36 / 44
第二章 <断罪阻止>
第20話 <思い出せないイベント>
しおりを挟む
試験も終わり、夏休みまでに残る大きなイベントは学園祭だけ。
……ただ、その内容は全く思い出せない。
思い出せるのはアシュガ様と、ドレスを纏ったヒロインが幸せそうに微笑むスチル……いや、これは結婚式イベントだったか?
何をするのか、思い出せる気配すらない……。
「リリー、紅茶とクッキーを頂戴」
「わかりました」
もう、疲れた。
もしかすると学園祭の出し物が決まれば何か思い出せるかもしれない。
思い出せないことを延々と考えるよりも、もっと建設的なことをするべきだ。
「紅茶とクッキーです。今日はアールグレイのアイスティーと、プレーンクッキー、チェリーの砂糖漬けです」
「わぁ、美味しそう。チェリーの砂糖漬け美味しいのよね……」
「はい、美味しいですね。とっても。」
リリーは砂糖漬けを口に放り込む。
「ねぇ、リリー。前々から言おうと思っていたのだけれど、というか言っているのだけれど、普通毒味って主人の前でやらないからね……?」
「いえ、私が作ったので毒味の必要はありません」
「……。」
シレーっと言うリリー。
私の砂糖漬けを食べないでよ……!!
とりあえずこれ以上取られないように全部食べてしまうことにする。
「もぐもぐ……こくん。それはそうと、リリー。昨日は何してたの?」
昨日、突然アシュガ様と出掛けることになってしまった。
つまり、リリーは急に予定が空いてしまったはずなのだ。申し訳ない。
「リコラスに告白してからクッキーとこの砂糖漬けを作ってました」
「ふーん……ん?え?一番最初なんて!?」
「ローズ様、耳を診てもらいましょうか」
「丁寧な口調で嘲るのやめましょうリリー!?」
いや、いっそ耳がおかしいのならそっちのほうがましかもしれない。
「……リコラス、に、こ……告白?したって?聞こえたんだけど?」
「そう言いましたからね。」
「えぇぇぇぇ!?」
私達が暢気に海なんかに行っている間に、とんでもないことが起きていた!!
「え、ど、どうなったの?」
「キスしました」
「は!? リコラス、意外と積極的なのね……」
と、ローズの脳内では、リコラスがリリーの唇を奪った映像が流れて悶そうになっていたのだが。
「いえ、私からです」
リリーの一言でその映像は跡形もなく打ち砕かれた。
「ぶっ……げほっ、げほっ……」
「令嬢としてあるまじきお姿ですね、ローズ様」
「こほんっ……」
涙目のローズ。
「リリー……やっぱり怖い……」
「何か言いましたか?」
「いえ!何も!!」
リリーって、やっぱり、やっぱり怖い。
リコラス、頑張って。
そう祈るローズを、リリーはやはり無表情で見ていた。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「はぁ!?」
放心するリコラスと、口をあんぐりと開けるアシュガ。
アシュガは部屋に帰った瞬間、椅子に座って目が死んでいるリコラスを発見した。
どうしたのかと問い詰めると……
「つまり、リリーがリコラスを襲ったのか?」
「どうしよう。俺、もう男として生きていけない……」
酷く落ち込むリコラスになんと声をかけようかと思案して、アシュガは首を傾げた。
「でもお前、リリーと恋人になれたんだろ?」
そのことに対する喜びはないのか。
そもそも、自分ならローズからキスを仕掛けてきたらとてつもなく可愛くて思わず抱き締めてしまうだろうな、と思う。
「……あ、そうか。」
「いやお前忘れてたのかよ!?」
一番重要なことではないのか。
好きな人に同じ気持ちを返されたのだから。
「あぁ……衝撃的過ぎて。」
「……同情はする。」
「ふふ……リリーが俺の彼女……」
「リコラスお前怖いぞ」
ニヤニヤする顔は緩みきっている。
王太子の従者がこんなのでいいのか……
はぁ、と額に手を当てるアシュガの横で、リコラスはその日が終わるまでニヤニヤしていた。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「やぁローズ、久しぶり」
「おはようございます、アシュガ様。私の記憶違いでなければ一昨日会いましたよ」
海デート翌々日。
試験終わりの解放感を味わう休日は早くも過ぎ去り、授業が始まる。
ローズにとっては、これから学園祭という断罪フラグが立っているので一層気分は下がる。
「うん、知っているよ。でもなんだか久しぶりのような気がするんだ……」
ふ……と遠い目になったアシュガ。
ローズはその目に既視感を覚え……思い当たって頬をひくりとさせた。
「ま、まさか」
「うん……リコラスがリリーに襲われたと……」
少し離れたところで護衛しているはずのリコラスをちらっと見る。
至って普通に見えるが。
「それはもう昨日一日大変だったよ……」
なんと声をかければいいのかと考えているうちに、教室に着く。
「アシュガ様、着きましたよ。」
「あぁ。ローズ、今日も頑張ろうね」
ふわっと笑みを浮かべるアシュガ。
「はい。頑張りましょう」
席に着くと、ホームルームが始まる。
「今日のロングホームルームは学園祭のことについて話す。それと――」
学園祭、の一言。
ローズはぴしりと固まった。
幸いにもローズのおかしな挙動は誰にもばれていないが。
「ローズ! 行きましょ、今日は……」
「っ、え、えぇ。」
動揺し過ぎだ。
アザミがこちらに来たことも気付かなかった。
……落ち着け。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「学園祭の出し物を決めろ。決まったら報告にこい。」
という短い言葉と、教室のドアが閉まる音で始まったロングホームルーム。
ラベンダー先生、どれだけ授業したくないんだ。
……あれ、そういえばヒロインがいない。
どこに行ったんだろう……?
