その力で人の身を焼く“悪魔”の聖女にしか、第三王子は救えない

カズヤ

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13.嗤う義妹と第二王子の告発

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「身分の低いものはシェルザス様に失礼のないように!」

 第二王子シェルザスの親衛隊が声を大にしてそう叫んだ。
 数十人はいる家来が声を揃えて叫ぶものだから、部屋が揺れるほどの音量になる。
 思わず耳を抑えかけたが、なんとか崩れ落ちずに堪えたリディア。

(は、派手だあ……第二王子様ってこういう人……!?)

 なんというか見た目通りの人だった。
 派手で芝居がかった動作に違わない目立ちたがり屋の自己紹介。
 クライヴとは、まるで間逆そうな人である。
 ジロジロと見ていると、さらにその後ろからぴょこりと顔を出した人影がある。
 
「ああん、シェルザス様ってば本当にお優しいお方」

 聞き覚えのある甲高い少女の声が病室に響く。

「ミズリー……!?」

 その人物を見たリディアは思わず口をあんぐりと開けてしまった。
 それは間違いなく、リディアの義妹ミズリー・フェスティアだった。
 第二王子と親しげな様子で、身体を近づけている。

「あら、お姉さま? 修道院に来ずに何をしているのかと思えば……」

 ミズリーがリディアに気づいた。
 視線が合わさりミズリーは眉を潜めた。
 そしていつも通りの嘲るような笑みを浮かべた。

「聖女を諦めて看護師なったのかしら? うふふ、お似合いよ」

 ミズリーの清々しいほどのマウントに、もはや懐かしささえ覚えるほどだ。
 王子の治療で修道院に行かなくなったリディアは暫くこの声を聞いていなかった。

(相変わらずね! 見ない間に第二王子様と随分仲良くなって)

 ミズリーとシェルザス第二王子は非常に親密な距離感で立っていた。
 親衛隊がそんなミズリーを咎めないということは公認の仲なのだろう。

 妹が第二王子の夜会に呼ばれたのを自慢していたことを思い出す。
 その縁で距離を縮めたのだろうか。
 様子をうかがっていると、シェルザスがクライヴに向けて口を開いた。

「ん~~クライヴ、今回の遠征は実にご苦労だったねえ。聞いているよ、竜種を倒したんだって?」

 実に横柄な口調でシェルザスは告げた。

(えっ!? お兄様とは言え、クライヴ様を目下の者を見るように……?)

 リディアは驚いた。“ご苦労”とは明らかにクライヴを格下にみた言い方である。
 年長の立場であれ、同じ王子という立場でここまで格の違う扱いをして良いものなのだろうかと疑問が湧く。

「シェルザス兄(けい)のお気遣い痛み入ります」

 それに対してのクライヴの答えもやはり上下関係を感じさせるものであった。
 まるで主君へと対応するかのように、クライヴは答えた。
 これがこの兄弟の関係性であるようだった。

「まぁん、竜種を討伐?」

 クライヴの功績を聞いたミズリーの目がキラリと光った。
 なんとシェルザスの腕から手を離し、つかつかとクライヴに近寄り――ぐっと前かがみで、視線を近づける。

「すごいわクライヴ様。その功績――さぞかし宮中でご評価されるでしょうね」

「あ……ああ。ありがとう。しかしその、顔が近い……」

 ミズリーはクライヴに顔を近づけて媚びた笑みを浮かべた。
 天晴なほどの変わり身であった。
 それを見たリディアは言いようのない苛立ちが湧き上がった。

(ミズリー!? なんて図々しい!? 第二王子様はどうしたの!?)

 目くじらを立てるリディアだったが、妹は意に介さずクライヴへとグイグイ身体を近づける。
 さしものクライヴもそのグイグイ来るミズリーを測りかね、どうしていいか困惑している。
 そんなミズリーの動きに心を乱された人間が部屋にもう一人いた。

「……ぐぬぬ」

 シェルザスの額に青筋が浮いた。
 その反応に、シェルザスがミズリーにかなり入れ込んでいることが伝わってくる。
 嫉妬したシェルザスはクライヴを指差し気炎を上げた。

