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翌日の夜、砂浜にハウを抱えた新井が立っていると、とぷんっと静かにメルが海から顔を出す。
「あらあらあら、ハウさんお久しぶりですね。あんまり遅いから来ないのかと思っちゃいました」
「ああ、すいません。やっぱ深夜の方が人に見られなくていいかなって思ったんだけど……」
「いえいえ、大丈夫ですよ。ほら、みんなもハウさんのこと待ってましたから」
メルがそう言うと後ろからじゃぶじゃぶと人魚達が顔を出し始めた。皆、目が大きくまつ毛は長く髪は絹のようで美しい容姿をしている。ハウに向かって手を振っている者や、新井が珍しいのかまじまじと見てくる者もいた。
「うお、俺に顔見せていいのか? 人魚って人間から隠れてるんじゃ」
「そうですわね。でもアナタが人魚の存在を言い触らしたらハウさんも危険になりますから、この子が危なくなることはきっとしないでしょう?」
「……ん、まあそうだな」
「今までありがとうございました。さ、こっちにいらっしゃいな」
ずっと黙っていたハウが新井を見上げると新井はハウを砂浜へ置いて、シャツのボタンを外して尾ヒレにかぶせてあるブランケットを取った。そしてポケットから小さな包みを取り出すとハウの手へと握らせた。
「なにこれ?」
「誕生日プレゼントだよ。開けてみろ」
ハウが包みを開けると中からは青色の石が嵌めてあるシルバーのリングが茶色い紐に通されたネックレスが出てくる。
「これなら海でも使えるかなって。似合うぞ」
「……僕、お揃いにしたいって言ったけど」
ハウは新井の首元を眺めるが何もつけている様子がない。新井はそれに笑いながら答えた。
「もう俺が好きな振りしなくても良いんだよ。だからお揃いじゃなくてもいいだろ? ほら、あんまりみんなのこと待たせたら悪いから」
新井がそう言って海の方を向くと、人魚達は皆こちらを見ている。メルが「もういいかしら」と聞くとハウは唇を強く結んだ。
「……またね、シイカ。好きだよ」
「うん。じゃあな! 元気でいろよ!」
パシャパシャと水しぶきをあげて人魚達が沖へと泳いでいくのを砂浜から手を振って見送って、波が静かになるとくるりと踵を返す。
(ハワイかぁ……人魚の子達みんな可愛かったな。あの中の誰かと結婚するってことなのか。それにしてもアイツ最後まで俺のこと好きって言ってたな……そりゃ、俺もアイツがいなくなったらちょっと寂しいけど……)
「ちょっと寂しいけど……」
少しだけ歩くと頭の中の思考がそのまま口に出た。ポケットの中に手をいれて、自分の分のネックレスを触る。本当はお揃いだと言って見せようと思っていたのに何故かつけることができなかったソレをポケットから取り出すと紐を頭から被って首に下げ、リングを持ち上げて見る。綺麗なエメラルド色の石がハウの瞳と鱗を思い出させた。
「……っ! ハウ!」
その石を見た瞬間にまた海の方へと叫んで走り出す。靴も履いたまま足に波がつこうと関係なく、ザブザブと海へ入っていくと、そのとき大きな波が来て新井のことを飲み込み、海の中へと攫っていった。
真っ暗な海の中、右も左も下も上も何も解らない中で新井は手足をバタつかせて、もがいていた。
(泳がないと……でも、どこに……苦しい……)
意識を失いかけたとき、正面から何かが近づいてくる気配がして、新井のことを抱きしめるとゆらゆらとそのまま泳いでいく。新井は何故かそれに酷く安心して、そのまま抱きついていた。
「何してるの!? 泳げないんでしょ!?」
海面へ出ると、月明かりに照らされてひどく激昂しているハウが見えた。眉を吊り上げて怒っているようだったが、その顔さえも美しく見えて、新井はそのまま腕に力を込めて抱きしめると顔を寄せて唇と唇を一瞬だけ軽く触れ合わせる。
「え……」
