【完結】皇太子も妹も決して許しませんので覚悟してください

asami

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 シンヤは少女に近づいていく。そして、声を掛けようとした瞬間、少女は何かを呟いていた。
「私は、誰にも負けません……。絶対に……」
次の瞬間、突如として周囲に黒い霧のようなものが発生した。シンヤは咄嵯の判断で、シラ-ジの腕を掴むとその場から離れた。「くそっ!なんだよこいつら……!?」
「分からない……。だけど、普通の魔物とは違うようだ……」
シンヤ達の前には、数十体のアンデットが佇んでいた。
「おい!大丈夫か……?」
「はい……。なんとか無事です……。あなたは?」
「俺はシンヤっていうんだ……。それより、ここは危険だから早く逃げよう……!」
「それはできません……。私にはやるべきことがあるのです……」
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ……!?」
「そうかもしれません……。でも、ここで逃げたら、一生後悔することになると思うんです……。お願いします……!私に力を貸してくれませんか……?」
「君一人で戦うつもりなのか……?」
「はい……。私が皆さんを守ります……!」
「無茶だよ……!」
「無謀かもしれない……。それでも、守れる命を見捨てるわけにはいかないんですよ……!」
「どうしてそこまでして……」
「だって、それが私の使命だと思うから……。誰かのために頑張ることが、きっと意味があるはずなんです……!」
「そうか……。分かったよ……。じゃあ、一緒に戦おう……!」
「はい……!よろしくお願いします……!」
「話は終わったかい……?ボクも協力するよ……」
「シラ-ジさん……。ありがとうございます……!」
こうして、シンヤ達の戦いが始まった。
まず最初に動いたのはシラ-ジだった。
「『サンダリング・ボルテコルセ』!!」
シラ-ジは魔法を唱えると、激しい雷を纏った竜巻を発生させた。
「ギェッ……!?」
「グギャァア……!」
シンヤ達は、アンデット達にダメージを与えていく。しかし、数が多く一向に減らないように思えた。
「このままじゃキリがない……。一気に倒すしかないね……」
「そうですね……。じゃあ、俺があいつらを一ヶ所に集めます……!」
「ああ……。頼んだよ……!」
「任せてください……!」シンヤは、剣を構えると集中し始めた。やがて、シンヤの周りに風が集まり始めた。
「すげぇ……。こんな力が使えるのか……。これならいけそうだ……!」「何をする気だい……?」
「まあ見てて下さいよ……」
シンヤは、ゆっくりと息を整えると、勢いよく地面を踏み抜いた。
「うぉりゃあぁっ!!」
その瞬間、辺り一帯が地震のように揺れた。あまりの衝撃に、アンデット達は吹き飛ばされてしまった。
「グギャッ……!?」
「ギィイイッ……!!」
「よしっ!!これで終わりだ……!!」
シンヤは、地面に手をかざすと巨大な岩を出現させた。そして、それを上空へと放り投げた。
「潰れろおおおっ!!」
次の瞬間、岩は落下し、アンデットを押し潰した。
「ふぅ……。やっと倒せたな……」
「流石だね……。勇者様はやっぱり強いな……」
「いえ……。俺一人じゃ勝てませんでした……。二人が居てくれたからこそですよ……」
「謙遜することないさ……。それよりも、あの子はどうなったかな……?」
シンヤとシラ-ジは、先程の少女の方へ視線を向けた。すると、そこには無傷で立っている少女の姿があった。
「あれだけの攻撃を受けて、傷一つ負ってないのか……!?」
「信じられない……。一体どうなってるんだ……?」
シンヤ達が困惑していると、少女がこちらに向かって歩いてきた。
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