「ミズリー! クライヴは危険だぞ、こいつは二人の兄を差し置いて王位を狙っている男だからな!」

「お、王位をって!?」

 第二王子シェルザスが放ったその一言に聞き捨てならない言葉があり、リディアは思わず相槌をうってしまう。
 慌てて口を抑えるが遅い。
 聞きつけたシェルザスの口調が勢いづく。

「そうだ看護師! ふん無知な輩に、第三王子様の真実を教えてやろう」

 その勢いのままシェルザスはクライヴに指を突きつけた。
 リディアの脳裏には野戦病院のようになっていた治療院の様子が思い出された。
 確かに出兵した兵たちはほとんどが何らかのケガをしていた。
 それは国の任務だから深く考えることはしていなかったが……。
 
「クライヴ様の……真実?」
 
「そうだ。昨今こいつがやった『大量の負傷者を出した』魔物討伐は、おぞましい意図が隠されているのさ」

 告発するような声色でシェルザスは言葉を続ける。
 気圧されたリディアは思わず居住まいを正して聞く姿勢にさせられていた。

「クライヴがこの度行った討伐は、始まる前から多数の負傷者を出すことが分かっていた」

 シェルザスはかなり演説に慣れているようだった。
 身振り手振りを使った熱演である。リディアは知らず知らずのうちに引き込まれていた。

「なぜなら、20年前に現国王――我が父上が倒せなかった魔物だからだ」

「えっ……一度戦って、負けてる……んですか?」

 リディアは驚いた。
 それが本当ならば、かなり危険があることがわかっていた任務だ。
 だがリディアの脳裏には、傷ついたクライヴの姿がフラッシュバックした。
 
「しかし、シェルザス様……ご無礼を承知で申し上げます。魔物は討伐しなければならないのでは……?」

 リディアは反論を口にしてしまっていた。
 それにシェルザスは眉根をひそめる。
 そしてやれやれと言わんばかりに頭を振り次の言葉を紡いだ。

「確かに魔物は危険さ。だが、そいつは王都に関わりないド田舎に住んでるんだ。お前、そんな魔物が居るって知ってたか?」

 ぐっとリディアは押し黙った。
 確かにクライヴが討伐に行くまでそんな魔物が居るとは知らなかったのである。
 貴族家の端くれである自分でさえ知らなかったのだ。
 世界が盤石に成ってからすでに数十年が経とうとしている。
 王都の民にとって野生の魔物など遠い世界の話だ。だからこそ遠征がお祭り騒ぎのように取り沙汰された。
 
「20年間ほっぽっといてもなんの問題も起こらなかった魔物を、そうまでして倒す理由はあっただろうか」

 そこで大仰に芝居がかったため息を付いたシェルザスは、振り返ってクライヴに指を突きつけた。

「討伐は確かに成功したが、軽傷者100余名、重症者21名。使われた費用は大臣の年俸7人分もかかってる」

 出兵には大勢の負傷者が出る危険が最初からわかっていたということになる。
 それを圧してもクライヴは出兵したという事実がある。
 
「そんな失敗リスクの大きい遠征を断行したのはなぜだろうなあクライヴ!」

「……」

 シェルザスはびしっとクライヴに弾劾するように指を突きつける。
 クライヴはそれに――何も言わなかった。無言で受け入れるようにその言葉を聴くのみだ。
 そんな二人の横から話に介入してくる声がある。

「うふふ、考えられるのは、クライヴ様にとってその遠征に何かしらの“旨味”があるから――とか」
 
 シェルザスが告げた内容を聴き、ミズリーの目が怪しく光った。

「そうだよ流石ミズリー!」

「――例えば遠征でクライヴ様は『こう言う』きっかけを得ましたわね」

 ミズリーは瞳をらんらんと輝かせクライヴに熱い視線を送る。

「前国王の為せなかった事業(こと)が為せる、自分こそ、次代の王に相応しいと――」

「その通り! この度の出兵はクライヴが王座を奪うための点数稼ぎなのさ!」

 シェルザスはミズリーが理解してくれたものと歓喜の声を上げる。
 リディアは話の流れに血相を変えた。

(っ……一方的な見方すぎる!? なんでクライヴ様は何もおっしゃらないの……!?)

