【完結】皇太子も妹も決して許しませんので覚悟してください

asami

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 「あっ……。すみませんでした……」
「気にすることはないよ……。それよりも、君にはお礼を言いたいと思っていたんだ」
シラ-ジは真剣な顔つきで話し始めた。
「お礼……?俺にですか?」
シンヤは不思議そうな顔をして聞き返した。
「ああ……。実は僕も、元の世界では冒険者をしていたんだ……。だけど、ある日突然この世界に来てしまったんだよ……」
「そうだったんですか……。それは大変だったでしょうね……」
「本当にね……。でも、僕よりも大変な思いをしている人達がいる……。それを思うと、僕はまだ恵まれている方だと思うんだ……」
「シラ-ジさん……」
「だからこそ、君達を助けられて本当に良かったと思っているよ……」
シラ-ジは優しい表情をしながら言った。
「ありがとうございます……。シラ-ジさんの気持ちはよく分かりました……。俺の方こそ、助けてくれて感謝しています!」
シンヤは笑顔を見せながら答えた。
「ははは……。君は本当に良い子だね……。さてと、そろそろ外に出ようか……」
「そうですね……」
シンヤ達は洞窟を出ると、村に戻っていった。
シンヤ達は、村長の家に来ていた。「今日は本当に助かったよ……。改めて、僕からお礼を言うよ……」
「いえいえ……、気にしなくて大丈夫ですよ……。それより、あの魔物について教えてもらえないですか……?」
「いいけど、どうしてだい……?」
「実は、素材を加工できる場所を探していたんですよ……」
「なるほどね……。そういうことなら、僕が案内しよう……」
「いいんですか……!?」
「うん……。構わないよ……。じゃあ、早速行こうか……」
「はい……!お願いします……」
シンヤはシラ-ジと一緒に、村の鍛冶屋へと向かった。シンヤ達が向かった先は、鍛冶屋だった。中に入ると、ドワーフの老人が話しかけてきた。
「おう、いらっしゃい……。なんか用事かい……?」
「こんにちは……。少し、武器を作って欲しいんですけど……」
「武器か……。どんな武器がいいんじゃ?」
「そうだな……。とりあえず、攻撃力が高いもので頼む……」
「分かったわい……。それじゃあ、そこに座ってくれ……」
シンヤとシラ-ジは椅子に腰掛けると、鍛冶師が武器を作り始めた。しばらくすると、武器が完成した。
「出来たぞ……。ほれ、これがお前さんの武器じゃ……」
【アイテム:聖剣エクセルセイバー】
攻撃力+1000000
特殊効果:全ステータス強化(大)
HP自動回復効果付与
MP消費軽減効果付与 装備条件:STR500以上
※この武器を装備することはできません。
「これが俺の武器か……。なんか、凄いな……」
「どうやら、それが君の求めていたものみたいだね……?」
「はい……。ところで、この剣っていくらぐらいになるんですかね……?」
「そうじゃな……。まぁ、売るなら1000万Gといったところかのう……」
「そんなにするんですか……!?」
シンヤは驚きのあまり大きな声を出してしまった。
「そりゃあ、こんな凄い剣を作ったんだから当然だろう……。まぁ、今回は無料でいいがな……」
「いいんですか……!?」
「ああ……。その代わりと言ってはなんだが、一つ頼みを聞いてくれないかい……?」
「俺に出来ることでしたら、なんでも言ってください……」
「それなら安心した……。実は、ワシの孫娘を探してほしいんだよ……」
「孫娘の捜索ですか……?」
「ああ……。実は最近、孫の様子がおかしいんだよ……。最初は、いつも通り元気だったんだが、ある日を境に急に部屋に閉じこもって出て来なくなったんだよ……。しかも、部屋の扉には鍵までかけてな……。一体何があったのか、調べてきてくれねえか……?」
「分かりました……。俺に任せてください!」
「すまない……。頼んだぞ……。それと、もし見つけた時は、ワシの家に寄ってくれないか?報酬として、これを渡しておくよ……」
【アイテム:5000Gを手に入れた】
「ありがとうございます……!それじゃあ、行ってくるよ……!」
「気をつけて行くんじゃぞ……!」
シンヤはシラ-ジと共に、鍛冶屋を後にした。
シンヤとシラ-ジは、森の奥深くへと進んでいた。
「シラ-ジさん……。本当にこの辺りなんですか……?」
「うん……。もう少し行ったところに、湖があるはずだよ……」
「そうですか……。あっ!あれじゃないですか……!?」
シンヤは指を指した。そこには、とても綺麗な水をたたえた湖が広がっていた。
シンヤとシラ-ジは、湖の側にやってきた。
「うわー……。すごい景色ですね……!」
「ああ……。それにしても、静かでいい場所だね……」
「そうですね……」
二人はしばらくの間、その風景に見入っていた。しばらくして、シンヤが話し出した。
「さてと……。そろそろ行きますか……」
「そうだね……。じゃあ、行こうか……」
シンヤ達は森の中に入っていった。
しばらく歩いていると、シンヤ達はゴブリンと遭遇した。
「ギャッ!!」
「グギィ……!」
「よしっ!!まずは俺が戦いますね……」
「分かったよ……。危なかったら、援護するよ……」
「ありがとうございます……。それじゃあ、いきますよ!!」
シンヤは勢いよく飛び出していった。
「くらえぇぇ!!!」
シンヤの攻撃によって、ゴブリンは一撃で倒れてしまった。
「やったぜ!余裕だな……!」
「やるじゃないか……。流石は勇者様だね……」
「いえいえ……。そんなことないですよ……」
シンヤは照れながら答えた。すると、突然背後から物音が聞こえてきた。振り返ると、先程の倍近い数のゴブリンが姿を現していた。
「嘘だろ!?まだいたのか……!?」
「これは大変だ……。すぐに倒さないとな……」
「はい……!でも、これじゃあ数が多すぎるぞ……!」
シンヤ達が悩んでいると、どこからか女性の悲鳴のような声が響いてききた。
「きゃぁぁあ!!!誰か助けてくださいぃぃ!!」
「今の声はまさか……!?」
「どうやら、お姫様みたいだね……。急いで向かおう……!」
「はいっ……!」
シンヤとシラ-ジは、悲鳴のした方角に向かって走り出した。すると、前方に一人の少女の姿が見えてきた。
「あの子か……?」
「ああ……。恐らく間違いないだろう……」
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