな事をさせられそうになったから、今度は言われるとおりにしてみようと思いました。
パソコンの画面で待っていると、相手の男が画面に現れました。
画面は数秒間隔で表示が変わるだけであまり綺麗な画像ではありませんでした。
しばらく世間話しが続くと、「どう最近旦那とは」と聞かれました。
「最近どうあっちのほうは、」と言われて、いよいよエッチな話しが始まると分かりました。
「一人でさみしいんじゃないの、さみしいときどうしてるの、」と聞かれて私は「さみしいときですか、いろいろすることありますよね」
「そうだね、テレビでも見るのかな、それともカラオケでもする、それとも一人でお酒を飲むの、まだすることあるよね、どう今してみない」と言われました。
「さあ、胸を自分で揉んでご覧、ゆっくりと指先を動かすんだ」と言われて、私は画面に映るように胸を触りました。
「じゃあ、もう一方の手はあそこを撫でてもらおうか、一番感じる所を触るんだ」と言われてもう一方の手を花芯の上にあてがいました。
私はもうなにがなんだか分からなくなって、自分で指を使い始めました。
自分の喘ぐ声がヘッドホンから聞こえてくるともう自分でもなにをしているのか分からなくなりました。
「このドスケベ女、こんな変態はじめてだぜ」と男に言われて私の身体は一気に熱くなりもう止まらなくなりました。
「今すぐパンツを脱ぐんだ」と命令されて、私は立ち上がってパンティーを脱ぎました。
「いいか、これから近くのコンビニに行くんだ、そしてエッチな本立ち読みするんだ、本を選ぶときは前屈みになるんだ、分かってるな、後ろから丸見えだ、」そう言われて私は身体が震えてきました。
私の身体はもう花園の奥の奧から熱くなってもうなにを言われても逆らえなくなっていました。
パソコンを付けたままにして家をでると言われた通りに近くのコンビニに行くことにしました。



 コンビニまで歩きながら私はこのあとどんな事が起きるのかと思って不安と期待の入り混じった気分になりました。
コンビニで男と出会ってちょっとお喋りをしただけですむなんて事は絶対にないはず。
私のパンティーを脱がせたってことは男が私と今すぐ不倫するのが目的だとしか思えませんでした。
いくらなんでもさっき知り合ったばかりのの男性と深い関係になるなんて、自分がそんな淫乱な女性だとは思いたくありませんでした。
旦那と結婚してから、不倫など一度も考えたこともありませんでした。
愛し合っているからセックスだって素晴らしいはずだと新婚当時は期待していましたが、いまは旦那に期待するだけ無駄だとよく判ってきました。
このままドキドキするような素敵な体験もせずに年をとるなんて、考えただけでも自分が惨めになるだけ。
不倫はいけない事かもしれないけど、一生に一度のチャンスを逃すなんて絶対に損だと思えてきました。
コンビニの自動ドアが開いて、「いらっしゃいませ」と店員に声をかけられるとまた膝から腰が震えだしました。
レジの前を通って奧の雑誌売り場に行きました。
ちょっとエッチな女性向けのコミック雑誌がおいてあるのが目に入りました。
私は前屈みになって、コミックを一冊とると手元で広げました。
何が書いてあるのかを読んでいる余裕はありませんでした。
後ろを誰か男の子が通る足音が聞こえると私の膝がまたがくがく震えてきました。
何度も前屈みになって、雑誌を手に取ると適当にページをめくっては元に戻しました。
しばらく立ち読みを続けましたが、期待するような事は何も起きませんでした。
私はもしかしたら別のコンビニと間違えたのかと思い当たりました。
この近くにはほかにもコンビニは何件もあるので、男が言ったのは別のコンビニだったのかもと思ってがっかりした気分になりました
帰ろうとすると、携帯の呼び出し音が鳴りました。
送りつけられてきた写真は、スカートの下から撮った写真でした。
パンティーを着けていないらしくて、黒いアンダーヘアがはっきりと写っていました。
なんでこんな写真を送ってきたのだろうと思ってよくよく見ると、その次に私がコミックを立ち読みしている写真が続いて送られてきました。
さっきから誰かが私の写真を携帯で撮っているんだと気が付いて私は不安な気持ちになりました。
届いたメールを確かめると「お前は俺には逆らえないんだ。今からお前は俺の奴隷だ。一言でも逆らったらこの写真を旦那の会社に送るからな」と書いてありました。
さっきのビデオチャットの相手がこの店に居るんだと分かって私はもうとても立っていられないくらいに身体が震えはじめました。
旦那の会社にこんな写真を送られたりしたら、旦那は会社居られなくなるし、私とも離婚すると言い出すはず。
かといって男の奴隷になんかになったら男にどんなことを要求されるのか、怖くて想像もできませんでした。
すぐにまた携帯に着信があって「店を出て駐車場にある黒い車に乗れ」とメッセージが入ってきました。
私は指が震えてとても返事のメールを出すことはできませんでした。
店を出ると、コンビニのすぐに横の駐車場に黒い車が止まっていました。
私は震える足で、車の横までゆっくりと歩きました。
サングラスをかけた男が車の助手席のドアを開けました。
もう逆らえない、私はこの車に乗るしかほかにないと思い私は助手席に乗り込みました。
車はゆっくりと動き出すと、近くのラブホテルまで走り続けました。
中に入ると部屋の真ん中には丸い形をした大きなベッドがありました。
ふんわりと柔らかそうなベッドの上には、ピンク色のレース模様のシーツがかけられていました。
部屋全体が紫色の照明で薄暗くてらされていました。
欲望の儀式が始まる予感が、私の身体を襲いました。
今誰が私を支配しているのか、それだけが私の涙を誘う喜びでした。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
征服者が最後の至福の時を告げるのを待つしかもう希望はなくなりました。
男は私の身体を一撃で貫き通すと、私の目からは涙が溢れだして止まらなくなりました。
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