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「こちらが『鬼山剣・マルモソ』になります。この剣は、所有者が認めた者にしか抜くことが出来ないと言われております……」
「つまり、ボクたちが認めれば抜けるということかな……?」
「そういうことになりますね……」
シンヤ達は順番に剣を抜いていった。すると、不思議なことに何事もなくスルリと抜けた。
「おお……。これは凄いな……。まるで吸い込まれるようだ……」
「シンヤ様は認められたようですね……。それでは、次は私の番です……」
シンヤは剣の柄に手を触れると、ゆっくりと引き抜いた。すると、突然剣から光が溢れ出した。
「なんだこれは……?眩しい……」
シンヤは慌てて目を閉じたが、しばらくして目を開けると、目の前に女性が立っているのが見えた。
「あれ……?君は誰だ……?」
女性はシンヤの問いに答えずに、じっと見つめてきた。そして、おもむろに口を開いた。
「貴方が私の所有者ですか?」
「えっ?俺のことを知っているのか……?」
「はい……。私は『鬼山剣・マルモソ』です。これからよろしくお願いします」
「えっと……。とりあえず、名前を教えてくれないか?」
「そうですね……。私の真名は長いので、気軽に『パコパコ』と呼んでください」
「分かったよ……。俺はシンヤでこっちの人はシラ-ジさんっていうんだ。それで、どうして俺たちのところに来たのか教えてくれるかい?」
「私は『鬼山剣・マルモソ』として覚醒しました。ですが、まだ完全な状態ではありません。そこで、この世界に存在する人間の力を借りて、完全体になろうと考えました。そして、その条件を満たした人間がシンヤ様だったのです。シンヤ様にはこの世界を救っていただきたいと思います」
「世界を救いたいとは思うけど、具体的に何をすればいいんだ?」
「魔王を倒して下さい。そして、全ての魔族を滅ぼすのです。それが、この世界の平和に繋がるでしょう」
「魔王か……。倒すといっても、そんなに簡単な相手じゃないだろう……」
「ご心配なく……。今のシンヤ様なら問題ありません。それに、私もサポート致します」
「そうなんだな……。でも、一つ問題があるんだけど……」
「どんな問題がございましょうか?」
「実は、お金が足りなくて……。装備を整えたり、仲間を集めたりするのに、もう少し資金が必要なんだよ……」
「そうですか……。では、私が資金を用意いたしましょう」
「えっ?そんなことが出来るのか?」
「もちろんです。シンヤ様の力があれば、この程度の金額を集めることなど造作もないことでしょう」
「いやいや……。いくらなんでも無理だよ……」
「大丈夫ですよ。ほら、このように……」
パコパコが手を掲げると、金貨の入った袋が現れた。
「おお!凄い!本当に金が出てきたよ!」
「これぐらい、どうということはないですよ」
「それじゃあ、早速使わせてもらおうかな……。まずは、防具を新調しようと思うんだが……」
「かしこまりました……。それでは、こちらにお越し下さい……」
シンヤ達は店の奥にある工房へと向かった。そこでは、数人の職人が忙しく動き回っていた。
「ここは、どのような場所なのでしょうか……?」
「ここでは、オーダーメイドで装備品を作ってくれるんだよ。だから、ここで頼むことにしたんだ……」
「なるほど……。素晴らしい技術ですね……」
「ああ……。凄く腕の良い人たちが集まっているみたいだ……」
「そうですね……。私も見習わなければなりませんね……」
「そうだな……。俺も頑張らないと……」
シンヤ達が話しをしていると、一人の男性が近づいてきた。
「ようこそおいで下さいました。本日はどういった御用件でしょうか?」
「今日は、この人に合う鎧を見繕ってほしいんですが……」
「分かりました。それでは、奥の部屋へどうぞ……」
シンヤ達が案内されたのは、様々な種類の金属が置かれている部屋だった。そこには、全身を覆うフルプレートアーマーから、要所を守る部分的な物まで置かれていた。
「お客様は体格が良いので、この辺りがオススメになりますが、いかがですか?」
シンヤは男性に勧められるまま、いくつかの鎧を手に取った。しかし、どれもいまいちピンとこなかった。
「うーん……。なかなか良い物が見つからないな……」
「そうですね……。もしよろしければ、私にお任せいただけないでしょうか?」
「出来るのか……?」
「はい……。少しお待ちください……」
パコパコが手をかざすと、複数の鎧が宙に浮かび上がった。
「これは……!?どういうことなんだ……?」