「それじゃ、私がまとめようか」
パチリとローズにウインクし、席を立つアシュガ。
はぁ、かっこいい。
「みんな!」
アシュガのその言葉だけで、クラスはシンとした。
「何か案があったら、手をあげて言ってくれ。っと、誰か書記をしてくれないかい?」
そう言った瞬間――というよりは言い終わる前に――シンとした教室に響く扉の音と、甘い声がした。
「はぁい! アシュガ様ぁ、お手伝いします!」
その声の主を見た瞬間、アシュガ様の表情が凍りつく。
しかしその氷も一瞬で溶けてしまう。すぐに王子スマイルにすり替わった。
「あぁ、よろしくね。――では」
「きゃあぁっ!」
黒板消しを手にとり、何も書いていない黒板の上の方を何故か消そうと試みていたヒロインの叫び声と、黒板消しが床と衝突する音が響く。
クラス全員の生徒が反射的にヒロインを見ると、そこにはチョークの粉で真っ白なヒロインがいた。
「てへ……やっちゃいました」
上目遣い、ぺろっと舌を出し、小首を傾げる。
「……うん、黒板を消す必要はないよ。」
こんなイベント、あったっけ……?
ううん、思い出せない。
上目遣いのヒロインに、アシュガは指を向ける。
そこまで見て、ローズの頭にはふわりとある光景が浮かび、息を飲む。
「っ……!」
これはイベントだ。たしか、チョークを魔法で払ってもらって……それからお礼にと、手作りのお菓子をあげる。
ちょっとした好感度上げのイベント。
だが、このイベントはちょっとした好感度上げに留まらない。お礼のお菓子から、デートの約束を取り付けることができるのだ。
と、ローズはそこまで思い出して目の前を見る。
しかしそこには、面食らうヒロインと、ベランダを指差すアシュガの姿があった。
「とにかく、ベランダで払っておいで。書記は代わりの人にやってもらうよ。ローズ、手伝ってくれないかい?」
王子スマイルではなく、ローズにだけ向ける本物の笑みを浮かべるアシュガ。
クラスの令嬢達のきゃあっという黄色い声は、ローズの耳には届いていない。
ローズの意識に入ってくるのは、アシュガの笑顔だけ。
その姿を、ヒロインはヒロインらしからぬ鬼の形相で見ながら、忌々しそうに呟きを漏らした。
「……わからせてやる。」
……ただ、その内容は全く思い出せない。
思い出せるのはアシュガ様と、ドレスを纏ったヒロインが幸せそうに微笑むスチル……いや、これは結婚式イベントだったか?
何をするのか、思い出せる気配すらない……。
「リリー、紅茶とクッキーを頂戴」
「わかりました」
もう、疲れた。
もしかすると学園祭の出し物が決まれば何か思い出せるかもしれない。
思い出せないことを延々と考えるよりも、もっと建設的なことをするべきだ。
「紅茶とクッキーです。今日はアールグレイのアイスティーと、プレーンクッキー、チェリーの砂糖漬けです」
「わぁ、美味しそう。チェリーの砂糖漬け美味しいのよね……」
「はい、美味しいですね。とっても。」
リリーは砂糖漬けを口に放り込む。
「ねぇ、リリー。前々から言おうと思っていたのだけれど、というか言っているのだけれど、普通毒味って主人の前でやらないからね……?」
「いえ、私が作ったので毒味の必要はありません」
「……。」
シレーっと言うリリー。
私の砂糖漬けを食べないでよ……!!
