【完結】皇太子も妹も決して許しませんので覚悟してください

asami

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 「えっ?金貨二千枚だって……?」
「もちろんです。これだけの品を揃えるのですから、これぐらいは必要です」
「そっか……。分かったよ……」
シンヤは金貨を支払った。
「ありがとうございます。それでは、お受け取り下さい……」
シンヤがお金を受け取ると、目の前に大きな袋が置かれた。中には大量の金貨が入っていた。
「それでは、ご利用いただき誠に有難う御座いました。今後とも、当店をよろしくお願い致します……」
「ああ……。こちらこそ、色々と助かったよ……」
こうして、シンヤ達は無事に買い物を終えることが出来た。しかし、まだ日は暮れていなかったので、シンヤはそのままギルドへと向かうことにした。
シンヤ達がギルドに到着すると、多くの冒険者達で賑わっていた。
「やはり、人が多いですね……」
「そうだな……。まずは、受付でクエストを確認しよう……」
シンヤが依頼書を確認すると、そこには討伐系の依頼が数多くあった。
「ゴブリンやオークの群れがいるみたいだな……。他にも、ドラゴン退治なんてものもあるぞ……?」
「本当ですね……。これは難易度が高いのではないでしょうか……?」
「そうだな……。でも、報酬はかなり良いみたいだよ……」
「そうですね……。少し検討してみても良いかもしれません……」
「よし……。それじゃあ、この依頼を受けてみることにするよ……」
シンヤが受付に行こうとすると、後ろから声をかけられた。
「ちょっと待ってくれないか……。君達みたいな子供が、こんな高ランクのクエストを受けるつもりなのかい?」
シンヤが振り返ると、そこに立っていたのは屈強な体格をした男性だった。
「俺はCランクの冒険者なんだが、それでも受けるのは難しいと思うぜ……。悪いことは言わないから、別のにしたらどうだい?」
「どうしてですか……?」
「どうしても何も、君は女の子じゃないか……。そんな危険な仕事をするのは、絶対に止めるべきだと思うんだけど……」
「大丈夫ですよ……。それに、私には優秀な仲間がいてくれるので……」
「うーん……。でも、万が一のことを考えるとなぁ……。やっぱり、止めた方が良いんじゃないかな……」
「心配してくれて、ありがとうございます……。でも、私達は本当に強いんですよ……」
「そうなんだね……。それじゃあ、実際に戦っているところを見せてくれないか?」
「分かりました……。それじゃあ、あそこで戦いましょうか……」
シンヤ達は訓練場へと向かった。
「それじゃあ、準備はいいかい?」
「はい……。いつでも構いません……」
「俺も問題無いよ」
二人が戦闘態勢に入ると、周囲の空気が変わった。
「へぇ……。中々やるみたいだね……。それじゃあ、いくよ!」
男性が剣を振り下ろすと、地面が大きく割れた。しかし、二人は既に動いており、攻撃を避けていた。
「なるほどな……。確かに、かなりの強さを持っているようだ……」
男性は連続で攻撃を仕掛けるが、全て避けられてしまった。そして、逆に反撃を受けてしまった。
「ぐっ……!?この野郎……!!」
男性の剣が輝き出すと、斬撃が放たれたが、それも簡単に避けてしまった。
「くそっ!こうなったら……」
男性は腰に差している短刀を抜き、シンヤに向かって投げつけた。すると、短刀は途中で軌道を変え、シンヤに襲い掛かった。
「危ない……!!『反射(リフレクション)』」
パコパコが魔法を発動させると、跳ね返された短刀は地面に突き刺さった。
「嘘だろ……?まさか、俺の攻撃まで防がれちまうとは……」
「これで終わりにしようかな……」
シンヤがレイピアを構えると、周囲に風が巻き起こった。
「なっ?何だ、この魔力は……?」
「さよなら……」
シンヤが一撃を放つと、男性は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
「すまない……。怪我はないかな?」
「はい……。大丈夫です……」
「そうか……。それなら良かった……」
「あの……。あなたの名前を教えてくれますか?」
「ああ……。俺はタカセトって言うんだ……」
「私はシンヤと言います。よろしくお願いします……」
「ああ……。よろしくな……」「ところで、先程の人は知り合いなんですか?」
「いや、違うよ……。たまたま見かけたので、声を掛けさせてもらったんだ……」
「なるほど……。ところで、何か用事でもあったんですか?」
「いや……。実は、君達のことが気になってしまってね……」
「そうだったのですね……」
「ちなみに、どこで戦うつもりだったんだい?」
「ギルドの訓練場でしたけど……?」
「やっぱりな……。あんな場所にいたら、目立ってしまうだろう……。だから、別の場所にした方がいいと思ったんだよ……」
「それはご親切にありがとうございます……。それで、お名前を聞いてもいいですか?」
「ああ……。俺はラオと言うんだ……。よろしくな……」
「よろしくお願いします……」
「それで、君達はこれからどうするつもりなんだ……?」
「とりあえず、宿屋を探そうとは思っています……」
「それじゃあ、うちに泊まるといいよ。部屋は余っているから、好きなだけ使ってもらって構わないよ……」
「本当ですか?それじゃあ、お願いします……」
「よし……。それじゃあ、付いてきてくれ……」
シンヤ達が宿に到着すると、そこには大勢の人が居た。
「すごい人ですね……」
「そうだな……。今日は祭りでもあるのかもしれないな……」
「そうかもしれませんね……」
「まぁ、気にせずに中に入ろう……」
「はい……」
シンヤ達が受付に向かうと、そこには女性が立っていた。
「いらっしゃいませ……。ようこそ、我が宿へ……」
「宿泊したいのだが、空いているだろうか……?」
「申し訳ありません……。只今、満室で御座いまして……」
「そうなのか……。それじゃあ、どこか良い場所を知らないかい?」
「それでしたら、少し歩いたところにありますよ……」
「分かった……。それじゃあ、案内してもらえるかい?」
「畏まりました……。それでは、こちらにどうぞ……」
女性に連れられ、シンヤ達は宿を出た。
「ところで、どちらに向かわれているんですか?」
「私の家族が経営している食堂があるんですよ……。そこが、一番のお勧めなんです……」
「そうなのですか……」
しばらく歩くと、大きな建物が見えてきた。
「着きました。ここが、食堂になります……」
「これは立派な店だな……」
「ありがとうございます……。それでは、中に入りましょう……」
中に入ると、多くの客で賑わっていた。
「いらっしゃい!あら、マムマイリーじゃない……。久しぶりね!」
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