「これは『収納魔法』と呼ばれる能力です。私は、物を亜空間の中に保管することが出来るんですよ……」
「凄いな……。でも、そんなに大量の物は入らないんじゃないのかい?」
「いいえ……。私の容量には限界など存在しません。私の魔力が続く限り、何でも入れておくことが出来ます」
「そうなんだね……。それじゃあ、遠慮無く使わせてもらうよ……」
シンヤが指差す方向に鎧が移動していくと、あっと言う間に消えてしまった。
「それでは、次に武器を選びましょうか……」
シンヤが剣を選ぶと、再び無数の剣が浮かび上がり、目の前に移動してきた。そして、一振りずつ手に取って確認していった。
「この剣は軽いけど、斬れ味は抜群だな……。でも、やっぱり俺の好みとは違うなぁ……」
「そうなると、この剣が良さそうですね……」
パコパコが選んだのは、刀身が波打つように曲がっている剣だった。シンヤは試しに振ってみた。すると、まるで吸い付くような感覚があった。
「これは、不思議な感触だな……。でも、とても使いやすそうだ……」
「それは『鬼神刀・メロモシ』ですね……。切れ味も申し分ありませんが、使用者の魔力を吸収して威力を上げる特性を持っています」
「なるほど……。確かに、何か力がみなぎってくる感じがするよ……」
「次は盾を選んでみてください」
シンヤが盾を選ぶと、大きな盾が現れた。
「おお……。これは凄い大きさだな……。このサイズだと、片手で扱うことは出来ないんじゃないかな……」
「いえ……。そんなことはありませんよ……。ほら、このように……」
パコパコが手を掲げると、巨大な盾が消えた。
「えっ?どこに行ったんだ?」
「今、シンヤ様のアイテムボックスに転送しました」
「そうなんだね……。ところで、この盾はどんな効果があるんだい?」
「この盾は、あらゆる攻撃を無効化することができます」
「そんな効果まであるのか……。これなら、どんな敵が来ても安心だな……」
「続いて、鎧とブーツを決めましょうか……」
シンヤが鎧と靴を決めると、次々と装備されていった。そして、最後に仮面が渡された。
「この仮面は何に使うんだい……?」
「その仮面を装着することで、顔を隠すことができます。また、身体能力を向上させることも可能です」
「なるほど……。それで、値段はいくらになるのかな?」
「はい。合計で金貨二千枚になります」
「つまり、ボクたちが認めれば抜けるということかな……?」
「そういうことになりますね……」
シンヤ達は順番に剣を抜いていった。すると、不思議なことに何事もなくスルリと抜けた。
「おお……。これは凄いな……。まるで吸い込まれるようだ……」
「シンヤ様は認められたようですね……。それでは、次は私の番です……」
シンヤは剣の柄に手を触れると、ゆっくりと引き抜いた。すると、突然剣から光が溢れ出した。
「なんだこれは……?眩しい……」
シンヤは慌てて目を閉じたが、しばらくして目を開けると、目の前に女性が立っているのが見えた。
「あれ……?君は誰だ……?」
女性はシンヤの問いに答えずに、じっと見つめてきた。そして、おもむろに口を開いた。
「貴方が私の所有者ですか?」
「えっ?俺のことを知っているのか……?」
「はい……。私は『鬼山剣・マルモソ』です。これからよろしくお願いします」
「えっと……。とりあえず、名前を教えてくれないか?」
「そうですね……。私の真名は長いので、気軽に『パコパコ』と呼んでください」
「分かったよ……。俺はシンヤでこっちの人はシラ-ジさんっていうんだ。それで、どうして俺たちのところに来たのか教えてくれるかい?」
「私は『鬼山剣・マルモソ』として覚醒しました。ですが、まだ完全な状態ではありません。そこで、この世界に存在する人間の力を借りて、完全体になろうと考えました。そして、その条件を満たした人間がシンヤ様だったのです。シンヤ様にはこの世界を救っていただきたいと思います」
「世界を救いたいとは思うけど、具体的に何をすればいいんだ?」
「魔王を倒して下さい。そして、全ての魔族を滅ぼすのです。それが、この世界の平和に繋がるでしょう」
「魔王か……。倒すといっても、そんなに簡単な相手じゃないだろう……」
「ご心配なく……。今のシンヤ様なら問題ありません。それに、私もサポート致します」
「そうなんだな……。でも、一つ問題があるんだけど……」
「どんな問題がございましょうか?」
「実は、お金が足りなくて……。装備を整えたり、仲間を集めたりするのに、もう少し資金が必要なんだよ……」
「そうですか……。では、私が資金を用意いたしましょう」