とりあえずこれ以上取られないように全部食べてしまうことにする。
「もぐもぐ……こくん。それはそうと、リリー。昨日は何してたの?」
昨日、突然アシュガ様と出掛けることになってしまった。
つまり、リリーは急に予定が空いてしまったはずなのだ。申し訳ない。
「リコラスに告白してからクッキーとこの砂糖漬けを作ってました」
「ふーん……ん?え?一番最初なんて!?」
「ローズ様、耳を診てもらいましょうか」
「丁寧な口調で嘲るのやめましょうリリー!?」
いや、いっそ耳がおかしいのならそっちのほうがましかもしれない。
「……リコラス、に、こ……告白?したって?聞こえたんだけど?」
「そう言いましたからね。」
「えぇぇぇぇ!?」
私達が暢気に海なんかに行っている間に、とんでもないことが起きていた!!
「え、ど、どうなったの?」
「キスしました」
「は!? リコラス、意外と積極的なのね……」
と、ローズの脳内では、リコラスがリリーの唇を奪った映像が流れて悶そうになっていたのだが。
「いえ、私からです」
リリーの一言でその映像は跡形もなく打ち砕かれた。
「ぶっ……げほっ、げほっ……」
「令嬢としてあるまじきお姿ですね、ローズ様」
「こほんっ……」
涙目のローズ。
「リリー……やっぱり怖い……」
「何か言いましたか?」
「いえ!何も!!」
リリーって、やっぱり、やっぱり怖い。
リコラス、頑張って。
そう祈るローズを、リリーはやはり無表情で見ていた。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「はぁ!?」
放心するリコラスと、口をあんぐりと開けるアシュガ。
アシュガは部屋に帰った瞬間、椅子に座って目が死んでいるリコラスを発見した。
どうしたのかと問い詰めると……
「つまり、リリーがリコラスを襲ったのか?」
「どうしよう。俺、もう男として生きていけない……」
酷く落ち込むリコラスになんと声をかけようかと思案して、アシュガは首を傾げた。
「でもお前、リリーと恋人になれたんだろ?」
そのことに対する喜びはないのか。
そもそも、自分ならローズからキスを仕掛けてきたらとてつもなく可愛くて思わず抱き締めてしまうだろうな、と思う。
「……あ、そうか。」
「いやお前忘れてたのかよ!?」
一番重要なことではないのか。
好きな人に同じ気持ちを返されたのだから。
「あぁ……衝撃的過ぎて。」
「……同情はする。」
「ふふ……リリーが俺の彼女……」
「リコラスお前怖いぞ」
ニヤニヤする顔は緩みきっている。
王太子の従者がこんなのでいいのか……
はぁ、と額に手を当てるアシュガの横で、リコラスはその日が終わるまでニヤニヤしていた。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「やぁローズ、久しぶり」
「おはようございます、アシュガ様。私の記憶違いでなければ一昨日会いましたよ」
海デート翌々日。
試験終わりの解放感を味わう休日は早くも過ぎ去り、授業が始まる。
ローズにとっては、これから学園祭という断罪フラグが立っているので一層気分は下がる。
「うん、知っているよ。でもなんだか久しぶりのような気がするんだ……」
ふ……と遠い目になったアシュガ。
ローズはその目に既視感を覚え……思い当たって頬をひくりとさせた。
「ま、まさか」
「うん……リコラスがリリーに襲われたと……」
少し離れたところで護衛しているはずのリコラスをちらっと見る。
至って普通に見えるが。
「それはもう昨日一日大変だったよ……」
なんと声をかければいいのかと考えているうちに、教室に着く。
「アシュガ様、着きましたよ。」
「あぁ。ローズ、今日も頑張ろうね」
ふわっと笑みを浮かべるアシュガ。
「はい。頑張りましょう」
席に着くと、ホームルームが始まる。
「今日のロングホームルームは学園祭のことについて話す。それと――」
学園祭、の一言。
ローズはぴしりと固まった。
幸いにもローズのおかしな挙動は誰にもばれていないが。
「ローズ! 行きましょ、今日は……」
「っ、え、えぇ。」
動揺し過ぎだ。
アザミがこちらに来たことも気付かなかった。
……落ち着け。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
「学園祭の出し物を決めろ。決まったら報告にこい。」
という短い言葉と、教室のドアが閉まる音で始まったロングホームルーム。
ラベンダー先生、どれだけ授業したくないんだ。
……あれ、そういえばヒロインがいない。
どこに行ったんだろう……?