 クライヴは先ほどまで黙して何も語らない。
 それを良いことに、まるでクライヴが野心を抱いているという前提で話が進んでいる。
 クライヴは魔物を倒すのが仕事の軍人なのである。その立場からいえば別の意見があるだろう。

「でもそれだけじゃ……」

 とっさに口出ししてしまったリディアに、ぎろりとシェルザスは視線を返した。
 そのまま、できの悪い生徒をたしなめるように肩をすくめて口を開く。

「それだけじゃないぞ。こいつには王座を奪い、父上を蹴落としたいという理由があるのさ」

「なっ……!?」

 リディアは目をむいて息を呑む。
 剣呑な言葉が矢継ぎ早に飛び出してくる。

「こいつにとって父上は自分の母の仇だからなッ!」

 続くシェルザスの言葉にリディアは完全に絶句した。
 そういえば、クライヴから母親のことを聞いたことは一度もなかった。
 そこに何か理由が在るとするならリディアには及びもつかないことだ。

(仇? 国王様が? だから、さっきあんな険しい顔を?)

 顔面を蒼白しにしてリディアは黙りこくってしまった。
 シェルザスの言葉を否定できない。
 父の名を呼んだクライヴは確かに、憎しみの表情を浮かべていたのだから。

「そうだろうクライヴ、お前は、母親のことで父上を恨んでいるから!」

 リディアを黙らせ、ねじ伏せた愉悦にシェルザスはにやりと顔を歪める。
 その勢いのまま続きを話そうとした瞬間だった。

「シェルザス!!!!」

 クライヴの怒号が響いた。
 血相を変えた様子のクライヴがベッドから身を乗り出して叫んでいた。

「母上を侮辱するのはやめろ!」

 ぞくりとするような目でクライヴは兄シェルザスを睨む。
 その目をリディアは知っている。
 父を呼んだ時にしていたのと同じ。
 憎しみの、目だった。

「お前が俺の行動をどう思おうが、どんなことを言いふらそうが興味もない。――だが、母上のことを結びつけるな」

 凄まじいクライヴの怒気でシェルザスの家来たちに動揺が奔る。
 しかし殺気に押されてか、誰も二人の間に割って入ることはしない。
 あるいはシェルザスに人望がないのかもしれない。

「ぐっ……なんだよ、図星を刺されて焦ったかよ!」

 強がるために引きつった笑みを浮かべるシェルザス。
 それにクライヴは1つ大きく息を吸い、凍りつくような低い声を出した。

「シェルザス! これ以上口を開くならその喉を潰すぞ! ……覚えがあるよな!」

 それはリディアの知らないクライヴの顔だった。
 あまりの凄まじさにシェルザスは一歩後ずさった。

「クライヴ……お前……手が!? 動かないんじゃないのか!」

 そしてシェルザスは、クライヴの手を見て慄きの声を上げた。
 激昂したクライヴは手を伸ばし、拳を握っていた。

「ッしまっ……」

 その指摘にクライヴの顔色が変わった。

「クライヴの手が動くだと、まさか治るのか……!? う、ううっ……馬鹿な……!」

 シェルザスもまたそれに血相を変えた。
 そして怯えたように踵を返す。

「見舞いは終わりだ! か、帰るぞ! こうしてはおれんッ……!」

 シェルザスの一喝で部屋中にいる家来たちは慌ただしく出ていく。

「ふぅん……殺気の籠もったいいお顔……クライヴ様、また逢いましょ」

 そんな家来たちにまぎれて退室しながら、ミズリーは顔面蒼白のクライヴを見て、口の端を上げてそうつぶやいた。
 やがて見舞客全員が退室する。
 静寂が訪れた。
 リディアとクライヴの間には微妙な空気が流れていた。
 堪えきれなかったリディアは静寂を破りクライヴへと歩み寄る。
 