驚いたハウは目を見開いて新井を見た。濡れぼそった髪の毛がぴたりと肌にはりついて、黒い瞳は優しげに細められている。
「バーカ」
「なっ」
「お前が俺のこと置いていくからだろ、馬鹿! 俺、人魚がいなくなるとかお前の仲間が待ってるとかそんなこと本当はどうでもいいんだよ! 大人だから解ったフリしてただけ! 本当はお前さえいたら子供だって要らない! 本当はお前が別の子と結婚するのもイヤだ! 嘘でも何でも俺のこと好きって言ってくれたのも嬉しかった!お前のこと好きだから!」
だから、ずっとここにいて欲しい。そう呟いたと思うと新井の腕に力がなくなりダランと垂れ、気を失った。その頭を優しく撫でるとハウは浅瀬へと向かって泳いでいった。
「まあまあ困りますよハウさんってば。急に抜け出して、みなさんもう進んでるんですからね」
ハウが新井を砂浜へ運んで寝かせるとメルが戻ってきて声を掛ける。
「うん、ごめんね。シイカが溺れちゃってさ。意識が戻ったらすぐ戻るから」
「あらあら。その人間ハウさんのこと追いかけて来たのですか?」
「うん……それで、口付けされたよ」
「あらまぁ。でもハウさんはもう人間の女の子のことが好きだからやっぱり足は手に入らなかったのですね」
メルが頭から尾ヒレの先までハウを見てそう言うとハウは力なく笑った。
「やっぱりそうなのかな……? シイカが僕のこと好きじゃないって可能性も、ただの言い伝えで本当じゃなかったって可能もあるけっ……!」
「ハウさん?」
砂浜に座っていたハウは急に地面へとうずくまった。心配したメルが浜へと上がるとハウの鱗がどんどん剥がれ落ちていく。
「まあまあ、なんですかこれは。早くお水に入りましょう?」
メルがハウの手を引っ張ろうとすると、新井が目を覚まし、それを見たハウはメルの手を振り払って新井の顔を覗き込む。
「ハウ……?」
「シイカ! 気がついたんだね」
「……やっぱり行くのか?」
「ううん、大丈夫。行かないよ、どこにも行かないから安心して」
2人の遣り取りをみていたメルは口元に手を当てて目を見開いている。
「ごめんね、母さん。やっぱり僕、帰れないや」
「か、帰るも何もハウさん……尾ヒレが……足が……」
震える声でメルがハウの下半身を指差すと、そこには二本の足がついていた。周りには剥がれ落ちた鱗が散らばっている。
「え……? 足?足になってる?」
「あぁ……」
メルは頭に手をかざすとふらりと近くの岩へと寄りかかった。なんということなの、これからどうしましょう、本当に足が……と色々なことを呟いたかと思うと深呼吸をして新井とハウへ向き直った。
「そもそも、その身体ではもう一緒には行けませんね。本当に昔からアナタは手のかかる子だったけれどこんなに親不孝だとは思いませんでしたよ……」
「ごめんなさい。でも……」
「こんな親不孝な子とはもう縁を切りますから、どうぞご自由にお過ごしください」
「え……あ、ありがとう母さん!」
「もうアナタのお母さんじゃないですよ」
メルはそう言って砂浜を振り返ることもなく仲間の人魚を追いかけて沖へと泳いでいき、その光景をみていた新井は申し訳無さそうにハウへと声をかけた。
「ごめんな。俺のせいで」
「何言ってるのシイカのせいじゃないよ。それに母さん怒ってないよ。ほら聞こえる?」
ハウにそう言われて耳を澄ますと遠くから歌が聞こえる。ハウが以前歌っていた鼻歌のようだ。美しい高音が空高くまで届きそうなほどに伸びている。
「これね、誕生日のお祝いとか、嬉しいことがあったときとかに歌うんだよ。僕の誕生日を祝ってくれてるのか、シイカとのことを祝ってくれてるのかどっちか解らないけれど、とにかく応援してくれてるんだと思う」
「そうか……お前がどうなってもお前のお母さんってことなんだな……ふぇ、はくしゅっ!」
「あっ、シイカ早くあったまらないとまた風邪引いちゃうよ!」