「えっ?そんなことが出来るのか?」
「もちろんです。シンヤ様の力があれば、この程度の金額を集めることなど造作もないことでしょう」
「いやいや……。いくらなんでも無理だよ……」
「大丈夫ですよ。ほら、このように……」
パコパコが手を掲げると、金貨の入った袋が現れた。
「おお!凄い!本当に金が出てきたよ!」
「これぐらい、どうということはないですよ」
「それじゃあ、早速使わせてもらおうかな……。まずは、防具を新調しようと思うんだが……」
「かしこまりました……。それでは、こちらにお越し下さい……」
シンヤ達は店の奥にある工房へと向かった。そこでは、数人の職人が忙しく動き回っていた。
「ここは、どのような場所なのでしょうか……?」
「ここでは、オーダーメイドで装備品を作ってくれるんだよ。だから、ここで頼むことにしたんだ……」
「なるほど……。素晴らしい技術ですね……」
「ああ……。凄く腕の良い人たちが集まっているみたいだ……」
「そうですね……。私も見習わなければなりませんね……」
「そうだな……。俺も頑張らないと……」
シンヤ達が話しをしていると、一人の男性が近づいてきた。
「ようこそおいで下さいました。本日はどういった御用件でしょうか?」
「今日は、この人に合う鎧を見繕ってほしいんですが……」
「分かりました。それでは、奥の部屋へどうぞ……」
シンヤ達が案内されたのは、様々な種類の金属が置かれている部屋だった。そこには、全身を覆うフルプレートアーマーから、要所を守る部分的な物まで置かれていた。
「お客様は体格が良いので、この辺りがオススメになりますが、いかがですか?」
シンヤは男性に勧められるまま、いくつかの鎧を手に取った。しかし、どれもいまいちピンとこなかった。
「うーん……。なかなか良い物が見つからないな……」
「そうですね……。もしよろしければ、私にお任せいただけないでしょうか?」
「出来るのか……?」
「はい……。少しお待ちください……」
パコパコが手をかざすと、複数の鎧が宙に浮かび上がった。
「これは……!?どういうことなんだ……?」
「これは『収納魔法』と呼ばれる能力です。私は、物を亜空間の中に保管することが出来るんですよ……」
「凄いな……。でも、そんなに大量の物は入らないんじゃないのかい?」
「いいえ……。私の容量には限界など存在しません。私の魔力が続く限り、何でも入れておくことが出来ます」
「そうなんだね……。それじゃあ、遠慮無く使わせてもらうよ……」
シンヤが指差す方向に鎧が移動していくと、あっと言う間に消えてしまった。
「それでは、次に武器を選びましょうか……」
シンヤが剣を選ぶと、再び無数の剣が浮かび上がり、目の前に移動してきた。そして、一振りずつ手に取って確認していった。
「この剣は軽いけど、斬れ味は抜群だな……。でも、やっぱり俺の好みとは違うなぁ……」
「そうなると、この剣が良さそうですね……」
パコパコが選んだのは、刀身が波打つように曲がっている剣だった。シンヤは試しに振ってみた。すると、まるで吸い付くような感覚があった。
「これは、不思議な感触だな……。でも、とても使いやすそうだ……」
「それは『鬼神刀・メロモシ』ですね……。切れ味も申し分ありませんが、使用者の魔力を吸収して威力を上げる特性を持っています」
「なるほど……。確かに、何か力がみなぎってくる感じがするよ……」
「次は盾を選んでみてください」
シンヤが盾を選ぶと、大きな盾が現れた。
「おお……。これは凄い大きさだな……。このサイズだと、片手で扱うことは出来ないんじゃないかな……」
「いえ……。そんなことはありませんよ……。ほら、このように……」
パコパコが手を掲げると、巨大な盾が消えた。
「えっ?どこに行ったんだ?」
「今、シンヤ様のアイテムボックスに転送しました」
「そうなんだね……。ところで、この盾はどんな効果があるんだい?」
「この盾は、あらゆる攻撃を無効化することができます」
「そんな効果まであるのか……。これなら、どんな敵が来ても安心だな……」
「続いて、鎧とブーツを決めましょうか……」
シンヤが鎧と靴を決めると、次々と装備されていった。そして、最後に仮面が渡された。
「この仮面は何に使うんだい……?」
「その仮面を装着することで、顔を隠すことができます。また、身体能力を向上させることも可能です」
「なるほど……。それで、値段はいくらになるのかな?」
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