「く、クライヴ様……今の話……嘘ですよね。王位を狙っている、とか」

 リディアはクライヴに縋り付くようにして問いを発した。

「お父上を恨んで、その復讐のためだけに沢山の人を危険に晒した……など、そんな」

 懇願に近い声音だった。
 そんなリディアの声にはっとクライヴは我を取り戻したかのように目を見開いた。

「………リディア。よく聞け」

 そしてクライヴはリディアへと視線を移し、震える声で口を開いた。

「俺の治療役を解く。おまえは二度とこの病室に来るな」

 その口から告げられた内容は信じられないものだった。
 リディアは驚いた。
 そして頭にかっと血が登った。

「なッ!? 何を仰るのです! やはりなにか言えないような、やましい事があるというのですか!」

 その態度にリディアの今まで考えないようにしてきた様々な違和感がふつふつと湧き上がる。
 怒りと、そして不安がそれを口に出させた。

「私、考えないようにしてきました……! この部屋に誰も護衛がつかず、クライヴ様が『ずっと一人』なのは何故って!」

 運び込まれてから今日に至るまで、クライヴの病室には誰も家来のような人が居ない。
 王族の身の危険があるのに、病室に護衛もなくずっと一人でいるなど変だ。
 夜半にさえクライヴはずっと一人だった。
 治療のためなのかなと自分を納得させていた。
 だが第二王子の伴の数を見て、違和感が吹き出してくる。

「貴方は……お父様から……王家から警戒され、疎まれているのですか……!」

 リディアの口から嗚咽が漏れた。
 目尻が熱い。
 考えたくなかったこと、無理やり目をそらしていたことが呼び起こされ、無性に悲しい気持ちになる。
 激昂したリディアは自分の感情に混乱していた。

(なんで私は、雲の上の存在のこの人に怒りを覚えているのだろう?)

 王家のいざこざなど位の低い貴族の自分には関係ない。
 クライヴの生き方がどうあれ、関係ないはずだ。
 なのに今ひどく、怒りがこみ上げてきていて――そして、悲しい。

(あ……そういえば、あの夜、治療を頼まれたあの日……)

 不意に脳裏にひらめくイメージがあった。
 それは治療を頼まれたあの夜のことだった。
 クライヴは、真っ暗な病室で、一人ぼっちでベッドに横たわっていた。
 そう――あの時。
 クライヴは確かリディアにこう言った。

『……お前が必要だ』

 暗闇の中で一人ぼっちの王子さまが、そうやって手を伸ばしてきた。

(あのときから、ずっとこの人の味方でいようと思ったんだ……)

 私はあのとき負けたと思った。
 ――負けた私はきっと、この人が一人でいることが許せない。
 だから、クライヴの胸の内を聞けないで、遠ざけられるのがたまらなく悲しいのだ。

「クライヴ様……私にはその胸中にかかえているものは話せませんか?」

 ぽろりとリディアの目尻から涙がこぼれた。
 そんなリディアを見て、クライヴは目をそらし苦悶の表情をした。

「私は……もう必要ありませんか?」

 くしゃくしゃになった思考で言葉を続ける。
 そんな顔をさせたいわけじゃない。
 でも言葉を重ねるほどクライヴに辛そうな顔をさせてしまう。
 それに涙が溢れて止まらない。

「……リディア」

 そんな涙で歪む視界が――不意になにかに覆われた。
 温かい熱。

「泣かせてごめん」

 リディアはクライヴに抱きしめられていた。
 背にかかるクライヴの手は優しくリディアを包み込む。
 驚いたものの、リディアはその包容を自然に受け入れていた。

「クライヴ様……っ」

 リディアは涙を浮かべた目でクライヴを見上げた。
 クライヴの目もリディアをじっと見つめている。
 その瞳には言いようのない優しさと、そして悲しさが込められていた。

「リディアには感謝してる。今まで生きてきて、こんなに人に良くされたことはない」

 ぎゅっと、リディアを抱きしめる手が強くなった。
 心臓の鼓動が聞こえるほど、強く。

「俺はお前に本当に感謝している。それは本当なんだ」

 リディアの肩にクライヴの顔が押し付けられる。
 耳元でささやかれるように、次の言葉は告げられた。

「でも……だから――もう、俺に関わっちゃいけない。お前が……不幸になる」

「どういう……ことですか……!?」

 拒絶の言葉だった。
 そして、名残惜しそうに身体が離された。
 ぬくもりが遠くなる。
 合わせられた心臓が遠く。心まで離れていくようで。
 再び視線を合わせたクライヴは唇を噛み、語気を強めた。

「いいかリディア! もう俺に近づくんじゃない! これは王族として命令だ!」
 
 怒声により放たれた命令を、下級貴族のリディアが拒める道理はなかった。


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