「そうだな。お前も全裸だし……誰かに見つかる前に早く帰ろうか」
「うん、帰ろうよ。家に」
「あらあらあら、ハウさんお久しぶりですね。あんまり遅いから来ないのかと思っちゃいました」
「ああ、すいません。やっぱ深夜の方が人に見られなくていいかなって思ったんだけど……」
「いえいえ、大丈夫ですよ。ほら、みんなもハウさんのこと待ってましたから」
メルがそう言うと後ろからじゃぶじゃぶと人魚達が顔を出し始めた。皆、目が大きくまつ毛は長く髪は絹のようで美しい容姿をしている。ハウに向かって手を振っている者や、新井が珍しいのかまじまじと見てくる者もいた。
「うお、俺に顔見せていいのか? 人魚って人間から隠れてるんじゃ」
「そうですわね。でもアナタが人魚の存在を言い触らしたらハウさんも危険になりますから、この子が危なくなることはきっとしないでしょう?」
「……ん、まあそうだな」
「今までありがとうございました。さ、こっちにいらっしゃいな」
ずっと黙っていたハウが新井を見上げると新井はハウを砂浜へ置いて、シャツのボタンを外して尾ヒレにかぶせてあるブランケットを取った。そしてポケットから小さな包みを取り出すとハウの手へと握らせた。
「なにこれ?」
「誕生日プレゼントだよ。開けてみろ」
ハウが包みを開けると中からは青色の石が嵌めてあるシルバーのリングが茶色い紐に通されたネックレスが出てくる。
「これなら海でも使えるかなって。似合うぞ」
「……僕、お揃いにしたいって言ったけど」
ハウは新井の首元を眺めるが何もつけている様子がない。新井はそれに笑いながら答えた。
「もう俺が好きな振りしなくても良いんだよ。だからお揃いじゃなくてもいいだろ? ほら、あんまりみんなのこと待たせたら悪いから」
新井がそう言って海の方を向くと、人魚達は皆こちらを見ている。メルが「もういいかしら」と聞くとハウは唇を強く結んだ。
「……またね、シイカ。好きだよ」
「うん。じゃあな! 元気でいろよ!」
パシャパシャと水しぶきをあげて人魚達が沖へと泳いでいくのを砂浜から手を振って見送って、波が静かになるとくるりと踵を返す。
(ハワイかぁ……人魚の子達みんな可愛かったな。あの中の誰かと結婚するってことなのか。それにしてもアイツ最後まで俺のこと好きって言ってたな……そりゃ、俺もアイツがいなくなったらちょっと寂しいけど……)
「ちょっと寂しいけど……」
少しだけ歩くと頭の中の思考がそのまま口に出た。ポケットの中に手をいれて、自分の分のネックレスを触る。本当はお揃いだと言って見せようと思っていたのに何故かつけることができなかったソレをポケットから取り出すと紐を頭から被って首に下げ、リングを持ち上げて見る。綺麗なエメラルド色の石がハウの瞳と鱗を思い出させた。
「……っ! ハウ!」
その石を見た瞬間にまた海の方へと叫んで走り出す。靴も履いたまま足に波がつこうと関係なく、ザブザブと海へ入っていくと、そのとき大きな波が来て新井のことを飲み込み、海の中へと攫っていった。
真っ暗な海の中、右も左も下も上も何も解らない中で新井は手足をバタつかせて、もがいていた。
(泳がないと……でも、どこに……苦しい……)
意識を失いかけたとき、正面から何かが近づいてくる気配がして、新井のことを抱きしめるとゆらゆらとそのまま泳いでいく。新井は何故かそれに酷く安心して、そのまま抱きついていた。
「何してるの!? 泳げないんでしょ!?」
海面へ出ると、月明かりに照らされてひどく激昂しているハウが見えた。眉を吊り上げて怒っているようだったが、その顔さえも美しく見えて、新井はそのまま腕に力を込めて抱きしめると顔を寄せて唇と唇を一瞬だけ軽く触れ合わせる。
「え……」
驚いたハウは目を見開いて新井を見た。濡れぼそった髪の毛がぴたりと肌にはりついて、黒い瞳は優しげに細められている。
「バーカ」
「なっ」
「お前が俺のこと置いていくからだろ、馬鹿! 俺、人魚がいなくなるとかお前の仲間が待ってるとかそんなこと本当はどうでもいいんだよ! 大人だから解ったフリしてただけ! 本当はお前さえいたら子供だって要らない! 本当はお前が別の子と結婚するのもイヤだ! 嘘でも何でも俺のこと好きって言ってくれたのも嬉しかった!お前のこと好きだから!」
だから、ずっとここにいて欲しい。そう呟いたと思うと新井の腕に力がなくなりダランと垂れ、気を失った。その頭を優しく撫でるとハウは浅瀬へと向かって泳いでいった。
「まあまあ困りますよハウさんってば。急に抜け出して、みなさんもう進んでるんですからね」
ハウが新井を砂浜へ運んで寝かせるとメルが戻ってきて声を掛ける。
「うん、ごめんね。シイカが溺れちゃってさ。意識が戻ったらすぐ戻るから」
「あらあら。その人間ハウさんのこと追いかけて来たのですか?」
「うん……それで、口付けされたよ」
「あらまぁ。でもハウさんはもう人間の女の子のことが好きだからやっぱり足は手に入らなかったのですね」
メルが頭から尾ヒレの先までハウを見てそう言うとハウは力なく笑った。
「やっぱりそうなのかな……? シイカが僕のこと好きじゃないって可能性も、ただの言い伝えで本当じゃなかったって可能もあるけっ……!」
「ハウさん?」
砂浜に座っていたハウは急に地面へとうずくまった。心配したメルが浜へと上がるとハウの鱗がどんどん剥がれ落ちていく。
「まあまあ、なんですかこれは。早くお水に入りましょう?」
メルがハウの手を引っ張ろうとすると、新井が目を覚まし、それを見たハウはメルの手を振り払って新井の顔を覗き込む。
「ハウ……?」
「シイカ! 気がついたんだね」
「……やっぱり行くのか?」
「ううん、大丈夫。行かないよ、どこにも行かないから安心して」
2人の遣り取りをみていたメルは口元に手を当てて目を見開いている。
「ごめんね、母さん。やっぱり僕、帰れないや」
「か、帰るも何もハウさん……尾ヒレが……足が……」
震える声でメルがハウの下半身を指差すと、そこには二本の足がついていた。周りには剥がれ落ちた鱗が散らばっている。
「え……? 足?足になってる?」
「あぁ……」
メルは頭に手をかざすとふらりと近くの岩へと寄りかかった。なんということなの、これからどうしましょう、本当に足が……と色々なことを呟いたかと思うと深呼吸をして新井とハウへ向き直った。
「そもそも、その身体ではもう一緒には行けませんね。本当に昔からアナタは手のかかる子だったけれどこんなに親不孝だとは思いませんでしたよ……」
「ごめんなさい。でも……」
「こんな親不孝な子とはもう縁を切りますから、どうぞご自由にお過ごしください」
「え……あ、ありがとう母さん!」
「もうアナタのお母さんじゃないですよ」
メルはそう言って砂浜を振り返ることもなく仲間の人魚を追いかけて沖へと泳いでいき、その光景をみていた新井は申し訳無さそうにハウへと声をかけた。
「ごめんな。俺のせいで」
「何言ってるのシイカのせいじゃないよ。それに母さん怒ってないよ。ほら聞こえる?」
ハウにそう言われて耳を澄ますと遠くから歌が聞こえる。ハウが以前歌っていた鼻歌のようだ。美しい高音が空高くまで届きそうなほどに伸びている。
「これね、誕生日のお祝いとか、嬉しいことがあったときとかに歌うんだよ。僕の誕生日を祝ってくれてるのか、シイカとのことを祝ってくれてるのかどっちか解らないけれど、とにかく応援してくれてるんだと思う」
「そうか……お前がどうなってもお前のお母さんってことなんだな……ふぇ、はくしゅっ!」
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