「それじゃ、私がまとめようか」
パチリとローズにウインクし、席を立つアシュガ。
はぁ、かっこいい。
「みんな!」
アシュガのその言葉だけで、クラスはシンとした。
「何か案があったら、手をあげて言ってくれ。っと、誰か書記をしてくれないかい?」
そう言った瞬間――というよりは言い終わる前に――シンとした教室に響く扉の音と、甘い声がした。
「はぁい! アシュガ様ぁ、お手伝いします!」
その声の主を見た瞬間、アシュガ様の表情が凍りつく。
しかしその氷も一瞬で溶けてしまう。すぐに王子スマイルにすり替わった。
「あぁ、よろしくね。――では」
「きゃあぁっ!」
黒板消しを手にとり、何も書いていない黒板の上の方を何故か消そうと試みていたヒロインの叫び声と、黒板消しが床と衝突する音が響く。
クラス全員の生徒が反射的にヒロインを見ると、そこにはチョークの粉で真っ白なヒロインがいた。
「てへ……やっちゃいました」
上目遣い、ぺろっと舌を出し、小首を傾げる。
「……うん、黒板を消す必要はないよ。」
こんなイベント、あったっけ……?
ううん、思い出せない。
上目遣いのヒロインに、アシュガは指を向ける。
そこまで見て、ローズの頭にはふわりとある光景が浮かび、息を飲む。
「っ……!」
これはイベントだ。たしか、チョークを魔法で払ってもらって……それからお礼にと、手作りのお菓子をあげる。
ちょっとした好感度上げのイベント。
だが、このイベントはちょっとした好感度上げに留まらない。お礼のお菓子から、デートの約束を取り付けることができるのだ。
と、ローズはそこまで思い出して目の前を見る。
しかしそこには、面食らうヒロインと、ベランダを指差すアシュガの姿があった。
「とにかく、ベランダで払っておいで。書記は代わりの人にやってもらうよ。ローズ、手伝ってくれないかい?」
王子スマイルではなく、ローズにだけ向ける本物の笑みを浮かべるアシュガ。
クラスの令嬢達のきゃあっという黄色い声は、ローズの耳には届いていない。
ローズの意識に入ってくるのは、アシュガの笑顔だけ。
その姿を、ヒロインはヒロインらしからぬ鬼の形相で見ながら、忌々しそうに呟きを漏らした。
「……わからせてやる。」
0
あなたにおすすめの小説
婚約が白紙になりました。あとは自由に生きていきます~攻略対象たちの様子が何やらおかしいですが、悪役令嬢には無関係です~
Na20
恋愛
乙女ゲーム"この花束を君に"、通称『ハナキミ』の世界に転生してしまった。
しかも悪役令嬢に。
シナリオどおりヒロインをいじめて、断罪からのラスボス化なんてお断り!
私は自由に生きていきます。
※この作品は以前投稿した『空気にされた青の令嬢は、自由を志す』を加筆・修正したものになります。以前の作品は投稿始め次第、取り下げ予定です。
※改稿でき次第投稿するので、不定期更新になります。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
何やってんのヒロイン
ネコフク
恋愛
前世の記憶を持っている侯爵令嬢のマユリカは第二王子であるサリエルの婚約者。
自分が知ってる乙女ゲームの世界に転生しているときづいたのは幼少期。悪役令嬢だなーでもまあいっか、とのんきに過ごしつつヒロインを監視。
始めは何事もなかったのに学園に入る半年前から怪しくなってきて・・・
それに婚約者の王子がおかんにジョブチェンジ。めっちゃ甲斐甲斐しくお世話されてるんですけど。どうしてこうなった。
そんな中とうとうヒロインが入学する年に。
・・・え、ヒロイン何してくれてんの?
※本編・番外編完結。小話待ち。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
婚約破棄された悪役令嬢は、親の再婚でできた竜人族の義理の兄にいつの間にか求婚されていたみたいです⁉
あきのみどり
恋愛
【竜人族溺愛系義兄×勇ましき病弱系三白眼令嬢】の、すれ違いドタバタラブコメ
『私たちはその女に騙された!』
──そう主張する婚約者と親友に、学園の悪役令嬢にしたてあげられた男爵令嬢エミリア・レヴィンは、思い切り、やさぐれた。
人族なんて大嫌い、悪役令嬢? 上等だ! ──と、負けん気を発揮しているところに、大好きな父が再婚するとの報せ。
慌てて帰った領地で、エミリアは、ある竜人族の青年と出会い、不思議なウロコを贈られるが……。
後日再会するも、しかしエミリアは気がつかなかった。そのウロコをくれた彼と、父に紹介されたドラゴン顔の『義兄』が、同一人物であることに……。
父に憧れ奮闘する脳筋病弱お嬢様と、彼女に一目惚れし、うっかり求婚してしまった竜人族義兄の、苦悩と萌え多きラブコメです。
突っ込みどころ満載。コメディ要素強め。設定ゆるめ。基本的にまぬけで平和なお話です。
※なろうさんにも投稿中
※書き手の許可のない転載は固く禁止いたします。翻訳転載は翻訳後の表現に責任が持てないため許可しません。
気持ちよく作品を生み出せなくなります。ご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる